1.そもそも「ハムスター」ってどんな動物?
1-1.ネズミとの違い①細かく言えば違う分類
1-2.ネズミとの違い②体の特徴
1-3.ネズミとの違い③頬袋
3.ジャンガリアンハムスターの特徴とは?
3-1.小さなボディで飼いやすい
3-2.原産地にちなんだ別名もある
3-3.足の裏の毛
3-4.かわいい後ろ姿
4.ジャンガリアンハムスターの毛色のバリエーションは多い
4-1.野生的な色合い…茶色の「ノーマル」
4-2.青みがかったグレーっぽい「ブルーサファイア」
4-3.白がきれいな「パールホワイト」「スノーホワイト」
4-4.イエロー系の「プティング」
4-5.季節によって色が変わる!?
5.ジャンガリアンハムスターはどんな性格をしている?
5-1.穏やかで人懐こい
5-2.警戒心の強い子もいる
5-3.単独で飼う方がおすすめ
6.ジャンガリアンハムスターの飼育ポイント
6-1.スキンシップは優しく丁寧に
6-2.嫌がっているときは構い過ぎない
6-3.眠りを妨げないようにする
6-4.寒さに気をつける
【掲載:2020.11.30 更新:2021.12.21】
そもそも「ハムスター」ってどんな動物?
小動物のペットと言えば、ハムスターが有名です。
どんな外見か、すぐに頭に浮かぶ人も多いのではないでしょうか。
人間の手に乗るほどの小さな体が特徴的です。
ハムスターと似ている小動物に「ネズミ」がいます。
ハムスターはネズミ科の哺乳類で、大きい分類ではネズミの仲間とも言えます。
そのため「同じなのでは?」と考える人もいるかもしれません。
でも、両者にはいくつかの違いがあります。
これからジャンガリアンハムスターを家族に迎えようとしている人は、ハムスターとネズミとの違いについてぜひチェックしておいてくださいね。
◆ネズミとの違い①細かく言えば違う分類
大きく分けたときに、ネズミもハムスターも「ネズミ科」ですが、その先にある分類が「ネズミはネズミ亜科」、「ハムスターはキヌゲネズミ亜科」。
細かく言えば、違う分類なのです。
◆ネズミとの違い②体の特徴
最も分かりやすい違いが、「しっぽ」です。
ハムスターのしっぽは目立ちませんが、ネズミには細長いしっぽがあります。
また、体のラインも違います。
ハムスターは全体的に丸みを帯びたラインをしています。
親しみやすい丸いフォルムの動物です。
一方のネズミは、ほっそりしたイメージ。
シュッシュッと動ける、スリム体型です。
◆ネズミとの違い③頬袋
ハムスターには、口周りに「頬袋」と言われる食べ物を溜めておく膨らみがあります。
この頬袋は、ハムスターにとってエサの在庫を確保しておく場所です。
ネズミには頬袋がないため、顔立ちはハムスターよりほっそりしています。
「ハムスター」の種類とは?
ジャンガリアンハムスターは、数あるハムスターの種類のなかのひとつ。
ハムスターと言っても、体の大きさや特徴などにより種類分けされ、その数は20種類を超えています。
たくさんのハムスターがいるのですね。
なかでも、ジャンガリアンハムスターとゴールデンハムスターは人気があります。
ゴールデンハムスターは、体長が18~19センチ、体重が85~150グラムくらいで、「ハムスター」というくくりのなかでも、大きめな体型をしています。
ペットショップなどでも、見かけることが多いハムスターの種類のひとつです。
ジャンガリアンハムスターの特徴とは?
少し体が大きめのゴールデンハムスターのほかの種類は、小さい体型のハムスターばかりです。
ハムスターのなかでも、小さい体型の種類を代表するのがジャンガリアンハムスターと言えるでしょう。
◆小さなボディで飼いやすい
ハムスターのなかで小さな体型をしているいくつかの種類のうち、知名度と人気があるのがジャンガリアンハムスターです。
オスは7~12センチ前後、メスは6~11センチ前後ほどにしか成長しません。
体重も軽く、オスは35~45グラム、メスは30~40グラムと体重も軽めです。
部屋の一角に飼育スペースを確保してあげるだけで、飼うこともできます。
◆原産地にちなんだ別名もある
ジャンガリアンハムスターの原産国は、カザフスタンやシベリア南部などの寒冷地です。
シベリアが原産ということもあり、「シベリアンハムスター」という別名もあります。
◆足の裏の毛
ジャンガリアンハムスターの足の裏は、毛でおおわれていてフワフワしているのが特徴です。
◆かわいい後ろ姿
ジャンガリアンハムスターのしっぽは短くて毛に覆われていて、目立ちません。
ぽってりした丸いお尻の後ろ姿は、とてもかわいいですよ。
ジャンガリアンハムスターの毛色のバリエーションは多い
ジャンガリアンハムスターは、毛色にバリエーションがあります。
毛の色が違うだけで、同じ「ジャンガリアンハムスター」とは言え、見た目の印象がだいぶ変わります。
ジャンガリアンハムスターの毛色は、主に茶色、青色、白色、黄色です。
毛色の特徴をそれぞれ見ていきましょう。
◆野生的な色合い…茶色の「ノーマル」
ジャンガリアンハムスターの毛色のひとつ「ノーマル」は、茶色系の毛色ということもあり、やや野生的な印象を受けるでしょう。
しかし、ジャンガリアンハムスターは丸みを帯びた体型で小ぶりなので、ワイルドななかにもかわいらしさが感じられます。
ノーマルの毛色には、背中に黒っぽい筋線が入っているのが特徴です。
野生に近い毛色ということもあり、ジャンガリアンハムスターのなかでも、低めの価格に設定されることが多いでしょう。
一般的によく見かけるジャンガリアンハムスターの毛色です。
◆青みがかったグレーっぽい「ブルーサファイア」
ブルー系のジャンガリアンハムスターが「ブルーサファイア」と言われる毛色です。
ブルーとは言っても、グレーに青みがかかったような毛色をしています。
宝石にちなんだ「ブルーサファイア」と名前に負けることのない美しい色合いです。
ジャンガリアンハムスターのなかでも、人気色です。
ジャンガリアンハムスターの「ノーマル」の毛色よりは、価格帯がややあがり、高めに設定されることが多いかもしれません。
◆白がきれいな「パールホワイト」「スノーホワイト」
きれいな白い毛色をしているジャンガリアンハムスターを「パールホワイト」もしくは「スノーホワイト」と言います。
背中にグレーのラインが入った方をパールホワイト、ラインがなく真っ白な方をスノーホワイトとして呼び分けているケースが多いです。
ラインの有無に関わらず、全体的に「白」のジャンガリアンハムスターは、かわいいとかなり人気があります。
人気色ということもあり、価格帯は高めに設定されていることが多いでしょう。
◆イエロー系の「プティング」
黄色がかった毛色を持つジャンガリアンハムスターは、洋菓子のプリンを連想させる見た目から「プティング」と言われています。
イエローハムスターとも呼ばれます。
ジャンガリアンハムスターのなかでも、プティングの毛色はあまり見られないタイプ。
珍しい毛色をしたジャンガリアンハムスターですが、イエローやクリームなどの毛色は、優しい色合いに感じる人が多く、人気があります。
プティングの毛色は、ジャンガリアンハムスターのなかでも高めで高価と言えるでしょう。
◆季節によって色が変わる!?
個体差がありますが、ジャンガリアンハムスターは季節によって毛色が変わることがあります。
冬以外の季節は、もともとの毛色のままです。
それを夏毛と言います。
そして、冬になると白っぽい色に変化し、これが「冬毛」です。
そもそもの毛色が茶色や青色などのジャンガリアンハムスターの場合、冬に向けて白くなるのはびっくりするかもしれませんね。
ジャンガリアンハムスターが冬に白い毛に変化するのは、寒い地域出身という背景が絡んでいます。
白い毛色なら、雪が降り積もった自然にも溶け込める色だからという説もあります。
そのため、ペットとして温かな環境で飼育されている場合、冬になったからと言って、極端に毛色に変化が見られないこともあるようです。
ジャンガリアンハムスターはどんな性格をしている?
ジャンガリアンハムスターと暮らすときに、気になるのはどんな性格をしているかという点ですよね。
もちろん、性格には個体差がありますが、一般的なジャンガリアンハムスターな傾向として参考にしてみてくださいね。
◆穏やかで人懐こい
ペットとして共に暮らすのですから、「仲良くなれるかな?」という心配をする人も多いのではないでしょうか。
ジャンガリアンハムスターの多くは、穏やかな性格をしています。
ハムスターのいくつかの種類のなかでも、人懐こい方です。
初めからスムーズにはいかないかもしれませんが、慣れてくると手乗りができるほど、仲良しになれるケースもあります。
◆警戒心の強い子もいる
一般的には、フレンドリーなタイプのジャンガリアンハムスターが多いようですが、なかには警戒心の強い子もいます。
◆単独で飼う方がおすすめ
ジャンガリアンハムスターは、縄張り意識が強く、団体行動は得意ではありません。
同じ空間に自分以外のハムスターの存在がいても、なかなか「仲間」とは認識してくれないでしょう。
そればかりか、「敵」と感じてしまうケースが多いようです。
縄張り争いをするかのようにお互いを攻撃し合うため、同時に複数匹飼うスタイルは不向きです。
攻撃的、臆病…と、性格には個体差があるので、なかには攻撃せずに「怖い」とビクビクしてしまう子もいます。
いずれにしても、お互いがストレスを受け合う可能性があるので、単独で飼うのがおすすめです。
ジャンガリアンハムスターの飼育ポイント
ジャンガリアンハムスターを飼育するときに、知っておきたいポイントはどんなことでしょうか。
◆スキンシップは優しく丁寧に
ジャンガリアンハムスターは手乗りできるくらい小さい体をしています。
人間の手は、ジャンガリアンハムスターにとっては自分の体ほどの大きなものです。
抱っこしようとして、ジャンガリアンハムスターの目の前にいきなり手を差し伸べると怖がるかもしれません。
そもそも、視力はよくないので、得体の知れない何かが襲ってきたと勘違いするケースもあります。
飼い始めの扱い方によっては、怖がりな性格になってしまうこともあるでしょう。
スキンシップは、優しく話しかけるようにしてくださいね。
◆嫌がっているときは構い過ぎない
警戒心が強いジャンガリアンハムスターの場合、無理やり距離を縮めようとすると反発してきます。
臆病なタイプで怖がっているだけのこともあれば、小さい体で噛んで怒ってくることもあります。
全身で「やめて!」と抵抗しているときに触ろうとすると逆効果。
仲良くなれません。
怯えている様子や怒っている様子が見られたときには、まずは落ち着かせることが先決です。
ちょっと時間を置きましょう。
手のひらからオヤツを与えるなど、「人間の手は安心できるものだ」と伝えてあげてくださいね。
◆眠りを妨げないようにする
夜行性のハムスターは、暗い時間帯が得意。
夜になると活発に動き出すでしょう。
ただ、逆に昼間は寝ていることが多いです。
ジャンガリアンハムスターにとっては、体のエネルギーを温存する時間です。
せっかく寝ているときに無理やり起こされると、ストレスが溜まります。
それに、飼い主さんのことを嫌いになってしまうかもしれません。
ジャンガリアンハムスターが寝ているときには、そっとして十分な休息をさせてくださいね。
◆寒さに気をつける
ジャンガリアンハムスターは寒さに強くなく、気温が下がってくると冬眠してしまいます。
特に、5℃よりも低くなると、疑似冬眠と言われる状態に陥り、体温が急激に低くなり凍死することもあります。
ジャンガリアンハムスターの過ごす空間は、温度計を設置して適切な温度管理をすることが大切です。
ペット用ヒーターや毛布を敷く、ケージを囲うなど、寒くならないように環境を整えましょう。
まとめ
ジャンガリアンハムスターはあまり手がかからない小動物です。
10センチ未満という小柄な体型で飼育スペースがほとんどいりません。
エサ代などの飼育費用も犬猫と比べるとはるかに少なくて済みます。
基本的に、優しく穏やかな小動物で、小さい子供でもお世話がしやすい小動物です。
慣れてくると人間にも愛情を感じ、手に乗ったり、エサを食べてくれたりもします。
ジャンガリアンハムスターの性格を理解し、優しい接し方をして愛を注いであげてくださいね。
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