1.実は、うさぎは鳴く動物!
2.鳴き声で分かるうさぎの気持ち
2-1.嬉しいときや甘えたいときのうさぎの鳴き声 「プゥプゥ」「プープー」
2-2.怒っているときのうさぎの鳴き声 「ブーブー」「ブッブッ」
2-3.リラックスしているときのうさぎの鳴き声 「クゥクゥ」
2-4.恐怖や危険を感じたときのうさぎの鳴き声 「キーキー」「キュー」
4.うさぎが夜中うるさいときの対処法5選
4-1.遊ぶ時間を確保しよう
4-2.夜ご飯は多めに与えるよう
4-3.部屋を真っ暗にしよう
4-4.ケージの中にかじり木を入れよう
4-5.無視しよう
【掲載:2021.03.23 更新:2023.03.17】
実は、うさぎは鳴く動物!
結論からいうと、うさぎは鳴く動物です。しかし、うさぎには「声帯」がないため、犬や猫のように大きな「鳴き声」を発することはありません。うさぎの「鳴く」というのは、嬉しいときや怒っているときに、鼻を鳴らしたり、食道を狭めたりすることで発する「音」のようなものです。
うさぎの鳴き声は全部で4種類あると言われています。そのときに抱いている感情によって、発する「鳴き声」は変わってくるのです。そのため、鳴き声を聞き分けることで、うさぎの「求めていること」や「考えていること」を感じ取ることができます。うさぎとの信頼関係を築く意味でも、鳴き声の種類は覚えておきたいところです。
鳴き声で分かるうさぎの気持ち
うさぎはそのとき抱いている気持ちによって、さまざまな鳴き声を発します。ここでは4種類の鳴き声について解説していきます。
◆嬉しいときや甘えたいときのうさぎの鳴き声 「プゥプゥ」「プープー」
高い音で「プゥプゥ」「プープー」と鳴くのは、嬉しいときや甘えたいときです。飼い主と一緒に遊んでいるときや撫でられているときに発することの多い鳴き声です。嬉しくて興奮気味のときには、鳴きながらジャンプすることもあります。
◆怒っているときのうさぎの鳴き声 「ブーブー」「ブッブッ」
「ブーブー」とまるでブーイングのように鳴き声を発するときや、「ブッブッ」という低いトーンの鳴き声を発するときは、怒っている可能性が高いです。自分の縄張りに入られたときや無理やり触られたときに、よく聞こえる「鳴き声」です。機嫌が良くないサインなので、そっとしておいてあげましょう。
◆リラックスしているときのうさぎの鳴き声 「クゥクゥ」
うさぎが寝ているときによく聞こえるのが「クゥクゥ」という鳴き声です。この鳴き声が聞こえるのはリラックスしている証拠です。気持ちよく寝かせてあげるために、物音はあまり立てないように気を付けましょう。
◆恐怖や危険を感じたときのうさぎの鳴き声 「キーキー」「キュー」
大きな声で「キーキー」「キュー」と鳴くのは恐怖や危険を感じたときです。飼い主以外の人に触られたときや体調が悪いときなどに発することがあります。このような鳴き声が聞こえたときには原因を特定してあげることが大切です。ご飯はしっかりと食べているか、足は引きずっていないか、鼻水は出ていないかなど、入念にチェックしてあげましょう。もし健康状態が悪ければ、すぐに動物病院を受診することが重要です。
鳴き声以外の感情表現
うさぎは鳴き声以外でも感情を表現することがあります。ここでは、2つの感情表現についてご紹介します。
◆足ダン
後ろ足で床を踏み鳴らす行為の「足ダン」は、うさぎの代表的な感情表現の一つです。もともとは、野生のうさぎが仲間に警戒を知らせるための行為でした。一方でペット用のうさぎは、感情表現の一つとして、下記のようなときに「足ダン」をすることが多いです。
ストレスを感じているとき
飼育環境が悪いときやご飯の味が気に入らないときに「足ダン」をすることがあります。また、爪切りをする際やキャリーケースを見せた際に「足ダン」をすることも多いです。飼育環境や食事に不満を持っていないか、今一度確認してあげましょう。
警戒しているとき
物音がうるさかったり、打ち上げ花火や雷の音・風の音が聞こえたりすると「足ダン」をするうさぎもいます。できるだけ物音のない静かな環境を作り、怖がっているときは優しく頭や背中を撫でてあげましょう。
嬉しいとき・遊んでほしいとき
嬉しいときや遊んでほしいときにも「足ダン」をすることがあります。飼い主に心を開いている証拠です。うさぎの気持ちに寄り添って、褒めてあげたり、遊んであげたりしましょう。一方で、毎回のようにうさぎの要求に応えていると、「足ダンすれば遊んでもらえる」と覚えることもあるので、ときに注意も必要です。
◆歯ぎしり
うさぎが「歯ぎしり」をする理由は主に下記の2つです。病気の可能性もあるため、これを機に正しく理解しましょう。
喜んでいるとき
ブラッシングをしているときや遊んでいるときに、「シャリシャリ」「カリカリ」と歯が擦れるような音を鳴らして、歯ぎしりをすることがあります。これは喜びや嬉しさを表現しているのです。そっと見守ってあげましょう。
体調が悪いとき
「歯ぎしり」の中でも気を付けたいのが「ゴリゴリ」「ギリギリ」という音がするときです。痛みに耐えているのかもしれません。また不正咬合で、「歯ぎしり」をしていることもあります。歯がおかしな方向に伸びている可能性があるため、確認してあげましょう。異常があれば、すぐに動物病院を受診するのがオススメです。
うさぎが夜中うるさいときの対処法5選
うさぎを飼っている方、もしくはこれから飼おうとしている方の中には、「騒音」について気にしている方もいるのではないでしょうか。中でもうさぎの「足ダン」は音がよく響きます。一軒家であれば、それほど大きな問題はありませんが、マンションやアパートでは、騒音トラブルの原因になるかもしれません。
そこで、ここからは「うさぎが夜中うるさいときの対処法」を5つご紹介します。「ケージをかじる音」「足ダンの音」「おもちゃで遊ぶ音」などに困っている方は是非参考にしてください。
◆遊ぶ時間を確保しよう
うさぎはストレスが溜まっていると、飼い主にアピールしようとして物音を立てることがよくあります。運動不足解消の意味も含めて、1日に1回はケージから出して、一緒に遊んであげましょう。
ボールやかじり木などのおもちゃを使って遊んであげると、うさぎは喜びます。ストレスが解消されるため、夜に不満が爆発することはなくなるでしょう。
◆夜ご飯は多めに与えるよう
うさぎは薄明薄暮性の動物のため、夜中から朝方にかけて活動することが多くなります。そのため、エネルギーを多く消費する夜中はお腹がすきやすい時間帯なのです。お腹がすくと、エサ箱をひっくり返したり、足ダンで飼い主にアピールすることもあるので、できるだけ夜ご飯は多めに与えてあげましょう。可能であれば、朝ご飯は少なめにして、夜ご飯の量を増やすのが理想的です。また常に牧草は食べることができる状態にしてあげましょう。
◆部屋を真っ暗にしよう
うさぎは明るい場所よりも暗い場所の方が落ちつく傾向があります。逆に部屋の電気が付いていたり、外から光が差し込んでいるようであれば、「まだ遊んでくれるのかなぁ?」と思い、物音を立てアピールをします。
全てのうさぎに効果がある訳ではありませんが、部屋を暗くすることで大人しくなるかもしれません。また部屋の電気を消す以外にも、ケージにカバーをかけてあげてもOKです。
◆ケージの中にかじり木を入れよう
うさぎは一生歯が伸び続ける動物です。牧草を食べることで自然と歯は削られていきますが、ときにはトイレやケージをかじって歯の長さを調整しようとします。このような場合には、ケージの中に「かじり木」を入れてあげるのがオススメです。かじり木であれば、音もうるさくないですし、うさぎにとってストレス解消の効果もあります。うさぎを飼っている方なら、持っておきたいアイテムの一つと言えるでしょう。
◆無視しよう
物音を立てる原因を特定することも大切ですが、ときには無視することも大切です。毎回のように構ってあげると、うさぎは「アピールすれば相手にしてくれる!」と思い、その行動を繰り返すことになります。
「騒いでも意味がない!」とうさぎに思ってもらえるように、ある程度は無視しても問題ありません。うさぎは学習能力が高いので、無視し続けると自然と落ちつくようになります。是非一度試してみてください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
本記事では、「うさぎの鳴き声」をテーマで、うさぎの感情表現の仕方についてご紹介しました。うさぎは犬や猫のように大きな鳴き声を発することはありませんが、鼻を鳴らしたり、食道を狭めたりして音を発することで、嬉しさや怒りをアピールすることができます。
また鳴き声以外にも、「足ダン」や「歯ぎしり」によって感情を表現することもあります。音を聞き分けることは決して簡単ではありませんが、うさぎとのコミュニケーションを図る意味でも、知っておいた方が良いです。
一方で、うさぎを飼っている方の中には「騒音」を気にしている方も少なくありません。そんな方は今回ご紹介した5つの対処法を実践してみてください。
うさぎはとても大切な家族の一員です。少しでも長く、楽しく暮らせるように、正しい知識を持って育ててあげましょう。
– おすすめ記事 –
・ウサギの歯の特徴・ウサギに多い「不正咬合」について詳しく知ろう |
・ウサギは賃貸の一人暮らしでも飼える?お世話・留守番のポイントは |
・ミニウサギは小さくない?どんなウサギなの? |
・うさぎが抱っこを嫌がる理由は?上手な抱っこの仕方と注意点を解説! |