モルモットの食性
モルモットは完全草食性のため、与える餌は全て草食性のものにしましょう。
モルトットのように小動物のペットとして人気なハムスターは雑食性になり、なんでもよく食べます。
ハムスターのイメージでモルモットに給餌してしまうと、消化不良を起こしてしまい体調不良になる可能性があるため必ずモルモットに対応した餌を準備しましょう。
モルモットはげっ歯目と呼ばれるネズミの仲間になります。
チーズなどのタンパク質を与えたいと感じる飼い主さんもいるかもしれませんが、乳製品も草食性のモルモットには厳禁です。
長生きしてもらうためには、栄養バランスのとれた食事が大切になります。
モルモットのライフステージに合わせた食事を準備しましょう。
モルモットの餌の与え方
モルモットの餌の与えかたはその子の年齢や大きさにより多少変動しますが、体重の6%〜8%前後を目安に量を調節しましょう。
成長期のモルモットは特に多くの餌を必要としますので、体重に合わせて餌の量を決めます。
頻度は朝夕2回ペレットなどの栄養バランスのとれた餌を与えるようにします。
また、おやつとして小松菜などの野菜、たまに果物などを与えるのが良いでしょう。
モルモットは小さな体のわりによく食べる性質があります。
主食である牧草は常備して、いつでも食べられるように飼育ケースに入れておきましょう。
牧草はほとんどが繊維質であり、腸内環境を整えて排泄をスムーズにするためには必要不可欠です。
ずっと食べていて大丈夫?と感じる方もいるかもしれませんが、ほとんどカロリーはないため牧草の量は気にすることはありません。
好きなだけ食べさせてあげましょう。
◆牧草はどれが良いの?
モルモットの主食である牧草にはいくつか種類があり、モルモットによっても好みが分かれます。
グルメなモルモットはずっと同じ牧草を与え続けていると食べてくれなくなる可能性もあります。
モルモットの好みに合わせて数種類の牧草を用意してあげるのが、ベストです。
モルモットはもともと野生では木の根や草の茎などを齧り繊維質を補給してきました。
繊維質の定期的な摂取はモルモットにとって重要になります。
ペットショップで入手できる牧草にはアルファルファとチモシーという2種類あります。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
・アルファルファ
タンパク質とカルシウムが多く含まれている牧草です。
アルファルファは妊娠中のモルモットや成長期のモルモットに適しています。
注意したいのは、アルファルファを大量に与えてしまうとカルシウムの過剰摂取により、尿路結石などの原因になるので与えすぎないようにしましょう。
・チモシー
食物繊維が豊富なチモシーは腸内環境を整えてくれます。
さらには腸内環境の改善や便秘予防、食欲促進などの効果をもたらしてくれる牧草です。
スタンダードなチモシーはアダルト期の食事として適しており、価格も安価で購入できるため長い間継続して給餌することに適しています。
一日に必要な餌の量
具体的な量はペレットであれば、一握り分ぐらいがベストになります。
食べ切れる量の餌を与えるようにして、食べ残しはその都度回収して常に新しい餌を食べられるようにしましょう。
特にペレットには、ビタミンCが豊富であり毛並みや皮膚の健康に欠かせない成分ですが熱に弱く時間が経つと成分が破壊されて質が落ちてしまいます。
食べ残しはもったいない気持ちになりますが、そのまま与えると下痢などの原因にもなるため破棄して新しいものを与えるようにしましょう。
牧草も日に何度かは状態を確認して、濡れているものやトイレなどで汚れたもの、明らかに質の悪いものはすぐに取り除きましょう。
おやつは与えてもいい?
モルモットには、草食性の食べ物であればおやつとして与えてもOKです。
飼い主さんとのコミュニケーションにもなり、絆が深まると飼い主さんの顔を覚えてキュキュと鳴いておねだりするような可愛い姿を見ることもできます。
しかし、おやつの与え過ぎは肥満の原因となるため少ないかな?ぐらいの量で与えるようにしましょう。
おやつを与えることでペレットなどを残す場合にはおやつの頻度や量を変更して様子をみましょう。
モルモットのおやつにおすすめなのは、野菜や果物です。
以下の食べ物はモルモットの好物ですので、参考にしてください。
◆野菜
小松菜、キャベツ、パセリ、大根の葉、セロリ、モロヘイヤ、にんじん、さつまいも、ほうれん草、きゅうり
◆果物
りんご、バナナ、ぶどう、いちご、オレンジ、もも
果物は果糖を含むため、嗜好性は高いのですがそれ以外食べなくなってしまうケースもあるので、病気の療養中や食欲のない時に与えましょう。
普段は少量の野菜をおやつとして与えましょう。
野菜は繊維質がペレットや牧草に比べて少ないため、ペレットなどをきちんと食べられるよう影響の出ない範囲で与えましょう。
きゅうりは水分が多く、与えすぎると下痢の原因になるため大量に与えないようにします。
小松菜やキャベツなどの葉野菜を中心に野菜を組み合わせて与えると良いでしょう。
レタスはモルモットで食べる子もいますが、繊維質でほとんど栄養もないため積極的に与えなくても良いです。
モルモットに与えてはいけない食べ物
モルモットに与えることにより、体調不良の原因となる食べ物を紹介します。
冒頭で紹介したようにモルモットは草食性です。
肉食性の食べ物を与えてしまうと消化が困難なため、健康を害する恐れがあります。
モルモットに与えてはいけない食べ物を紹介していきます。
◆与えてはいけない食べ物
ニラ、タマネギ、ニンニクの芽、アボカド、生の豆、ショウガ、コーヒー豆、チョコレート、唐辛子、人間の食べ物
などがあげられます。
上記のものはモルモットには、刺激が強く下痢や嘔吐などの体調不良を起こしやすいため与えないようにします。
食材によっては、中毒症状を起こして死に至る可能性もあるため、慎重に食材を選んで与えて下さいね。
ネギ類は犬や猫も同様ですが、摂取すると赤血球が破壊され貧血などを引き起こすネギ中毒になる可能性があります。
命の危険があるため、絶対に与えてはいけない食べ物です。
アボカドは森のバターと呼ばれるほど脂分が多く消化することが困難な食べ物です。
さらに、ペルシンという成分がモルモットにとって猛毒となります。
コーヒーやチョコレートに含まれているカフェインも同様に有毒になるため、モルモットに与えてはいけません。
唐辛子などの刺激物も同様にモルモットにとって健康を害する食べ物になります。
全てのペットに言えることですが、人の食べ物には大量の砂糖や添加物が含まれています。
味付けも濃いため、体の小さなモルモットには人の食べ物は思わぬ健康被害が出る場合があるため、人の食べ物は与えないようにしましょう。
草食性のモルモットにとって人の食べ物は消化困難になります。
胃腸が詰まってしまい、腸閉塞や胃捻転などの危険もあります。
モルモットのかかりつけ医を見つける
体の小さなモルモットは食べ過ぎや消化不良、便秘などでも症状が重篤化しやすく命の危険があることがあります。
早急に動物病院で診察を受けることができるようにかかりつけ医を見つけておくのが大切になります。
エキゾチックアニマルに明るい獣医さんを見つけるのはなかなか難しいため、できればお迎えする前にモルモットの診察が可能かどうか近所の獣医さんをリサーチしておくことがおすすめです。
また、日時的にふれあいを通してモルモットの健康チェックをするようにして少しの異変でも気付くことができるようにしましょう。
早期発見することができれば、モルモットの負担を軽減することができます。
まとめ
モルモットの餌の与え方や適したもの、与えてはいけないものについて紹介しました。
モルモットは100%草食性のペットのため、ハムスターが好むチーズなどを与えることは厳禁です。
毎日の食事がモルモットに与える影響は人の体よりもずっと小さい分受けやすくなります。
モルモットに健康的に長生きしてもらうためにも、飼い主さんの食生活の管理が重要になります。
本記事を参考にモルモットとの快適な暮らしの参考になれば幸いです。
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