1.キンカチョウとは?
1-2.原産国・生息地
1-3.性格
1-4.寿命
1-1.見た目の特徴
1-5.鳴き声
1-6.ほかの鳥類との違いについて
3.カラーバリエーション
3-1.ノーマル
3-2.イザベラ
3-3.ブラックチーク
3-4.ブラックブレスト
3-5.ライトバック
3-6.チェスナット・フランク・ホワイト
3-7.ペンギン
4.キンカチョウの飼育環境
4-1.ケージ
4-2.遮光カバー
4-3.止まり木
4-4.壺巣
4-5.水浴び器
4-6.温度管理
5.キンカチョウの飼い方
5-1.ご飯について
5-2.与えてはいけない食べ物
5-3.トイレについて
5-4.お手入れについて
キンカチョウとは?
最近人気急上昇中のキンカチョウ(錦華鳥、錦花鳥 英名;Zebra finch 学名:Taeniopygia)とはどんな鳥なのでしょうか?
ここでは、キンカチョウの特徴や性格などを紹介します。
◆原産国・生息地
キンカチョウはスズメ目カエデチョウ科に分類される鳥の一種で、スズメの仲間です。
オーストラリア、インドネシア、東ティモールなどの、乾燥した地域に生息している種類です。
◆性格
キンカチョウの多くは温和な性格をしていますが、臆病で神経質なところがあります。
気の強い個体は仲間同士でもケンカしてしまうことがあります。1羽での飼育または多頭飼いの場合はペアで飼育するのがおすすめです。
◆寿命
キンカチョウは飼育下で5~10年ほど生きます。
◆見た目の特徴
キンカチョウの最大の特徴は、オカメインコのような頬のオレンジ色のチークパッチと、喉から胸部にかけての縞模様です。
これらの特徴はオスにしかなく、メスは全体的に地味な見た目をしています。
また、オスの方が嘴と脚のオレンジ色が濃いです。
オスの縞模様から、英名ではゼブラフィンチ と呼ばれています。
体長は約10cm、体重は約12gで、同じフィンチ仲間の文鳥よりも一回り小さいからだです。
◆鳴き声
キンカチョウはよく鳴きますが、鳴き声は文鳥に比べると小さめです。
「プー、プー」と特徴的な声で鳴きます。
◆ほかの鳥類との違いについて
キンカチョウはほかのインコに比べると、触られることを好みません。
他のインコや小鳥にもいえることですが、手乗りにしたい場合は、ヒナから育てて馴らす必要があります。
しかし、手乗りにした場合も過度に触ることはストレスになりますので、適度な距離感を持って接する方が良いでしょう。
キンカチョウの値段
キンカチョウの値段は1500~4000円ほどです。
珍しいカラーや手乗りのヒナになると、さらに高額になります。
カラーバリエーション
キンカチョウには、50種類以上ものカラーバリエーションが存在します。
羽の色や模様などが少しずつ異なっているので、たくさんの種類の中から、ぜひお気に入りのカラーを見つけてみてください。
ここでは、代表的なものをいくつか紹介します。
◆ノーマル
流通の多い一般的なタイプです。
頭から背中にかけては灰色、お腹は白色、目の下には黒い涙模様があります。
オスは喉から胸部にかけて縞模様があり、頬にはオレンジ色のチークパッチ、脇腹には茶色地に水玉模様があります。
メスにはこれらの特徴はありません。
◆イザベラ
ノーマルより、全体的に薄い灰色をしています。
それでいて、オレンジ色のチークパッチや脇腹の模様はノーマルと同じくらい濃い色をしています。
◆ブラックチーク
その名の通り、黒いチークパッチを持つ品種です。
この品種は、メスにもチークパッチがあります。
◆ブラックブレスト
ノーマルとカラーは変わりませんが、目の下の涙模様がない品種です。
オスは胸元の縞模様、脇腹の水玉模様も消失し、胸元の羽は黒く、脇腹は茶色と白のまだら模様になっています。
◆ライトバック
オス・メスともに全体的に薄い灰色をしています。
オスはチークパッチが淡いベージュ色です。
◆チェスナット・フランク・ホワイト
全体的に白っぽい色合いで、オスはチークパッチや縞模様、脇腹の色も薄めです。
メスは白い体色と、目の下に黒い涙模様、尾に縞模様を持っています。
◆ペンギン
頭から背中にかけて薄い灰色、喉からお腹にかけては白色をしています。
メスはオスよりもペンギンのような見た目をしています。
キンカチョウの飼育環境
キンカチョウをお迎えするには、どのような飼育グッズが必要でしょうか?
ここでは、キンカチョウを飼育するのに必要な飼育グッズを紹介します。
◆ケージ
鳥用のケージを用意しましょう。
大きさは1羽でも、35角以上の広さのものが望ましいです。
キンカチョウが脚を挟んでしまわないように、網目の細かいケージを選んであげてください。
複数飼う場合はより広めのケージが必要になります。
◆遮光カバー
キンカチョウが眠る時間になったら、ケージに遮光カバーをかけてあげましょう。
真っ暗な状態にすることで、キンカチョウが落ち着いて休むことができます。
遮光カバーは、ケージカバーやおやすみカバーの名前で販売されていることもあります。
◆止まり木
止まり木は直径1.2cm前後のものを選びましょう。
キンカチョウは小柄な鳥なので、ケージに付属しているような止まり木では太すぎる場合があります。
合わない止まり木で生活していると脚に負担がかかり、趾瘤症(しりゅうしょう)の原因となるため、止まり木選びはしっかりと行いましょう。
キンカチョウは活発な鳥なので、止まり木は最低でも2本は入れてあげましょう。
◆壺巣
キンカチョウは壺巣で眠る性質があります。
1羽なら小さいサイズのもので十分なので、安心して眠れる場所を作ってあげましょう。
◆水浴び器
キンカチョウは水浴びをします。
いつでも好きな時に水浴びできるよう、ケージに取り付けられるタイプがおすすめです。
◆温度管理
キンカチョウが快適に過ごせる温度は20~25℃です。
真夏は冷房を入れて、部屋が暑くなりすぎないように気をつけてください。
また、キンカチョウは寒さに弱い傾向があります。
特に秋~冬の温度管理には注意しましょう。
暖房を入れるほか、ケージに保温電球やペット用ヒーターを入れるなど、暖かくしてあげてください。
サーモスタットがあると温度調節に便利です。
キンカチョウの飼い方
キンカチョウはどのように飼育すればよいのでしょうか?
ここでは、キンカチョウの具体的な飼い方を紹介します。
◆ご飯について
キンカチョウのご飯にはフィンチ類用の混合シードとペレットの二種類があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。
混合シードは、ヒエやアワなど、数種類の種子類、穀物類をブレンドしたミックスフードです。
殻付きの混合シードなら栄養価が高く、殻を剥く行為をキンカチョウ自身が楽しむこともできます。
嗜好性は高いですが、キンカチョウが種子や穀物を選り好みすることがあり、栄養が偏ってしまう恐れがあります。
ペレットは、フィンチ類用に栄養バランスを考えて作られた総合栄養食です。
ペレットのみで十分な栄養を摂取でき、混合シードのように選り好みすることもありません。
しかし、嗜好性は低いため、食べてくれるようになるには時間がかかります。
キンカチョウの健康を考えると、ペレットを主食として与えるのがおすすめです。
ペレットは文鳥用、またはフィンチ類用と書かれたものを購入しましょう。
また、キンカチョウは小松菜や豆苗、チンゲン菜といった野菜も食べます。
おやつとして与えると、喜んでくれるでしょう。
◆与えてはいけない食べ物
キンカチョウに与えてはいけない食べ物は、チョコレート、アボガド、ネギ類、ジャガイモ、モロヘイヤ、アルコールなどです。
これらの食べ物は中毒を引き起こす恐れがありますので、誤って与えないように注意しましょう。
◆トイレについて
キンカチョウに限らず、鳥はトイレを覚えることができません。
ケージの底網の下に新聞紙や小鳥用シーツを敷いて、フン受けを作りましょう。
フン汚れはそのままにしておくと、キンカチョウが病気になってしまうことがあります。
ケージ内を清潔に保つためにも、フン受けは毎日掃除を行ってください。
◆お手入れについて
キンカチョウの体を洗ったり、シャンプーをしたりといったお手入れは必要ありません。
放鳥の際に水浴びをさせてあげるか、ケージ内に水浴び器を設置して、いつでも水浴びできる環境を作ってあげると良いでしょう。
水浴びに使う水は、室温程度の水道水で十分ですが、鳥用のお手入れスプレーを使うのもおすすめです。
ケージ内に水浴び器を設置する場合は雑菌や寄生虫が増えやすいため、水は毎日取り換えてください。
鳥は水浴びによって、羽に付着したホコリや寄生虫を落としているといわれています。
水浴びをしないでいると体が不衛生になり、皮膚炎や細菌感染のリスクが高まります。
水浴びを極端にしたがらない場合は、獣医さんに相談してみましょう。
また、飼育下では爪が伸びがちなので、定期的に短く切ってあげると良いでしょう。
小動物用や鳥用の爪切りを使って自分で切ることもできますが、暴れたりして上手くいかないこともあります。
難しい場合は無理をせず、獣医さんにお願いしてください。
その場合は、鳥の爪切りができるかどうか、事前に問い合わせておくと安心です。
まとめ
以上、キンカチョウの特徴や性格、飼い方についてまとめました。
キンカチョウは、インコや文鳥と同じくらい、丈夫で飼いやすい鳥です。
飼育の際にはキンカチョウへの接し方と、寒さに注意しましょう。
キンカチョウは手に乗せてスキンシップを取るより、ケージの外から観賞して楽しむくらいの距離感で接してあげてください。
また、寒さに弱いので、秋から冬にかけての温度調節には注意が必要です。
お迎えした子が幸せに暮らしていけるかどうかは。全て飼い主さんにかかっています。
キンカチョウの性格や適切な飼育環境をきちんと理解した上で、責任をもってお迎えするようにしましょう。
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