ウーパールーパーのぷかぷか病とは?その症状、原因、治療法

2021.03.19

ウーパールーパーのぷかぷか病とは?その症状、原因、治療法

ウーパールーパー がぷかぷか病かもしれないと思ったら…。かかりやすい病気の上、重篤になるケースも多いぷかぷか病。重症化させないためには早期発見が大切です。この記事では、ぷかぷか病の症状から原因、治療法までを解説致します。

【目次】
1.ウーパールーパーのぷかぷか病の症状
 1-1.軽度
 1-2.重度

2.ウーパールーパーのぷかぷか病の原因
 2-1.水温が高い
 2-2.小麦などを含むエサを与えている
 2-3.水面に浮くエサを与えている
 2-4.水質の悪化
 2-5.老化などによる体力の低下
 2-6.感染症や異物の誤飲
 2-7.エサのあげすぎ

3.ウーパールーパーのぷかぷか病の治療法
 3-1.水温の調整
 3-2.水質を改善する
 3-3.絶食させる
 3-4.構いすぎない

4.ウーパールーパーがぷかぷか病になった時やってはいけないこと
 4-1.エサを与える
 4-2.針を刺す
 4-3.水位を下げる
 4-4.氷を入れて冷やす

5.原因を考え再発防止に努める

5.まとめ

ウーパールーパーのぷかぷか病の症状

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お腹にガスが溜まって水面にぷかぷかと浮いてしまう症状なので、ぷかぷか病。可愛いネーミングではありますが、重症化すると命の危機にも及ぶ病気です。早期発見と適切な処置をすれば自宅でも治すことができる病気ゆえに、飼い主さんの正しい知識と判断が大切です。
飼育しているウーパールーパーがぷかぷか病かなと思ったら、まずは症状の程度を見てみましょう。

◆軽度

通常、ウーパールーパーは水底で生活する生き物です。健康な個体は水底を這うように移動し生活していますが、軽度のぷかぷか病の場合には、水面近くを浮遊している姿が見られるようになります。
ただし、健康なウーパールーパーも泳ぎますし、まれに水面へ行き呼吸をするような行動をとります。水面にいるのが一時的なものでしたら問題はありません。自らの意思とは別に浮いてしまっているようでしたらぷかぷか病の可能性を疑いましょう。

◆重度

お腹が水面にぷっかりと浮いてしまっている場合には重症と判断して良いでしょう。ウーパールーパーは水底へ潜ろうと手足をバタバタと動かしますが、水面に引っ張られるようにフワッと浮いてきてしまう状態がそうです。身体の左側が浮いていれば胃に、右側が浮いていれば胃よりも下の臓器にガスが溜まっている場合が多いようです。そのままの状態を放置し、腹が水面を向いてひっくり返った状態にまで至ってしまうと予後不良となる場合が多いです。


ウーパールーパーのぷかぷか病の原因

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水面にぷかぷかと浮いてしまう直接の原因は、ウーパールーパーの内臓にガスが溜まっていることがほとんどです。
では、そのガス溜まりを引き起こす要因にはどのようなものがあるのでしょうか。

◆水温が高い

ウーパールーパーの原種はメキシコのソチミルコ湖に生息していました。ソチミルコ湖は標高2240mもある場所にあり、気温は5℃〜25℃と比較的涼しい地域です。そのため、ウーパールーパーの適正水温は13~20℃程度が理想です。特に暑さには弱く、日本の夏は水温の管理が必須となってきます。水温が上がりすぎると食べたものが内臓で発酵してしまい、ガスが発生する要因になるのです。

◆小麦などを含むエサを与えている

ウーパールーパー専用のフードとして販売されている商品の中には、体内で発酵する原因となる小麦や大豆などを使用しているものが多くあります。健康な成体であればそれほど問題のない量ではありますが、特に消化能力が発達しきれていない幼体や、エサが劣化したり、他の理由でコンディションが落ちている状態の個体に与えてしまうと消化不良を起こし、発酵の原因となってしまいます。

◆水面に浮くエサを与えている

ウーパールーパーは両生類ではありますが、おたまじゃくしから進化するカエルなどとは違い、完全な肺呼吸になることはありません。水中の酸素が足りなくなった時に水面へ上がり呼吸することはあっても、それはあくまでも応急処置的な対応です。ウーパールーパーは水中でエラ呼吸している状態が理想です。与えているエサが水面に浮くタイプのものであれば、食事をする際に必要以上に空気を口から取り込んでしまうことになります。これも健康な時には問題ありませんが、何かの弾みでお腹に溜まる原因となります。このことからもウーパールーパーに与えるエサは沈むタイプのものが理想です。

◆水質の悪化

ウーパールーパーは水質の悪化に弱い生き物です。排泄物や食べ残しを放置すると水中内のアンモニアや亜硝酸が強くなり、ウーパールーパーを苦しめる要因となってしまいます。ウーパールーパーは清潔で新鮮な水質環境が必要なため、水槽の大きさにもよりますが、最低でも週2程度は水換えが必要となります。

◆老化などによる体力の低下

若くて元気な時には気にならなかった環境でも、老化で体力が落ちてきた際に問題になることもあります。
例えば、エアレーションの種類によっては水流を強く作ってしまうものがありますが、その流れに耐えるためにいつの間にか体力を消耗してしまうというケースもあります。もちろんウーパールーパーの水槽にエアレーションは必要ですが、体力が落ちている時には水流などにも配慮が必要です。

◆感染症や異物の誤飲

不衛生な水槽での飼育や、痛んだエサを与えたことによる感染症や、異物の誤飲などもぷかぷか病を引き起こす要因となります。場合によっては投薬が必要なケースもありますので、ウーパールーパーを診察できる病院がある場合には早めに受診することをお勧めします。

◆エサのあげすぎ

ウーパールーパーは低めの水温でやや代謝を下げて飼育するくらいの生き物です。代謝を下げるということは、消化速度も遅くなりますので、エサの与えすぎには注意が必要です。成体の場合、エサは3~4日おいて与える程度がいいでしょう。目安としては、エサを与えてから次に排便したタイミングくらいで十分です。毎日のように与えすぎては、消化が追いつかず、消化不良の原因となります。


ウーパールーパーのぷかぷか病の治療法

◆水温の調整

まず、水温が高くなっている場合には水温を下げることが必須です。と言っても、体調が落ちている時ですから、氷を入れたりして急激に水温を下げることはやめましょう。場合によっては数十分から1時間ほどかけて徐々に水温を理想の温度へ下げていきます。夏場、どうしても水温が上がってしまう環境の場合には水槽用の冷却ファンなどを使用して水温を適正に保てるようにしましょう。

◆水質を改善する

ぷかぷか病の原因として水質の悪化が考えられるようでしたら、すぐに水換えを行いましょう。ウーパールーパーは水質の悪さが体調に影響しやすい生き物です。
また、目ではわからなくても食べ残しや排泄物、または水槽内に入れた砂や小物などにより徐々に水槽内のpH値は変わっていくものです。水槽が綺麗に見えていてもpHの傾きによってウーパールーパーを弱らせていることもあります。、水換えは小まめに行うようにしましょう。

◆絶食させる

内臓にガスが溜まっている状態ですので、それ以上発酵させないことが大切です。そのため、上記2点を改善したら次は絶食させましょう。急に絶食なんてかわいそうと思うかもしれませんが、これ以上体内で発酵させてしまう方が苦しむことになります。水温を下げれば代謝も落ちるため、食べ物を必要としない状態になります。体内の環境をリセットするようなつもりで、程度にもよりますが、10日程度はエサを与えずに様子を見てください。

◆構いすぎない

具合が悪そうなウーパールーパーを心配するあまりに構いすぎてしまってはストレスになり逆効果です。本来は強い光を好まない生き物ですので、暗い静かな場所に置いてそっとしておくほうが好ましいです。


ウーパールーパーがぷかぷか病になった時やってはいけないこと

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◆エサを与える

ここまで読み進めていただければお分かりでしょうが、ぷかぷか病になってしまった時にはガスを抜くことが先決です。エサを与え続けると消化しきれないエサがどんどん貯留されていき症状を悪化させてしまいます。
また、これを機にエサの見直しをしても良いでしょう。症状が改善されたら給餌を再開することなりますが、この時は人工飼料ではなく、冷凍アカムシなど発酵の原因となる小麦を使用していないものから与えるほうが良いでしょう。

◆針を刺す

胃にガスが溜まっている場合、動物病院では胃ゾンデなどを使用してガスを抜くことがあります。ウーパールーパーに限らず、内臓のガス溜まりでは民間療法で針を刺してガスを抜くというものがありますが、傷口からの感染などリスクが高いため素人がやっていいものではありません。

◆水位を下げる

ぷかぷか浮いている状態がとても苦しそうで、負担軽減のために身体を支えられるよう水位を下げると良いと書いている記事も見かけますが、ただ水を抜くのではあまり効果はありません。それどころか、水量が減ると水質が落ちるスピードが上がってしまうため、結果的には逆効果となってしまいます。

◆氷を入れて冷やす

水温を急激に下げてしまうのは弱っているウーパールーパーにとって更に大きな負担となってしまいます。水温は数時間かけて少しずつ落としていくのが理想的です。水槽の水温計を見ながら慎重に行ってください。


原因を考え再発防止に努める

ぷかぷか病が軽度だった場合には数日もすれば回復してくれます。元気になったら次にまた同じことが起こらないよう、原因をよく考え、飼育環境を改善しましょう。
先述したように、フードやエアレーションなど、健康で若い時には特に問題にならないことでも、老化や水質の変化等で体調が落ちた時に影響が出てくることがあります。回復してくれたらほっと一安心ではありすが、大切なウーパールーパーを守るためにも原因を探し、飼育方法を見つめ直すことが大切です。


まとめ

ぷかぷか病は、水温、水質、絶食の適切な対処で回復する見込みのある病気です。早期発見と適切な処置で回復率が上がりますので、日頃からよく観察しておくことが大切です。
診療できる病院が少ないゆえに、体調が崩れる前から病院を探しておくと良いでしょう。



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