カージナルテトラとは?
カージナルテトラとは、カラシン目カラシン科の熱帯魚でありアマゾン川流域に生息している熱帯魚です。
アクアリウムでおなじみのネオンテトラに酷似した容姿をしており、時折間違えられることがありますが、カージナルテトラは下腹部全体が赤く、青の部分より面積が広いこととネオンテトラに比べるとスマートな体型をしています。
アマゾン川のブラックウォーターに住んでおり、ブラジル北部からベネズエラ、コロンビアに渡ります。
バウペス川やオリノコ川流域の水草の多い流域に好んで生息しています。
カージナルテトラの特徴
カージナルテトラの最大の特徴は、赤と青の鮮やかな体色です。
成長しても4センチ前後にしかならず、丈夫で初心者の方にも飼いやすい魚です。
賃貸などの限られた飼育スペースでも飼育可能なこと、ペットショップで比較的安価で購入できることから人気があり、アクアリウムの代表格とも言えます。
ネオンテトラ同様、群れて泳ぐことを好むため複数飼育に適しています。
穏やかな性格をしているので、他の魚とも混泳させやすいのが魅力です。
縄張り意識が強い魚やシクリッドなどには、捕食されたり攻撃されてしまう可能性があるため混泳は避けましょう。
ペットショップでも比較的取り扱いも多く、200円前後で購入できます。
間違えてネオンテトラを購入してしまう可能性もあるため、購入前に赤いラインを確認してからお迎えしてくださいね。
水草との相性が良いため、水草を入れたアクアリウムでの飼育がベストです。
カージナルテトラの種類
カージナルテトラの基本的な色味は青のボディに赤のラインですが、ブルーのラインが腹のあたりで切れている「ショートライン・カージナルテトラ」という地域変異型が存在します。
実際の場合には、あまり区別されることはなく、通常のカージナルテトラと混同して販売されることがほとんどです。
また、ショートライン・カージナルテトラは、ネオンテトラとも混じりやすいため、ショートライン・カージナルテトラを探す場合には、注意が必要です。
また、「アルビノカージナルテトラ」という改良品種もいます。
アルビノは白い体に赤い目がとても美しい種類です。
他にも、銀色に光る姿が美しい「プラチナ・カージナルテトラ」なども存在しています。
発光バクテリアの影響と言われていますが、正確なことは分かっていない種類です。
こちらの、プラチナ・カージナルテトラは希少価値も高く、通常のカージナルテトラよりも高値で取引されることが多いです。
カージナルテトラの寿命・病気
カージナルテトラの平均的な寿命は、3年前後です。
4センチ前後の小型熱帯魚の中では、平均的な寿命であり、大切に飼育すれば5年ほど生きる個体もいます。
カージナルテトラは、ある程度は水質の変化に耐えられる丈夫さがありますが、かかりやすい病気に白点病があります。
白点病の原因は、身体の中に在住している白点虫が異常繁殖することにより、衰弱や食欲不信、呼吸困難など様々な症状が現れる病気です。
その最大の特徴は、病名の通り身体に白い点々が浮いて見える姿になります。
白点病はアクアリウムにおいては、ポピュラーな病気です。
水質の悪化や急激な温度変化やストレスにより身体の免疫力が低下することで発症します。
予防するためには、定期的に水換えを行い、水質を悪化させないことが1番大切です。
また、餌の与え過ぎは消化不良の原因にもなり、カージナルテトラが弱りやすくなりますので、数分で食べ切れる量を与えましょう。
食べ残しをすぐに取り除き、水質悪化を防ぐことにより、様々な病気の予防にもなります。
また、カージナルテトラは身体に傷がつくとそこから雑菌が入ってしまい、感染症になる可能性があります。
感染症により、炎症が広がると水カビ病や他の病気にもかかりやすくなるため、水質悪化を防ぐことが大切です。
カージナルテトラの値段
カージナルテトラはペットショップなどでもポピュラーな魚であり、比較的入手しやすいのが魅力でもあります。
カージナルテトラは100円〜200円前後で購入可能です。
10匹800円など数匹まとめ売りしているショップもあるため、最寄りのペットショップではどのように販売されているのか、リサーチするのがおすすめです。
また、上記で紹介したプラチナ・カージナルテトラやゴールデン・カージナルテトラは、希少価値が高く流通量もそれほど多くないため、まず見つけるのが大変です。
通常のカージナルテトラの倍近くお値段が張ることもありますので、購入するときには計画的に探します。
カージナルテトラの飼育方法
カージナルテトラの基本的な飼育について紹介します。
カージナルテトラは、初心者の方にもおすすめの魚ですので、参考にしてください。
◆用意するもの
基本的な用品は通常のアクアリウムと変わりません。
水槽はカージナルテトラや小型の熱帯魚のみの飼育であれば、30センチ水槽など小さなもので問題ないでしょう。
カージナルテトラが隠れたり、休んだりできる避難場所として水草や石などでレイアウトを組んで水槽を立ち上げます。
カルキ抜きがあるとスムーズに立ち上げや水換えができるので、一つあると便利です。
カージナルテトラは熱帯魚ですので、温度管理は必須になります。
冬場はヒーターが必要になりますので、用意します。
温度計、ヒーター、冷却ファンなどを季節毎の温度変化に対応できるように用品を購入します。
◆餌
熱帯魚用の人工飼料で問題ありません。
カージナルテトラは丈夫であり、餌も選り好みしないでよく食べる点も魅力的です。
身体が小さいため口のサイズにあわせた極小粒の餌を準備しましょう。
また、与え過ぎは消化不良の原因になるため、量は調節しながら与えます。
アカムシやミジンコなどをたまに与えると食いつきも良くなり、身体作りの助けになりますので、たまに与えると良いでしょう。
混泳している魚がカージナルテトラよりも大きい場合には、どうしてもカージナルテトラが餌を食べられない時があります。
カージナルテトラが餌を食べやすいように複数回に分けて与える、餌の時をずらすなどカージナルテトラがきちんと餌を食べられているか確認して与えましょう。
◆最適な水温
カージナルテトラの適温は23℃〜27℃前後と幅広いです。
しかし、急激な温度変化は小さな身体に負担がかかり、衰弱死する原因にもなります。
カージナルテトラの身体に負担がかからないように、26℃前後の温度を保つようにしましょう。
また、カージナルテトラが火傷しないようにヒーターはカバー付きのものが安全です。
ゆるやかな流れを好む熱帯魚ですので、ろ過装置は水槽サイズに合うものを選んでください。
日の当たる場所だと、水温の上昇やコケの発生の原因になりますので、
水槽は日光が当たらない場所に設置しましょう。
◆混泳できる?
カージナルテトラは他の魚とも相性が良いので混泳させやすい熱帯魚です。
おすすめは、テトラの仲間やプラティー、アカヒレなどになります。
サイズをある程度統一することにより、喧嘩もしにくい環境を作ることができます。
まとめ
青と赤のコントラストが美しいカージナルテトラについて紹介しました。
カージナルテトラは、丈夫で飼育もしやすいので、万人受けする魚です。
比較的リーズナブルに購入できる点も魅力です。
カージナルテトラに興味のある方は参考になれば幸いです。
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