1.放鳥って何?必ず必要?
1-1.ケージから出し部屋の中で自由にさせること
1-2.必ず必要
2.文鳥はいつから放鳥できる?
2-1.ヒナの場合はいつから?
2-2.荒鳥の場合は?
3.文鳥を放鳥する必要性
3-1.ストレス発散
3-2.運動不足解消
3-3.健康状態の確認
3-4.スキンシップを取る
3-5.その姿に飼い主が癒される
4.文鳥の理想的な放鳥時間は?
4-1.1日1時間以上するのが理想的
5.放鳥中の過ごし方
5-1.自由に遊ばせる
5-2.フンは我慢する
5-3.おもちゃを使って遊ばせる
6.文鳥を放鳥させるときに気を付けること
6-1.ドアや窓が開いていないか
6-2.床を歩く文鳥に気を付ける
6-3.料理中はやめる
6-4.暖炉や石油ストーブ、換気扇などには注意が必要
6-5.誤飲誤食に気を付ける
6-6.多頭飼いでの喧嘩
放鳥って何?必ず必要?
◆ケージから出し部屋の中で自由にさせること
放鳥とは、飼育ケージから鳥を出して室内で放して自由にさせることをいいます。
放鳥といっても「鳥を放つ」だけではありません。
飼い主さんがケージから出て自由に動く鳥を見守りながらコミュニケーションをとることが必要です。
◆必ず必要
文鳥というより、飼育されている鳥全てにとって放鳥は必要不可欠です。
鳥は1日のほとんどの時間をケージ内で過ごしています。
広いケージを用意したとしても力いっぱい羽ばたけるわけではないので、運動不足になりやすいです。
運動不足解消やリフレッシュのために、おうちの鳥を1日1回は放鳥してあげましょう。
文鳥はいつから放鳥できる?
文鳥をお迎えしてから1週間以上過ぎていて、文鳥が飼い主やケージの外に興味を持っていたら、5分10分と短い時間でいいので放鳥を行いましょう。
まだ文鳥が環境に慣れていない状態で長い時間、放鳥してしまうと体調を崩しやすくなるからです。
また飼い主さんが部屋に文鳥がいる環境に慣れていない状態でもあるので、思わぬハプニングにすぐに対応ができないことで事故に繋がってしまいます。
飼い主と文鳥お互い生活に慣れるまでは、短時間の放鳥を行い徐々に放鳥時間を伸ばしていきましょう。
◆ヒナの場合はいつから?
ヒナの時期は放鳥をあまり必要としません。
挿し餌をもらっている羽が揃っていないヒナの場合は放鳥をしません。
自分で温度調節ができず、挿し餌をもらう以外ほとんどの時間を寝て過ごしています。
長時間ケージから出してしまうと、温度調節ができず体調を崩してしまう可能性があるので、挿し餌で飼い主の手に乗せる以外はケージの外へ出さなくて大丈夫です。
ですが、飼い主に慣れてもらうために、ヒナが起きているときはケージ越しから優しく声をかけてあげると馴れやすくなります。
羽が揃え始め、自力で止まり木に止まることができて羽ばたく仕草をする場合は、飼い主の手や腕に乗せてケージから外へ出す練習から始めましょう。
慣れてきたら少しずつ手から離していき放鳥時間も伸ばしていきましょう。
ケージから文鳥を出してそのままにしてしまうと飼い主とのコミュニケーションがとれず、ケージに帰りたがらなくなってしまうことがあります。
まずは、放鳥するよりも飼い主の手や腕、肩に乗せるなど飼い主と文鳥でコミュニケーションをとって絆を深めることが重要です。
◆荒鳥の場合は?
人に馴れていない荒鳥の場合は、無理に放鳥することは危険です。
鳥をケージから出すために、飼い主がケージの中に手を入れることで鳥がパニックなってしまい負担がかかってしまいます。
ケージから出て戻るにも、人の手に馴れていないため捕まえることが出来ずケージへ戻せなくなってしまい、捕まえる際に飼い主さんと鳥どちらもストレスが大きく、怪我や事故の可能性も生まれるからです。
荒鳥の場合は、できるだけ大きいケージを用意して運動できるようにします
荒鳥をよく観察して少しずつケージ越しからコミュニケーションを取って、人に馴れてもらうことから始めましょう。
文鳥を放鳥する必要性
◆ストレス発散
放鳥しないと、心身のリフレッシュができずストレスが溜まり毛引きの原因に繋がります。
毛引きをしてしまうと、出血や感染症などケガや病気にリスクが上がってしまうので、なるべく放鳥を行い、文鳥がリフレッシュできるようにしましょう。
◆運動不足解消
放鳥がないことで運動不足に繋がり、肥満の原因に繋がります。
肥満になってしまうと、肝臓や心臓など内臓に負担をかけ、さらに体重の重みにより足の関節や足の裏を悪くしてしまいます。
適正量のエサと適度な運動を心がけてあげてください。
◆健康状態の確認
放鳥することで、直接文鳥に触れることができるのでケージ越しでは分からない文鳥の行動を観察できます。
飼い主と直接コミュニケーションをとることで、文鳥の健康チェックが自然と行えるのです。
◆スキンシップを取る
飼い主の手や肩に止まったり撫でたり、一緒におもちゃで遊んだりと、飼い主とのコミュニケーションが取れるので絆が深まります。
◆その姿に飼い主が癒される
文鳥がおもちゃで遊んでいる姿や飼い主の肩や腕に止まってリラックスしている姿など、文鳥の自然な姿をケージ越しではなく、直接見て感じることで飼い主はとても癒されます。
文鳥の理想的な放鳥時間は?
◆1日1時間以上するのが理想的
1日1時間以上が理想ではありますが、放鳥している間、文鳥に事故や怪我がないように飼い主さんは文鳥を見守っていないといけません。
仕事をしている、家事育児があるなど1時間以上取れない飼い主さんは多いと思います。
そのような場合は、できるだけ30分は時間をとってあげるように努めましょう。
放鳥中の過ごし方
◆自由に遊ばせる
テーブルや棚など部屋の中を飛んだり歩いたり楽しんでいる文鳥を見守ってあげましょう。
文鳥たちにとってケージの外は気になる物が沢山ある場所です。
◆フンは我慢する
鳥は飛びながらなど排泄をしてしまう生き物です。
放鳥中、排泄した場合は怒ったりせず片づけてあげてください。
放鳥に飼い主と文鳥どちらも慣れてくると、排泄するタイミングが把握できるようになることがあります。
排泄するタイミングになったら、文鳥を一旦ケージに戻し排泄させてから、また放鳥を再開すると部屋が汚れずに済みます。
放鳥中の文鳥の行動をよく観察してみましょう。
◆おもちゃを使って遊ばせる
部屋の1か所におもちゃや止まり木など置いて遊び場を作るのがおすすめです。
その場所に重点的に居るようなり、あちこちに排泄物がされずに済み、思わぬ事故が起こりにくくなります。
文鳥を放鳥させるときに気を付けること
◆ドアや窓が開いていないか
ドアや窓が開いていないことを確認してから放鳥をしましょう。
換気を行ったり洗濯物を取り込んだりなど、ちょっとした用事でドアや窓開けることで脱走してしまう可能性があるからです。
日本の気候やカラスや猫などによる外的要因により、文鳥は外では生きていくことは難しいです。
万が一、脱走してしまったら、家の周辺を飼い主さんで探しながら、警察署に遺失物届の提出が必要となります。
必ず「逃がさない」ことを心得て放鳥しましょう。
またドアや窓の開閉することで文鳥を挟んでしまう事故もあり、小さな体がドアに挟まれてしまうと、最悪の場合、亡くなってしまうこともあります。
家族がいる場合は、放鳥中にドアや窓を開ける場合は、お互い声を掛け合いながらドアの開閉を行い、脱走や事故を防ぎましょう。
◆床を歩く文鳥に気を付ける
放鳥中、文鳥は飛び回っているわけではなく、椅子や机、棚やカーテンレールの上、床など飛んで移動して歩いていることが多いです。
放鳥したらそのままにするのではなく、どこに文鳥がいるか必ず把握するようにしましょう。
人の背中や足、お尻で踏んでしまうと怪我をしてしまい。最悪の場合、亡くなってしまうことがあるからです。
◆料理中はやめる
料理中は絶対に放鳥を止めましょう。
火を使っているとき、油や熱湯を使っている時は危険です。好奇心旺盛な文鳥は興味を持つと飛んで近寄ってきます。
何より大好きな飼い主さんがいるところであれば寄ってきてしまい、怪我や事故に繋がりやすいです。
◆暖炉や石油ストーブ、換気扇などには注意が必要
暖炉や石油ストーブはつっ込む可能性があり、直接触れてしまうと火傷を負ってしまいます。
一人暮らしの部屋など小さめの部屋だと換気扇がむき出しの状態になっている構造のものがあります。
そこへ入り込んでしまうと怪我をしまったり、脱走してしまう可能性もあります。
ホームセンターや100均一ショップで金網などを購入し、進入できないようにしましょう。
文鳥が触れて危ない物には触れさせないように工夫を行い、放鳥するときはできるだけ使用しないことが大切です。
◆誤飲誤食に気を付ける
机にお菓子や料理など置いたままでの放鳥は止めましょう。
文鳥が食べてしまうことがあります。
万が一、鳥に有害な食べ物を食べてしまった場合、体調を崩す原因になってしまいます。
また、糸くずなど文鳥が飲み込めるものも危険です。
誤飲誤食しないように注意が必要です。
◆多頭飼いでの喧嘩
多頭飼いの場合は、鳥同士の相性を観察して時間をずらして放鳥してあげましょう。
放鳥中、相性が悪い鳥に張り合わせてしまうと喧嘩をして怪我をしてしまうかもしれません。
また雌雄一緒に出してしまうと、時期によって交尾をする場合もあります
必ず飼い主が放鳥を見ていられる状態で放鳥しましょう。
鳥ではない犬や猫など他の動物がいる場合でも、動物に悪意がなくても力加減が分からないので、文鳥にとって大きな怪我をさせてしまうことがあります。
犬や猫など大きな動物がいない部屋で放鳥をするなど工夫をしましょう。
放鳥後のケージへの戻し方
文鳥が放鳥に慣れてくるとケージに戻らなくなることがあります。
原因は、ケージで過ごすよりも「飼い主と一緒に居たい」「ケージの外のほうが楽しい」などがあります。
ケージに戻ることを嫌がってしまうと、最悪の場合、ケージに居る事がストレスになってしまいます。
ケージの中でも楽しいと思ってもらえるように、ケージに戻すときに工夫をしましょう。
◆ケージに戻す習慣を身につけさせる
必ず放鳥時間を決めて放鳥をしましょう。
文鳥を部屋に放したままにしてしまうと、気持ちにメリハリがなくなってしまいケージに戻ることを嫌がるからです。
◆ケージ内に嬉しいものを用意しておく
放鳥が終わりケージに戻ったときに文鳥が喜ぶ物を用意しておきましょう。
特別な餌やおやつなど用意するのがおすすめです。
水浴び容器の水を替えたり、おもちゃを替えてあげるのもおすすめです。
ケージにおうちの文鳥が好きで喜ぶ物を用意することで、ケージに戻るストレスが軽減させましょう。
まとめ
理想の放鳥時間は1時間以上ですが、できない場合は最低でも30分はできるように努めましょう。
放鳥中は文鳥が怪我や事故をしないように気配りましょう。
ドアの開閉には気を付けて脱走させないようにします。
放鳥はケージの中にずっといる文鳥のリフレッシュにもなり、なにより文鳥と飼い主のコミュニケーションをとれることで絆が深まります。
ぜひ、放鳥中は楽しんでいる文鳥を見守りながら飼い主さんも放鳥時間を楽しみましょう。
– おすすめ記事 –
・文鳥は怒りっぽい?怒る理由や怒らせない対策はある? |
・文鳥の性別はいつわかる?オスメスの見分け方をご紹介! |
・文鳥の爪切りは必要?詳しいやり方や上手くできないときの対処法を解説 |
・文鳥は水浴びが必要?メリットと必要な準備、使用する水の種類について |