1.テラリウムとは
2.テラリウムを始める時に必要なグッズ
2-1.ガラス容器など
2-2.床材
2-3.ろ過装置
2-4.ヒーター、温度計
2-5.照明器具
2-6.流木などのオブジェ
3.テラリウムにおすすめの植物
3-1.トキワシノブ
3-2.ガジュマル
3-3.ワイヤープランツ
3-4.クリプトコリネ
3-5.ウィローモス
テラリウムとは
テラリウムとは陸上の生き物(植物や小動物)が生活する環境を水槽やゲージ内に表現する飼育方法を指します。
植物のみをガラス容器に入れてレイアウトする園芸の一種や、実際に魚や爬虫類・両生類などのペットを入れて飼育する方法もあります。
水槽内やケージ内で陸上と水中を作り苔や砂、水を配置してレイアウトする飼育方法をアクアテラリウムと呼ぶことが多いです。
テラリウムの最大の魅力は、その表現度の高さにあります。
容器と植物など表現したいテーマさえ決まれば、自由度が高く自分好みの世界を演出することができます。
その植物や動物の生息環境を再現することが醍醐味である、テラリウムは自然界の一部を切り取って間近に見ることができるというのも魅力的です。
テラリウムを作るには、その生物の生息環境に適したアイテムを揃えることが大事ですので、完成までに時間がかかることがあります。
飼育環境を安定させるために初めは大変ですが、一度定着してしまえば適した環境を作り出しているので長い間楽しむことができます。
表現したい飼育環境や飼いたいペットにより多少変わってきますが、テラリウムに必要な基本的なグッズについて紹介します。
テラリウムを始める時に必要なグッズ
テラリウムに必要な基本的なグッズは以下のものがあると便利です。
◆ガラス容器など
テラリウムを始めるためにはまずは飼育環境を表現する容器が必要です。
ガラス容器の形は多岐に渡りますが、水棲生物を飼育する場合には水槽などの専用容器を準備しましょう。
爬虫類の飼育には専用のケージを使用するようにして、生き物を飼育しても問題のない丈夫で通気性の良い容器を用意します。
植物のみをテラリウムする場合には、おしゃれなデザインの花瓶やガラス容器、マグカップなどでも問題ありませんが、こちらでは生き物も一緒に飼育することが前提でテラリウム用品を紹介します。
◆床材
植物や水棲生物が住みやすいように、適した床材を用意します。
熱帯魚などには観賞魚用の砂利やソイルがおすすめです。
色とりどりのカラーサンドを選べば、見栄えも良くなり華やかなテラリウムを作ることができますよ。
熱帯雨林などの湿度が高い場所に生息している生き物には保水力のある土を使用します。
砂地など乾燥した場所に生息するトカゲなどには、爬虫類飼育に使われる砂を使用します。
◆ろ過装置
特に水陸両用のアクアテラリウムを作る場合には、お水をキレイにするためのろ過装置を準備します。少ない水量であれば、底面ろ過装置や壁掛けタイプのろ過装置がおすすめです。
◆ヒーター、温度計
ペットや植物を健康的に長い間楽しむためには、温度管理は必須になります。
室内の温度を一定にして、急激な温度変化を起こさないためには、ヒータや温度計を用意します。
生き物に適した温度は、それぞれ異なりますが温度の急激な変化は植物にも動物にも負担がかかります。
飼育スペースは空調のある部屋を使用するか、専用の保温・保冷器具をとりつけるようにし、
温度と湿度に注意して飼育を行います。
◆照明器具
特に熱帯魚などをさらに綺麗に見せるためには、照明器具を導入することがおすすめです。
照明器具を当てることにより、グッと華やかな印象になり保温効果もあります。
爬虫類には保温するためのライトや紫外線ライトが必要ですのでその子にあった照明器具を入れましょう。
◆流木などのオブジェ
流木は隠れ家や休める場所にもなるため、容器の中に入れてあげるのがおすすめです。
さらには、岩などもテラリウムでは人気になります。
石や流木に苔を巻きつけて苔がメインの苔リウムを作るジャンルも人気があります。
同時に植物なども複数組み合わせて取り入れてあげるのも良いでしょう。
植物を選ぶときには、その飼育環境を表現するのに適しているものをチョイスしましょう。
飼育環境に適応していないと、植物が育たずに枯れてしまう場合があるので水草や植物は飼育可能か調べてから購入するようにします。
テラリウムにおすすめの植物
テラリウムにおすすめの植物について紹介します。
直ぐに手に入るポピュラーな植物を紹介しますので、導入を検討してみてくださいね。
◆トキワシノブ
シダ植物の仲間であるトキワシノブは水陸両用のアクアテラリウムに適した植物です。
高い湿度と半日陰を好むため、熱帯の生き物とも相性の良い植物になります。
切り込みの多い葉と和の雰囲気が魅力の植物です。
◆ガジュマル
根が太いガジュマルは丈夫で初心者でも育てやすい植物です。
耐陰性があり、湿気にも強いためテラリウムにも適しています。
最近では、ポピュラーな観葉植物として手に取りやすいためホームセンターでも入手しやすいのが魅力です。
◆ワイヤープランツ
枝が成長すると垂れ下がり、地面に沿って生える習性があるため容器の中でも育てやすい植物になります。
耐陰性もあるため、小さな可愛らしい葉が容器の中でアクセントになり可愛い印象に仕上がります。
湿気には多少弱いので、乾燥した環境で飼育しましょう。
◆クリプトコリネ
水上・水中ともに生育できる水生植物のクリプトコリネはアクアテラリウムに最適の植物になります。
環境への適応能力が高く、初心者でも飼育しやすい植物です。
歯の形や色など、微細な変化を楽しむことができるのがクリプトコリネの魅力です。
◆ウィローモス
ウィローモスは水苔の一種であり、水中のレイアウトには欠かすことのできない植物です。
流木や岩に巻きつけることにより、流木や岩に沿って繁殖してくれます。
深いグリーン色のウィローモスの色味が水柱内で揺れる姿は美しく、熱帯魚との相性もバッチリです。
テラリウムで飼えるペット
テラリウムでは色々なペットを飼育できるのも魅力になります。
主に飼育できるペットを紹介しますので、なにか生き物を飼育したいと考えている方は参考にしてくださいね。
ポイントは植物が成長する前に生き物を入れてしまうと、景観が崩れてしまいせっかくのテラリウムが台無しになってしまうので植物が成長してから生き物を入れるようにしましょう。
◆ヒョウモントカゲモドキ・ヤモリ系
爬虫類の中でもヒョウモントカゲモドキやヤモリはテラリウムで飼育できる爬虫類です。
夜行性で半乾燥のサバンナに生息しているヒョウモントカゲモドキは夜は室温を12℃〜15℃に下げて休ませてあげる必要があります。
テラリウムの中には巣穴とよじ登れる寄木を導入するようにしましょう。
ペットとして人気のアカハライモリは水陸どちらも用意してあげましょう。
湿地を好むアカハライモリはコケ類との相性が良い生物です。
◆カエル・イモリ系
両生類であるカエル・イモリは湿地帯が主な生息地であり、アクアテラリウムで飼育するのにぴったりな生き物です。
カエル・イモリの種類により、微妙な飼育方法は異なりますが休める陸地と水場を用意しましょう。
水中には流木や岩などを設置し、カエルやイモリが水から上がれる飼育環境にします。
水中から出て身体を休ませられる場所を必ず作りましょう。
水草やコケ類とも相性が良いため、初めてアクアテラリウムをする方にも飼いやすい生き物です。
一つ注意したいのは、カエルやイモリは立体的に動き回り水槽の壁にも登ります。
逃走しないように蓋付きの高さのある容器を準備しましょう。
また、必ず水中から出て身体を休ませられる場所を作ります。
運動不足は病気や突然死の原因にもなりますので、余裕のある飼育スペースを準備します。
◆クワガタ・カブトムシ
テラリウムで昆虫を飼育する場合には、土や昆虫専用のマットを使用しましょう。
床材がないと見た目も悪く、クワガタやカブトムシが潜ることができません。
さらには、これらの昆虫は単一飼育が基本になります。
オスメスペアで繁殖目的に飼育する場合でも、別々に環境を準備するか広めの容器に仕切りをつけて飼育するようにします。
湿気が溜まると臭いや植物が根腐れする原因にもなりますので、定期的に掃除を行い綺麗にしましょう。
まとめ
テラリウムについてとテラリウムで飼育できる生き物について紹介しました。
テラリウムは近年注目されている飼育方法です。
楽しみ方は無限大であり、自分好みにレイアウトを考えて自由に世界を作り出せるのが最大の楽しみですね。
適した環境で動物や植物を飼育することで、環境に馴染みやすく長期間楽しむことができます。
テラリウムを始めたい方やテラリウムで生き物を飼いたい方は是非参考にして下さいね。
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