1.アキクサインコとは?
1-1.見た目の特徴
1-2.原産国・生息地
1-3.寿命
1-4.性格
1-5.鳴き声
1-6.ほかのインコとの違いについて
3.カラーバリエーション
3-1.ノーマル
3-2.ローズ
3-3.ファロー
3-4.ローズファロー
3-5.ルチノー
3-6.ルビノー
4.アキクサインコの飼育環境
4-1.ケージ
4-2.温度管理
4-3.止まり木・おもちゃ
【掲載:2020.11.11 更新:2022.03.28】
アキクサインコとは?
桃色カラーが珍しいアキクサインコは、どのような生態をしているのでしょう。
ここでは、アキクサインコの特徴や性格などを紹介します。
◆見た目の特徴
アキクサインコの最大の魅力は、なんといっても美しい桃色カラーです。
しかし、原種に桃色はほとんど見られず、地味なグレーをしています。
刺し色として入っている桃色が強い個体同士を組み合わせることで、美しい桃色カラーが誕生したと考えられます。
体長は約19cm、体重は約50gで、ペットとして人気の高いコザクラインコほどの大きさです。
オスの方がやや大きめです。
◆原産国・生息地
アキクサインコはオーストラリアの固有種で、オーストラリアの西部から東部にかけて群れで生活をしています。
アカシアの林を好み、植物の種子を主食にしています。
◆寿命
アキクサインコの寿命は8~15年ほどで、中型インコとしては平均的です。
しかし、近年インコの寿命はエサの品質や医療の進歩などにより、年々伸びている傾向にあります。
アキクサインコも飼い方を工夫することで、平均寿命よりも長く生きてくれることが期待できます。
◆性格
アキクサインコは、大人しい性格をしています。
人に懐いても、活発なインコのように構って遊んでというわけではなく、近くにいても警戒をしないくらいで、自らアクションを起こすことの少ないタイプです。
日中はあまり動くことがなく、夕方から夜にかけて活発に活動をする習性があります。
アキクサインコは、あまり人に触られることを好まないため、適度な距離感が大切です。
◆鳴き声
アキクサインコの鳴き声は、同じくらいの大きさのインコに比べると小さめです。
あま活発に鳴くことも少ないので、その点では飼いやすいといえます。
しかし、全くなかないわけではないため、近隣住民の迷惑にならない環境での飼育が必要です。
◆ほかのインコとの違いについて
ペットとして人気の高いセキセイインコやコザクラインコなどに比べ、アキクサインコは大人しくあまり遊びを要求しません。
人に懐くことはしますが、率先して遊んでほしい、構ってほしいというアクションを起こさず、自分の時間を大切にします。
また、手乗り崩れが多いとされ、一度懐いても適度なスキンシップをとり続けないと、すぐに懐かなくなってしまうといわれています。
また、インコには珍しく夕方から夜にかけて活発に活動をすることも特徴です。
アキクサインコの値段
アキクサインコの価格は2万円~です。
カラーや手乗り具合などで価格は異なります。
野生化での数が減っていることなどから、販売されていることが少なくなっています。
このことから、今後価格は更に高くなる可能性があります。
カラーバリエーション
アキクサインコには、美しいカラーバリエーションがいくつか存在します。
桃色の状態や刺し色が異なるため、是非ご自分の好みのカラーを見つけてみてください。
◆ノーマル
桃色が美しいアキクサインコですが、原種は少し控えめな色合いをしています。
特徴である桃色はあまり見られず、全体的に濃いグレーをしています。
胸部や背部に桃色や水色が見られます。
◆ローズ
ローズは全体的に鮮やかな桃色をしており、羽や顔に黒、濃いグレーが見られます。
個体によっては紺色の美しい刺し色が見られます。
◆ファロー
全体的に薄いクリーム色をしており、胸部や顔、羽部に薄いピンクやグレー、白色が見られます。
個体によっては濃いブルーの刺し色が見られます。
瞳は赤色です。
◆ローズファロー
全体的に薄い桃色をしており、顔や羽にシナモンカラーが見られます。
個体によっては黒や白の刺し色があり、瞳は赤色です。
◆ルチノー
桜色のような淡いピンクに、黄色や白色が入るパステルカラーです。
アキクサインコの中で最も人気の高いカラーです。
瞳は赤色です。
◆ルビノー
ルチノーに似ていますが、全体のピンクはルチノーより濃く、羽の先に黄色があることが特徴です。
尾羽、風切り羽は白色、瞳の色は赤色で、こちらもルチノー同様人気の高いカラーです。
アキクサインコの飼育環境
アキクサインコをお迎えするには、どのような飼育環境グッズが必要になるのでしょう。
ここでは、アキクサインコを飼育するのに最低限必要な飼育グッズを紹介します。
◆ケージ
アキクサインコの飼育に、ケージは欠かせません。
1日の大半を過ごすケージは、アキクサインコにとって快適である必要があります。
そのため、ケージは最低でも35角以上の広さのものを用意しましょう。
アーチ形のものより、四角形をしているケージの方が、鳥にとってストレスにならないとされます。
◆温度管理
温暖な気候に生息しているアキクサインコですが、真夏の暑さは熱中症にかかる危険性があるため、エアコンを使用しての温度管理が必要です。
健康な成鳥でも28度ほどを目安に、エアコンを稼働させましょう。
また、冬の寒さには非常に弱く、一晩で命を落としてしまう危険性があります。
冬場はエアコンでの暖房のほかにも、パネルヒーターや保温電球を使用してケージ内を常に適温に保つ必要があります。
健康な成鳥では20度以上、雛や老鳥の場合は30度を下回らないように工夫をしてください。
温度計をケージに設置することや、サーモスタッドを併用して温度管理をすると安心です。
◆止まり木・おもちゃ
アキクサインコは木の枝に止まって休むため、ケージ内には必ず止まり木を設置するようにしてください。
大体のケージには付属で止まり木がついています。
インコの好みや体質で、追加で設置するなど工夫をしてください。
おもちゃは、アキクサインコの場合あまり遊ばない個体も珍しくありません。
おもちゃに興味を示さない場合は、無理に入れる必要はありません。
また、突然の物音にパニックを起こし、ケージ内を暴れてしまう通称オカメパニックを起こしやすい種類です。
そのため、なるべくケガを防ぐようおもちゃの入れすぎには注意をし、ぶつかってケガをしたり爪がひっかかったりしないものを入れるようにしましょう。
アキクサインコの飼い方
アキクサインコのお世話は、どのようなことをすればよいのでしょう。
ここでは、基本的なアキクサインコのお世話を紹介します。
◆ご飯について
アキクサインコの主食は、ヒエ・キビ・粟などをブレンドした混合シードと、ドッグフードやキャットフードのように人工的に食材をブレンドしたペレットの2種類があります。
混合シードは自然食に近く、嗜好性が高く価格もお手頃なことがメリットです。
しかし、種類に選り好みをしがちで栄養バランスが崩れやすいことや、小松菜などの野菜類や果物、塩土やボレー粉といった別途副食が必要なことが欠点です。
ペレットは、インコに必要な栄養を計算し、バランスよく配合された総合栄養食です。
混合シードに比べ、販売しているメーカーが少ないことや嗜好性が低いこと、価格が高いことなどがデメリットです。
しかし、一粒に必要な栄養が凝縮されているため、栄養バランスが整うことや、高カロリー食や各種病気に合わせた療法食があること、別途副食の必要のないことなどがメリットです。
健康や栄養面から考えると、主食にはペレット、おやつに混合シードを与える方法が理想です。
ペレットは食べてくれるまでに時間がかかることがありますが、一度食べ始めれば続けて食べるようになることが多いため、是非トライしてみてください。
◆トイレについて
アキクサインコに限らず、インコはトイレを覚えることはできません。
捕食される側であるインコは、すぐに飛び立てるように食べ物を長時間体内に留めることをしないためです。
そのため、飼い鳥であるインコもトイレを覚えることはできません。
ケージには底網を敷いて、その下に新聞紙やペットシーツを敷いて糞受けを作ります。
インコの糞は基本的に無臭ですが、時間がたつと臭いや雑菌が繁殖して不衛生になるため、毎日交換して衛生的に保ちましょう。
◆お手入れについて
インコにはブラッシングやシャンプーなどのお手入れは必要ありません。
水浴びを好む場合には、定期的に水浴びをさせてあげましょう。
その際にシャンプー剤や体を洗ってあげるなどの手間は必要ありません。
水浴びをする際には、真冬であっても必ずお湯ではなく水で行い、体が乾ききる午前中に行うようにしましょう。
爪が伸びて引っかかってしまうようであれば、爪切りも必要です。
爪切りには鳥用や小動物用の器具を使用し、保定をしながら行います。
あまりにも暴れで難しい場合や、自分で爪切りをする自信がない場合には、動物病院に頼むことも可能ですが、インコにとってはストレスになる場合もあります。
どの獣医でも鳥のケアに長けているわけではないため、事前にインコの爪切りに対応しているか確認をすると安心です。
アキクサインコに関するまとめ
アキクサインコは、インコとしては珍しい桃色カラーが美しい中型インコです。
性格は大人しく、あまり人に媚びることはありません。
一緒に遊ぶというよりは、近い距離間で美しい姿を眺めることが楽しみとなるでしょう。
飼い方はほかの小型、中型インコと大きな違いはありません。
しかし、手乗り崩れしやすいことなどを考えると、インコ初心者には少し難しいかもしれません。
アキクサインコをお迎えする場合には、アキクサインコの性格や性質を良く理解して、適度な距離感で付き合っていくことが大切です。
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