フェレットとはどんな生き物?
◆原産国・生息地
ヨーロッパケナガイタチから家畜化され、古くはヨーロッパ、現在では世界中で飼われているイタチの仲間です。
家畜化された生き物なので野生にはいません。
◆特徴
胴長の体が特徴のフェレット。長い尻尾も愛らしさ満点です。
寿命は6〜10年といわれています。
ファームといわれる繁殖場ごとに種類が分かれており、日本で最も多く見かけるのがマーシャルフェレットとパスバレーフェレットです。
マーシャルフェレットは細めの個体が特徴で、噛み癖も少なく大人しい子が多いです。
初めてフェレットをお迎えする飼い主さんにおすすめです。
マーシャルファーム専用のマイクロチップが入っているので迷子になっても安心ですね。
パスバレーフェレットはしっかりとした体格で丸顔の子が多いです。
わんぱくな子が多くて噛み癖もあるのでしつけが必要です。
とにかく元気なので一緒にたくさん遊びたい飼い主さんにおすすめです。
また、毛の色によるカラーバリエーションが豊富なのもフェレットの特徴。
セーブルやシルバーミット、バタースコッチ、アルビノなどたくさんの毛色があります。
フェレットの特徴として1日のほとんどの時間を寝て過ごします。
ですが俗にいう夜行性ではありません。
飼い主さんの生活スタイルに合わせてくれますのでお勤めに出られている方も安心です。
最低でも1〜2時間ほどは運動のためケージから出して遊んであげる必要があります。
私は仕事前と帰宅後に1時間ずつ部屋で遊んでいます。
「時間を作る」と考えると大変と思われるかもしれませんが、とにかく可愛いので苦にはなりません。
◆性格
フェレットの性格は何といってもその人懐っこさにあります。
離れていても飼い主さんに寄ってきますのでその可愛さったらたまりません!
楽しい時は「クックックッ」と鳴きますが、その声も一度聞くとやみつきになります。
いたずら好きな性格もこの鳴き声でカバーです。
ぬいぐるみなどの収集癖もあり、部屋の隅っこに集めている仕草もたまりません。
すばしっこさやジャンプ力もピカイチ!
多少の段差は飛び越えますし、ケージも難なく登ってしまいます。
とにかく動き回るので飼い主さんもついていくのがやっとかもしれません。
そんな愛嬌たっぷりのフェレットも実は肉食です。
個体差はありますが噛み癖があります。
私も家に迎えた最初の1ヶ月くらいは血が出るまで噛まれましたが、徐々に甘噛みに変わります。
飼い主のことがわかってくるんでしょうね。
ソファーやカーペットの下などのすき間に入り込むのがとにかく大好きなのも特徴。
反面、小さな物があると誤飲の可能性もありますので特に目をはなす時は注意が必要です。
フェレットの届くところに小さな物は置かないようにしましょう。
自然と部屋に気を配るようになりますので定期的に掃除をする副次的効果も得られますね。
トイレはちゃんと覚えます。
習性としてケージの隅っこでしますので、端にトイレを置いておけば大丈夫です。
放し飼い中は高確率で部屋の4隅のいずれかでします。
慣れてくればパターン化しますので掃除も楽です。
フェレットはなぜ臭う?
◆臭いが強い理由、どこから臭うか
フェレットには臭いを分泌する「臭腺」が肛門の両側に2つあり、スカンクと同様、身の危険を感じると激しい臭いを出す特徴があります。
また、縄張りを主張する場合にも臭いを発するともいわれています。
ですが、日本のペットショップにいるフェレットたちはほとんどの場合この臭腺の除去手術が完了しています。
スカンクと同じような強烈な臭いを発する心配はほぼありません。
かといって臭腺の臭いが完全に取れるわけではありませんので、多少の動物臭は残ります。
ですがほのかな個体臭。
空気清浄機や消臭剤を購入する必要まではないでしょう。
この後解説する対策を取ればフェレットの臭いはほぼ気になりません。
簡単な対策ばかりですのでご安心ください。
フェレットの臭い対策方法
フェレットの臭いを抑える対策としていくつか紹介させていただきます。
◆シャンプー
フェレットをシャンプーしてあげることで臭いを軽減させることができます。
ただ人間用のシャンプーでは刺激が強すぎるのでフェレット用のシャンプーを使ってあげてください。
シャンプー後はしっかりと体を拭いてあげてください。
フェレットによってはシャンプーが苦手な子もいます。
うちのフェレットは大のシャンプー嫌い・・・
シャンプー中は私の腕にしがみついて離そうとしません。
シャンプー後は尻尾を逆なでして走りまわります。
違和感で興奮しているのでしょう。
そこがまた可愛かったりするのですが・・・少し心配になります。
頻度は月に1回程度で十分です。
◆耳かき
耳にも特有の分泌物があるらしく定期的な掃除が推奨されています。
また、臭いの問題だけでなく耳垢がたまると病気にもなってしまいます。
フェレット専用のイヤースポットを使って定期的に掃除してあげる必要があります。
シャンプー同様、耳かきが苦手なフェレットもいます。
人間同様めん棒を耳の中に入れますので、暴れるととても危険です。
フェレットの「保定」の仕方をマスターした上で耳かきに臨んでください。
保定の紹介動画がたくさん出ていますし、難しい方法ではありませんのでご安心ください。
頻度は耳垢のたまり方次第ですが、週に1回程度はするように心がけてください。
◆フェレットフード
フェレットは人間と同じように食事によってうんちやおしっこ、体の臭いが変わるといわれています。
臭いが気になる場合はフェレットフードを変えることも選択肢のひとつかもしれません。
好き嫌いがありますので最初は元のフェレットフードと混ぜてあげると良いと思います。
また、乳酸菌のミストをフェレットフードに吹きかけることにより臭いを抑える商品もあります。
◆ケージの掃除
フェレット自体の対策だけでなくケージの掃除も大切です。
特にトイレ掃除は欠かせません。
できれば朝と夜の1日2回の掃除を心がけてください。
フェレット自体の臭いは抑えられてもうんちやおしっこは放置すると臭いますのでこまめに拭き取ってあげることが大切です。
フェレットは人間のような柔らかいうんちをします。
最初は抵抗があるかもしれませんが、慣れれば気にならなくなります。
また、うんちはフェレットの健康状態を図る重要なバロメーターのひとつです。
いち早く異常に気付くためにもこまめな掃除、観察を心がけてください。
むしろ臭いがするのはうんちよりもおしっこです。
人間と同じ黄色いおしっこをしますが、放っておくと独特な臭いがしてくるのでしっかりと掃除をしてあげてください。
ハンモックやマット、ぬいぐるみなど布製品の定期的な水洗いも大切なポイントです。
その際、匂いの強い洗剤や柔軟剤は使用しないようにしましょう。
抜け毛が付着していることもありますのでコロコロなどで毛を取り除き、洗濯してあげることが望ましいです。
頻度は週1〜2回程度を心がけましょう。
ハンモックやマットなどはできれば洗い替えとして複数セット準備しておくと良いかもしれません。
ハンモックもいろんな種類があります。
シンプルなタイプから動物の形をしたタイプ、鍋底になっていて側面から顔を出せるタイプなど様々です。
ハンモック選びだけでも楽しくなること間違いなしです。
ケージ自体の掃除も必要です。
底の部分はフェレットフードの食べかすやトイレ砂、ホコリなどがたまりやすくなっています。
週1回は全体的な掃き掃除と拭き掃除をしてあげることをおすすめします。
清潔を保つことが一番の臭い対策です。
給水ボトルの水も毎日新しい水に取り替えてください。
よくある間違いとして、市販のミネラルウォーターをあげることはしないでください。
ミネラルやカルシウムが多すぎるので与えてはいけません。
普通の水道水で問題ありません。
フェレットの臭いについて
フェレットは臭いといわれますが、この記事で解説した簡単な対策さえ取れば問題ありません。
既にフェレットを飼われている方に聞いても同じ回答が返ってくると思います。
個体臭程度はしますがそれは他の動物も同じでフェレットが特別臭いということはありません。
ですのでイヌやネコのように一緒に遊べる動物で、賃貸でも飼える第一候補としてフェレットはおすすめです。
ですが、小動物の中では世話が大変な部類に入るかもしれません。
この記事では紹介しきれない必要な世話がたくさんあります。
その反面、フェレットは表現がとても豊かで初めてお迎えした方はびっくりされるかもしれません。
楽しい時も痛い時も興奮している時もその時その時で違った顔を見せてくれます。
フェレットは飼い主さんの感情、気持ちを察する力を持っています。
最初は大変かもしれませんが、根気強く接することによりきっとそれに応えてくれるはずです。
そう考えると人に近いものがあるかもしれませんね。
今でこそ有名になってきたフェレット。
この記事で臭いの対策方法についてご理解いただけたと思います。
臭いが理由で二の足を踏んでいた方も心配する必要はありませんのでご安心ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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