1.オカメインコは爪切りが必要?
2.オカメインコは爪切りが苦手?
2-1.爪切りに慣れてもらう
2-2.ハズバンダリートレーニング
3.オカメインコの爪切りのやり方
3-1.爪切りの頻度
3-2.オカメインコの保定方法
3-3.爪切りに必要な道具
3-4.爪切りの手順
オカメインコは爪切りが必要?
オカメインコの爪切りは定期的に必要です。
野生のオカメインコであれば、木や石などにより、自然の生活の中で爪が削られていきますが、飼っているオカメインコは、生活の中で爪は多少削られるだけで、爪切りがいならいとは言い難いからです。
オカメインコは爪切りが苦手?
オカメインコというより、鳥全般、爪切りが苦手な傾向があります。
オカメインコの爪切りは、体を優しく包むようにつかみ、インコが飼い主さんへお腹を見せるように、ゆっくり体をひっくり返して行います。
野生で生きているオカメインコだと、生活していてほとんどない動きなので、本能的に嫌がるインコが多いのです。
さらに爪を切るには、足や爪に触れないといけないのですが、これもほとんどのインコが本能的に嫌がります。
そして、爪を切るとき、どうしても飼い主さんが「爪を切らないと」と力んでしまい、いつもと違う雰囲気を察して、オカメインコが怖がってしまって暴れてしまい、爪切りができないことがほとんどです。
コザクラインコやウロコインコなど遊びの中で、インコ自身がひっくり返ったり、飼い主さんとの遊びでひっくり返って抱っこされる「ニギコロ」ができるインコもいますが、それでも爪切りになると嫌がるインコは多いです。
◆爪切りに慣れてもらう
人に馴れているオカメインコであれば、普段からコミュニケーションの一環として爪切りの保定のような抱っこをして、足をこまめに触って慣れさせたほうが良いです。
いざ爪切りをしたときにオカメインコの心身の負担が減るので、試してみてください。
爪切りの練習として、日常的に触るときは、飼い主さんは優しく声をかけながら、1、2分と短い時間で始めてみましょう。
短時間の間で、爪や足を触ったり、爪切りのときの保定を嫌がらずできた場合は、オカメインコの好きなおやつをあげるのが効果的です。
臆病なオカメインコであれば、おやつを与えながら足や爪を触ることから始めてみましょう。
オカメインコが触っても嫌がらない箇所から始め、少しずつ触る箇所を広げていったり、保定の時間を長くしていきましょう。
小さな成功を積み重ねることが重要です。
焦らず、オカメインコのペースに合わせて、楽しく短時間で爪切りの練習することが大切です。
◆ハズバンダリートレーニング
上記のような、爪切りを無理矢理するのではなく、オカメインコの心身の負担を減らすために、少しずつ練習することを「ハズバンダリートレーニング」と言います。
動物園や水族館で取り入れられているトレーニングで、ライオンやイルカなどの動物が、採血や検温など健康管理の検査や治療を行う際に、無理に麻酔なので眠らせるのではなく、動物が自主的に手足などを出したり、体の方向転換を行ってくれるようにするトレーニングです。
絶対に罰を与えない優しいトレーニングで、もちろん犬や猫、鳥にも有効なトレーニングです。
オカメインコの爪切りのやり方
◆爪切りの頻度
理想は1か月1回です。
ケージのレイアウトやオカメインコの体重など、さまざまな理由で、それぞれインコの爪の伸びは違います。
爪を切る目安は、頻繁にカーペットや絨毯、飼い主さんの服の上に乗ったときに爪をひっかっけてしまったり、歩きにくそうにしたり、止まり木に止まり辛そうにしたときは爪切りのタイミングです。
爪が長すぎて、足に力が入り辛くなっています。
また飼い主さんがオカメインコの爪を見て、先端が尖っているかいないかで確認することも大切です。こまめにオカメインコの爪を見てみましょう。
こまめにオカメインコの健康チェックとして、他のケガや病気の早期発見にも繋がります。
◆オカメインコの保定方法
飼い主さんの利き手ではない手で、オカメインコの顔を親指と中指でしっかり挟み込んで、中指で頭を抑えます。
それ以外の指で、翼が畳まれた状態で胴を持ちます。
オカメインコの保定は、簡単そうに見えて、強過ぎず弱過ぎず、絶妙なインコの握り方が必要です。
いざやってみると、飼い主さんの手の大きさによっては、保定が難しい場合があります。
鳥は暗くなると、大人しくなる傾向があるので、タオルで包んでから爪切りを行うのが一番おすすめです。
初めてオカメインコの爪切りに挑戦される飼い主さんや、何回か爪切りをしているけど、どうしてもオカメインコの保定ができない、失敗してしまったことがあるという飼い主さんは、素手で保定をするよりも、タオルを利用した保定方法で、爪切りを行うといいでしょう。
◆爪切りに必要な道具
爪切りと止血剤、飼い主さんによっては、タオルを準備します。
爪切りは爪を切り慣れている方なら犬猫専用のハサミ型の爪切りを使用されても良いですが、おすすめはやはり小動物用に作られた爪切りです。犬猫と鳥類は爪の形や厚さが違うので、専用の道具を使った方が安心して切れると思います。
止血剤も犬猫専用の止血剤がおすすめです。
ガーゼや小麦粉、片栗粉などを使用される飼い主様もいらっしゃいますが、素早く血が止まるのは、止血剤が一番早いです。
犬猫専用の止血剤は、出血した箇所に科学的に火傷を起こして止血するものなので、爪以外に絶対に使用しないでください。
爪が出血してから、止血剤の蓋を開け取り出して使用するよりも、爪切りをする前に少量出して置いて、出血したらすぐ止血できるようにしておくのがおすすめです。
◆爪切りの手順
爪切りの手順としては以下の通りです。
- オカメインコを保定します
- 切る足の指を爪切りで持っている手で少し抑えます
- 伸びた爪を切ります
上でアドバイスしたことに注意して、怖がらせないように切ってあげてくださいね。
オカメインコの爪きりの注意点
まず、爪の出血に注意しましょう。
オカメインコのルチノーカラーは白い爪が多く、爪と血管が分かりやすいのですが、ノーマルカラーやパイドカラーなど濃いカラーのオカメインコは爪が黒いことが多く、血管が分かり辛いです。
先端だけ切って、極端に切り過ぎなければ、出血はしないことが多いのですが、爪が伸びすぎてしまったことがあるインコが老鳥の場合、血管が伸びてしまっていて出血しやすい場合があります。
爪を切らない期間が長かった黒い爪のオカメインコは、まず動物病院で切ってもらい、どれくらい爪が切れるのか、先生と確認してから、おうちで爪を切るのがおすすめです。
オカメインコの爪を切るとき、つい「早く切らなくては」と真顔になってしまう飼い主さんは多いと思います。
オカメインコがより不安になってしまうので、優しく声をかけながら爪切りをしましょう。
初めて爪を切る飼い主さんなどオカメインコも爪切りに慣れていない飼い主さんや、爪切りを失敗して出血させてしまったことがある飼い主さんは、爪を全て一回で切ろうとするのは止めましょう。
長時間の保定はオカメインコにストレスを与えてしまいます。
一日一本、爪を切るぐらいのペースで行い、オカメインコの負担を減らしながら確実に爪を切っていきましょう。
爪切りが終わったら沢山ご褒美をあげてください。
◆出血してしまったらどうする
出血してしまった場合、まず、飼い主さんは落ち着きましょう。
オカメインコは「オカメパニック」が有名なほど、本来は臆病で神経質なインコです。
飼い主さんが冷静に落ち着くことで、オカメインコもパニックになりにくくなり、落ち着きやすくなります。
出血しまったらすぐに足の指を、飼い主さんの指で圧迫止血を行いましょう。
止血剤を塗り、再度、圧迫止血を行います。
止血剤は多めにつけることがおすすめです。
爪切りが怖いときは動物病院で頼むのもおすすめ
初めてオカメインコの爪切りをする、爪から出血してしまったことがあってインコが怖がってしまう、飼い主さん自身、怖くて切れない場合は、動物病院で爪は切ってもらいましょう。
それぞれのオカメインコによって保定の仕方やコツは違うので、先生にインコの爪を切ってもらいながら、保定方法のコツや、爪を切る際の注意点など聞いて、おうちで挑戦していくのがいいいでしょう。
まとめ
正直、始めから飼い主さんの手でオカメインコの爪切りは難しい場合が多いです。
一度、爪切りで嫌な思いをしてしまうと、その後の爪切りが難しくなります。
最初は病院でオカメインコの爪を切ってもらい、おうちで飼い主さんがオカメインコの爪切りができるように、少しずつ触る練習、切る練習をするのがおすすめです。
できたらオカメインコが信頼する大好きな飼い主さんに爪を切ってもらったほうが、爪切りでの負担が少ないと思うので、少しずつ練習はしましょう。
オカメインコは長寿な子が多いので、焦らずゆっくり、おうちのオカメインコに合わせた爪切りの練習をしながら、爪を少しずつ切っていきましょう。
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