イグアナを飼ってみたい!特徴や飼い方のコツを解説します!

2021.03.31

イグアナを飼ってみたい!特徴や飼い方のコツを解説します!

小さな恐竜として人気の高いイグアナ。ペットとしても人気が高く、多くの方に愛されています。 しかし、ワンちゃんや猫ちゃんのように飼い方が一般的に知られていない動物です。どのように飼い始めたらいいのか想像がつかず、なかなか飼えずにいる方も多いのではないでしょうか? そこで、今回はそんなイグアナの特徴や飼い方を紹介していきます! ペットにしてみたい方、必見です!

イグアナの特徴

イグアナ

◆生息地

イグアナは主にメキシコやコロンビア、アルゼンチンなどの中南米に生息しています。熱帯雨林や砂漠に多く生息しているので、暖かい場所を好んで生活していることが分かります。

◆生態

昼行性なので、昼間だけ活発に行動します。猛禽類や大型の爬虫類から身を隠しながら木の上などで生活しています。動きが俊敏で、敵からダッシュで逃げたり攻撃する際はジャンプで急接近して噛みついたりします。

木の上で1匹のオスを複数のメスが囲うようにして生息しており、ハーレム状態を形成しています。オスたちは自分の縄張りを守るために他のオスを威嚇し、強いオスがより多くのメスをハーレムに引き込みます。イグアナは多産な生き物なので、産卵時には一度に30個以上の卵を産むこともあるようです。

◆種類

イグアナ科に分類されているトカゲは多いですが、ここではペットとして人気のある種類を簡単に紹介します。

・グリーンイグアナ

最もメジャーなイグアナです。飼育数・取り扱い数が多く、爬虫類専門のショップだけでなく一般的なペットショップでも販売されています。飼育している人が多い分、飼育する際に必要な情報や知識を手に入れやすいので、初心者でも安心して飼い始めることができるでしょう。

大きさは、小さい頃は手のひらの上に乗るくらいの小柄なサイズですが、成長すると1.5~2mまで大きくなります。一般的にはオスのほうが大きくなるので、少しでも小さいサイズを飼いたい方はメスを購入するのが良いと思います。

名前に「グリーン」と入っていますが、きれいなグリーンの色というよりは、グレーがかったグリーンといった色の体をしています。

・コーンヘッドイグアナ

名前の通り、頭の形に特徴のある種類です。他のイグアナは頭部にトサカが生えていたりゴツゴツしていたりしますが、コーンヘッドイグアナの頭の形は真っ平です。

グリーンイグアナがずっしりしている体型なのに対し、コーンヘッドイグアナはすらっと細長い体型をしています。胴体だけでなく四肢や爪も長いため、木の上で生活するのに適しており、木の上で虫を捕獲する肉食性のイグアナです。

大きさは約0.6mですが尻尾が長く、体長の半分ほどは尻尾となっています。グリーンイグアナほど大きくなりませんが、木の上で生活する種類のため、ケージや止まり木は高さのあるものを選びましょう。

・チャクワラ

チャクワラは名前にイグアナと入っていませんが、砂漠などに生息しているイグアナです。大きさは0.5mほどなので、成熟してもケージ内で飼育することができます。

砂漠には水があまりないので、水を保管しておくための器官が存在します。雨が降った際にこの器官に水を貯めておき、少しずつ体内に供給していきます。

昼間は岩の上などで日向ぼっこをしています。砂漠の岩の上なのでかなり暑い場所にいますが、息を吐いて体の水分を蒸発させて体温調整しています。家庭で飼育する際も自然と同じような環境にすべきなのですが、チャクワラの場合、ケージ内を約50℃まで上げる必要があります。かなり飼育環境に注意が必要ですが、温度調整以外は比較的飼いやすい種類です。

体が茶色や黒っぽい色をしており、鱗が鎧のように見えてかなり頑丈そうなので、かっこいいイグアナを探している方にオススメです。

・サバクイグアナ

こちらもチャクワラ同様砂漠に住むイグアナで、0.4mほどまでしか大きくならない小柄な種類です。

色は白やグレー、茶色、淡いピンクなど様々な色をしており、長い尻尾や背中には縞模様があります。砂漠で生活をしている分、暑さと乾燥には強いですが、寒さには耐性がないので温度調整に気を遣って飼育しましょう。

とても顔が小さく、可愛い顔をしています。イグアナは基本的に恐竜のような派手でかっこいい見た目をしていますが、サバクイグアナは凹凸の少ないなめらかなボディとまん丸の目が可愛らしいイグアナなので、女性にも人気のある種類です。

◆寿命

イグアナの寿命は、種類によって前後しますが約10年といわれています。飼育環境によってはさらに長生きするので、愛情を込めて住みやすい環境をつくってあげましょう。人間と比べると寿命は短いですが、イグアナと同じくらいのサイズの動物と比較するとかなり長生きするほうなので、ペットとしての人気が高いようです。

◆性格

凶暴そうな見た目をしていますが、温厚でおとなしい性格をしています。基本的には噛みついたり襲ってきたりしませんが、イグアナは警戒心の強い動物なので、飼い始めた頃にいきなり触ると攻撃されます。鋭い爪と歯を持っているので、噛まれると非常に痛いですし、跡がついてしまうので要注意です。

普段はおとなしいイグアナですが、オスが発情期に入ったときは要注意です。オスの発情期は生後1年間~2年くらいにきますが、攻撃的な性格になります。飼い主様であっても関係なく、縄張りに近づいてきたと思った対象に噛みついてきます。さらには、飼い主様を交尾対象として見た場合も襲われる可能性がありますので、放し飼いの際は十分気をつけましょう。

また、脳が大きく頭がいいので、飼い主を認識するようになります。これには信頼関係が重要なので、イグアナが環境に慣れていないうちは触らない、エサを利用しながらうまくコミュニケーションを図る、飼育環境を整備するなど、イグアナが生活しやすいように配慮してあげると仲良くなれますよ!


飼育する上で気を付けること

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日本で飼育されているイグアナの多くがグリーンイグアナであることから、ここでは「グリーンイグアナを飼育する上で気を付けること」を紹介いたします。グリーンイグアナ以外のイグアナは好みの環境やエサなどが少し異なりますので、それぞれの種類に合った飼育環境を目指しましょう。

◆飼育環境

・部屋の温度

イグアナは暖かい場所を好むので、家の中で飼う際も暖かい環境にしましょう。
基本的に生息している中南米の気温に合わせるのが良いので、昼は27~32℃、夜は25~30℃を意識するといいと思います。あまり室温が低いと、食べたものが消化できなかったり、栄養を吸収できなかったりするので命の危機に晒してしまうので注意しましょう。

成体にもなると1.5~2mとかなり大きくなってしまいますが、子どもから飼育する場合は「ケージ+サーモスタット」で育てることをオススメします。

イグアナは大きくなると放し飼いが主流ですが、子どもの場合は誤飲のリスクが大いにあるので、安全に成長させるためにも子どもの頃から放し飼いするのはあまりオススメできません。ケージ飼いであれば少し目を離した隙にどこかへ行ってしまったり、ゴミを食べたりすることがありません。また、サーモスタットを使用すれば温度調整も容易なので、安全な環境でイグアナの成長を見守ることができます。

・保湿

脱皮不全や脱水症状を防ぐためにも、高い湿度を維持することも重要です。湿度を保つ工夫として、加湿器や保湿に優れた床材を設置すると良いでしょう。水浴びを好む動物なので、全身が浸かるくらいの水を入れた容器も用意してあげると喜びますよ!

・照明

爬虫類の飼育に必須のアイテムとなっている照明もイグアナ飼育には欠かせません。野生のイグアナが日光浴をして紫外線を浴びているように、紫外線を放つことのできる蛍光灯を設置してあげましょう。

・止まり木

野生のイグアナは木の上で生活しているので、それに合わせて止まり木を用意すると休息をとったり運動をする場所として活用します。広さのあるケージであれば、止まり木を数本用意して遊び場にもできるので、枝を移動しているような感覚で楽しませてあげられるでしょう。

◆エサ

エサはイグアナの種類によって少し異なりますが、基本的には草食です。野生のイグアナは虫も捕食しますが、ペットとして飼育する場合は、野菜や果物をメインにあげると良いでしょう。虫を与えなくていいのは、虫嫌いな方にとっては嬉しいですよね!

与えるものの例として、リンゴやバナナ、ほうれん草、小松菜、大根の葉などがあります。小さいイグアナには野菜を細かく刻んでからあげるなど、食べやすいような工夫をするといいですよ。

エサを与える頻度は1日に1~2回です。人によって食事量が違うのと同じで、イグアナも個体によって食べる量が違います。最初は少し多いくらいの量を与え、だんだん調整していくと良いでしょう。日が経つと痛みやすい野菜や果物がメインのエサになるので、エサを残してもそのままにせず、必ずエサやりの時に取り換えるようにしてください。

イグアナは飼い主様を認識すると紹介しましたが、イグアナとのコミュニケーションを取るためにご飯の時間は有効的に活用しましょう。エサ皿に置いて放置するのではなくエサを手に持って直接あげると、この人からエサを貰えると認識するので懐きやすいです。エサを持つと飼い主様の元に近寄ってくるようになるかもしれないので、ぜひエサやりの時間も大切に使ってくださいね!

◆しつけ

イグアナはしっかり育ててあげると懐きます。しかし、懐いていないと飼い主様の指示は聞いてくれません。イグアナとの接し方、しつけ方を知っておき、飼い始めてから信頼関係を築けるようにしましょう。

知らない人にいきなり話しかけられるとビックリするのと同じで、イグアナもいきなり飼い主様に撫でられたり持ち上げられたりするとビックリして警戒するようになります。飼い始めてからしばらくは落ち着かない様子だと思うので、エサだけあげるようにしてそっとしておきます。徐々に話しかける回数や触れる回数を増やしていきましょう。

触れる際は絶対に頭を触ってはいけません。イグアナにとって頭は急所であり、そこを触れられると襲われてしまうと恐れられてしまいます。ストレスに感じる原因でもあり、飼い主様にも噛みついてくる可能性もあるので注意が必要です。


価格

イグアナは成長度や大きさによって価格が変動します。
グリーンイグアナを例に出すと、生まれて間もない手のひらサイズのイグアナは約3000円、生後半年~1年未満でまだ成熟していないイグアナは約5000円、成長が終わり1.5mほどの大きさになったイグアナは約10000円といった目安です。

一番入手しやすいグリーンイグアナで上記の価格になるので、他の種類はもっと高い金額で販売されていると考えてください。

ワンちゃんや猫ちゃんと比較すると購入しやすい金額に思えますが、イグアナを飼育するためには環境を整える必要があるので、その購入費用も加味して購入検討するようにしましょう。おそらくグリーンイグアナを飼育する場合は、イグアナ本体の価格よりもケージや照明、保温のためのアイテムの購入費用のほうが高くなると思います。

イグアナを購入した後にエサなどの飼育費用が用意できないとならないように事前に購入するものをリストアップし、予算を立てておくといいですよ。


まとめ

いかがでしたでしょうか?

イグアナはおとなしいので初心者でも飼いやすく、ペットしての人気が高い動物です。10年以上生きる動物の中でもお手頃な値段で購入できると思うので、興味のある方は是非新しい家族として迎え入れてください!

しかし、成長すると意外と大きくなる動物なので、小さいイグアナに惹かれて飼い始めたけど大きくなりすぎて飼えなくなってしまった、とならないようにあらかじめ考えてから飼育するようにしましょうね!

最後までお読みいただきありがとうございました。



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