1.文鳥の見た目で雄雌は見分けられる?
2.販売時に性別は確定している?
2-1.孵化後~約3か月
2-2.3か月以上~
3.オスの文鳥の性格・特徴・行動
3-1.特徴
3-2.行動
3-3.性格
文鳥の見た目で雄雌は見分けられる?
インターネットなどから鳥の動画や画像をよく観ているという方はもうご存じかとおいますが、
文鳥に限らず、鳥類は性別の判断が難しいことが多いです。
オスとメスで色の違いがはっきりとしているオオハナインコのような例外もいますが、ほとんどの鳥類は一目見ただけでは性別の判断ができません。
鳥によっては、血液検査をしなければ判断できないほど、見た目の差がない種類もいます。
しかし、文鳥の場合はよくよく見れば、見た目から性別を判断することが可能です。
他にも、鳴き方や仕草、性格の特徴などからも判断することが出来ます。
特に、文鳥のオスは歌うように滑らかにさえずり、とても美しい声をしているため、メスのさえずる声との区別がしやすいのです。
これから、文鳥の性別について詳しく分かりやすく、ご紹介させてせていただきます。
販売時に性別は確定している?
「手乗り文鳥になってほしい!」とお思いの方は文鳥を雛から育てることになるかと思われますが、
孵化後約3か月ほど経つまでは、見た目や鳴き方、仕草等々、オスとメスでの違いがほぼありません。
そのため、雛のをお迎えする際に性別が確定していることはほぼありません。
しかし、すでに成鳥まで育っている文鳥を飼う場合は、性別は確定しています。
雛から飼う場合には、文鳥の性別は雛から若鳥、成鳥へと育っていく過程で
だんだんと判明していくものですので、どんな文鳥に育ったとしても受け入れる覚悟は必要です。
希望の性別であることを望む場合は、成鳥から飼ったほうが良いかと思われます。
◆孵化後~約3か月
手乗りの文鳥として育てるのなら、まだ雛の時期にお迎えすることが多いのではないかと思いますが、前述した通り残念ながらこの時期に性別を判定することはほぼ不可能です。
雛の状態では、判断材料となるものに違いが無いため、プロにもこの判定は難しいとされています。
◆3か月以上~
雛換羽が終わり、若鳥となる時期です。
もう成鳥の姿をしており、文鳥としての模様がはっきりとしてきています。
この時期以降になると、オスとメスの違いがかなり分かりやすく現れてくるため、判定しやすくなります。
オスの文鳥の性格・特徴・行動
◆特徴
まず、オスの文鳥はメスに比べると体が大きく、体重も重いことが挙げられます。
クチバシも大きくて根本が盛り上がっており、脚が太く、爪も大きいため、全体的に力強くがっしりとした印象を与えます。
文鳥の体重が25グラム以上なら、オスであることがほとんどだと言います。
また、頭の形もメスとは違って平らで角ばっているようにも見える形です。
文鳥の顔を横から見ると分かりやすいです。
目はアーモンド形をしており、アイリングの色はピンクに近い朱色で、メスと比較すると濃い色をしています。
アイリングとは、身近な鳥で言うとメジロやコチドリが持っている、目の周りにある色がついた部分のことです。目玉焼きのような目ですね。
メジロのアイリングは白いですが、文鳥のアイリングはざっくり言うと赤色です。
他にもインコであれば、オキナインコ、ボタンインコなどもアイリングを持つ鳥に含まれます。
メスと比較すると、大きくて威風堂々とした立ち姿をしています。
◆行動
オスは、孵化後3か月ほど経った頃から「ぐぜり」という鳴き方を始めます。
これは若鳥がさえずる練習をしているときの、さえずりに似た小さな声のことです。
野生では聞こえてくる様々な鳥の鳴きまねを取り入れて、とても長いこと鳴いていることがあります。
また、オリジナルの求愛ソングを歌う事ができるようになるための準備でもあるのです。
この「ぐぜり」は、前年にもさえずっていた成鳥もすることがあるといい、
春先に「ぐぜり」をしながらさえずりの練習をしています。
ピョンピョンと何度も飛び跳ねるような動きをする求愛ダンスを踊りながら、春先にぐぜりながら沢山練習したリズミカルな求愛ソングを歌って、メスの文鳥に近づいていき積極的にアプローチします。
また、オスがアプローチしていくこの求愛行動ですが、そのオスとメスが初対面の際に一緒に求愛ダンスを踊るとカップルになる可能性が上がるという研究結果を、北海道大学の相馬雅代准教授らがまとめ、発表されています。
初対面の際にオスがアプローチした求愛行動に対してメスがそれに応じ、一緒に求愛ダンスをした場合には、カップルになる確立が約60~70%にまで上がったのだと言われ、相馬准教授は「ブンチョウの求愛では歌よりもダンスが大きな役割を果たしておりコミュニケーションにおけるダンスの役割の解明が期待できる」とお話されています。
そして、オスの文鳥は綺麗な声であることが多いです。
求愛ソングでなくても、普段の鳴き声から独特で、長めに鳴きます。
それから、文鳥などの小鳥や小動物は、野生の世界では天敵が多く大型動物に狙われてしまうことから、元よりどうしても臆病で警戒心が強い鳥です。
オスの場合は特に敏感で繊細、見知らぬ物や人に対してはとても慎重に動きます。
しかし、雛のころから飼っていたりなどで飼い主の方に十分になついていたならば、その分、その文鳥は飼い主の方にだけ心を開いて、ずっとそばにいてくれるとも言えます。
そのことから、文鳥のオスは「犬に似ている」とよく聞きます。
◆性格
前述の通り、飼い主になついている事が分かりやすく、いつもついてきてくれたりと、「ベタ慣れ」の状態になってくれやすい傾向にあります。
文鳥同士のやりとりでも、アプローチをするのはオスからメスへです。
なので、オスの文鳥は積極的にアピールするということが得意なのかもしれません。
一方で、感情の起伏が激しく、オスの文鳥同士の相性が悪い場合は特に威嚇や喧嘩を頻繁にします。
メスの文鳥の性格・特徴・行動
◆特徴
オスよりも体が小さく、体重が軽くて小柄です。
クチバシが細くスラっとしていて、脚も細く、爪が小さいため、か細く小さめ、ちょこんとした印象を与えます。
目の形が丸く、アイリングの色は薄ピンク色です。
個体差はありますが、オスと比較するとかなりアイリングの色が薄いことがわかります。
また、頭も丸い形をしています。
オスと比較すると、全体的に丸みを帯びており、小さいです。
◆行動
オスの求愛行動に応える形で、尾羽を上げて小刻みに振ることがあります。
そして、メスは甲高い声で短く鳴くため、歌うように鳴くオスとは違ったさえずりをします。
また、メスからオスへアプローチすることはありません。
警戒心が特に強いとオスとは反対に、メスの文鳥は好奇心が強いため、見知らぬ所へ行っても見知らぬ人に対しても、興味をもって動きます。
これは、オスほど飼い主だけに対して興味が向いているわけではないといえるため、その文鳥の行動から、なついてくれているのかを察することが難しいです。
けれども、それだけではありません。
このようなメスの特徴は、急に忙しくなることが多い方にとても合っているかと思われます。
例えばオスは、急に飼い主さんが忙しくなり放鳥中も上の空だったりすれば、それがストレスに感じてしまう事でしょう。
しかしメスは、急に飼い主さんが忙しくなり上の空になってしまったとしても、興味が分散されているため、オスほどストレスに感じることはないでしょう。
先述した、オスの「犬に似ている」という飼い主以外に中々心を開かない特徴とは対照的に、メスの場合はよく「猫に似ている」という言葉が使われています。
気まぐれでマイペースに、飼い主さんと過ごします。
それから、孵化後、約半年以上経っている場合には一羽飼いでも無精卵を産卵することがあります。
ただ、人に慣れていなければ産卵しないという研究結果もありますので、産卵しなかったとしても、オスだと判断するにはまだ早いかもしれません。
◆性格
飼い主になついているのか、そうでないのかが分かりにくい傾向にあります。
先述した通り、猫のようなところがあるのです。
オスの文鳥からのアプローチを待つ種の鳥ですから、自分からアピールすることが苦手なのかもしれません。
気性は穏やかで、頻繫に威嚇や喧嘩をし合うことはありません。
まとめ
文鳥の性別についてご紹介いたしました。
雄雌によって、特徴や行動、性格等は大まかに異なり、その見た目や仕草から区別することができます。
ところが、雛の時点での性別判定はほぼ不可能なため、
成鳥になってから、望んでいた性別ではなかったと、なることも大いにあり得ることです。
しかし、文鳥に限らず、生き物である限りは必ずそれぞれの個性があります。
どんな性別だったとしても愛情をもって大切に接してあげることを、その文鳥に約束してあげてください。
最後までお読みいただき本当にkyありがとうございました。
最高の家族に出会えることを心よりお祈りいたします。
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