1.ヒョウモントカゲモドキとはどんな動物?
2.ヒョウモントカゲモドキの価格
3.ヒョウモントカゲモドキの飼い方
4.ヒョウモントカゲモドキの飼育に必要なグッズ
5.ヒョウモントカゲモドキのかかりやすい病気
6.ヒョウモントカゲモドキの飼育の注意点
7.ヒョウモントカゲモドキの飼い方に関するまとめ
【掲載:2020.10.06 更新:2026.05.25】
ヒョウモントカゲモドキとはどんな動物?

ヒョウモントカゲモドキ(レオパードゲッコー)は、爬虫類の一種です。英名では「レオパードゲッコー」と呼ばれている為、通称レオパともいわれています。
◆ヒョウモントカゲモドキの原産国・生息地
野生下ではパキスタンを中心として、インド北西部やアフガニスタンにも分布しています。岩やまばらに草が広がる、乾燥した荒野に生息しています。
トカゲ「モドキ」と名付けられいてるその理由は、トカゲの仲間ではありますが、日本で身近にいるヤモリのイメージの方が近いと言えるからでしょう。飼い方も比較的簡単なので、世界的にとても多くの色や模様の個体が流通しています。
◆ヒョウモントカゲモドキの生態
野生で生息しているヒョウモントカゲモドキは、昼間は乾燥した荒野の岩陰や、他の動物が掘った穴などを住処にしています。乾燥した地域でも、岩陰や穴は比較的湿度が高くなっている状態です。夜になると住処から出てきて徘徊し、虫などを食します。
◆ヒョウモントカゲモドキの大きさ
全長:20㎝~25㎝ オスはメスより少し大きい傾向です。
・オスメスの見分け方
オスとメスを見分けるのは、個体が幼い時期には困難です。成体になるとオスは尾の付け根にすこしふくらみが見えます。メスにはふくらみは見られません。
◆ヒョウモントカゲモドキの寿命
飼育下では平均10年前後。飼い方によっては10年よりも長生きするともいわれています。
ヒョウモントカゲモドキの価格
相場は3,000円~5,000円ほどです。
ただし、珍しいモルフの個体はさらに高値で販売されています。
ヒョウモントカゲモドキの飼育に必要なグッズ
◆ケージ
ヒョウモントカゲモドキは、垂直面を移動することができません。そのため、平面での移動ができるように、少し大きめのケージを用意しましょう。また、個体同士、特にオス同士の同居はトラブルが多いため、多頭飼いはおすすめしません。
20㎝×30㎝以上の底面がある飼育ケースを選びましょう。
材質は、アクリルやプラスチックケース、ガラス水槽など幅広いものが使用できます。
◆床材
砂やパームマット(ヤシの繊維を砕いた物)、キッチンペーパーやペットシーツなどが代表的です。
しかし、砂やパームマットなどは見た目はおしゃれになりますが、ヒョウモントカゲモドキが砂や細かい繊維などを誤飲する恐れがあるので注意が必要です。
キッチンペーパーやペットシーツは尿やフンがある場合目立つため、掃除のタイミングが分かりやすくおすすめです。特にペットシーツは、水入れから水がこぼれた時にも吸収が速いため、ケージ内の湿度が急激に上がることを防ぐことも出来る便利な飼い方です。
◆シェルター
野生のヒョウモントカゲモドキは、昼間は岩陰などに隠れ、夜になると活動する動物です。必ず昼間は隠れ家になるシェルターを設置した飼い方にしてください。大きさは、頭から尾までの長さは必要ありませんが、体を丸めてシェルターの中に入ることのできるサイズを準備しましょう。
◆パネルヒーター
ケージの下に設置する板のようなヒーターです。ケージの底面全体をパネルヒーターで温めてしまうと、暑くなりすぎたときにヒョウモントカゲモドキが逃げる場所がなくなるため、ケージの底の1/2~1/3にパネルヒーターがある状態にしましょう。可能であれば、ケージの中の温度管理がしやすいように、温湿度計の設置もおすすめです。
◆水入れ
安定した形の浅い水入れがおすすめです。ヒョウモントカゲモドキが水を飲むだけでなく、ケージ内の湿度を保つためにも必要です。野生のヒョウモントカゲモドキは岩陰や穴の中など、ある程度湿度のあるところに生息している為、飼育下でも乾燥のし過ぎには注意が必要です。水入れだけでは乾燥してしまう場合は、霧吹きなどで湿らせるという飼い方も良いでしょう。
◆照明器具
飼育に必ず必要なものではありませんが、ヒョウモントカゲモドキの特徴的な模様や、その表情を鑑賞する際に必要なアイテムです。ヒョウモントカゲモドキにストレスにならないように、あまりワット数の強いライトは使用しない方がおすすめです。
ヒョウモントカゲモドキの飼い方

◆ご飯について
えさの内容
ヒョウモントカゲモドキの主食は、コオロギなどの昆虫です。えさには大きく分けて2種類あり、生きている「生き餌」と「人工えさ」です。
・生き餌
もともと自然界で食べている、コオロギやミルクワームなどの生きたえさです。そのため、飼育下でも自然界と同様で動きのあるえさを与えると食いつきも良くなります。ヒョウモントカゲモドキは顎が丈夫なため、比較的大きめのえさも捕食できますが、頭の大きさよりもひと回り程小さいものを与えると良いでしょう。えさ用の虫は、野外で採取したものは農薬や寄生虫の付着が考えられるので、必ずえさ用に養殖されたものを使用します。
・人口えさ
乾燥飼料や冷凍のえさです。ペットショップでは、冷凍コオロギや冷凍ピンクマウスなどが多く販売されています。「人工えさ」は保存のスペースもとらず、長期保存も可能なため大変便利です。ヒョウモントカゲモドキが幼い頃から、ピンセットでの給餌に慣れさせることで生き餌と同様に食べるようになります。人工えさの場合は、冷凍されたものはそのまま使用せず自然解凍や湯煎してから与えるなど、その商品に書いてある給餌方法に従って与えましょう。
食べさせ方
生餌をケージの中に放っておきます。自分での捕食が苦手な場合は、ピンセットで与えましょう。
カルシウムを生き餌に付着させて与えます。そのカルシウムの吸収を良くするために、ビタミンDも準備しましょう。ピンセットやカルシウムやビタミンDは、ペットショップや爬虫類専門店で購入できます。
与える頻度と量
ヒョウモントカゲモドキが本来生息していた土地は、乾燥が続き毎日えさを捕獲できる状況ではないため、飼育下でも毎日えさを与える飼い方は必要は無いといえます。
・成体
1日~2日おきを目安にえさを与えます。
・幼体
代謝がとてもよく成長期です。生後半年ぐらいまでの幼体は、食べるようなら1日おきにしっかりと与え、食いつきが悪くなったら少し感覚を空けるというペースを繰り返しましょう。
◆トイレについて
ヒョウントカゲモドキは、液体ではなく、白い塊の尿をします。フンは固形なので、尿と合わせてできるだけこまめに取り除きましょう。床材の素材にもよりますが、週に1回は床材のすべてを取り換えましょう。1週間が経過していなくても、ケージの中にフンや尿があることに気づいたら、ピンセットなどですみやかに取り除きましょう。
◆お手入れについて
ケージの中は毎日確認しましょう。水入れに入れている水も、毎日交換するのが理想的な飼い方です。床板の交換は1週間に1度程度で良いですが、清潔を保つ飼い方として、尿やフン、食べ残しを見つけた場合はすぐに取り除きましょう。
ヒョウモントカゲモドキは爬虫類のため、人に触られて喜ぶ動物ではありません。飼い主さんとしては、触りたい気持ちもあるでしょうがハンドリングはほどほどにしましょう。
しかし、異変に気付いたときは触れざるを得ない状況になることもあるかと思います。そんな時は、ヒョウモントカゲモドキの腹側に人差し指を入れ、手のひらに乗せそっと持ち上げます。自切の心配もあるので、決して驚かせないようにしましょう。個体にストレスを与えないのが、爬虫類の飼い方の基本になります。
ヒョウモントカゲモドキのかかりやすい病気
どれだけ理想的な飼い方をしていても、生き物である以上、病気やトラブルは避けられません。まず、病気やトラブルを発見できるよう、毎日の観察を忘れないようにしましょう。ここでは代表的な4つのトラブルについて解説します。
◆脱皮不全
ヒョウモントカゲモドキは脱皮をしますが、その回数は飼い方や年齢、栄養状態などの個体差によって違います。脱皮不全は、局所的にも体全体にも起こることがある症状です。極度の乾燥、加湿状態が原因とされています。(飼い方として理想的な湿度は、40%~60%と言われていますが、ヒョウモントカゲモドキの肌の状態を観察し、その個体にあった湿度を見つけましょう。)
脱皮の際に殻が向けきれず残ってしまった状態を、脱皮不全といいます。殻の残った状態を放置すると、そのままカラダに癒着して固まってしまいます。特に指先に残った状態で放置すると、殻のついた部分が壊死し欠損する恐れがあるため、殻をピンセットで取り除いて早めに対処しましょう。すでに固くなって取りにくい場合は、ぬるま湯に付けて殻をふやかしてから取り除きましょう。
◆尾の自切
ヒョウモントカゲモドキは、トカゲやヤモリのように過度なストレスや身の危険を感じると、自ら尻尾を切り離す「自切」という行為をします。ケージの周りに物や人が当たらないように、どれだけ気を付けた飼い方をしていても、生き餌がぶつかって驚いたりすると自切してしまうことがあります。尻尾は切れても再生しますが、全く元の形と同じにはなりません。
◆誤飲によるトラブル
主に床材が原因で誤飲が起こります。砂やパームチップ、ウッドチップなどを床材として使用している場合、どうしても小さなかけらが発生します。それらをえさや水などと一緒に誤飲して、消化器官に詰まらせてしまう場合があります。誤飲したものが少量の小さなものであれば、そのまま消化されることもありますが、かけらが出るような床材を使用する際には注意しましょう。心配な方は、キッチンペーパーやペットシーツなどを床材に使用する飼い方をおすすめします。
◆代謝性骨疾患
ヒョウモントカゲモドキだけでなく、爬虫類に多く見られる病気です。清潔なケージを保てた飼い方をしていても、栄養の不足で起こる症状です。
カルシウムやビタミンDの不足で、骨が柔らかくなってしまい、手足や背骨、顎が曲がってしまいます。一度そのような症状が出ると、なかなか元にはもどりません。予防のために、日常的にカルシウムやビタミンDを与える必要がありますが、過剰に与えてしまうと、ヒョウモントカゲモドキの内臓に負担を与えてしまうこともあります。給餌の際にカルシウムやビタミンDのサプリメントを付着させて与える飼い方が主流ですが、その際には容量などをきちんと守り、与えるようにしましょう。
ヒョウモントカゲモドキの飼育の注意点
◆適切な温度の飼育環境
人の生活環境内で飼育する場合は、冬の室内の温度低下だけでなく、夏の冷房の効きすぎにも気を付けましょう。気温が18℃以上あれば、多くのヒョウモントカゲモドキはえさを食べることが出来ますが、個体によっては代謝が鈍くなり、えさを捕らなくなる個体もあります。人が外出したり、就寝のためにエアコンを消した後、ヒョウモントカゲモドキがいる部屋の気温がどれ位になるのか、きちんと把握した飼い方にしましょう。
◆冬眠について
単独での飼い方をおすすめする、ヒョウモントカゲモドキですが、メスオス性成熟した個体がそろえば、交配も可能です。交配を考える場合には冬眠が必要になりますが、そうでない場合はヒーターで保温した飼い方を続けても問題ありません。
ヒョウモントカゲモドキの飼い方に関するまとめ
ヒョウモントカゲモドキは、爬虫類の中でも比較的飼い方が簡単な動物です。飼育のために買いそろえるグッズも多くなく、初心者の方にもおすすめできる爬虫類といえるでしょう。そして何より、ヒョウモントカゲモドキの魅力はその個体それぞれにある、色や模様です。ぜひ飼い方を把握して、あなただけのお気に入りの一匹に出会ってみてください。
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