フトアゴヒゲトカゲはなつく生き物?飼育時のポイントや注意点を紹介

2021.05.28

フトアゴヒゲトカゲはなつく生き物?飼育時のポイントや注意点を紹介

フトアゴヒゲトカゲはチャーミングな顔つきと、餌を食べている表情など、その愛らしい仕草などから大人から子供まで幅広い層の方から、飼育したいと思われている人気のペットです。 しかし飼育する前に知っておきたいフトアゴヒゲトカゲを飼育する際に気を付けたいこと、スキンシップをとるときの注意点、フトアゴヒゲトカゲは懐いてくれるのかなど、飼育する前の疑問について紹介します。


フトアゴヒゲトカゲはどんな生き物?

フトアゴヒゲトカゲ

フトアゴヒゲトカゲは全長40~50㎝ほどになる爬虫類で、エサはコオロギやワームなどの昆虫類、小松菜やカボチャなどの野菜類、市販の人工飼料、果実類などが代表的です。

しかし、可愛いからと言ってエサを与えすぎてしまうと肥満になってしまい病気にかかりやすくなります。

フトアゴヒゲトカゲの死因は肥満によるものが1位なので、エサの与えすぎには注意が必要です。

フトアゴヒゲトカゲと言えば人によく懐くことで知られており、ハンドリングをしたり人によっては散歩をしたりする方もいるそうで、爬虫類ですがどちらかというと犬や猫のように扱われているペットかもしれません。

バスキングライトで日光浴をして。気持ちよく寝ている姿は可愛くもあり、勇ましくもあります。

そんなフトアゴヒゲトカゲですが、そもそも犬や猫のようにフトアゴヒゲトカゲを含めた爬虫類は懐くのか、または懐く方法はあるのでしょうか?


爬虫類は懐くではなく”慣れる”

フトアゴヒゲトカゲを含む爬虫類は一言で申しますと「人に懐つくことはありません」
なぜかと申しますと、猫や犬などの哺乳類は仲間でともに生活し子育てをする習性があります。対して爬虫類は群れずに単独で生活をし、卵を産んでも子育てはしません。そういった習性から「人に懐く」ことはありません。
しかし飼育しているときのスキンシップや、えさを与えるなどの行為をすることで「人に慣れる」ことはあります。

特に爬虫類の中でも、フトアゴヒゲトカゲは人に慣れすいと言われていて、そのような「人に慣れた」姿が私たちの言う「懐く」と言っても過言はないと思います。


フトアゴヒゲトカゲはハンドリングしやすい爬虫類

フトアゴヒゲトカゲは上記でもお伝えした通り、爬虫類の中でも人に慣れやすく、フトアゴヒゲトカゲとの信頼を築くために欠かせないのがハンドリングです。

フトアゴヒゲトカゲを好きな方はハンドリングという言葉をイメージしやすいと思いますが、そもそも「ハンドリング」とはどういう意味なのか分からない方もいらっしゃると思いますのでハンドリングについて説明いたします。

◆ハンドリングとは

ハンドリングとは簡単に言いますと生体に触れたり、手の上に乗せたりするいわゆるスキンシップのことです。

フトアゴヒゲトカゲは日々の飼育の仕方でハンドリングができるようになっていきますが、必ずしもすべてのフトアゴヒゲトカゲが、ハンドリングができるわけではなく、個体差はありますが人に慣れさせること、えさの与え方、人の手にも慣れさせることなど、ハンドリングをするには、コツが必要になってきます。

では上記の内容をもとにハンドリングのコツを詳しく説明していきたいと思います。


人に慣れさせる方法

まずフトアゴヒゲトカゲをお迎えする際は出来ればアダルトではなくベビーをお迎えすることをおススメします。

ある程度アダルトの生体でも、もちろん慣れさせることは可能ですがやはりベビーの時からお世話をしてあげることで人への恐怖心を消しやすいためベビーをおススメします。

重要なことはフトアゴヒゲトカゲがいくらかわいくても逃げたり、嫌がったりとストレスを感じている場合は無理に触らないでフトアゴヒゲトカゲにゆだねながら様子を見つつ、慣れさせていくことが大事なことです。

毎日の飼育で呼びかけたり、やさしく触ってあげたりすることで自然とフトアゴヒゲトカゲ自身も飼い主に対して危害を加えるものという認識がなくなり、個体差もありますが積極的に自分から寄ってきてくれるようになる生体に成長することもあります。


人の手に慣れさせる方法

ハンドリング

上記のようにベビーのころから愛情をもって飼育していくことでフトアゴヒゲトカゲは、だんだんと懐くようになってくれますが、目標のハンドリングをするためには人の手にも慣れさせなければいけません。

ではハンドリングをするうえで一番大事な人の手に慣れさせる方法を説明していきます。

◆手からえさを与える

ベビーのころは幼体のコオロギを飼育ケージに入れてフトアゴヒゲトカゲ自身に捕食させますが、この際コオロギにはカルシウムパウダーなどを振りかけてから与えることをおススメします。

フトアゴヒゲトカゲが飼育環境に慣れてきたなと思ったら、今度はピンセットでコオロギをつまんでフトアゴヒゲトカゲ自身が自分から寄ってくるようにつまんでいるコオロギを振るなどをして与えてみてください。

しばらく続けていると、ピンセットを持って近づくだけでえさがもらえると思い、寄ってくるようになると思いますので、そのような反応になったら、今度はピンセットではなく手でコオロギを持ち同じように振るなどのアピールをしてエサを与えてみてください。
積極的な個体はすぐに食べてくれると思いますが最初のころは反応してもなかなか食べてくれない個体もいるかもしれません。
ですが根気よく続ければ、おそるおそる近づいて食べてくれるようになるはずです。

手でエサを与えることが当たり前にできるようになれば、ハンドリングができるようになるまであともう少しです。

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◆徐々に触れる

手でエサをつまんで食べてくれるようになれば、もうかなり懐くことに成功していますので。指の腹で頭をやさしくなでてあげたり、顎をなでてあげたりと少しずつ触れてください。

エサを手のひらにおいて自分から登ってくるようになれば、完璧です。

ただし発情期やストレスが爆発するなどどんな個体でも必ずありますので、そういったときは触らないでください。フトアゴヒゲトカゲは噛む力が強いので最悪出血する場合もあります。

ハンドリングができるようになれば、スキンシップをとれるようになるだけではなく、飼育ゲージの掃除や、フトアゴヒゲトカゲのコンディションを確認できるなどのメリットもありますので、飼育するうえで出来れば早めにやれるようにしておきたいところです。


フトアゴヒゲトカゲを飼育時に気を付けたいポイント

フトアゴヒゲトカゲは恒温動物であり。自分で体温管理ができない代わりに日光浴で体温調節をすることや、ビタミンを生成することで病気の予防をする習性があります。さらには日光浴による脱皮で新陳代謝をよくするので、健康を維持するために日光浴はとても重要な行為です。

基本的に室内飼育をすると思いますので、日光浴に欠かせないアイテムとしてバスキングライトと紫外線を照射する紫外線ライトが必要不可欠です。現在はバスキングと紫外線の2種類を照射する機能のライトも市販されているので、飼育スペースや好みによって使い分け、日光浴ができるスポットを作ってあげましょう。

フトアゴヒゲトカゲのベビー時は小さくかわいらしい姿ですが、冒頭でも説明した通りアダルトになると、全長が40~50㎝ほどの大型に成長します。飼育ケージの適正スペースは全長の2倍、高さも全長以上は必要と言われているので、最低でも90㎝×45㎝×45㎝のサイズの飼育ケージは必要です。

飼育ケージが狭いと、フトアゴヒゲトカゲにストレスがかかってしまい、早死にの元になる場合がありますので、しっかりと理解しておきましょう。

冬などの季節によっては、爬虫類用のパネルヒーターも欠かせません。
元々オーストラリアの暖かい場所で棲んでいる生き物なので、日本の冬はフトアゴヒゲトカゲにとって厳しい季節と言えるでしょう。ですので、寒い季節はヒーターと温度が常に分かるように、温度計を飼育ケージに設置しましょう。

フトアゴヒゲトカゲをお迎えする前に必要なものをリサーチし飼育グッズをそろえておきましょう。

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【フトアゴヒゲトカゲの飼育方法】生態、飼育環境、必要なグッズなど

ペットとして流通している爬虫類の中ではトップレベルの人気を誇るのがフトアゴヒゲトカゲです。 英名でベアーデッドドラゴン(髭の生えたドラゴン)と呼ばれる通り、アゴ周りの髭のようなトゲトゲがとてもかっこいいのです! 丈夫な種のため飼育しやすく難易度も高くないので、爬虫類初心者の方にもオススメできます。今回の記事ではこのフトアゴヒゲトカゲの飼育について簡単にまとめてみました。

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結局フトアゴヒゲトカゲが懐く方法はないの?

フトアゴヒゲトカゲは懐くことはないと申しましたが、私個人としては懐く個体もいると思っております。

何故かと申しますと飼育しているフトアゴヒゲトカゲの中には飼い主の呼びかけに対して近寄ってきたり、ハンドリングをしている最中に安心して眠ったりと明らかに、飼い主に懐く姿をみせてくれる個体もいるからです。

たまたまでしょうと思う方も中にはいるかもしれません…確かに否定もできません。
しかし我々と同じ生き物である以上、感情があります。フトアゴヒゲトカゲの懐く方法の1番大事なことは、飼い主が愛情をもって接してあげることです。
どんな生き物を飼育するうえで当てはまりますが、お迎えすると決めたならば最後のときまで愛情をもって飼育すれば懐く姿を見せてくれるようになるでしょう。


まとめ

以上フトアゴヒゲトカゲは懐くのか飼育時のポイントについて紹介致しました。
フトアゴヒゲトカゲは気性があまり荒くはなく、じっとしていることが多いためお世話が少なく飼育が簡単かもしれません。
ですが犬や猫のように何かを訴えたりもしないので飼育者がしっかりと様子を見ることで、病気や異変がないかを気にしてあげましょう。

愛情をもって飼育すれば懐く姿を見せてくれるでしょう。



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