セキセイインコの理想的な睡眠時間とは？睡眠不足にさせない方法

セキセイインコの睡眠時間は平均何時間？

ペットとして飼われているセキセイインコの睡眠時間は、平均11時間ほどです。
6時～8時に起床し、18時～20時に就寝するとても規則正しい生活を送ります。

本来野生のセキセイインコは、日の入りに眠りにつき日の出とともに目を覚まします。
大体12～16時間を睡眠時間にあてているのです。
1日の半分以上を寝て過ごしているため、ちょっと寝すぎじゃない？と思われるかもしれませんが、これには大切な理由があります。
野生のセキセイインコには外敵も多く、常に危険と隣り合わせの環境の中で生きてきました。
外敵の接近に気が付かなければ命にかかわりますが、夜、睡眠中はどうしても無防備になってしまいます。
そのためセキセイインコは、例え睡眠中に襲われてもすぐに逃げ出せるように眠りを浅くし、熟睡できない分睡眠時間を長くする事で睡眠不足を回避するようになりました。

飼育されているセキセイインコは外敵に襲われる心配はありませんが、浅い眠りはそのままなので十分な睡眠時間が必要になります。
睡眠不足にさせないためにも、10～12時間は睡眠時間にあててあげてください。

セキセイインコの１日のスケジュール

セキセイインコの1日のスケジュールを紹介します。
ご自身のスケジュールと照らし合わせて、参考にできそうなところは取り入れてみてくださいね。

◆7時頃　起床

ケージにかけているカバーを取って明るくします。
起きたセキセイインコが、飼い主さんに会えて嬉しいよ！と言うように、おはようのさえずりを始めます。

◆7時30分　朝の放鳥

ケージを開けてあげると、待ちわびていたように飛び出して来ます。
好きに行動するセキセイインコに気を配りつつ、放鳥中にケージの掃除とエサ・水の交換を済ませてしまいましょう。
健康状態のチェックのために、出したフンを確認したり体重測定も一緒に行いましょう。

●あわせて読みたい

>>セキセイインコの放鳥はなぜ必要？一日何分行う？脱走には要注意！<<

セキセイインコを飼育するうえで、必要になる放鳥の時間。しかし、体の小さなセキセイインコを放鳥する際には、脱走や予想もしないトラブルが起こることもあります。この記事では、セキセイインコに放鳥が必要な理由と、放鳥する際に注意しなければならないことについて、ご紹介します。

◆8時～9時　食事

ひとしきり放鳥を楽しんだセキセイインコは、おなかがすいたころにケージに帰ってきます。
飼い主さんが用意してくれたエサや水をもりもりと食べ始めます。
食欲の有無はセキセイインコの健康バロメーターの一つです。
今日の体調を確認するためにもしっかり食べているか確認しましょう。

●あわせて読みたい

>>セキセイインコの餌について知ろう！食性の解説と、違う餌への切り替え方法を紹介<<

セキセイインコの餌は「シード」と「ペレット」と2種類あります。どの種類をどれぐらい与えたらいいのか悩む飼い主はいると思います。さらに餌を切り替えたいとき、新しい餌をなかなか食べてくれず、頭を抱えてしまう飼い主もいると思います。セキセイインコの食性や餌の種類、適正量を調べ、さらに切り替え方法を解説してみました。

◆10時頃　日光浴

天気がいい日は日光浴させます。
季節に合わせて、大体30分くらいがちょうどいいです。
ぽかぽか陽気の下で、セキセイインコも気持ちよさそうに過ごします。

●あわせて読みたい

>>インコに日光浴は必要？メリットや頻度、行う際の注意点など紹介<<

飼育下でのインコは、屋内で飼育をしている方がほとんどでしょう。 そんなインコに日光浴を行っていますか？ 日光浴には、さまざまな健康効果が期待できるためおすすめです。 実際、日光浴にはどのような効果があるのか、どのくらいの時間行えばいいのかなど知りたいことはたくさんあります。 そこでこの記事では、インコの日光浴のメリットややり方などを詳しくまとめました。

◆11時～14時　リラックスタイム

ケージの中でまったりと過ごします。
おもちゃであそんだり、発声練習することもあれば、うとうとお昼寝することもあります。
セキセイインコは一羽で遊ぶのも好きな鳥ですので、ケージ内にはおもちゃをいっぱい用意してあげると喜びますよ。
のどかな昼下がり、セキセイインコの好きに過ごさせてあげましょう。

◆15時～18時　夕方の放鳥

そろそろ飼い主にかまってほしくなってきたセキセイインコが、外に出して！とアピールを始めます。
放鳥してあげて、いっぱいスキンシップを取りましょう。
水浴びするのもセキセイインコは大好きです。
おやつをあげても喜びますよ。
この時、朝変えた水を新しくして、エサも減っていれば補充します。
食べた量を見て、いつもと同じくらい食べているかを確認します。

◆19時頃　就寝

日が落ちてきて、そろそろセキセイインコの寝る時間です。
静かで暗い部屋へケージごと移動し、寝る準備をします。
この時、ケージ全体をおおえるカバーをかけてあげると効果的です。
一度カバーをかけたら不用意にめくらないで、明日まで静かに寝かせてあげましょう。
十分な睡眠時間を確保するためにも早めに就寝させてあげてくださいね。

以上がセキセイインコの1日のタイムスケジュールです。

1日中そばにいてあげたいと思う方も多いですが、フルタイムで仕事をしていると昼間のお世話は難しいですよね。
その場合は帰宅してからで大丈夫なので、いい子で留守番していたセキセイインコをいっぱいかまってあげてください。
セキセイインコは飼い主さんのことが大好きですので、スキンシップがないと寂しい思いをしてしまいます。
ただ、夜中に帰ってきたときなどは注意してください。
あまり遅くまでセキセイインコを起こしていると睡眠時間が足りなくなってしまい、昼夜逆転して病気の原因になることも。
セキセイインコに無理をさせないためにも、起床時間と就寝時間はできるだけ守って、規則正しい生活をさせてあげることが大切です。
スキンシップを取りたい気持ちはとてもよくわかりますがぐっとこらえて、セキセイインコの睡眠時間を確保することを優先してください。

セキセイインコの雛の1日のスケジュール

セキセイインコの雛の1日のスケジュールを紹介します。
手乗りにするために雛から育てるときに参考にしてください。

◆7時頃　起床

成鳥のセキセイインコ同様、7時頃起床し楽しい1日の始まりです。

◆7時30分～19時30分　食事と睡眠

セキセイインコは雛のうちは、エサを食べては寝る、を繰り返して大きくなります。
そのため、食事時間と睡眠時間はしっかり確保しましょう。
セキセイインコを雛から育てる場合、雛が独り立ちするまでの期間はさし餌します。
エサは2～3時間おきに与える必要があるので、忘れずにお世話をしましょう。
そのうがぱんぱんになるまで食べたセキセイインコの雛はすぐに寝てしまいます。
2～3時間ほど眠ったセキセイインコの雛は、お腹がすいたのか目を覚ましてエサをねだるので、またさし餌をしてください。

◆20時頃　就寝

日中は起きたり寝たりしている雛ですが、この時間になると本格的な睡眠をはじめます。

以上がセキセイインコの雛のタイムスケジュールです。

セキセイインコの雛を育てるには2～3時間ごとのさし餌が必要になるため、毎日一日中そばでお世話できる人がいなければいけません。
仕事で昼間は家を空けてしまう人は雛からの飼育は難しいので、自分の生活と照らし合わせ、雛をお迎えできるかどうかをよく考えることが大事です。

●あわせて読みたい

>>セキセイインコを手乗りにするコツはある？コミュニケーションバードってどんな鳥？<<

せっかくセキセイインコを飼うなら、人に馴れている「手乗り」が良いですよね。でも全てのセキセイインコが、人に馴れた手乗りインコというわけではありません。人に馴れてもらうには、ヒナから育てなくてはいけないのですが、時間がかかります。忙しい方は「コミュニケーションバード」がおすすめです。コミュニケーションバードとは何なのか、ヒナから育て手乗りになる接し方やコツを伝えていきたいと思います。

セキセイインコの眠りが浅いときの対策

セキセイインコにとって十分な睡眠はとても大切です。
眠りが浅すぎて睡眠時間が足りていないと過度な発情を引き起こし、病気になってしまうリスクが高まります。
オスは精巣異常、メスは卵つまりなどを引き起こし、最悪の場合命を落とすことも。
また、不規則な生活リズムもセキセイインコにとって大きなストレスになります。
ストレスにさらされ続けていると、自分の毛をむしってしまう「毛引き」や、自分を傷つけてしまう「自咬症」を引き起こしてしまう恐れもあります。
大切なセキセイインコを守るためにも、最適な睡眠環境が整っているかチェックしていきましょう。

◆気温や湿度は最適？

セキセイインコにとっての最適な気温は28～30℃、最適な湿度は40％～60％と言われています。
特に、セキセイインコは急な温度変化に弱いため、ケージ内を一定の温度に保つようにしてあげてください。
温度調節にはエアコンやペットヒーターの利用がオススメです。
この時大切なのは、部屋ではなく、ケージ内の温度・湿度を最適に保つことです。
例えば部屋全体の気温は28℃でも、ケージ内が23℃まで下がってしまっているとセキセイインコは寒く感じてよく眠れないことも。
睡眠時間にぐっすり眠れるように、ケージ内でセキセイインコがよく過ごしている付近に温度計をつけ、セキセイインコの周りが適温で保たれているかを確認できると安心ですね。

◆人間がうるさい？

セキセイインコは近くに人間の気配があると目を覚ましてしまいます。
少しの物音も敏感に感じ取るので、人間の話し声や足音、テレビの音はできるだけ遠ざけたいですね。
睡眠時間を減らさないためにも、セキセイインコを寝かせるときは人の動きがある場所は避け、静かな部屋に連れて行ってあげましょう。
静かな場所でぐっすり寝かせてあげることで睡眠の質が上がり、睡眠不足防止にもなりますよ。

◆発情期の関係もある？

もともとセキセイインコは発情しやすく、日照時間が長くなると子育てに最適な時期が来たと勘違いしてしまい、発情期に入ってしまいます。
発情期が長く続いている様子だと、睡眠時間が足りていない可能性が高いので注意が必要です。
過度な発情はセキセイインコの負担になり、病気の原因にもなりえますので、生活リズムを整えて発情抑制をしましょう。
発情抑制中は睡眠時間を12時間以上確保してあげてくださいね。
セキセイインコの健康のためにも、夜更かしは禁物です。

◆ケージカバーを使うのもおすすめ

周囲が明るすぎてしまうと、セキセイインコはいつまでも眠らず、睡眠時間が短くなってしまいます。
日の出とともに起き日の入りとともに眠るセキセイインコは、たとえ電気の光でも明るければまだ昼間だと勘違いしてしまうのです。
そのため、寝かせるときは必ずケージを暗くするようにしてください。
遮光できるケージカバーを使う方法がオススメです。
暗い空間を作ることでセキセイインコの眠りの質も上がりますので、ケージがすっぽりとおおえる大きさのものを使いましょう。

●おすすめ商品

>>35手乗り 鳥かごカバー<<

35手乗りコミュニケーションのサイズに合わせた鳥かごカバーです。
大きな窓がついているため、中の様子もしっかり見れます。

まとめ

セキセイインコは1日に10～12時間ほどの睡眠を必要としています。
睡眠時間が10時間以下になってしまうと睡眠不足になってしまい、発情過多になったりストレスを感じたりして病気を引き起こしてしまう可能性も。
セキセイインコの睡眠不足を防ぐためには、規則正しい生活を送り最適な睡眠環境を整えてあげることが大切です。
温度や湿度、音や明るさにも気を配ってあげてくださいね。
セキセイインコのことを一番に考え、十分な睡眠時間を確保しましょう。

–　おすすめ記事　–