【掲載:2020.11.09 更新:2022.07.04/2024.08.23】
ここ数年で人気急上昇の「デグー」
ペットショップでも目にする機会が増えてきたペット、デグー。人気急上昇の秘密は、その高い知能によって芸や飼い主さんの顔を覚える能力があり、人に懐きやすいという点にあります。
デグーはげっ歯類の動物ですが、げっ歯類のペットの代表といえばハムスターを思い浮かべますよね。
ハムスターもとてもかわいいのですが、寿命が2~3年ということであまりにもお別れが早くやってくるため、飼いたいんだけどちょっと…とためらう方も多いのではないでしょうか。
デグーはハムスターと比べると、まだまだなじみのないペットですが、げっ歯類のペットとしては平均寿命が長いことも人気の理由の一つです。
まずは、デグーの特徴や寿命などについてご紹介させていただきます。
デグーとは?
◆好奇心旺盛で懐きやすいデグー
デグーは、デグー科に属するげっ歯類で、原産はチリ山岳地帯。草や樹皮、穀物などを食料にしています。草食性で糖分を代謝しにくい体質なので、過度に栄養を与えてしまうと糖尿病になってしまうこともあります。
山脈に住んでいるので脚力が強く、群で生活しています。昼行性といわれていますが、野生のデグーは昼夜活動することも多いとか。
ハムスターに比べると体も大きく尻尾も長いのが特徴で、体長は12.5~19.5cmほど、体臭や糞尿の臭いはほとんどありません。
高い知能を持ち学習能力やコミュニケーション能力もあり、鳴き声で感情表現をするため、「歌うネズミ」なんて表現されたりします。好奇心も旺盛で、愛情をかけてあげると人に懐きやすくなるようです。
◆デグーの寿命は5~8年くらい
ズバリ、デグーの寿命ですが、5~8年くらいといわれています。ハムスターなどの小動物より長生きですね。
とはいってもやはり手をかけてあげなければやはり長生きはできません。
長生きしてもらうためには、やはり人間と同じで食生活が重要です。喜ぶからといっておやつのあげすぎにも注意をしましょう。
またデグーは動くことが好きな動物なので、思う存分運動ができる環境をつくってあげることと、日光浴をさせることも大切です。
◆4~5年くらいで老化が始まる
個体差がありますが、生まれてから半年くらいすると発情や妊娠などもするようになり、2年くらい経つと人間でいうところの30歳くらいになります。
老化が始まるのが4~5年くらいで、元気がなくなってくることもあるので、食事や運動などに気をつけてあげてください。
そして7年くらいすると人間の70歳くらいとなり、体もいろいろと衰えてきます。足が弱くなったり、噛む力や視覚なども衰えてくることもあるので、ケージの中の見直しも必要になるかもしれません。高齢でも動きやすい環境を整えてあげてくださいね。
ということで、デグーの寿命はだいたい5~8年。できるだけ愛情と手をかけて長生きできる環境を作りましょう。
デグーの毛色の種類
デグーって意外と毛色が豊富なんです。それはペットとして飼われるようになってから交配を繰り返すことで、いろんなバリエーションが増えたからです。
ちなみに、一般的には白色やクリーム色など淡い色のデグーは寿命が短いとされています。
アグーチは、ノーマルとも呼ばれる茶色っぽい野生の色です。全体的に茶色っぽいですが、お腹の一部はクリーム色をしています。
青っぽいグレーのような色で、体が小さく弱かったりするケースがあるそうです。でも弱いからと言って短命というわけではないので、大切に育ててあげましょう。
パイドとは”まだら”という意味でぶち模様のことをいい、「アグーチパイド」や「ブルーパイド」などがあります。
濃い茶色の黒に近い色です。ここからは現在日本ではあまり取り扱いのない毛色ですが、海外ではこのような毛色のデグーもいます。
日本語にするとサンドは砂ということで、サンドは薄い黄色の毛色のことをいいます。
クリーム色~白色に近い色で、スーパーホワイトやクリームと呼ばれることもあります。耳と尻尾に少し色がありますが、ほぼ全体的に白い毛色です。
毛色によって性格や体格、それに値段にも違いが出てきます。さて、あなたはどんな毛色のデグーを選びますか?
デグーの値段とお迎え方法
次はデグーをお迎えする方法やお値段についてのご紹介です。お値段も重要なポイントになりますが、さてどのくらいなんでしょうか。
◆デグーの値段
デグーの値段は毛色や年齢によって左右され、だいたい5,000円~20,000円くらいのようです。
毛色の違いによって値段にはこんな違いがありました。
・アグーチ 5,000円~10,000円
野生そのままの色で一番ポピュラーな毛色なため、ちょっとお安めですが体は一番丈夫です。
・ブルー 8,000円~20,000円
ペット用につくられた色で、ブルーっぽいグレーですが色合いによって違いがあります。
より人に懐きやすいように改良されていて大人しい性格のため、ノーマルよりはちょっとお高くなっています。
・パイド 13,000円~35,000円
このまだらのパイドは模様や色合いによって値段に大きな差が出ます。
やはりノーマルの色が多いほうが安くなり、ホワイトの割合が多いと高くなる傾向にあります。
デグーの値段は、個体や毛色、それに模様によっても違いが出ます。どんなペットもそうですが、やはり希少な毛色の方が高くなる傾向にあります。
人気の高まりとともに、もっと違った毛色のデグーが普通にペットショップに並ぶようになるかもしれませんね。
◆デグーのお迎え方法
デグーをお迎えするにはペットショップがもっともポピュラーですが、他にもネットショップやホームセンターといった方法もあります。
あとは里親募集や知人からもらった、なんていうケースもあると思いますが、初めて飼うならペットショップから購入して、飼い方の基本を教わっておいたほうが良いでしょう。
お迎えするにあたっては、このようなものをご用意ください。
・エサ
・餌入れ
・給水器
・床材
・ステップ
・巣箱
・砂遊びの道具
・かじり木
・回し車
・ハンモック
・小屋
・トイレ
デグーは脚力があるので動き回るのが大好き♪ケージは高さのあるものをお選びください。
餌は基本的にはチモシーという牧草で、足りない栄養素はペレットで補充します。水と牧草は切らなさにようにしてくださいね。
デグーの飼い方
デグーはここ数年で人気が出たので飼育方法がまだ確立されていない、というのが現状ですが、飼い方としてはそれほど難しくありません。その子の個性を把握して、しっかりと愛情を持って育ててあげてください。
では、飼い方について、いくつかのポイントをご紹介させていただきます。
◆デグーの飼い方①ケージの選び方
デグーのケージを選ぶ際、大きさでいうと一匹なら50cm四方くらいあるほうが望ましいですね。プラスチックはかじってしまう可能性もあるので、金属製のケージをお選びください。
また、床にはウッドチップや牧草など足に優しい床材を敷いてあげましょう。
◆デグーの飼い方②温度と湿度
本来デグーは気温の変化のないところで生息しているため、暑さや寒さには弱く、高い湿度も良くありません。
熱中症や低体温などを起こしてしまうこともあるので、気温は最低でも10度、最高でも25度くらいで保つようにしてください。
◆デグーの飼い方③食事
基本はチモシーという牧草で良いのですが、補食として少しペレットも与えてあげましょう。チモシーは栄養価が低くため、多くの量を食べなければならず、それによって歯が伸びすぎないという効果もあります。
おやつは糖尿病の原因になるので、あげすぎには十分気をつけましょう。また、ハムスターなどの餌も食べられませんので、チモシーなどの牧草を与えてください。
◆デグーの飼い方④おもちゃ
デグーは脚力が強く上下運動をよくするので、のぼり木などのおもちゃは必要です。また、回し車も大好き♪運動不足にならないように工夫をしてあげましょう。
ほかにもかじり木は、ストレス発散のほか歯の伸びすぎ防止にもなるので、ぜひとも欲しいところです。
◆デグーの飼い方⑤砂場
デグーは体の汚れを落とすために砂浴びをするので砂場も必要です。衛生面からもペット用に販売されている砂を使ってください。
砂入れはそれなりに好みがあるようなので、ある程度深さがあるものをいくつか試してみてはいかがでしょうか。
◆デグーの飼い方⑥コミュニケーション
最初は人見知りするかもしれませんので、焦らず少しずつ仲良くなっていきましょう。
いきなりじゃれあおうとしたり、無理にケージから引っ張り出そうとするのは良くありません。自分でケージから出てくるようになるので、そこからがコミュニケーションのスタートです。
デグーは撫でられるのが大好きなので、近寄ってくるようになったらアゴあたりをなでてみてください。
ただし尻尾を掴むのはNGです。動き回るデグーの尻尾を掴んでしまったら、尻尾が取れてしまった!なんていう悲しいことが起きてしまいます。
ケージから出して遊ばせているときにはご注意くださいね。
まとめ
最後にひとつご注意いただきたいのは、デグーはその強靭な歯でなんでもかじってしまうことです。家の柱や家具はもちろんのこと、思いもつかないところが悲惨な状況になってしまうかもしれませんので、十分に気をつけてください。
もっとも注意が必要なのが電源コードです。家の中にある電源コードなどもかじってしまうので、しっかりガードしておくことを忘れないようにしましょう。
デグーは寂しがり屋な動物、しっかり愛情を持って育ててあげてくださいね!
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