ライオンラビットの性格は?飼育方法や寿命・かかりやすい病気について

2020.11.03

ライオンラビットの性格は?飼育方法や寿命・かかりやすい病気について

ライオンのたてがみのような長い毛と短い耳が魅力的なライオンラビット。個性豊かで人懐っこいことから、ペットとして人気の高い品種です。 一方で、どんな性格なのかな?寿命ってどのくらい?飼育は難しい?などのような疑問をお持ちの方も多いはずです。そこで、この記事では、「ライオンラビット」を飼ってみたいという初心者の方向けに、ライオンラビットの性格や特徴について詳しく解説します。

ライオンラビットとは?

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ライオンラビットは2014年にARBA(アメリカンラビットブリーダー協会)に公認された比較的歴史の浅い品種です。小柄で人に懐きやすいことから、常にランキングの上位に輝いている人気の高いうさぎになります。

◆見た目の特徴

ライオンラビットはその名の通り、顔周りに生えているライオンのたてがみのような毛が特徴です。それ以外の毛は比較的短めです。

毛質には個体差があり、柔らかくフワフワした毛から、固くゴワゴワした毛まで様々です。また他のうさぎに比べ、耳が短いのも特徴の一つです。顔周りの毛が長いだけに、あまり耳が目立たないのが可愛いところですね。そして、毛色はブラック、ブルー、ホワイト、チョコレート、グレー、ブラウンなど様々であり、交配によって異なってきます。

大きさは約25cm~30cm程度。体重は2~3kg程度です。うさぎの中では比較的小柄な体格と言えるでしょう。

◆原産国・生息地

ベルギーが改良地と言われており、アンゴラうさぎやジャージーウーリーなどの品種と交配して誕生しました。歴史が浅く、血統が不安定なため、大きさや毛色・毛質には個体差があります。

◆性格

ライオンラビットは、おとなしく、温厚で人懐っこい子が多いのが特徴です。もちろん個体差があり、抱っこが苦手な子、好奇心旺盛でやんちゃな子もいますが、性格面では比較的評判の良い品種と言えます。

◆寿命

うさぎの平均的な寿命は7~8年と言われています。ライオンラビットの平均寿命は約5~10年です。他の品種に比べ、老化が始まる年齢が早いと言われていますが、快適な環境の下で飼育をすれば、長く生きることも決して珍しいことではありません。特に近年は、ペットフードや医療技術の質も高くなり、10年以上生きるうさぎも多いです。

◆価格

ペットショップ・うさぎ専門店・ブリーダーなど、購入する場所に応じて価格は異なってきますが、2万~3万円が相場です。しかし、ライオンラビットは流通している数も少なく、また個体差があるため、価格には大きくばらつきがあります。購入を検討される場合には、やや高めに見積もっておくのが良いかもしれません。


ライオンラビットは飼いやすい?

温厚で小柄ということもあり、他のうさぎと比較しても、非常に飼いやすい品種と言っても良いでしょう。自ら甘えてきてくれることも多く、撫でられることを好む傾向が強いため、スキンシップをとりたいという方にとってはオススメです。

また、清潔好きでトイレも覚えることが多いため、比較的世話のしやすいうさぎです。一方で、ライオンラビットの中には警戒心が強く、ストレスを溜めやすい子もいます。飼い主との信頼関係が構築されるまでは、適度な距離で、できるだけストレスを溜めない環境で飼育してあげることが大切になってきます。


ライオンラビットの飼い方

ライオンラビット

お伝えしている通り、ライオンラビットは飼いやすいことから、非常に人気の品種です。一方で、非常に繊細でストレスを溜めやすいこともあり、世話をするにあたっていくつか注意点があります。うさぎにとって、できるだけ過ごしやすい環境の下で生活することができるように、「食事」「お手入れ」「病気」について学んでいきましょう。

◆ご飯について

ライオンラビットの食事の基本は他のうさぎと同様に「ペレット」「牧草」です。ペレットは朝と夕方の1日2回を基本とし、牧草は常に食べることのできる状態にしておくのがベストです。

ペレットの量ですが、年齢と体重により異なってきます。以下をご参考にしてください。

  • 幼年期(生後4か月まで)⇒体重の5%
  • 青年期(生後4カ月~3歳頃)⇒体重の3〜5%
  • 壮年期(3歳頃~)⇒体重の1〜2%
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また、野菜やおやつを与えることも可能です。しかし「うさぎのおやつ」=「人間のお菓子」ではありません。うさぎにとって、野菜や果物も「おやつ」の位置づけになります。与え過ぎには注意が必要です。好みに合わせて、ニンジンやキャベツ・リンゴなどを与えてみるのが良いでしょう。爪切りやブラッシングをした際に、ご褒美として与えてあげるのも効果的です。

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◆トイレについて

「ライオンラビットはトイレを覚えるの?」と疑問をお持ちの方も多いはずです。糞と違い、オシッコはニオイがきついこともあり、非常に気になるところです。もちろん個体差はありますが、一般的には他のうさぎに比べ、トイレを覚えてくれる子が多いと言われています。

トイレのしつけの手順は以下の通りです。

1.トイレを置く場所はケージの隅にしましょう。
2.オシッコのニオイが付いたウェットティッシュをトイレ砂の上に置きます。⇒トイレ以外の場所でオシッコをした場合、その場所はきっちりと消臭し、ニオイを残さないようにしましょう。
3.これを繰り返すことで、うさぎは「オシッコのニオイ」があるトイレで排泄するようになります。

うさぎは、発情期や縄張り意識が強い時には、「オシッコ」を飛ばす行動をとることで、自分をアピールすることがあります。これはやむを得ないことです。怒ったり、罰を与えたりするのではなく、そんな可愛らしい一面も受けていれてあげましょう。

◆かかりやすい病気について

・毛球症

ライオンラビットは被毛の量が多いため、「毛球症」という症状を引き起こすリスクが他のうさぎに比べ高いのが特徴です。ちなみに毛球症(うっ滞)とは、被毛を飲み込んでしまうことで、胃腸の動きが悪くなり「食欲低下」「糞が小さい」「つながった糞が出る」などの症状が見られる病気です。

そのため、こまめにブラッシングをすることが大切になります。うさぎは猫のように、毛玉を吐き出すことができないため、特に換毛期にはより一層気にかけるようにしましょう。また、ちなみにお風呂に入れてあげる必要はありません。

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毛球症以外にもうさぎは様々な病気にかかります。ここではライオンラビットがかかりやすい病気についてご紹介します。

・不正咬合

うさぎの歯は一生伸び続けると言われています。牧草を食べたり、かじり木をかじったりすることで、自然と削られていきますが、普段から柔らかい食べ物ばかりを食べていると、歯がおかしな方向に伸び続けてしまうことがあります。ライオンラビットも例外ではありません。不正咬合になると、便の調子が悪くなったり、歯が口に刺さったりすることもあるため、注意が必要です。

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・ソアホック

ソアホックとは別名で足底皮膚炎(飛節ビラン)とも呼ばれる皮膚病の一種です。うさぎは犬や猫とは違い、足の裏に肉球が付いていません。そのため、足に負荷がかかる環境で生活をしていると、炎症を起こしてしまう可能性があります。特にライオンラビットのように、短毛の品種は注意しなければなりません。カーペットは固く、滑りやすいため、柔らかい素材のマットを敷いてあげるのがオススメです。

◆最適な温度と湿度は?

うさぎは体温調節が苦手な生き物です。ライオンラビットは特に、気温の変化に弱いと言われています。気温差に耐えきれず、体調を崩したり、場合によっては死んでしまうケースもあるため、温度と湿度の管理には細心の注意を払う必要があります。

うさぎが快適に暮らすことのできる温度は16度~25度。湿度は40%~60%程だと言われています。特に夏場は人間同様「熱中症」「脱水症状」を起こしやすい季節です。エアコンや暑さ・寒さ対策グッズを有効活用し、快適な環境を作ってあげることが大切です。

また、他のうさぎにも言えることですが、ケージを置く場所には注意が必要になります。特に以下のような場所はNGです。

  • ☆直射日光が当たる場所
  • ☆エアコン・扇風機の風が直接当たる場所
  • ☆扉の近く・テレビの近く・工事音が聞こえる場所
  • ☆風通しの悪い場所

できるだけ騒音が少ない部屋の隅にケージを置くのが良いです。環境の変化はストレスの原因になるため、何度もケージの置き場を変えることはしないようにしましょう。

・ベランダ飼育はOK?

ライオンラビットに限らず、うさぎのベランダ飼育は基本的にオススメできません。ベランダは寒暖差が激しいことやカラスなどの天敵に狙われる可能性があるからです。また、害虫なども多いため病気になるリスクを高めてしまします。


まとめ

愛嬌があり、人懐っこい性格から、ライオンラビットは非常に人気の品種です。2014年にARBA(アメリカンラビットブリーダー協会)に公認された比較的歴史の浅い品種ということもあり、これからさらに人気が高まっていくことが予想されます。

一方で、うさぎの中でもライオンラビットは特に気温の変化に弱いため、温度や湿度の管理には細心の注意を払う必要があります。また被毛が多いため、毛球症になるリスクもあります。定期的にブラッシングを行い、健康な身体を維持してあげられるように努めることが大切です。

ペットを飼うにあたって共通して言えることですが、動物も人間と同様に大切な命です。最後まで愛情と責任を持って育ててあげることが重要になります。日々の体調管理に気を付け、適度な距離で正しい飼育を心掛けるようにしましょう。



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