1.チワワの見た目の特徴
1-1.大人気のチワワは世界最小犬種
2.チワワの体型の目安は?
2-1.体重のみでの判断はチワワにとって禁物!
3.チワワが太る原因
3-1.運動不足になりやすい
3-2.偏食になりやすい
4.太りすぎのチワワのダイエット方法
4-1.まずは獣医師に相談
4-2.一緒に遊んでダイエット
4-3.食事をかえてダイエット
チワワの見た目の特徴
◆大人気のチワワは世界最小犬種
世界で最も小さい犬、とされている犬種のチワワ。ペットとして高い人気を誇っており、飼っている方も多いので、「見たことがない」という方は少ないかもしれませんね。
犬の人気ランキングではトイ・プードルに次いで、人気犬種の座をキープし続けています。
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顔の特徴としては、大きな瞳と短めのマズルが印象的です。額は丸みを帯びており、その形状から「アップルヘッド」や「アップルドーム」とも呼ばれます。
身体は小柄ですが、実は体型ががっしりしており、動きはとても機敏です。
外見の可愛さに加えて、飼いやすさが人気の一因だといわれていますが、それは一日の必要運動量を室内でもこなすことができるからかもしれません。
チワワは好奇心旺盛で活発ですが身体が小さいため、室内を走り回ったり、飼い主さんと遊ぶだけでも、充分運動量が足りるのです。
ちなみに、勇敢で警戒心が強い傾向にあり、とても賢い犬種でもあります。
初対面の他人には懐きにくいかもしれませんが、飼い主さんに対しては、愛情深く、忠誠を尽くすタイプなのです。洋風の柴犬のようですね。
このような性格であることから、嫉妬深さがみられることもあります。飼い主さんが他の人と話していたり、他の犬の相手をしているのをみて、やきもちを焼くケースがあるようですよ。飼い主さんがピンチだと感じたら、必死に守ろうとする姿勢がみられるかもしれません。
チワワの体型の目安は?
◆体重のみでの判断はチワワにとって禁物!
世界最小犬種ということで、子犬の時期の体重は、生後40日で300g~400g、生後12か月でも2500g前後と、とても軽いチワワ。
JKC(ジャパンケネルクラブ)の規定によるチワワの理想体重は、「1.5kg~3kg」とされています。
しかし、この理想体重を超えたからといって、肥満だと判断してはいけないのです。
チワワは個体差がとても大きい犬種であり、体格や骨格などにそれぞれ差が出ます。このため、体重が3kg以上あるチワワもたくさん存在しているのです。
チワワが太りすぎかどうかを判断する場合、体重のみではなく、ボディコンディションを確認する必要があります。飼い主さん自身の手や目で、愛犬の体型を確認するのです。
愛犬のチワワが太り過ぎか気になっている飼い主さんは、以下の目安を頭に入れて一度チェックしてみましょう!
◎痩せすぎ
肋骨が見えすぎている状態です。
食事量を増やして、理想的な体型となるまで調節する必要があります。食事内容を調節し、2~3週間後に比較してみましょう。
◎理想的な体型
肋骨は見えないが、触ると感じることができる状態です。上から見るとウエストのくびれが分かり、横から見ると腹部はピッタリとしています。
現状の食事内容を維持しましょう。
◎太り過ぎ
上から見てウエストが判別できず、横から見ると腹部が丸く垂れている状態です。
食事量を減らしましょう。理想的な体型となるまで調節し、2~3週間後と比較してください。
愛犬の肥満・太り過ぎは、外見の変化に影響がでることはもちろん、病気となる可能性をあげるリスクをも伴います。
理想的な体型を維持することが、体脂肪率・血糖値・血圧・心拍数を正常にすることや、体重に起因する病気の潜在的リスクを減らすことに役立つのです。
愛犬の健康寿命を延ばすためにも、しっかりとボディコンディションをチェックしましょう。
チワワが太る原因
◆運動不足になりやすい
小さな体が特徴的なチワワですが、太りやすい犬種とされているため、お世話をする上では体型維持に注意する必要があります。
太りやすいとされる原因の一つが、「運動不足になりやすい」という点です。
前述したように、チワワは室内運動でも必要な運動量をまかなえる犬種であり、そこが飼いやすいというポイントでもあります。
チワワに限らず室内飼いの小型犬には、1日のほとんどを室内で過ごし、外を走り回る機会の少ない子が多いといえるでしょう。大半を寝て過ごし、ほとんど動かないといったケースもあり、特にチワワにはその傾向が多くみられるともいわれています。
必要な運運動量が少ないとはいえ、チワワにも健康な身体をつくるためには適度な運動が必要不可欠なのです。
「チワワは散歩する必要がない」と考える方も多いですが、散歩には気分転換や社会性を養えるといったメリットもあります。短い距離でも散歩する時間を作ることが、健康維持・体型維持には必要なのです。
◆偏食になりやすい
人間社会でも、偏食は肥満を促進させる要因の一つだといわれていますよね。チワワにとっても、それは同様です。
チワワには他の犬種と比べてマズルが小さくて短い、といった特徴があります。このため、嗅覚があまり鋭くないのです。
犬は味覚より嗅覚が発達しているため、嗅覚によって食欲が刺激される動物です。
しかしチワワの場合この嗅覚が鋭くないために、食欲にムラが出る、ドライフードだけでは食べなくなる、フードよりもおやつを好む、という状態を招きやすく偏食になってしまうのです。
ペットフードを食べないからといっておやつをあげたり、人間が食べるものをそのまま与えるという生活を続けていると、あっという間に太り過ぎの状態になりかねませんし、しつけの面でもよくありません。
毎日のフードに、低カロリーの食べ物やサプリメントをトッピングするなどして、工夫を凝らしてあげるとよいでしょう。
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太りすぎのチワワのダイエット方法
◆まずは獣医師に相談
チワワの太り過ぎかどうかという判断基準については前述しましたが、明確に判断することが難しい場合は、まず獣医師に相談してみましょう。
太り過ぎていないのに過度なダイエットをしたり、太り過ぎに気付けなかったりと、誤った判断を下してしまっては元も子もありません。
チワワは小型犬のため、たった100gの体重差でも身体にとっての負担となる場合があります。
まずは獣医師に太り過ぎがどうかを判断してもらうのが、一番安心でおすすめの方法です。
太り過ぎだと診断された場合は、ダイエット方法や体重を何kg減らすべきかも、併せて聞いておきましょう。
骨が細く、骨を支える筋力も弱いチワワには、過度な運動は禁物です。
「ダイエット=運動」という方程式が浮かぶかもしれませんが、不適切な運動法・運動量では、関節を痛めたり、怪我をする可能性が高まります。
特にチワワは膝蓋骨脱臼や骨折を発症しやすい犬種でもあるので、注意が必要です。
◆一緒に遊んでダイエット
チワワのダイエットにおいては、長い距離の散歩や過度な運動が禁物です。
散歩は短い距離と時間で行い、「ダイエットするぞ!」という気合と共に出掛けるというよりは、公園などをゆっくり歩いて一緒の時間を楽しむイメージで行った方がよいかもしれませんね。
ダイエット目的で運動をさせるのではなく、必要な筋力をつけることで代謝をよくする、といった所に目標をおいて毎日継続してください。
筋肉量が減り、代謝が落ちてしまうと、食事制限をしても痩せにくくなってしまいます。
愛犬の性格や飼い主さんの都合上、毎日の散歩が難しいという場合は、ペット用プールなどを利用するのもおすすめですよ。
水中で泳ぐことでダイエット効果は抜群ですし、関節に負荷がかかりにくいため、元々関節が弱いという子には特にぴったりの運動方法となるでしょう。
室内では、ボールやおもちゃを「使った持ってこい遊び」をしたり、「引っ張りっこ」などをすることも効果的です。
飼い主さんと一緒に適度に身体を動かして遊ぶだけでも、1日の大半を寝て過ごす生活を送るよりとても健康的ですよね。
適度な運動ができるだけでなく、飼い主さんとのコミュニケーションをとる時間が作れるので一石二鳥です。お互いの信頼関係や愛情も深まりますよ。
◆食事をかえてダイエット
運動方法や運動量に制限が伴うチワワの場合、食事内容を見直す方法がダイエットとしては向いているといえるでしょう。
食事内容の変更がメインで、運動によるダイエットは補助的な役割として考えた方がよいかもしれませんね。
まずは、現在与えている食事の質を改めて見直してみましょう。
現代では、ダイエットや肥満対策を目的としてドッグフードも多数販売されています。そのようなタイプに変更するのも一つの方法です。
ただ単に食事量を減らしてカロリーを制限してしまうと、ビタミン・ミネラルなどの身体に必要な栄養分までが不足してしまう可能性が考えられます。
市販のドッグフードには、給与量が記載されていますよね。それを守っているのであれば、量ではなく質を考慮するべきです。
判断に迷う場合は獣医師に相談し、必要に応じて減量用の「療法食」を処方してもらいましょう。
また、食事回数を見直すことも効果的です。空腹時間が長くなると、飢餓状態となって太りやすくなるケースもあります。1日の食事量を変えずに、与える回数を増やすことで対策をとりましょう。
そしてもう一つ、ライフステージに合った食事を与えているか、ということも重要です。
犬は、去勢・避妊手術後やシニア期に太りやすくなります。愛犬の年齢・環境などに合わせて、その時必要な栄養バランスがとれているか、現在与えているフードは適切なものか、定期的に見直す機会を設けるとよいでしょう。
チワワの肥満に関するまとめ
愛犬の体型管理は、飼い主さんの大切な責任の一つです。
コロッとした姿のチワワもそれはそれで正直可愛いのですが、健康寿命を考えると、やはり肥満対策は必要ですよね。
まずはボディコンディションをチェックし、現在の愛犬の状態を確認してみましょう。肥満傾向を感じた場合は、日頃の運動量と食事内容を見直してみてください。
長寿で健康的なチワワを目指して、家族全員で愛犬の理想的な体型維持に努めていきましょう!
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