1.クラゲとはどんな生き物?
2.ペットとして飼えるクラゲの種類
2-1.ミズクラゲ
2-2.タコクラゲ
2-3.サカサクラゲ
クラゲとはどんな生き物?
クラゲは触手を持つゼラチン質の生き物の総称です。
淡水や海水にて浮遊生活をする生き物をさします。
クラゲというと海水でのイメージが強いですが、種類によっては淡水で生活しているクラゲもいます。
クラゲをペットとして飼育できるのか?という疑問ですが、結論から言えばクラゲをペットとして自宅で飼育することは可能です。
しかし、クラゲはアクアリウムの中でも飼育がとても難しい種類です。
飼育を継続して行うためには準備とクラゲに対する知識も必要になります。
クラゲの価格もその珍しさから普通の熱帯魚などに比べると多少高額になるため、すぐに亡くなってしまうと悲しいですよね。
クラゲは初心者の方よりもアクアリウムの経験者向けのペットといえます。
ペットとして飼えるクラゲの種類
ペットとして飼育できる主なクラゲを紹介します。
クラゲをペットとしてお迎えしたい方は参考にしてください。
◆ミズクラゲ
日本全国の近海に生息しており、クラゲの中でも最もポピュラーな種類のクラゲです。
半透明の白い体色にクローバーのような模様が特徴のミズクラゲですが、初夏ごろになると海水浴場などにも頻繁に出没するため身近なクラゲといえます。
ペット用のクラゲを扱っているショップでは、ほとんど取り扱いがあるクラゲです。
需要が1番多いといえます。
クローバー模様の四つの生殖腺が見えることから、別名ヨツメクラゲとも呼ばれています。
飼育は意外と難しく、型崩れしやすい品種のため水流などの調節に注意が必要です。
◆タコクラゲ
キノコのような丸いカサに水玉模様が可愛らしい見た目にも華やかなクラゲです。
ペットとして女性に大人気な種類です。
8本の口腕を有しており、その容姿がタコに似ていることからその名前がつけられています。
高い浮遊力を持っており、クラゲ飼育の要である水流作りには苦労しない品種になります。
体内に共生させた褐虫藻の力を借りて植物のように光合成を行い、養分を得ているため光量のある照明を用意しましょう。
◆サカサクラゲ
名前の通り足を上にして逆さの状態で浮遊するクラゲです。
鹿児島より南の浅い温暖な海域に生息しています。
その見た目のユーモラスさからペットとしても人気のある品種です。
壁や水底に沈んでいるためクラゲの飼育で苦労する水流作りにはほとんど困らないと思います。
さらにサカサクラゲの嬉しいところは、他のクラゲに比べて丈夫であり、クラゲ飼育の入門編としてもおすすめの品種です。
サカサクラゲはほとんど泳ぐことがないため、水槽のレイアウトを楽しめるのも魅力です。
クラゲの飼育に必要なグッズ
基本的なクラゲの飼育には以下のグッズがあると便利です。
クラゲ飼育に必要なグッズを紹介いたします。
- 水槽
- 照明器具
- ろ過フィルター
- ヒーター、クーラー
- 水流ポンプ
- クラゲの餌
水槽は熱帯魚飼育に使うアクリル板の水槽でも飼育方法を工夫すれば飼育可能ですが、できればクラゲ飼育専用の水槽を準備しましょう。
水槽にぶつかってクラゲが最悪死んでしまう可能性もあるため、水槽選びは慎重に行いましょう。
クラゲの種類によっては、光合成を行うことで栄養分を吸収する子もいます。
光合成しない品種でも照明器具を用意すると美しい姿を鑑賞することができますので、導入を検討してみるのも良いでしょう。
クラゲの飼育の難しさは水質と水流、水温の維持にあります。
飼育環境には必ずヒーターやクーラーを準備して適温を季節問わずに維持できるようにしましょう。
種類により適正温度が違いますので、事前に確認しておきましょう。
また、クラゲ飼育の要は水流です。
調節などで難しさを感じる方もいるかもしれません。
専用のクラゲ水槽を購入すると水流の調整がやりやすくなっています。
餌はクラゲ専用の餌を準備しましょう。
クラゲの飼い方
クラゲの飼い方について紹介しますので、お迎え前の参考にしてください。
◆基本的なお世話について
マミズクラゲなどの淡水で飼育するクラゲもいますが、基本的にはクラゲは海水での飼育になります。
水槽に人工海水を入れて水質を安定させてからクラゲをお迎えしましょう。
サカサクラゲ以外のクラゲは水流ポンプを使用してクラゲが浮遊できるようにします。
クラゲは水質の変化にとても敏感です。
水の汚れやpHの変化には特に注意して、こまめに水換えをするようにしましょう。
クラゲは給餌が難しい種類ですが、多くの場合には傘の裏側中央の口から摂取します。
プランクトンを溶かした水溶液やブラインシュリンプなどをスポイトでクラゲの口元まで持っていき給餌をします。
クラゲは餌を食べているのかわかりづらい、量の調節が難しいなど、
なかなかクラゲのペースをつかむまでに時間が必要ですが、長生きしてもらうためには給餌のペースを早く把握することが必要です。
給餌をすると水が汚れるので、給餌をしたら水を換えるようにしましょう。
◆混泳はできる?
クラゲはクラゲのみで飼育することが望ましく、他の生き物との混泳には向きません。
魚と混泳できる品種もいますが、魚をクラゲが捕食してしまう、逆に小さなクラゲが混泳している魚に傷つけられる可能性もありますので、同種のクラゲ同士で複数飼育するのが良いでしょう。
水族館の水槽でも種類を統一して、同種のクラゲ同士でまとめているのが一般的になります。
クラゲの飼育は品種によっても細かな違いがあるため、種類は統一して飼うのがベストです。
◆かかりやすい病気について
クラゲ飼育が難しい点は、体調不良になった際にわかりにくく、気づいた時には症状が進行してしまい水槽全体がダメになる可能性が高いということです。
クラゲの体調不良の基準として水質の変化をこまめにチェックするようにしましょう。
特に、季節の変わり目や夏場などの水温が高くなりやすい時期はクラゲ水槽の水質が悪化しやすくなるため注意が必要です。
また、クラゲが死んでしまう原因としてうまく餌を食べられていないための栄養失調があげられます。
クラゲの給餌には量の調節がしにくいと紹介しましたが、餓死してしまうこともよくあります。
反対に餌の与えすぎによる水質の悪化や、消化不良などにより体調不良になるケースもあります。
基本的には、クラゲは体調不良になってしまうと回復することが難しいため水質が悪化しないように注意しながら予防するのが長生きしてもらうポイントです。
クラゲ飼育の注意点
クラゲ飼育のポイントについて紹介しましたが、1番注意したいのは水質を安定させるという点です。
クラゲは繊細な生き物ですので、水質が悪化してしまうと回復するまでに全滅してしまう可能性もあります。
また、ゼラチン質の身体は傷つきやすくエアレーションなどが原因で傷ついてしまう可能性もあります。
水槽の立ち上げ時には水質と水流を安定させてからクラゲをお迎えするようにしましょう。
クラゲをお迎えする前に飼いたい品種について調べて、前知識をつけておくのが大切です。
クラゲを良い環境で飼育できるように準備をしっかりと行い、水質を安定させてからクラゲを購入しましょう。
また、欲しい品種によってはクラゲの購入までに時間がかかる場合もあるため、信頼できる販売元をリサーチしてからお迎えしましょう。
まとめ
クラゲの飼育について紹介しました。
クラゲは美しい見た目から癒し効果抜群です。
自宅にクラゲがいれば疲れた日も癒されますよね。
しかし繊細なクラゲの飼育はコツがいるため、しっかりとした準備と経験が必要になります。
どうしてもクラゲを飼いたい!という方は、リサーチをしっかりとしてお迎えしましょう。
クラゲに興味のある方の参考になれば、幸いです。
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