1.ハムスターは留守番できる?
2.1~2日家を空けるとき
2-1.水と餌をたっぷり準備しておく
2-2.室温管理は忘れずに!
3.3日以上家を空けるとき
3-1.知人やペットホテルに預ける
5.ハムスターを旅行に連れていくことになったら
5-1.宿泊先に確認する
5-2.キャリーケースを用意する
5-3.熱中症や凍死に要注意
5-4.公共交通機関を使用するときは手回り品切符を買おう
【掲載:2021.11.11 更新:2023.12.28】
ハムスターは留守番できる?
結論から言えば、ハムスターは留守番できます。
ハムスターは群れをつくらず単独で行動する習性があるので、人間の不在によるストレス(寂しさなど)を感じることはほぼないでしょう。ただし、自力で水や餌を調達したり、気温の調整をすることはできません。何日か留守番させている間に飢えや環境の変化で体調を崩さないように、家を空ける日数に応じて準備しておく必要があります。
また、生後2か月未満の幼いハムスターや1歳半を過ぎて老いたハムスターは、体力があまりなく免疫力も弱いため、わずかなストレス要因で死んでしまうこともあります。特に夏は水の傷みや暑さが、冬は寒さが大敵です。ストレスに弱い子はもとより、若く元気でも甘く見ることなく、過保護なくらい気を遣ってあげましょう。
では、ハムスターは何日まで留守番できるのでしょうか?以下、日数別の対応について見ていきます。
1~2日家を空けるとき
2日程度までの留守番であれば、水と餌を普段より多めに入れてあげれば問題ありません。出発前までにケージの掃除や給水ボトルの消毒などを済ませ、留守番中のハムスターが衛生的な環境で過ごせるように準備しておくと安心です。
◆水と餌をたっぷり準備しておく
ハムスターはもともと、餌となる資源の少ない砂漠に住んでいた生き物です。何日も食料が手に入らない状況で生き抜くために、集めた餌を備蓄する習性を獲得してきました。そのため、たくさんあっても一度に食べきることはせず、ある程度食べたら巣や隠し場所に持ち帰ります。掃除しようとハウスを開けたら餌がポロポロ出てきた、という経験もあるのではないでしょうか?
特に夏は食べ物が傷みやすい時期です。留守番中は飼い主さんが目視で確認できないので、少しでも腐敗を防止するため、与える餌はドライタイプのペレットにしてください。ただし、ひまわりの種など脂肪分が多い嗜好品は、味につられたハムスターが食べ過ぎる場合があります。健康管理のためにも、栄養バランスが考えられたハムスター用ペレットを中心に与えるようにしましょう。
量は普段の2倍以上を目安に、余るくらい入れます。旅行にトラブルはつきものですよね。万一予定通り帰れなくなっても困らないように、十分な量を用意してあげてください。
水についてはどうしても交換ができないため、多めに入れておきましょう。出発直前に新しい水に換え、帰ってきたらすぐに入れ直してあげると、可能な限り新鮮な水を与えられます。
◆室温管理は忘れずに!
ハムスターは寒暖差に弱い生き物です。気候が安定する春や秋はそのままでも問題ありませんが、夏や冬は空調機器などをうまく活用する必要があります。地域によって状況は変わるので、住んでいる場所に合わせて対策しましょう。
・エアコンをつけっぱなしにする
一番確実な方法です。エアコンは何日かつけていても電気代がそこまでかからないので、室温が26度前後に保てる温度で設定します。
このとき、ハムスターに直接風が当たらないようにケージの位置を考慮してください。ハムスターは汗をかかないため、風が当たっても特に涼しさを感じません。同じ理由で、扇風機や温風器の使用も注意が必要です。空気を対流させる目的であれば大丈夫ですが、直接風を当てるとかえってハムスターのストレスになってしまいます。
・カーテンを閉める
夏に有効な対策として、カーテンを閉めると日差しが遮られ、室内の急激な温度上昇を抑えられます。
・冷暖房グッズを活用する
ハムスター用の冷却プレートや毛布、ヒーターなども販売されています。床材の上に置いたり、吊るしたりして使います。
アルミは熱伝導率に大変優れ、軽く、耐蝕性にも優れています。アルミの高い熱伝導率を有効に使う方法は、直接接触です。直接触れる(上に乗る)事によって、体温(熱)をアルミが吸収し、放熱します。冷えすぎる事がないので安心。表面をアルマイト処理していますので、傷がつきにくく、汚れも落ちやすくお手入れもらくらく行えます!
やさしい肌触りが気持ちいい、巾着袋型のハムスターベッドです。ハムスターが顔を出す様子が楽しめます。
外に吊り下げて寄りそって暖まる
中に置いて乗って暖まる
2通りの使い方が可能な小動物ヒーター
ただし、使ってくれるかどうかはハムスターの好み次第です。せっかく買っても興味を示さないこともあるので、あくまで補助程度に考えたほうがよいかもしれません。留守番させる前までに買っておき、慣らし期間を設けておくと相性の見極めができます。
3日以上家を空けるとき
不在が3日以上ともなると、多めの水と餌だけで留守番させるのは難しくなります。先ほどご紹介した通り、特に夏は水や餌を何日も放置すると傷んでしまうため、ハムスターが体調を崩す危険も高いです。大切な命を守るためにも、お世話できる人に預けることを検討しましょう。
◆知人やペットホテルに預ける
ハムスターの飼育経験がある知人に預けるか、ペットホテルの利用がおすすめです。
知人に預ける場合は、水や餌の交換やトイレの掃除など普段している世話内容に加え、かかりつけの動物病院、緊急連絡先を伝えておきましょう。住環境の変化に敏感なハムスターは、たとえ普段と同じケージや餌であってもストレスで弱る可能性があります。何かあったときに知人がすぐ相談、対処できるように、出先でも連絡がつきやすい状態にしておくと安心です。
ペットホテルに預ける場合は、動物病院が運営するホテルがおすすめです。万一の怪我や病気、体調の変化にも対応できるので、トラブルに遭う可能性が低くなります。ハムスターを受け入れているか、普段のケージで持ち込めるか、他に必要なものは何か、事故や脱走などが起きた場合の保証はどうなっているかを確認しておきましょう。
お留守番時にはペットカメラを設置しよう
留守番させている間、ハムスターが元気にしているか気になりますよね。そんなときは、遠方にいてもペットの様子を観察できるペットカメラが便利です。
首振り&自動追尾でペットの動きをキャッチ!
双方向通話可能!声が聞けて安心♪
暗い部屋でも確認できる!ナイトビジョン機能搭載!
高画質な動画をスマホで簡単にチェック!
値段は幅がありますが、暗視の精度が高いものや、スマホと連動して異音を感知すると通知が来るものなどがあります。何か起きた場合だけ知人に対処を依頼できるので、世話の負担を減らすことができます。
ハムスターを旅行に連れていくことになったら
長期の不在で留守番が難しく、かつ近くにハムスターの世話ができる知人や良さそうなペットホテルも見つからない場合は、旅行に連れていくという手段もあります。しかし、移動や環境の変化がハムスターのストレスになりやすいため、いくつか注意が必要です。
◆宿泊先に確認する
ハムスターを連れての宿泊が可能か、滞在先に確認しましょう。ペット可である場合は、近くの動物病院がどこにあるか紹介してくれる場合もあります。旅先でのペットの体調不良や脱走などの事故はすべて飼い主さんの責任なので、下調べと対策は入念に行ってください。
◆キャリーケースを用意する
できるだけハムスターの負担を減らすためには、普段使っているケージごと移動することが望ましいです。しかし、大きさや重さの都合で無理な場合は、キャリーケースを用意します。何日かずっと入ることになるので、給水ボトルも取り付けられるタイプがおすすめです。
旅行当日にいきなり移してしまうと、環境の変化に驚いてストレスがかかってしまいます。数日程度かけて徐々に慣らし、不安にならないよう配慮が必要です。これまで使っていた床材や、ハムスター自身のにおいがついたトイレを一緒に入れてあげると、順応が早くなります。
◆熱中症や凍死に要注意
ハムスターは極端な気温にとても弱い生き物です。普段から温度管理は大切ですが、慣れない移動が重なると余計に敏感になります。特に、狭く通気性の低いキャリーケースは温度が上昇しやすいため、夏は熱中症に注意が必要です。冬も、ゴールデンハムスターで10度、ジャンガリアンハムスターで5度前後を下回ると冬眠してしまい、急激な体温低下に体が耐えられずそのまま死んでしまうこともあります。
暑さ寒さが何日か続く場合は、外移動をなるべく控えたり、先にご紹介した冷暖房グッズを活用してできるだけ安定した温度環境を整えてあげましょう。
◆公共交通機関を使用するときは手回り品切符を買おう
ハムスターを連れて公共交通機関で移動する場合、各鉄道会社が定める「手回り品切符」を購入する必要があります。持ち込む際のケースサイズや重さに制限があるので、あらかじめ利用予定の鉄道会社ホームページなどで確認してください。
- タテ・ヨコ・高さの合計が120センチ以内の動物専用のケースにいれたもの
- ケースと動物を合わせた重さが10キロ以内のもの
切符は券売機ではなく、改札口にて駅員さんから購入できます。JRの場合は290円です(2021年10月現在)。
規定に沿ったケースであることなどを確認してもらい、正しく利用しましょう。
まとめ
以上、ハムスターは何日まで留守番できるのか、飼い主さん不在時の注意点についてまとめました。
- ハムスターは留守番できる
- 水と餌は多めに、温度管理に注意
- ハムスターの世話ができる知人やペットホテルへの預け入れを検討しよう
- 公共交通機関を利用する際は「手回り品切符」を購入する
旅行や帰省の機会も増えていくなか、大切な家族であるハムスターが飼い主さんの不在中も快適に過ごせるよう配慮しましょう。そして帰ってきたら、離れていた分たくさん可愛がってあげてくださいね。
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