ゴールデンハムスターの人気の毛色8選!値段や飼い方は?

2020.08.31

ゴールデンハムスターの人気の毛色8選!値段や飼い方は?

初めてゴールデンハムスターの飼育を検討する方の為に、どんな種類があるのか、どのような性格なのか、どのくらいの値段なのか分かりやすく紹介します。ゴールデンハムスターの飼育方法、どういった飼育用品が必要なのかも合わせてチェックしてみましょう。

【目次】


ゴールデンハムスターの特徴は?

ゴールデンハムスター

◆ゴールデンハムスターの基本情報

ゴールデンハムスターは、砂漠地帯出身の単独行動を行うネズミの一種です。

体長は約15センチから20センチ、重さは150グラム前後の個体が多いです。

ゴールデンハムスターの生態は、夜行性で雑食性です。
寿命は約2年から3年で、小型のハムスターと比較すると多産で一度に15匹前後の子供を出産します。

◆温和な性格でなつきやすい

ゴールデンハムスターは、ジャンガリアンハムスターやロボロフスキーハムスター等と比較して温和な性格でなつきやすいという特徴を持っています。

また、性別によっても性格に違いが出ることもあります。
一般的にゴールデンハムスターのオスは縄張り意識が高く、環境の変化に敏感で神経質な傾向があります。一方でメスは環境が変わっても慣れやすく、ストレスに強い傾向があります。

◆ゴールデンハムスターの繁殖について

ゴールデンハムスターのメスは4日に1度発情期が訪れます。その交配方法は、オスとメスの飼育ケージを近づけて置き、互いにコミュニケーションをとるようになれば別のケージで一緒にします。

ゴールデンハムスターは縄張り意識が強いため、喧嘩をするようであればすぐに引き離す必要があります。交配が確認できたらすぐに2匹を引き離します。

その後、妊娠期間は約2週間。ゴールデンハムスターは1回に約15匹前後産むと言われていますが、初産の場合は数が少なく、5匹前後の場合もあります。
また、ゴールデンハムスターは多産ですが、その1割から2割は淘汰されてしまいます。

およそ3~4週間ほどで子育ては終わります。

様々な毛色の種類を持つゴールデンハムスターは、繁殖により親とはまた違う色を出すことや、長毛種同士から短毛種が生まれてくるなどその多様性が魅力でもあります。


ゴールデンハムスターの人気の毛色の種類は?

◆品種改良で様々な毛色の種類が存在する

ゴールデンハムスターの魅力はたくさんの毛色はもちろん、様々な柄、目の色、さらには毛の種類まで多岐にわたる種類であることです。

一般的にゴールデンハムスターというと、黒い目に茶色と白の体毛をイメージするのではないでしょうか。

ゴールデンハムスターには、茶色と白の種類だけでも様々な柄のバリエーションがあり、長毛種と呼ばれる毛の長い種類、さらにはつやつやとした毛質のサテンという種類もいます。

一般的にペットショップでよくみられるのはノーマルとキンクマが多いです。

ここでは人気の毛色の種類と特徴を紹介します。

◆ノーマル

原種に近い種類のゴールデンハムスターです。頭部から背中、尾にかけてこげ茶、オレンジに近い茶色の体毛で、腹部は白い体毛に覆われています。

中には模様があり、白い体毛にこげ茶のぶち模様がある個体もあります。短毛種が一般的です。

一般的なゴールデンハムスターであるため、安い値段が付けられていることがほとんどですが、毛の長い種類になると少し高い値段が付けられていることがあります。

◆キンクマ(アプリコット、クリーム)

キンクマハムスターとも呼ばれ、ゴールデンハムスターと別種のように扱われがちですが、ゴールデンハムスターの毛色の一種です。

全身が淡いオレンジ、杏色で覆われており、耳は黒に近い濃い体毛に覆われています。幼少期は白に近い淡い体毛をしていますが、成長するにつれ黄みを帯びてゆきます。

キンクマハムスターは人になつきやすいと言われていますが、これはゴールデンハムスター全体に言われることで毛色によってなつきやすさに大きな差があるとは考えにくいです。

ゴールデンハムスターの種類の中では値段も安く、店頭で手に入りやすい人気のある種類です。

◆ホワイト

白い体毛に覆われたゴールデンハムスターです。真っ白な個体から灰色に近い個体まで様々な色の濃さがあります。

目の色は黒が一般的ですが目の赤いアルビノもいます。また、耳の色は色素の薄いピンク色や黒味がかった色の濃い個体もいます。

毛質も短毛はもちろん、長毛種やツヤツヤとした毛質が特徴のサテンなど種類が豊富です。

目の色の種類が豊富で、黒はもちろん、赤色やブドウ色、オッドアイと呼ばれる種類まで様々な個体がみられますが、値段は1500円前後であることが多く、安価です。

◆ブラック

黒い体毛に覆われたゴールデンハムスターです。

全身が真っ黒の個体や、腹部が白い個体もいます。真っ黒から茶色に近い黒まで様々な色の濃さがあります。年を取るにつれて色あせてくる個体もいます。

ホワイトと比べて店頭ではあまり見られませんが、値段が高いわけでもなく1500円前後であることが多いです。

◆グレー(シルバー)

この種類のゴールデンハムスターはシルバーグレー、ライトグレー、ダークグレー等様々な種類が存在し、それらをまとめてグレーやシルバーと呼んでいます。

全体的に灰色で黒い目の個体です。毛の根元が濃いグレーで毛先がアイボリー等、深みのある毛を持つ個体もいます。

また、頬の近くににチークのような黒い模様が入っていることや、額にジャンガリアンハムスターのような黒い線が入っている個体もいます。

ライトグレーと呼ばれる種類は全体的にクリームがかっているアイボリー等、一見シルバーには見えない個体が多いです。このライトグレー種のゴールデンハムスターは致死遺伝子を持っており、ライトグレー同士の繁殖はとても危険です。

グレー系の種類は毛の長い種類もあり、毛の長い種類は比較的高い値段が付けられています。

◆トリコロール

トリコロールは三毛猫のような茶、黒、白が混ざった毛色のゴールデンハムスターの種類です。

ノーマルの種類の中には頬の近くにチークのような黒い模様を持つ個体もおり3色ありますが、この場合黒は模様になりますのでトリコロールではなくノーマルになります。

このように3色あってもトリコロールとはなりませんが、お店によってはトリコロールとみなす場合もあるので注意が必要です。

三毛猫のほとんどがメスであることと同じように、ゴールデンハムスターのトリコロールのほとんどはメスです。
まれにオスが生まれますが、これは染色体異常の個体なので繁殖能力が無い、またはとても低いと言われています。

トリコロールは店頭で見かけることがほぼない種類になりますので、高い値段が付けられることがほとんどです。

専門店やインターネットでの入手方法が確実ですが、その場合でも他のゴールデンハムスターと比べて高い値段がつけられています。

◆バンデッド

頭部とお尻が茶や黒の体毛で覆われ、体の真ん中あたりが腹巻のように白い体毛で覆われているゴールデンハムスターです。
他にクリーム色の毛で覆われたクリームバンデッドや目が赤い個体もいます。

店頭ではバンデッドと明確に区分されていることは少なく、主体となる毛色の種類に区分されることや、ゴールデンハムスターと区分されていることが多いです。

その為、1500円前後と手に入れやすい値段であることが多いです。

◆ドミナントスポット

まだら模様のゴールデンハムスターです。ダルメシアンという種類のゴールデンハムスターと混同されがちですが、ダルメシアンよりも白い体毛が少ない印象です。

色の組み合わせは白と黒や白と茶、白とクリームなどがあります。

その模様は様々で、一見ノーマルと間違えるほどぶち模様の少ない個体や、体の全体に均一にまだら模様が広がっている美しい個体まで種類様々です。

ドミナントスポットは致死遺伝子を持っており、ドミナントスポット同士の繁殖はとても危険です。また似た種類のダルメシアンも同じ致死遺伝子を持っている為、ドミナントスポットとダルメシアンとの交配も危険です。

店頭では見かけることの少ない種類になり、他のゴールデンハムスターの種類と比べると高い値段が付けられる傾向にあります。


ゴールデンハムスターの値段は?

ゴールデンハムスターには種類豊富な為、その毛の種類により様々な値段が付けられています。

一般的には1000円から2000円の個体が多いですが、ノーマルは比較的安価であることが多いです。

また、非常に珍しいとされるトリコロールはペットショップで見かけることはめったにありません。
ゴールデンハムスターの種類の中では高い値段が付けられる傾向にありますが、5000円未満の値段が付けられることがほとんどです。


ゴールデンハムスターの飼い方は?

ゴールデンハムスター

◆ゴールデンハムスターの基本的な飼い方

おっとりとした性格でなつきやすいゴールデンハムスターですが、新しい環境に慣れるまでに時間がかかり、ストレスになってしまいます。

また、ゴールデンハムスターは単独行動を行うハムスターであるため、多頭飼いはできません。

ゴールデンハムスターが過ごしやすい温度は20度から25度前後です。温度が低すぎると冬眠状態になってしまいます。

飼育下のゴールデンハムスターは冬眠状態になると死んでしまうことが多いので注意しましょう。

◆ゴールデンハムスターの飼育に必要なもの

ペットショップへ行くとケージや回し車やえさ入れがセットになったものも売られています。基本的には売られているセットのケージで十分ですが、注意すべきこともあります。

ここではよく売られているセットのケージを元に、ゴールデンハムスターの飼育に必要なものを紹介します。

・ケージ
ケージは金網タイプのものが一般的ですが、水槽タイプもあります。

ゴールデンハムスターは体の大きな種類のハムスターになりますので、45センチ×60センチ×高さ30センチほどの大きめのサイズが良いとされています。

ゴールデンハムスターは湿度に弱いため、湿気のこもりやすい水槽タイプでの飼育には注意が必要です。

・回し車
ゴールデンハムスターはおっとりとしていますが、運動量が多く一晩で10キロ以上走る個体もいます。回し車等運動できるものを用意しましょう。

一般的に売られているセットのケージに付属している回し車は、ジャンガリアンハムスターやロボロフスキーハムスター等、体の小さな種類のハムスター向けの為、ゴールデンハムスターには向きません。

ゴールデンハムスターには直径20センチほどの大きな回し車が必要です。

・給水器
給水器は飲み口に金属ボールが入っており、ゴールデンハムスターがそのボールを口で押すと水が出る仕組みになっているものがほとんどです。

犬や猫のように受け皿に水を入れての飼育は、病気や思わぬ事故の原因となるため、避けたほうが良いです。

・床材
ケージ内には床材や巣材としておがくずや牧草、細かくした新聞紙を入れます。巣材としてはティッシュや市販のペット用の綿等があります。

ゴールデンハムスターは湿度に弱いため、床材は乾燥状態を保てるよう、汚れた部分はこまめに取り換える必要があります。

清潔さを保つため週に1度はケージ全体を大掃除する必要があります。

・トイレ(砂場)
ゴールデンハムスターはケージの隅っこでオシッコをする習性があるので、トイレを置くとよいでしょう。

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◆ゴールデンハムスターの餌

次にゴールデンハムスターの餌を紹介します。

ゴールデンハムスターは主に雑食性で、なんでも食べます。一般的には市販されているペレットと呼ばれるハムスター用の餌を与えます。

アニメやマンガの影響で餌はヒマワリの種と思いがちですが、ヒマワリの種は脂肪分が多いため、与えすぎると肥満の原因になります。
ヒマワリの種を与える場合は、一日数粒程度を目安にし与えすぎないよう注意しましょう。

他に野菜や果物を与えます。ただし、水分の多いものを与えすぎると下痢の原因になります。

また、なんでも食べるハムスターですが、与えてはいけない食べ物もあります。それは玉ねぎやネギ、ニラやニンニクなどのネギ類です。このネギ類を食べてしまうと、血液中の赤血球が破壊され貧血状態になる他、血尿を出すこともあります。

他にもチョコレートも与えてはいけません。摂取すると下痢や嘔吐痙攣などを引き起こし、死に至る場合もあります。

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ゴールデンハムスターまとめ

ここではゴールデンハムスターの種類と基本的な飼育方法を紹介しました。

安い値段で鳴き声もなく飼育しやすいペットの一つであるゴールデンハムスターですが、注意すべきこともたくさんあります。これからのゴールデンハムスターとの生活が幸せで楽しいものになりますように。

ライター/すーな



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