オカメインコはおしゃべりができる?教えるタイミングとおすすめの方法

2021.03.24

オカメインコはおしゃべりができる?教えるタイミングとおすすめの方法

赤いチークを縫ったような頬が魅力の、オカメインコ。ペットにオカメインコを飼う方は、その愛らしい姿と、おしゃべりを楽しみにされている方が多いのではないでしょうか。しかし、おしゃべりが上手なオカメインコもいれば、そうでない個体もいます。こちらの記事では、オカメインコにおしゃべりを教える方法をご紹介します。


オカメインコはおしゃべりができる?

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オカメインコはオウム目のオウム科の鳥です。オカメ“インコ”という名前ですが、分類としては世界で一番小さなオウムの仲間です。しかし、オカメインコは他の大型のオウムのように、はっきりと人のまねをすることは得意ではありません。一般的におしゃべりが得意な鳥としては、セキセイインコやモモイロインコが挙げられます。しかし、オカメインコは歌を歌うことが得意です。歌や音のまねの延長線上で、人の声まねやおしゃべりに繋がると思っていただいた方がよいかもしれません。オカメインコも飼い主が無理なく言葉を教え、毎日コミュニケーションをとる事で、歌まねやおしゃべりが上手になる個体も多く存在しています。

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人間の言葉を真似しておしゃべりする鳥といえば、インコと思う方がほとんどですよね。発音もしっかり真似していて、歌を真似して歌うインコもいます。他にもしゃべることが出来る鳥もいますが、インコ=おしゃべりな鳥と思う方は多いと思います。では、なぜインコは人間のようにしゃべることが出来るのでしょうか? 今回、なぜインコはしゃべるのか?また、インコのおしゃべりの教え方を紹介していきたいと思います。

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オカメインコにおしゃべりを教えるのはいつから?

オカメインコがおしゃべりをする理由は、飼い主と「コミュニケーションをとりたい!」という気持ちの表れだとされています。そのため、まず飼い主と信頼関係が気づけてから、おしゃべりを教えることをおすすめします。

◆おしゃべりはヒナから教えるの?

オカメインコがまだヒナの状態で、自分で餌を食べられない段階では、おしゃべりはできません。ヒナが自分で餌を食べられるようになるには、生後2か月前後かかります。それまではさし餌をして、大きくなるのを待ちましょう。ヒナの時期はあまり恐怖心が無く、人間の掌にも比較的乗せやすい状態です。しかし、大きくなるにつれて恐怖心が芽生え、手乗りを拒否することが多くなります。将来的に、手乗りの状態でオカメインコにおしゃべりをしてほしい場合は、生後20日前後からヒナを掌に乗せてさし餌をするとよいでしょう。

ヒナから飼育せず自分で餌を食べられるようになった若鳥から飼育する場合も、オカメインコがおしゃべりを覚えることはできます。多くのペットショップは、オカメインコが自分で餌を食べられるようになった若鳥の状態で生体を販売しています。それには理由があり、さし餌から自分で餌を食べられるように切り替えるのは、なかなか難しい作業であるからです。自分から餌を食べられるようになりたての若鳥の時期を「社会化期」といい、この時期にオカメインコが体験したことは、その個体の性格形成に大きく関係すると言われています。この時期にいろんな経験をさせて、コミュニケーションをとる事で、オカメインコが将来臆病な性格になるかどうかが決まると思っていてよいでしょう。おしゃべりについても、性格形成と同じように、このころから飼い主が声をかけることで、おしゃべりができるようになる可能性が高まりますよ。

◆おしゃべりを教えるタイミングは?

オカメインコは臆病な性格をしていますが、もともとは群れをなして生活していた鳥であることから、慣れてくると飼い主への愛情が深いのも特徴です。そのため、おしゃべりを教える前に、飼い主との信頼関係が築けていると、よりおしゃべりが上達するのが早くなりますよ。
オカメインコを家に迎えて数日は、新しい環境に緊張して様子をうかがっている状態です。新しい環境に慣れ、元気に自分で餌を食べる状態になっていれば、声掛けから始めましょう。

◆おしゃべりを教える方法は?

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オカメインコにとって、おしゃべりは飼い主とのコミュニケーションです。オカメインコがおしゃべりをするのは、飼い主と同じ言葉を使ってコミュニケーションをとりたいと思っている気持ちの表れ。もともと群れで生活していたオカメインコにとって、孤独は最大のストレスです。おしゃべりを教える前に、オカメインコが飼い主とコミュニケーションがとりたいと思ってくれる環境にすることが大切です。オカメインコに「おしゃべりしてほしいから、話しかける」ということはやめましょう。

家に迎えてからオカメインコが落ち着いた状態なら、コミュニケーションをとる事から始めます。挨拶など定期的に声をかける、ケージの外からおやつを手渡しで与える、放鳥の時に羽づくろいをするなどから始めると、無理なくコミュニケーションがとれますよ。放鳥の時間は、スキンシップをとれるチャンスです。まれに放鳥しているのに、飼い主のそばを離れずにあまり動かないというオカメインコもいます。そのような場合は、オカメインコがつついているものを軽く引っ張ってみたり、おもちゃを転がしてあげたりすると一緒に遊べます。なるべく、飼い主から積極的に遊びを提案して、遊んであげるように心がけてくださいね。

慣れてくるとオカメインコから遊んでほしい合図として飼い主を「呼び鳴き」するようになります。呼び鳴きに気づいて、遊んであげられる状態ならば、オカメインコと全力で遊んであげてくださいね。
挨拶や名前を覚えさせたい場合は、その言葉を意図的に多く使って声掛けをするか、繰り返すことで覚えるようになります。しかし、オカメインコは言葉よりも鳴き声をまねするのが上手なので、最初は飼い主がオカメインコの鳴きまねや口笛などで、オカメインコがおしゃべりして“まねしたくなる音”から始めるとよいですね。

だんだんと飼い主の言葉が分かってくると、教えていない言葉もおしゃべりすることがあります。人の感情にとても敏感なオカメインコなので、飼い主の感情のこもった言葉をおしゃべりすることもあります。飼い主が怒っているときに発している言葉や悪口なども、感情のこもった言葉です。オカメインコにとっては覚えやすい言葉になってしまうので、覚えてほしくない言葉はオカメインコの前では発さないように心がけましょう。一度オカメインコが覚えてしまった言葉を、忘れさせたり矯正することはとても難しいので、気を付けてくださいね。


おしゃべりの得意不得意に雌雄差はある?

◆オカメインコの雌雄の鳴き声の特徴

オカメインコは雄雌によって、声を発する回数や囀り方も異なります。
雄は、機嫌が良い時は歌声のような囀りを聞かせてくれたり、うるさいほどに鳴くこともあります。反対に、雌はあまり声を発さずにおとなしい個体が多いのが特徴です。しかし雄も雌も、飼い主の気を引きたい場合は、大声を出すことがあります。特に手乗りを覚えている個体は、かまってほしいというアピールで大きな鳴き声を上げることがあります。
一般的には、声を出す回数が多い雄の方が、おしゃべりが得意なオカメインコが多いと言われています。口笛をまねしたり、短い単語を数語話すことが多いようです。しかし、雌のオカメインコが全くおしゃべりを覚えないかというと、そうではありません。飼い主が頻繁にコミュニケーションをとっている環境や、もともとおしゃべり好きな個体だった場合は、雌のオカメインコもおしゃべりが得意な子がいます。


オカメインコの雄雌を区別できるの?

オカメインコの雌雄の鳴き声の特徴を踏まえて、たくさんオカメインコとおしゃべりをしたい方は、雄のオカメインコの飼育を希望したいのではないかと思います。しかし、オカメインコはヒナや若鳥の時期には、雄雌の区別が非常に難しい鳥です。ペットショップで雄の個体だと言われて購入し、家に迎えたオカメインコが、実は雌のオカメインコだったいうことも頻繁にあります。反対に、なるべく静かにオカメインコを飼育したいと希望して、雌のオカメインコを迎えたつもりが、実は雄だったということもよくあります。
そのため、オカメインコを家に迎える際には、雄雌にとらわれないようにしてください。オカメインコの模様や色などの見た目はもちろんですが、ペットショップの方から誕生日や性格、これまで食べていた餌、生活サイクルなどを聞いて、自分に合った個体を迎えることをおすすめします。


まとめ

オカメインコは、赤い頬を持つ愛らしい見た目で注目されますが、実は歌を歌うのが得意な鳥です。もともと群れで生活していた鳥なので、孤独であることがストレスになってしまいます。そのため、スキンシップやコミュニケーションをとることがとても大切です。少し臆病な性格ですが毎日コミュニケーションをとる事で、飼い主にとても愛情深く接してくれますよ。飼い主との信頼関係ができてくると、おしゃべりが上手になる個体が多いので、毎日のコミュニケーションの延長におしゃべりがあると思っておいてくださいね。
オカメインコの中でも、雄の方がおしゃべりで、雌の方は鳴き声を発する機会が少ないとされています。しかし。それ以上に飼い主とのコミュニケーションと個体の性格によって、おしゃべりの上手さに差が出ます。雌のオカメインコでもおしゃべりが上手な個体はたくさん存在します。無理に言葉を教えるのではなく、オカメインコが楽しんで言葉を覚えられるような環境と、飼い主との時間を大切にしてあげてくださいね。



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