1.文鳥におもちゃは必要?
1-1.心身の健康と飼い主との絆づくり
1-2.文鳥はあまり器用ではない
1-3.無理して使わせなくてもいい
1-4.楽しそうに遊ぶようなら色々与えてみよう
2.文鳥におもちゃを与える時の注意点
2-1.いきなりケージに設置しない
2-2.ケガの原因になりそうなものがないか確認する
3.文鳥におすすめのおもちゃ
3-1.ブランコ
3-2.噛んで遊ぶおもちゃ
3-3.ロープ
3-4.鏡
4.手作りおもちゃもおすすめ
4-1.トイレットペーパーの芯
4-2.麻紐にビーズを通したもの
4-3.綿棒や爪楊枝
4-4.ティッシュペーパー
4-5.紙の箱
文鳥におもちゃは必要?
◆心身の健康と飼い主との絆づくり
文鳥にとって、おもちゃはつぼ巣やとまり木ほどの必須グッズではありません。ですが、おもちゃは文鳥の心や体の健やかな成長に、きっと良い影響もたらしてくれます。おもちゃは文鳥と飼い主さんとの絆を深めてくれるグッズでもあります。
特に、一羽だけで飼われている子には与えて欲しいグッズです。なぜなら、仲間がいると、じゃれ合ったり、毛づくろいしてあげたりと、互いに活動を引き出し合えますが、一羽きりだとそれができません。飼い主さんとの触れ合いが唯一のコミュニケーションの機会です。でも、おもちゃがあれば一羽でも遊ぶことができます。おもちゃとの遊びが運動になりますし、ストレス解消にもつながります。
また、おもちゃを介して、飼い主さんがペットとの楽しい時間を過ごせます。例えば、新聞紙を丸めてトンネルを作り、一方の口に文鳥を寄せておき、その反対側から「おいで、おいで」と呼ぶと、たいていの文鳥はトンネルくぐりをしてくれます。ペットと気持ちが通い合い、いっそう愛おしさが増します。
というわけで、おもちゃは文鳥の必須グッズではないものの、子どものおもちゃと同じように、文鳥にとってのおもちゃは、運動の機会を引き出し、ストレス解消にも役立つグッズです。さらに、飼い主さんとの絆を深めてくれるグッズでもあります。
◆文鳥はあまり器用ではない
インコやオウムは、口ばしや足で器用にモノを扱うのが得意です。何よりモノに対する好奇心がとても旺盛な鳥です。その一方、文鳥はオウムほど器用ではありません。オウムのように足で強く掴むことはできませんし、モノに対してクールなところがあり、好みでないモノには見向きもしません。
文鳥は、初めて出会うモノに対してとても慎重です。しかし、一旦気に入ると、おもちゃなら夢中になって遊びます。足は押さえつける程度に使い、主にくちばしを使って、押したり、噛んだり、咥えたり、引っ張ったりしながらモノやおもちゃに楽しんでチャレンジします。
◆無理して使わせなくてもいい
文鳥におもちゃを与えるかどうかは、飼い主さんの考え方しだいです。おもちゃがなくても文鳥の生活に支障はありません。
でも、おもちゃは文鳥の暮らしに潤いを与えてくれます。特に、放鳥の時間が少ない子、一羽で飼われている子の場合、おもちゃを与えることで活動量が増し、心身の健康にいい影響をもたらします。
◆楽しそうに遊ぶようなら色々与えてみよう
人の性格と同様、文鳥も一羽ごとに個性があります。おもちゃで遊ぶのが得意な子もいれば、そうでない子も。また、特定のおもちゃにこだわりを持つ子もいれば、手あたりしだいに遊ぶ子もいます。
手始めに小型のおもちゃから与えてみましょう。先ずは咥えて楽しめる、蔦を丸めたボールのおもちゃはいかがでしょうか。楽しく遊べているようならステップアップして、定番のブランコや鏡を試してみましょう。
文鳥におもちゃを与える時の注意点
◆いきなりケージに設置しない
文鳥におもちゃを与えるときには、いきなりケージに設置しないようにしましょう。バタバタと暴れてしまい、ケガに繋がる可能性もあります。先ずは、放鳥時におもちゃと対面させてください。十分慣れてきたのを確かめた上でケージに設置するのが安全です。設置する際は、いったん文鳥をケージから出しておきましょう。ケージの外で慣れてきたといっても、おもちゃがケージに入るのを嫌がる子もいます。ケージに取り付けたなら、そっと文鳥を戻してようすを観察しましょう。
◆ケガの原因になりそうなものがないか確認する
おもちゃを与える前に、製品に不良個所がないかを確認しましょう。プラスチック片の飛び出し、接着剤のはみ出しなどがないか確かめましょう。文鳥がプラスチック片や固まった接着剤をつついて口にする危険があります。不良個所を見つけたら、丁寧に取り除くか、お店で交換してもらいましょう。
文鳥におすすめのおもちゃ
◆ブランコ
天然木をメインに使用した小鳥のオモチャ、バードトイシリーズ。ベルが付いた、かわいい小鳥用ブランコ。
ブランコは、文鳥のおもちゃの中でも超人気商品です。文鳥にとって、ブランコはお気に入りの居場所になります。ブランコに揺られながらウトウトしたり羽づくろいしたりと、とても相性の良いおもちゃです。ロッキングチェアーのような居心地の良さがあるのでしょう。複数羽で飼っている場合は取り合いになるくらいです。
プラスチック製と木製のものがありますが、木製がおすすめです。とまり木と同じようにかみかみするので、木製の方が安心です。
ブランコはケージ上部のワイヤーに引っ掛けて使用しますが、フックが華奢だと、ブランコが前後以外に左右にもふらついてしまいます。フックを幅のあるものに交換することで、前後方向だけに揺れる、鳥の使いやすいブランコになります。ブランコが余裕をもってケージ内で揺らげるかも確かめましょう。
また、公園のブランコのように自立できるタイプもあり、放鳥時に活用できます。
◆噛んで遊ぶおもちゃ
天然木をメインに使用した小鳥のおもちゃ、バードトイシリーズ。
小鳥がかじって遊べる、色々な素材が楽しいぶら下げおもちゃ。
インコやオウムは噛んで遊ぶことが大好きです。その一方、文鳥は噛むことよりも、くちばしで突いたり、引っ張ったり、咥えたりして遊ぶことが得意です。放鳥時、ティッシュペーパーを咥えて舞いあがり、お気に入りの場所に運んで行ったりします。
ペットショップには、小鳥や小動物が噛んで遊ぶおもちゃがたくさん並んでいます。その中に、蔦を丸めてボール状にしたおもちゃがあります。これなら軽くて咥えやすく、文鳥の遊び道具に適しています。
また、綿棒や爪楊枝を文鳥に与えると、嚙み心地を楽しむように咥えて遊びます。爪楊枝を与えるときは、安全のため尖った先を折っておきましょう。
◆ロープ
太めのコットンロープをU字型にして、ブランコみたいにしたおもちゃがあります。これならブランコと同じように、文鳥も乗ってくれそうです。
また、イグサを結ってロープ状にしたグッズがあります。いぐさのロープなので文鳥がカミカミしやすく、モノを壊したい欲求を満たしてくれます。いぐさロープをケージのワイヤーに固定しておけば、カミカミしやすくなります。
◆鏡
天然木をメインに使用した小鳥のオモチャ、バードトイシリーズ。鏡にオモチャが付いた、かわいい小鳥用パーチ。
ブランコと同じく、「鏡」は文鳥にとって定番グッズです。放鳥時、テーブルに鏡を置いて、そっと文鳥を近づけてみましょう。最初は「???」です。でも、ほとんどの文鳥は鏡の世界に魅せられていきます。鏡に映った自分をつついてみたり、甘え鳴きしてみたり。中にはダンスする子もいます。慣れてきたら、ケージに設置するタイプも検討してみましょう。特に一羽で飼われている子にはお勧めです。友達のように思い、飼い主さんのいない時間帯の寂しさを解消できます。
手作りおもちゃもおすすめ
◆トイレットペーパーの芯
トイレットペーパーの芯をトンネルに見立て、文鳥にくぐらせてみましょう。狭いと感じてくぐらない子もいますが、その際は、もう一回り大きい筒がおススメです。数枚重ねた新聞紙で直径10センチくらいのトンネルを作りましょう。文鳥は、狭くて薄暗い場所が大好きです。住処のように感じるのでしょうか。トンネルくぐりは、文鳥にとっても飼い主にとっても楽しい遊びです。
◆麻紐にビーズを通したもの
麻紐にビーズを通したおもちゃをケージの天井から吊るしておくと、インコやオウムは飛びついたり、登ったりと、アスレチック用具のように遊びます。文鳥の場合は、足がインコほど器用でないため、飛びつくくらいで、登ったり下りたりは難しいでしょう。むしろ、とまり木の近くに垂らしておけば、ストレス解消用のカミカミおもちゃとして使えるでしょう。
◆綿棒や爪楊枝
文鳥は手ごろな大きさの棒を咥えて遊ぶことが大好きです。例えば綿棒や爪楊枝。咥え心地を楽しむかのように、右へ左へと器用に動かします。まるでハモニカを吹いているようです。爪楊枝を与える時は、尖っている先を折ってから与えましょう。
◆ティッシュペーパー
ティッシュペーパーも文鳥のおもちゃになります。端を加えて引っ張ったり、咥えたまま舞い上がったり。トンネル状にした新聞紙の中へと持ち込んで、巣作りの真似を始めることも。中には自分でティッシュの箱から一枚引き出す子もいます。
◆紙の箱
つぼ巣くらいの紙の箱を棚に置いておくと、放鳥時の休憩用ハウス(別荘)になります。文鳥が入れるように正面は開いておきます。内部の床にガーゼを敷いてあげると休憩用のベッドとしても。ハウスの周辺に自立できるブランコ、木製のアスレチックやはしごを置いておけば、鳥用の遊び場のできあがりです。遊び疲れたら別荘でひと休みです。
まとめ
おもちゃは、文鳥のハッピーライフに欠かせないグッズです。文鳥が親しみやすい定番のブランコや鏡をはじめ、ロープやボール状のおもちゃ、小鳥用のアスレチックおもちゃなど、最近は小鳥のおもちゃもバラエティに富んできました。また、飼い主さんの愛情がこもった手作りおもちゃも、工夫しだいでいろいろできます。
一方で気を付けたい点は、やはり文鳥への安全性です。ケガをしないか、体への悪影響はないかなど、飼い主さんが安全に遊べることを確認してから与えることが大切です。
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