1.ビセイインコとは?
1-1.見た目の特徴・色・サイズ
1-2.原産国・生息地
1-3.性格
1-4.寿命
1-5.他のインコとの違いについて
【掲載:2022.01.23 更新:2022.03.18】
ビセイインコとは?
オウム目インコ科に分類されるビセイインコは、中型のインコです。
非常に美しい声が特徴であり、名前の通り美声が魅力です。
ビセイインコの基本的な特徴について、紹介します。
◆見た目の特徴・色・サイズ
ビセイインコは中型のインコであり、成長すると27センチ前後になります。
基本的に色はオリーブ色〜鮮やかな緑色をしており、オスの方が色味が派手という特徴があります。
オスは額部分が青緑、頭部や首周りは緑色、腹部は黄色、尾は赤色と非常にカラフルな色合いです。
変わってメスは全体的にややくすんだオリーブ色と少し控えめな色をしています。
ペットとして人気のビセイインコは品種改良により様々な色変わりが存在するため、自分の好みに合った子を探せるのも魅力のひとつです。
27センチ前後に成長しますが、体重は60g前後であり、軽量の鳥です。
◆原産国・生息地
オーストラリアが原産国であり、南オーストラリア州~クイーンズランド州に生息しています。
サバンナやユーカリの林などの水辺が近い疎林に分布していますが、最近では市街地でもその姿を見ることができ、現地の方にとってはより身近な存在です。
◆性格
ビセイインコは昔からペットとして人気の品種であり、大人しい性格をしている個体が多いです。
ペットとして生活していた歴史から人のいる環境にも、比較的馴染みやすい品種です。
また、個体によっては神経質で臆病な性格の子もいます。
注意したいのは、ボタンインコやセキセイインコのように手乗りや飼い主さんに擦り寄るなどのスキンシップは苦手であり、過度なふれあいはストレスになります。
ストレスをためないように、鑑賞メインの飼育をする必要があります。
ビセイインコはその鳴き声を楽しむことが最大の魅力ですので、ふれあいをたくさんしたいという方には不向きです。
飼育環境はできるだけ静かで適度に日当たりが良く、風通しの良い場所にします。
生活音などが大きいと、ストレスを感じて体調不良になることがあるため注意が必要です。
◆寿命
ビセイインコは平均寿命は15年前後です。
他のインコと同じぐらいの寿命であり、比較的長い期間一緒に過ごすことができるのが、魅力です。
丈夫で病気にもなりにくいため、初心者でも飼育しやすい品種ですよ。
◆他のインコとの違いについて
ビセイインコはセキセインコなどと比べると身体が大きいため、飼育スペースを広く取る必要があります。
また、インコのイメージですと手乗りですがビセイインコを手乗りにするのは難しいです。
人になつくというよりは人がいる環境に慣れるという感じなため、互いによい距離感で生活するのがポイントです。
ビセイインコと他のインコの違いとして、プラスな面はお留守番が得意というところです。
他の品種もお留守番は可能ですが、慣れるまでに時間がかかったりします。
その点、ビセイインコは一人で鳴いていることを好む子が多いので、お留守番も早い段階でマスターできます。
ビセイインコの値段
ビセイインコは大きめのペットショップならば、取り扱い店舗も多く、1万円〜3万5千円前後で購入可能です。
ノーマル色であれば、一万円前後で購入できます。
しかし、珍しい色の場合には価格も高額になるため、どの色をお迎えしたいのか計画的に検討しましょう。
ビセイインコは多頭飼いできる?
ビセイインコは大人しい性格の子が多いので、多頭飼育も可能です。
しかし、オスはやや独占欲が強く攻撃的な面があるため、他の鳥が気弱な個体である場合には、いじめられてしまう可能性があるので、顔合わせは慎重に行います。
また、ビセイインコは臆病な面もあるので、複数飼ってみたら相性が良くなかったという可能性もあります。
ビセイインコが他の鳥と相性が良くない場合には、別室で飼育するなど工夫が必要になります。
ビセイインコと他の鳥やビセイインコ同士を多頭飼育する場合には、その子の元々の性格が反映されることが多いので、ペットショップや購入元での様子を聞いてみるのが良いでしょう。
一方で人にはあまり懐かないけど、他の鳥には懐いてその子のあとを追いかけて仲良くしている、というご家庭もあるようで、一度好きになると依存する傾向にあります。
飼い主さんに対しても同様であり、慣れるまでに時間がかかる傾向にありますが、一度機を許すとたまに手乗りをしてくれるケースもありますよ。
ビセイインコの鳴き声はうるさい?
ビセイインコはその名の通り、美しい鳴き声が魅力のインコです。
ピュルルルル、ピピピピィというようなさえずりは控えめであり、心地の良い音量と言われています。
オカメインコやセキセインコのように響く声ではないため、賃貸などでも気にならないという声が聞かれます。
といっても、ビセイインコは美声と名がつくだけあって鳴く回数は非常に多いです。
機嫌の良い時などは絶えずピピピピとさえずっているため、あまり鳴かれるのは困ると考えている方には不向きです。
カナリアに近い声で鳴くため、鳴き声はそこまでうるさくない場合が多いです。
ビセイインコの飼育に必要なグッズ
ビセイインコの飼育に必要な最低限のグッズについて紹介します。
お迎えするために環境を整えてあげるのは、非常に大切ですので、参考にしてください。
◆ケージ
ビセイインコは中型のインコですので、広めの高さのあるケージを選びます。
横高さ60センチ前後、奥行き35センチ前後のケージを用意します。
ケージには水皿、止まり木、巣箱など他の鳥と同じように用意して快適に過ごせるようにしてあげましょう。
◆おもちゃ
ビセイインコは一人遊びが好きな品種です。
放鳥できないケージにいる時間帯にも適度にストレス発散ができるように、鳥用のおもちゃを入れてあげましょう。
ビセイインコは鈴が好きなため、入れてあげると喜ぶ個体が多いです。
おもちゃはビセイインコが誤飲しないサイズのものを準備します。
◆エサ
ビセイインコはオーストラリアの乾燥地域に生息しているインコであり、イネ科の種子などを主食にしています。
飼育下では、インコ用のペレットや殻付きミックスシードなどを主食に与えましょう。
インコが大好きなシード類に比べて、ペレットは嗜好性があまりよくありません。
はじめはシードを混ぜても良いですが、慣れてきたら徐々にペレットに移行するようにしましょう。
ブロッコリー、ニンジン、小松菜などの野菜をビタミン・ミネラル補給のために副菜として与えます。
おやつにりんごやみかんなどの果物をあげると喜びますよ。
ビセイインコの飼い方
ビセイインコは鑑賞目的で一定の距離を保ち飼育するのが、望ましいです。
適度に運動するために、飼い主さんの目があるところで放鳥して身体を動かせるようにしてあげましょう。
また、ケージ内の掃除はこまめに行い、清潔に保つようにします。
ビセイインコはよく拾い食いしてしまうため、古くなった餌やトイレの跡などを口に入れないようにこまめに掃除します。
ストレスをためない為には、ビセイインコが一人でリラックスできる時間を過ごせるような環境づくりをしてあげましょう。
ビセイインコの飼育の注意点
ビセイインコの飼育の注意点を紹介します。
ビセイインコが快適に過ごせるように参考にしてください。
◆温度設定
ビセイインコは暑い地域に生息している鳥です。
そのため、気温の変化は体に負担がかかります。
適正温度は26℃前後ですので、一年を通して気温の変化がないように配慮しましょう。
冬場は保温電球やヒーターを使用して、飼育スペースが寒くならないようにします。
夏はエアコンのある部屋で飼育スペースを作るようにして、風通しがよく熱気がこもらないようにしましょう。
保温球を使う場合はビセイインコが火傷をしないように、電球カバーを使ったり、ケージの外から当てるようにしてください。
まとめ
ビセイインコの特徴や買い方について紹介しました。
ビセイインコは、その美しい鳴き声が魅力のインコであり、中型のインコで迫力もあります。
インコの中でも、比較的入手しやすい品種であり、丈夫ですので初心者に飼育しやすいです。
美しい声もそこまで響くことはなく、心地の良い音量ですので、賃貸での飼育を検討できる点も魅力ですね。
ビセイインコの飼育に興味のある方や、インコを飼いたいと考えている方の参考になれば幸いです。
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