1.うさぎに爪切りは必要なの?
1-1.頻度について
1-2.うさぎの爪切りはいつから?
2.うさぎの爪切りをせずに伸ばしていると健康被害も!
2-1.ケージやカーペットに爪を引っ掛けてしまう
2-2.ソアホック
2-3.爪の中にある血管が伸びる
4.動物病院で爪を切るメリットとデメリット
4-1.メリットについて
4-2.デメリットについて
5.うさぎの爪切りを自宅で行う際の心構え
5-1.抱っこに慣れておこう
5-2.2人以上で行おう
【掲載:2020.12.02 更新:2022.03.22】
うさぎに爪切りは必要なの?
うさぎの爪は一生伸び続けあるため、定期的に爪切りを行う必要があります。野生のうさぎであれば、長い距離を走ったり、穴を掘ったりすることで自然と爪が削られていきますが、ペット
のうさぎは、そのような環境下で暮らすことがないため、伸び続ける爪を切ってあげる必要があります。
◆頻度について
個体差や飼育環境により多少異なってきますが、一般的には1ヶ月~2カ月に1回行うのが良いと言われています。毛繕いやグルーミングと同様に、うさぎにとって「爪切り」も大切な身体のお手入れになります。安心して生活することができるようにするためにも、爪が伸びていないか、こまめにチェックしてあげましょう。
◆うさぎの爪切りはいつから?
初めての爪切りは生後2~3ヶ月位で行うことが多いです。しかし、こちらはあくまでも目安になりますので、基本的には定期的にチェックを行い、「伸びていたら切る」と思っておきましょう。
うさぎの爪切りをせずに伸ばしていると健康被害も!
冒頭でもお伝えした通り、うさぎの爪は伸び続けるため、爪切りを行わないと怪我や病気へと繋がっていきます。爪切りを嫌がるうさぎも少なくありませんが、長期間に渡って放置することで、健康に大きな被害を与える可能性もあるため、十分注意をしましょう。ここでは爪切りを行わなかった場合に起こりうる健康被害についてご紹介します。
◆ケージやカーペットに爪を引っ掛けてしまう
⇒爪が伸びすぎている状態になると、ケージの金網やカーペットなどに爪が引っ掛かり、根元から爪が折れたり、場合によっては骨折してしまうこともあります。また、毛繕いの際に、目や皮膚を傷つける原因にもなりますので、伸びすぎには注意が必要です。
◆ソアホック
⇒ソアホックとは別名で足底皮膚炎(飛節ビラン)とも呼ばれる皮膚病の一種です。うさぎは犬や猫とは違い、足の裏に肉球が付いていません。健康な身体、そして適切な飼育環境で生活していれば、ソアホックになる可能性は低いですが、爪が伸びすぎていると、歩く時にかかとに負担がかかるため、このような皮膚の病気にかかりやすくなります。
◆爪の中にある血管が伸びる
⇒うさぎの爪の中には血管が通っています。爪が伸びると、中にある血管まで伸びることがあります。そうなると、爪を短く切ることができなくなります。
爪切りは自宅で行う?動物病院にお願い?
うさぎの爪切りは飼い主自身で行うこともできますが、動物病院やペットショップにお願いするという方法もあります。爪切りの頻度も多いため、扱いに慣れている方であれば、自宅で行うのも良いですが、「うさぎを飼い始めたばかりで心配」「一人で行うのは不安」という方は、動物病院等にお願いしましょう。
また、動物病院やペットショップの他に、近くにうさぎ専門店がある場合は、そちらにお願いするのも良いでしょう。「どこにお願いしたら良いのか分からない」という方は、うさぎを購入したお店に聞いてみると、丁寧に教えてくれるかもしれません。
動物病院で爪を切るメリットとデメリット
爪切りをプロにお願する場合に、最もよく利用されるのが動物病院です。ここでは、そんな動物病院で爪切りをお願いする場合のメリットとデメリットについてご紹介します。
◆メリットについて
・安心してお願いできる
当然ではありますが、動物病院のスタッフは専門的な知識を豊富に持っており、動物の扱いにも慣れているため、自宅で行うよりも失敗のリスクは極めて低いです。また自身で行う場合は、想像以上に時間がかかってしまうことも多いですが、動物病院では短い時間でスムーズに行ってくれるため、うさぎにかかるストレスが少ないのも大きな特徴です。
・健康チェックができる
爪切りを行う際に、健康診断も同時にお願いできることは動物病院を利用する大きなメリットと言えるでしょう。飼い主だけでは気づきにくい怪我や病気などの異変にも気づいてくれるでしょう。
◆デメリットについて
・お金がかかる
うさぎの爪切りを動物病院で行う場合、1回につき500円~1000円ほどの費用がかかります。年間で約6回程度爪切りをお願いするとなると、年間3000円~6000円がかかることになります。
・うさぎにストレスがかかる
爪切りを動物病院で行う際の大きなデメリットは移動です。うさぎの中には環境の変化を嫌う子が多く、キャリーバッグで移動することに抵抗を感じている子も少なくありません。。動物病院が近辺にあれば良いですが、長距離の移動を強いられる場合は、非常に難しいところです。特に動物病院の場合は、待ち時間が長くなることもあるため、事前に予約をしたり、人が少ない時間帯を選んだりするなどの工夫も大切になってきます。
以上が動物病院で爪切りをお願いするメリットとデメリットになります。「抱っこが苦手」「一人で行うのは不安」という方は、動物病院にお願いするのが最も安心の方法です。一方で、うさぎを飼っている方の中には、自宅で爪切りを行っている方も多くいらっしゃいます。ここからは、自宅で爪切りを行う場合の準備や手順について解説していきます。
うさぎの爪切りを自宅で行う際の心構え
うさぎの爪切りは決して簡単ではありませんが、次第に慣れていくものです。「費用を抑えたい」「スキンシップをとりたい」「うさぎとの関係性をもっと深めたい」という方は、動物病院にお願いするのではなく、自宅で行うのがオススメです。
◆抱っこに慣れておこう
うさぎの爪切りを行う際、抱っこをする必要があります。そのため、普段から抱っこに慣れておくことが大切になります。抱っこをする際は、うさぎにとって無理な体勢ではないか、機嫌が悪くないか、十分確認するようにしましょう。また普段から抱っこをした際には、おやつを与えるなどをして、抱っこに対する嫌なイメージを少なくしてあげることも大切です。
◆2人以上で行おう
特に慣れないうちは必ず、2人以上で行うことをオススメします。うさぎを抱っこして支える係と、爪を切る係の2手に分かれて行いましょう。また、万が一のことを考え、暴れてしまっても良いように、できるだけ低い位置で爪切りを行うのがベストです。
うさぎの爪切りに必要な道具
うさぎの爪切りを自宅で行う場合、いくつか用意するものがあります。
◆必ず用意しておきたい道具
・うさぎ専用の爪切り
必ず必要な物です。人間用や他の動物用の爪切りでも可能ですが、大きさや扱いやすさの点を考慮すると、うさぎ専用の爪切りを購入しておくのがオススメです。
・バスタオル
バスタオルも必需品の一つです。うさぎの体が動かないように固定してあげたり、オシッコなどの対策にも便利です。またタオルでうさぎの目元を隠し、視界からの情報を少なくすると、大人しくなる場合が多いです。
・止血剤・ガーゼ
うさぎの爪には血管が通っています。誤って、血管を切ってしまった際には出血します。その際、止血剤やガーゼを利用し、血を止めてあげなければなりません。これらの道具は必ず用意するようにしましょう。
◆あったら便利な道具
・洗濯用ネット
少し意外に感じるかもしれませんが、洗濯用ネットにうさぎを入れることで、爪切りが格段にやりやすくなります。洗濯用ネットに入れると、網目から爪が出るので非常に切りやすくなるのです。また脱出できないと感じると、大人しくなる傾向があります。
・懐中電灯
ライトで爪を照らすと血管が見えやすくなるため、あったら便利です。懐中電灯が家になければ、スマホ用のライトを使用しても良いかもしれません。
・ご褒美(おやつ)
爪切りが終了したら、ご褒美を与えるようにしましょう。これはとても大切なことです。爪切りに対する嫌なイメージを減らしてあげましょう。次回の爪切りにきっと役立ちます。
うさぎの爪切りの手順
うさぎの爪切りの方法は様々ありますが、ここでは仰向けにして行う方法についてご紹介します。
①うさぎを抱っこして仰向けにする
うさぎは仰向けにすると大人しくなります。うさぎの仰向けは、「背骨に負担がかかるため良くない」という意見もありますが、短時間かつ柔らかい物の上であれば、それほど大きな問題はありません。両足のももで挟むような形をとり、うさぎと向かい合うようにして仰向けに寝かしましょう。この際、太ももの上にタオルを引いておくのがオススメです。
②利き手で爪切りを持ち、もう片方の手でうさぎの足を持ち、切っていく。
血管から2~3mm程度離れたところを目安に爪切りをあて、切っていきます。最初に、タオルで視界を隠してあげると大人しくなる場合が多いです。2人以上で行う場合は、1人がうさぎを抑えて(保定して)あげるのがベストです。
③一通り爪切りが終わったら、きちんと切れたか素早くチェックする
尖っている爪はないか、切り忘れている爪がないかを確認します。問題がなければ、ご褒美を与えてあげましょう。
◆爪切りを行う際の注意点
- うさぎの爪切りを行う際は、安全かつ低い位置で行う。
- 1度に全てを切る必要はありません。2・3日に分けて行ってもOK。
- できるだけ2人以上で行う。
切りすぎてしまったらどうなる?
うさぎの爪は毛に覆われていて非常に見にくいため、切りすぎてしまうこともあるかもしれません。誤って血管まで切ってしまった場合には適切な対処が必要になります。
万が一、出血してしまった場合には、止血剤を用いて、血を止めることが重要になってきます。またガーゼ等で、傷口を抑えてあげるもの効果的です。その際、あまり強く抑えないように注意しましょう。すぐに血が止まれば、問題ありませんが、出血が続くようであれば、動物病院で診てもらってください。
まとめ
今回はうさぎの正しい爪切りの方法についてご紹介しました。ペット用のうさぎは野生とは違い、自然と爪が削られるような環境下では暮らしていないため、定期的に爪切りをしてあげる必要があります。
うさぎの爪切りは大きく分けて、自宅で行う方法と動物病院などのプロにお願いする方法の2つです。飼い主にとっても、うさぎにとっても安心して爪切りができる方法を選ぶようにしましょう。
特に最近では、うさぎ専用の爪切りなども数多く販売され、自宅で爪切りを行っている方が多くいらっしゃいます。タオルや懐中電灯などを使用して、できるだけ負担の少ないやり方で行うとともに、万が一に備えて止血剤などは必ず用意するようにしましょう。
爪切りはうさぎにとって、大切な身体のお手入れの一つです。決して無理することなく、少しずつ様子を見ながら行っていければOKです。
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