1.ロボロフスキーハムスターとは?
1.生態
1.寿命
1.カラー
1.性格
1.多頭飼いに向いている
3.ロボロフスキーハムスターの飼育環境
3.ケージ
3.給水器
3.巣箱
3.回し車
3.床材
3.ペットヒーター
ロボロフスキーハムスターとは?
◆生態
ロボロフスキーハムスターは、体長6~10cm、体重15~30gほどの体の大きさで、ペットとして飼われているハムスターの中では世界最小と言われるドワーフハムスターです。ロシア、モンゴル、カザフスタンなどの涼しい草原地帯が原産です。
◆寿命
ロボロフスキーの寿命は約2年です。ジャンガリアンハムスターなどの他のドワーフハムスターよりも更に一回り小さく、寿命は同じくらいですね。
◆カラー
毛の色は背中側が茶色、お腹側が白色で、目の上に眉のような楕円形の白いパッチがあるのが特徴です。
ロボロフスキーハムスターには他のハムスターのようなカラーバリエーションはありませんが、最近では顔全体が白い毛で覆われているホワイトフェイスや、背中の毛がオレンジがかっているイザベラホワイトフェイスなどの品種が作られています。
◆性格
ロボロフスキーハムスターの性格は臆病で、やや神経質な個体が多いです。ケージの中に手を入れると怯えて逃げ回りますが、怒って噛みつくような攻撃的な性格の子は少ないようです。
ゴールデンハムスターなどに比べて人に慣れ難く、動きも素早いため、外に出して一緒に遊ぶような飼い方には向きません。ケージの中でちょこちょこと可愛く動き回る姿を眺めたい人向けのハムスターと言えます。
また、比較的ペットとしての歴史が浅く、小さすぎるため、動物病院では医療行為が困難と診察を拒否されることもあるようです。上級者向けと言われるのもこの辺りが理由でしょう。
◆多頭飼いに向いている
しかし、ロボロフスキーハムスターには他のハムスターと違う特別な魅力があります。
それは、ハムスターの中では唯一、多頭飼いしやすい種類であること。
ジャンガリアンハムスターなどの場合、例え幼少期から一緒に育てても、大人になると激しい喧嘩を始める事が珍しくありません。ハムスターは縄張り意識が強いため、繁殖以外はオスとメスであっても一匹ずつ別のケージで飼う必要があります。
その点、ロボロフスキーハムスターは縄張り意識が薄く、大人の個体同士でも集団生活が可能です。特に3匹以上で飼うようにすると、個体間での上下関係が出来難く、上手くいくようです。ちょっと人間に似ていますね。いくら多頭飼いしやすいと言っても相性がありますので、出来れば同じペットショップで仲良くしている子たちを一緒に購入する方がトラブルが少ないです。
小さなロボロフスキーハムスターが集団で丸まっていたり、一緒に遊んだりしている様子はとても愛らしく、見ているだけで癒されます。
ペットショップで見掛けて一目惚れをした、という飼い主さんがいるのも頷けます。
ロボロフスキーハムスターの値段
毛色がノーマルのロボロフスキーハムスターで1500円~2000円くらい。ホワイトフェイスのような品種になると2500円~3000円くらいです。ジャンガリアンハムスターの倍くらいのお値段ですね。
ちなみに、ロボロフスキーハムスターは小さすぎて雌雄の判別が難しく、ペットショップでも間違えて売られていることがあるようです。繁殖を望まない場合は特に留意しましょう。
ロボロフスキーハムスターの飼育環境
基本的にジャンガリアンハムスターと同じ飼育設備で飼うことが出来ます。
◆ケージ
なるべく大きめの、広々と暮らせるサイズを選びましょう。ロボロフスキーハムスターは小さくても活発で運動量が多いため、最低でも45cm×30cm以上の床面積が必要です。
ケージには金網タイプと水槽タイプがあります。
金網タイプは、下がプラスチックで上部または一部だけ金網になっているセパレートタイプが一般的です。掃除がしやすく、比較的安価で手に入ります。ただ難点は、金網を齧る癖のある子には使えないことと、よじ登って落下する危険があることです。
ロボロフスキーハムスターにおすすめなのは水槽タイプです。ロボロフスキーハムスターは床材の中に潜って遊ぶのが特に好きなので、水槽タイプならケージの外へ床材がまき散らされるのを防げます。金網タイプのように登れないので、落下して怪我をする心配もありません。また透明なので鑑賞しやすく、写真が取りやすい点もメリットと言えるでしょう。
水槽タイプのデメリットは、通気性が悪く、夏場は特に蒸れやすい点です。これは金属タイプも同様ですが、ケージ内が27℃以上になるような環境は危険です。空調を下げるなどの温度管理が必要です。
どちらのタイプも、蓋が軽かったり、取れやすいパーツがあるようなものは脱出の危険があるので避けましょう。ロボロフスキーハムスターは小さく素早いため、脱出されると捕まえるのが大変です。
ケージにはそれぞれメリットとデメリットがありますので、飼育環境によって使いやすい方を選びましょう。
◆給水器
ロボロフスキーハムスターは乾燥地帯の動物なので、体が水に濡れることを嫌います。水はノズルタイプの給水器を使い、1日1回は新鮮な水に交換しましょう。
◆巣箱
ロボロフスキーハムスターは臆病な性格です。隠れ家になるような巣箱を入れてあげましょう。丸洗いしやすい陶器製がおススメです。
◆回し車
ジャンガリアンハムスター用で大丈夫です。ロボロフスキーハムスターはよく運動しますので、回しやすく、また飼い主さんが掃除しやすいタイプを選びましょう。
◆床材
ウッドチップ、干し草などがありますが、おすすめは紙材です。吸水性があり、汚れた部分が分かりやすいので床材交換がしやすいです。また、薄い色の紙材であれば出血などの異常にも気付きやすくなります。ロボロフスキーハムスターは手に乗せて遊びながら健康チェックすることが難しいので、健康観察しやすい環境を作りましょう。
◆ペットヒーター
ロボロフスキーハムスターは比較的寒さに強いと言われますが、それでも15℃を下回るようになったら寒さ対策が必要です。ハムスター用のペットヒーターは2000円前後で購入でき、電気代も月数百円程度です。空調を常時つけているよりも安上りのため、おすすめです。
ロボロフスキーハムスターの飼い方
◆ご飯について
主食はドワーフハムスター用のペレットで十分です。ロボロフスキーハムスターをペットショップからお迎えする際に、いつもショップで食べていたペレットを教えて一緒に買うと良いでしょう。
あげる量は1日に1回、だいたい体重の10%の量をあげます。平均サイズのロボロフスキーハムスターで約3gくらい食べます。
おやつも、他のハムスターと同じもので大丈夫です。
ひまわりの種やかぼちゃの種などをナッツ類、小魚やミルワームなどのタンパク質も良く食べます。
キャベツやニンジン、りんごなどの生野菜や果物も喜びますが、ロボロフスキーハムスターは水分をあまり必要としません。水分量の多い野菜はあげすぎると下痢になりますので、注意が必要です。
基本的にペレットをよく食べていれば、おやつは必要ありません。
特にロボロフスキーハムスターは体が小さい分すぐに肥満になりますので、くれぐれもおやつの与えすぎには気を付けましょう。
◆トイレについて
ロボロフスキーハムスターはトイレのしつけが難しいハムスターと言われています。絶対に覚えないというわけではないですが、飼う際は覚えない個体が多いと思っておいて下さい。
走りながらマーキングする癖があるため、回し車の中でおしっこをしてしまう、という話を良く聞きます。だからと言って回し車を取ってしまうというのは、ロボロフスキーハムスターの運動量が足りなくなるのでやめましょう。
トイレを覚えてくれなくても、そういう子なんだと大らかな気持ちで受け止めてあげることが大切です。
決まった場所にトイレをしない子は、特にこまめに掃除をして、汚れた床材を交換してあげましょう。どうしても臭いが気になる、という飼い主さんには消臭タイプの床材をおすすめします。
なお、トイレトレーニングに挑戦してみる場合、やり方は他のハムスターと同じです。
トレイ用のトイレセットを用意し、おしっこで汚れた床材を少しだけその中にいれて、トイレの場所を覚えてもらいます。ペットショップで購入する際にトイレの砂を貰っておいて、飼い始めはその砂をトイレに入れておくと良いでしょう。
◆お手入れについて
ケージを綺麗に掃除をしたのに、何だか臭いなぁという時ってありますよね。
だからといって、ハムスターをお風呂にいれるのは厳禁です。毛や皮膚の脂が洗い流されて、ハムスターの健康を害する危険があります。特に体の小さいロボロフスキーハムスターは温度変化に弱いので、下手をすれば命にかかわります。
基本的にハムスターは洗う必要がありません。
どうしても汚れが気になる、または毛に何か付いていて取ってあげたいといった場合、まずは砂浴びをさせましょう。
小動物用の砂が売っていますので、それを用意してあげます。
ロボロフスキーハムスターの場合、外に出して砂浴びさせるのが難しいので、ケージの中に砂浴び用の容器を置いてあげると良いでしょう。
砂の上でコロコロ転がって砂浴びしているうちに、大抵の汚れは綺麗になります。
それでも取れない汚れは、固く絞った濡れガーゼで優しくふき取ってあげましょう。
また、ブラッシングについてもロボロフスキーハムスターは必須ではありません。もしロボロフスキーハムスターが怖がらなければ、ハムスター用のブラシや人間用の歯ブラシの柔らかめタイプを使って、優しく撫でるくらいにしましょう。良いコミュニケーションになります。
ロボロフスキーハムスターの飼い方に関するまとめ
ロボロフスキーハムスターは最小と言われるハムスターです。臆病で人に懐きにくいため、手乗りにして可愛がるよりも観賞用として飼われる事が多い種類になります。
ジャンガリアンハムスターなどと比べてやや飼育難易度が高めと言われるロボロフスキーハムスターですが、その飼い方を知れば、基本は他のハムスターと変わらない事がお分かりいただけたかと思います。
コロコロとした愛嬌ある姿に癒されたい方は、ぜひ一緒に暮らす候補に入れてみてはいかがでしょうか?
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