1.ハムスターは喧嘩しやすい?
2.ハムスターが喧嘩をする3つの理由
2-1.縄張り意識
2-2.ストレス
2-3.弱肉強食
3.ハムスターが怪我をした時の対処法
3-1.出血を止めよう
3-2.動物病院を受診しよう
4.ハムスターは同じケージで飼える?
4-1.多頭飼いをしてはいけない種類
4-2.多頭飼い可能な種類
5.ハムスターを多頭飼いする際のコツと注意点
5-1.生まれた時から同じケージ内で暮らしている
5-2.雄雌を分けて飼育しよう
5-3.エサは多めに与えよう
5-4.ケージはもう一つ用意しておこう
ハムスターは喧嘩しやすい?
小さな体がチャームポイントのハムスター。とても喧嘩をするようには思えないですよね。しかし、そんな小さな体とは裏腹に、ハムスターは非常に闘争心の強い動物として知られています。
一見人間から見ると、じゃれ合っているように感じることもありますが、実際は命がけで喧嘩していることも多いです。片方の耳が噛みちぎられたり、場合によっては喧嘩によって命を落としてしまうケースもあります。適切な環境で飼育しなければ、後悔してしまう可能性もあるため、これを機に正しく理解していきましょう。
ハムスターが喧嘩をする3つの理由
ハムスターが喧嘩をする理由は主に次の3つです。それぞれの理由を把握し、喧嘩が起きにくい環境を整えてあげましょう。
◆縄張り意識
ハムスターは縄張り意識が強く、基本的に1匹での生活を好む動物です。自分とは違うハムスターがケージ内にいると、そのハムスターを敵だと認識し、縄張り争いを始めてしまいます。生後間もない頃は仲良く暮らしていたハムスター同士でも、大人になるにつれて縄張り意識が芽生え、喧嘩するケースも少なくありません。
「仲が良いから大丈夫」「生まれた時から一緒にいるため問題ない」とご自身で判断するのは危険です。種類にもよりますが、基本的には1匹につき1つのケージを用意してあげましょう。ハムスターも縄張り意識を気にすることなく、安心して生活することができます。
◆ストレス
ストレスもハムスターが喧嘩をする理由の一つです。飼育環境が悪かったり、騒音のうるさい場所で飼っていると、ハムスターはストレスを感じてしまいます。ストレスが溜まると、些細なことがきっかけで喧嘩が始まってしまうものです。
また、エサが合っていない場合も要注意です。栄養バランスが乱れるとストレスを感じ、他のハムスターに噛みつくこともあります。できるだけ快適な環境を整え、不満がないか適度にチェックしてあげるようにしましょう。
◆弱肉強食
意外に感じるかもしれませんが、ハムスターは弱肉強食の生き物です。同じケージ内に複数匹を入れた場合、体の大きいハムスターが体の小さいハムスターを食べてしまうことは決して珍しいことではありません。
ハムスターの体は非常に繊細で、一度大きな怪我を負うと完璧に回復することは難しいです。個体差の違うハムスターは、必ず別のケージで飼育するようにしましょう。
ハムスターが怪我をした時の対処法
ここからは、ハムスターが怪我をした時の対処法についてご紹介します。喧嘩だけではなく、回し車で足を引っ掛けてしまったり、高い場所から落ちて怪我をすることもあります。できるだけ早急に対処してあげましょう。
◆出血を止めよう
ハムスターは体が小さいため、血液量もそれほど多くありません。喧嘩や落下によって出血を起こしている場合には、最優先に止血をしてあげましょう。ガーゼを使用するのがオススメですが、出血がひどい場合には、止血剤を使ったり、圧迫止血をおこなうのが効果的です。
◆動物病院を受診しよう
怪我の状態がひどい場合には、必ず動物病院を受診するようにしましょう。小さな傷でもハムスターにとっては命に関わることもあります。また、飼い主自身でできることも限られています。ご自身で判断せず、プロにお任せするのも飼い主の重要な役割なのです。万が一のために、ハムスターの受診が可能な動物病院を事前に調べておきましょう。
ハムスターは同じケージで飼える?
ハムスターは基本的に縄張り意識が強く、ストレスを感じやすい動物のため、同じケージで複数匹飼うことは推奨されていません。しかし、種類によっては比較的多頭飼いをしやすいハムスターもいます。ここからは多頭飼いをしてはいけない種類と多頭飼い可能な種類について解説します。
◆多頭飼いをしてはいけない種類
「ゴールデンハムスター」「キンクマハムスター」「ジャンガリアンハムスター」は多頭飼いをおすすめしない種類のハムスターになります。縄張り意識が非常に強く、他のハムスターとの接触を嫌がる傾向にあります。
相性が良ければ上手くいくケースもありますが、成功事例はそこまで多くありません。また、仲が良さそうに見えても、内心はストレスを感じている可能性もあるので注意が必要です。
◆多頭飼い可能な種類
「キャンベルハムスター」や「ロブロフスキーハムスター」は比較的、多頭飼いに向いている種類になります。他の種類と比べ穏やかな性格ということもあり、長時間一緒に暮らしても喧嘩をする可能性は低いです。
ペットショップでも複数匹が同じケージで生活していますよね。多頭飼いをする際は、2匹よりも3〜4匹の方が、喧嘩のリスクが低いと言われています。ただし、必ずしも仲良く暮らすハムスターばかりではないので、同時に注意も必要です。
ハムスターを多頭飼いする際のコツと注意点
「キャンベルハムスター」や「ロボロフスキーハムスター」は多頭飼いに向いている種類です。しかし、飼育環境やハムスター自身の性格によっては、喧嘩を引き起こしてしまうケースもあります。多頭飼いをする際は以下のことを意識するようにしましょう。
◆生まれた時から同じケージ内で暮らしている
まず大前提として、生まれた時から同じケージ内で暮らしているハムスター同士で多頭飼いをするようにしましょう。多頭飼いに向いている種類のハムスターでも、関係性を築けていないと強い縄張り意識が働いてしまいます。結果として喧嘩を引き起こしてしまう原因になるので、同じケージ内で育っていることが多頭飼いの前提条件になります。
◆雄雌を分けて飼育しよう
ハムスターは繫殖力の高い生き物です。同じケージ内に雄と雌のハムスターを入れていたら、あっという間に子どもが生まれてしまいます。個体によって差はありますが、ハムスターは一度に5匹~9匹程度の子どもを産むと言われています。当然、育てられる個体数には限りがあるため、雄と雌は違うケージに分けて飼育するようにしましょう。
一方で「どうしても子どもを産ませたい」と思っている方もいるはずです。その場合は、いきなり同じケージ内に入れるのではなく、まずはケージを隣同士に置くなど、少しずつお互いの関係性を深めさせてあげることが大切になります。交尾が終わった後は、再び別のケージに移動させてあげましょう。
◆エサは多めに与えよう
ハムスターは非常に食欲が旺盛です。仲の良いハムスター同士でも、食事になると争いを始めることはよくあることです。喧嘩をさせないためにも、エサは少し多めに与えておきましょう。肥満が心配の場合は、適度に体重測定をしてあげると良いです。あまりエサを食べていない子がいる場合には、個別で与えるのも良いかもしれません。
◆ケージはもう一つ用意しておこう
「キャンベルハムスター」や「ロブロフスキーハムスター」は、喧嘩をする可能性が他の種類のハムスターに比べて低いですが、全く喧嘩をしないという訳ではありません。
場合によっては激しく喧嘩をしていまい、血だらけになることもあります。その際は、別のケージに移してあげることが大切です。そのため、多頭飼いをする際はもう一つケージを用意しておくと便利です。
そのほか、セパレートできるタイプのケージを使ったり、ケージ内に柵を付けるなどをして、争いが起きにくい環境を作るのも効果的です。喧嘩した状態で放置しておくことが最も良くないことですので、別の避難場所を確保してあげられるように準備しておきましょう。
また巣箱をケージ内に多めに設置してあげるのも良い方法です。隠れて食事や睡眠をおこなうことができるため、ハムスターに安心感を与えることができます。可能であれば、ハムスターの数だけ巣箱を置いてあげるのがベストです。
喧嘩をしても巣箱にすぐに逃げ込むことができるように、出入り口が複数個ある巣箱が最適です。ハムスターのプライベートな空間を作ってあげましょう。
まとめ
本記事では、「ハムスター×喧嘩」をテーマに、ハムスターが喧嘩をする理由や、多頭飼いをする際の注意点について初心者向けに解説しました。
ハムスターは小さな体とは裏腹に闘争心が強く、喧嘩をしやすい動物です。そのため飼育する際は、ハムスターの特徴や習性を十分に理解することが大切になってきます。また、万が一怪我を起こしてしまった際は、できるだけ早く、適切な対処をするように心掛けましょう。
ハムスターは一部の種類を除いて、基本的に多頭飼いに向いていない生き物です。できるだけ1匹ずつ飼うようにしましょう。そして多頭飼いをする場合には、ご紹介した4つの注意点を意識することが大切です。
少しでもハムスターと長く暮らすことができるように、適切な環境下で正しい知識を持って育ててあげましょう。
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