1.コザクラインコって?
1-1.特徴
1-2.鳴き声
1-3.性格
1-4.種類
1-5.寿命
2.コザクラインコのお迎え
2-1.値段
2-2.販売場所
2-3.選ぶ際の注意点
4.コザクラインコを飼う際の注意点
4-1.ケージの掃除
4-2.噛む力に気を付けよう
4-3.放鳥時間の確保
4-4.日光浴
4-5.複数飼うときの注意点
【掲載:2020.10.30 更新:2023.1.26】
コザクラインコって?
コザクラインコはオウム目インコ科ボタンインコ属の鳥です。
体長は約15cm前後、体重は40~60g程度です。
アフリカ原産のインコで、パートナーへの愛情が深いことから「ラブバード」とも呼ばれています。
「小桜インコ」とも書き、淡いピンク色の配色が小さな桜色をしている様子から名づけられました。
◆特徴
とても鮮やかな緑色と赤色の羽色が特徴的なコザクラインコは、パートナーに対しての愛情が深く「ラブバード」と呼ばれています。
コザクラインコがパートナーに選ぶのは同種間に限らず、人間もパートナーにしてくれますよ!
特に1羽飼育の場合には飼い主さんに対して愛情を注いでくれます。パートナーに選ばれたらしっかり愛情を注いであげましょうね。嫉妬されて噛まれることがあるかも?
体はずんぐりとして小さいですが、中型インコに分類されクチバシの力も強いです。
紙などを細長く切って羽に飾るように挿す仕草はとてもかわいいです。
◆鳴き声
コザクラインコは「チッチッチ」や「ギャー」と高い声で可愛い鳴き声です。
毎日いろんな鳴き声をして自分の名前を呼ぶこともあるみたいですよ!
体の大きさとは裏腹に大きな声を出すこともあります。
◆性格
コザクラインコは、好奇心旺盛で活発的な性格です。
冒頭でも書いた通り「ラブバード」とも呼ばれ、インコの中でも愛情が深くパートナーを決めると一途に愛情を注ぎます。
しかし、その一方で嫉妬深くもあります。
飼い主さんのコミュニケーションが不足すると、「大声で鳴く」「家具や電気コードをかじる」などの問題行動を起こすこともあるため注意が必要です。
オスとメスで飼った場合にお互いにパートナーとして認めあってしまうと、飼い主さんに対してあまり懐かなくなるので注意が必要です。
◆種類
コザクラインコはボタンインコに少し似ていますが、色の種類がとても豊富です。
・ノーマル
ノーマルは赤い額で頬にかけてピンクのグラデーションです。
羽色は緑でノーマルは最も原種に近いということもあり、定番カラーとして人気があります。
・オリーブ
オリーブはノーマルよりも少し羽色が濃い緑をしています。
ノーマルよりも少し落ち着いた灰色を混ぜた感じです。
オリーブは個体によって色の濃さや、黄色がかった子もいれば、頬のピンクがわずかな子もいます。
・ルチノー
派手な黄色と赤色の羽色が特徴的でコザクラインコのなかでも人気があります。
額が赤色で頬がピンク、体は黄色でマンゴーや太陽みたいな色です。
・パイド
パイドは英語で「斑」という意味があり、体に黄色やクリーム色のまだら模様が入っています。模様は個体が持つ遺伝子によって決定されるため、すべてのパイドが自分だけの模様を持っています。
青紫色の羽色をしています。
バイオレットの羽色はメラニン色素の量に影響されるため、青色に近い羽色をした個体から、紫色に近い羽色をした個体まで様々です。
他にもコザクラインコには、「モーブ」「アルビノ」「イエロー」「シナモン」などたくさんの種類がいますよ。
◆寿命
コザクラインコの寿命は10~15年といわれています。
適切な環境で飼育することによって20年以上生きた個体もいるようです。
コザクラインコのお迎え
ここまではコザクラインコの特徴や性格、種類について説明してきましたが、実際にコザクラインコを飼ってみたい!と思った時の値段や購入法について説明します。
◆値段
コザクラインコの値段は種類やペットショップによって大きな差があります。
一般的に10,000円~50,000円程です。
コザクラインコの原種である「ノーマル」は1万円程度で購入することができますが、希少性の高い種類は数倍、時には数十倍の値段になります。
・ノーマル
10,000~12,000円
・オリーブ
12,000~18,000円
・アルビノ
12,000~30,000円
・パイド
25,000~40,000円
◆販売場所
コザクラインコは、鳥類を取り扱っているペットショップ、ホームセンターで販売されています。
販売店の様子もしっかり観察した方が良いです。不衛生な環境で飼育されている場合は病気のリスクが考えられます。ストレスがたまった状態で育っていると荒っぽい性格になってしまう可能性もあります。
お迎え時期は、暖かい春頃がおすすめです。コザクラインコは寒さに弱く、温度管理が大変です。
◆選ぶ際の注意点
長い期間ペットとして一緒に過ごすパートナーです。
選ぶ際には健康で元気な子を選びましょう。
ペットショップやホームセンターで選ぶポイントを説明します。
・コザクラインコの脚に注目
指が欠けていないか、足を引きずりながら歩いていないか確認しましょう。
・コザクラインコの羽
羽が折れていないか、汚れていないか確認しましょう。
・コザクラインコの目
両目ともパッチリ開いているか、目はキラキラ輝いているか観察しましょう。
・コザクラインコの排泄物
下痢をしている、尿の色が異常なインコは避けましょう。
正常なインコの排泄物の色は緑から茶色、尿は白濁部分と透明な部分があるのが健康です。
コザクラインコの飼い方
知れば知るほど愛おしく思えてくるコザクラインコ。
そんなコザクラインコをお迎えする前に、えさや必要な飼育用品と注意点を確認しておくことは大切です。飼い方や飼った際の注意点をご紹介します!
◆必要なもの
コザクラインコの飼育に必要なグッズを紹介いたします。
・餌
小鳥用ミックスシードで問題はありませんが、多くのエネルギーを必要とするので多めに与えるかヒマワリの種を少量与えると良いです。
副食として青菜や、カトルボーン、ボレー粉などを与えると良いでしょう。
ヒナの場合は、ヒナ用のあわ玉やパウダーフードを用意しましょう。
さし餌は4時間おきに行うので常に付き添ってあげてください。
・ケージ
ゲージには、角型・丸型・アーチ形・ハウス型といろいろあります。
ゲージが小さすぎるとコザクラインコにストレスがかかってしまいます。形や使いやすさだけではなく、コザクラインコの大きさに対して少し大きめのケージを買ってください。
また、さびにくい素材のものやフンきりの交換がしやすいなど、ゲージにも多くの種類があるので置く場所などもよく考えて購入しましょう。
・安眠カバー
コザクラインコはセキセイインコと比べて甲高い雄叫びのような鳴き声を持っています。特に朝方など日が差してくるとさえずりし、近所迷惑になるため安眠カバーをつけ、暗さを確保することが大切です。
また、寒さに弱いコザクラインコの保温にもなるため重宝です。
・餌入れ、水入れ
数日まとめて餌を入れっぱなしにしておくことは厳禁です。食べ放題で肥満の原因にもなりますしほこりが溜まってしまいます。
ゲージに付属している餌入れが良いとは限らないので、使いにくそうにしていたら変えてあげましょう。素材も軽量で掃除がしやすいプラスチック製のものから、長く使えるステンレス製などいろいろな種類があります。
・止まり木
止まり木、正確には「留まり木」ということで、小鳥は1日の大半は止まり木の上で過ごしています。
ゲージを買ったときについてくる止まり木はプラスチック製だったり、まっすぐにカットされていたりとインコによっては止まりにくい可能性があります。
小鳥が止まっているときに爪が浮いたら、細すぎるということになります。
ちょうど良い太さは、前と後ろの爪の間隔が、止まり木の円周の3分の1となっている状態がジャストです!
サボテンパーチ、シェイプパーチ、セメントパーチなど種類も豊富なので、それぞれの小鳥にあった止まり木を選んであげると喜んでもらえますよ。
・ヒーター
コザクラインコは本来温暖な地域に住んでいるため、日本では少し寒いです。
コザクラインコに適切な温度は約25-28℃です。
特に冬場はヒーター等の暖房器具を利用して加温が必須です。
100Wあるヒーターを設置し、それでも寒そうにしていたらビニールもゲージにかけてあげると良いでしょう。
・サーモスタット
ヒーターとプラスして使うと良いのがサーモスタットです。
これはセンサーで温度を感知してメモリに合わせて自動でオンオフしてくれる優れものです。寝ている時間や外出中などでも安心できるので多忙な方におすすめです。
コザクラインコを飼う際の注意点
コザクラインコの習性や特徴、性格をもとに飼う際の注意点
をまとめてみます。
◆ケージの掃除
1日の大半を過ごすケージが汚れていたらストレスも感じますよね。
ケージを設置する前に、新聞紙や敷き紙を引いてフンを受けられるようにしましょう。
病気の予防のためにも敷き紙は毎日交換しましょう。
餌や水入れの掃除にはスポンジ、乾燥したフンを擦り落とすためのヘラ、金網や細かい掃除に歯ブラシ、ゲージ内を拭くための雑巾やキッチンペーパーなど家にあるものでこまめに掃除をしましょう。
◆噛む力に気を付けよう
コザクラインコは噛む力が強く、噛まれると流血することも少なくないです。人間を甘噛みする癖がつかないようにしつけすることが大切です。
コザクラインコはコミュニケーションをとりたがるため構ってもらえないと噛んで気を引こうとします。
鳥の気持ちを理解する努力をして、根気よく時間をかけて教えていけば、改善されるかもしれません。
◆放鳥時間の確保
1日の大半をケースの中で過ごす小鳥にとって、放鳥は大切な運動、ストレス発散の機会です。ボタンインコには1時間程放鳥の時間を確保しましょう。
放鳥には3つのメリットがあります。
・運動不足解消
ゲージの中では運動ができません。しかし、毎日えさを与えられているため肥満になってしまいます。室内などの空間ですが放鳥することによって、飛ぶことや移動できるので、運動量を確保することができます。
・ストレス発散
普段ゲージの中にいることでストレスが溜まります。
人間も家の中にいるばかりではストレスが溜まりますよね。
広いところで自由に飛び回れることは多くのストレスを発散できるでしょう。
・飼い主さんとのスキンシップ
飼い主と小鳥が触れ合える貴重な時間です。たくさんかまってあげましょう。
放鳥にも注意が必要です。扉や窓が開いていないか、鳥にとって危険なものが周りにないかしっかり確認してから放鳥しましょう!
◆日光浴
コザクラインコは日光浴をすることで「ビタミンD3」を生成します。
「ビタミンD3」には摂取したカルシウムの吸収を手助けてしてくれる効果があります。
日光浴をしないとカルシウムをうまく摂取できずにカルシウム欠乏症を起こしてしまう可能性があります。
日光浴の目安は毎日30分ほどさせましょう。
外にゲージを置く際には出入口のロックを確認しましょう。また、野生の動物が現れる可能性がとても危険ですので常に目に入る場所で行いましょう。
注意点としては、暑い夏場では熱中症の恐れがありますので暑がっている行動をしていないか様子を見て、最初から暑がっていたら無理しない方がいいです。
◆複数飼うときの注意点
コザクラインコをペアで飼うとカップル同士仲良くなるので、飼い主さんには甘えなくなります。また、ペアで飼っても相性が合わないと喧嘩してしまう可能性があるので相性のチェックが必要です。
また、他のペットを飼っていると嫉妬して他のペットを攻撃してしまうこともあります。
一緒に飼わない、または部屋を別にしてあげると良いです。
まとめ
愛情が深く、嫉妬深いかわいいコザクラインコ。パートナーとして認められたら毎日が楽しく癒されそうですね!
色の種類も多いので自分に合ったコザクラインコを選びましょう。
飼育する際は、餌も日光浴も掃除も大切です。何よりちゃんと愛情を注いであげてください。
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