うさぎっていびきかくの?
そもそもうさぎはいびきをかくのか?という疑問ですが、うさぎは基本的にはいびきをかきません。
しかし、肥満などの原因からいびきをかく子もいます。
うさぎがいびきをかいている?という場合には、健康的に問題がある可能性もあるため早めに対処したいものです。
うさぎのいびきに聞こえているものは、鼻の音である場合が多く、鼻の炎症などのトラブルが原因の可能性があります。
グゥーグゥーやスピースピー言って、寝ているうさぎを見ると飼い主さんは可愛らしいと思うかもしれませんが、問題があるケースが高いため、早めに動物病院を受診するようにしましょう。
◆うさぎのいびきはどんな音なの?
うさぎは基本的には、いびきをかきません。
しかし、うさぎがいびきをなんらかの原因でかいているときは、高い音であることが多く、スピースピーと鳴くことがあります。
他にも人のようにグウーグゥー、ピーピーといびきをすることがあります。
いびきの音には個体差がありますが、寝ている時に苦しがっているかどうか、鼻水の有無など他に症状はないかをチェックしましょう。
うさぎがいびきをかく原因
うさぎは基本的にはいびきをかかないと紹介しましたが、いびきをかいているときにはなんらかの原因があります。
早めに原因を取り除いてあげることにより、うさぎが快適に生活することができるようになりますので、主な原因について紹介します。
◆肥満
いびきをかく原因として、1番多いのが肥満によるものです。
現在は栄養価の高いフードやおいしいおやつがたくさん販売されているため、野生のうさぎよりも家ウサギの方がたくさん食べている傾向にあります。
また、おやつをねだる姿が可愛らしいあまり、ついついあげすぎてしまう飼い主さんもいるでしょう。
うさぎの肥満はわかりにくいと言われており、ころんと丸いフォルムがチャーミングなうさぎは太っているのか判断が難しいですよね。
一般的には、お腹が出ている、顔と体のバランスが悪いなどが判断できるポイントです。
また、うさぎの標準体型は品種により大きく異なります。
丸い方が良い品種と痩せ型を理想とする品種に分かれます。
飼っているうさぎの品種により、標準体型は異なるため、不安な方は動物病院などで健康診断を定期的に受けてうさぎが健康かどうかチェックしてもらうのが、良いでしょう。
さて、肥満になるといびきをかくというのは脂肪肝や気動が狭くなることにより、呼吸がしづらくなり、いびきをかくようになります。
肥満は万病の元でもあり、長生きしてもらうためにはその子の標準体重をキープするのが大切です。
単に呼吸がしづらくなり、いびきをかくだけでなく肥満が原因で発症した病気によりいびきをかくこともあります。
うちの子はお腹が出ている、動きが明らかに鈍い、あまり動かないなど様子がある時には肥満を疑うようにしましょう。
◆鼻づまり
うさぎの鼻は短く、炎症を起こしやすい部位でもあります。
鼻炎になると鼻が詰まり、呼吸がしづらくなるためいびきをかくことがあります。
うさぎの鼻の炎症は総じて、スナッフルと呼ばれており主に鼻水やくしゃみなどの症状を伴います。
原因はさまざまですが、多いのはパスツレラ菌であり黄色ブドウ球菌などか異常繁殖することにより感染症を起こします。
鼻炎になる原因はさまざまで、ストレスや環境の変化、寒暖差などから体調を崩して免疫力が低下するとスナッフルになりやすくなります。
パスツレラ菌などは、もともとうさぎの身体の中にある常在菌であり、うさぎの体力や免疫力が上記の原因により低下すると起こります。
どんな年齢のうさぎでも、鼻炎はなりやすい病気の一つですが、特に抵抗力の弱い子うさぎやシニア期のうさぎは注意が必要です。
いびきをかく他にも、鼻水やくしゃみの有無をチェックして動物病院にて診察を受けるようにします。
鼻炎の状態が悪化すると、鼻周りが赤くなる、腫れ、痛み、食欲減退、嘔吐下痢などの症状も見られます。
◆鼻の腫瘍や何らかの疾患
いびきをかく原因として、最も心配なのは鼻の腫瘍や病気が原因の時です。
うさぎは他の動物に比べて、サインか少なく病気を発見しにくいという面があります。
特に鼻の腫瘍は放っておくと、悪性の場合他の臓器にも悪影響を与えることになります。
鼻の変形や鼻水、くしゃみの増加などの症状が見られ主に外科手術により腫瘍を取り除きます。
うさぎの寿命にも影響してくるため、早めに信頼できる獣医さんの元で腫瘍に対してアプローチするのが、望ましいです。
鼻の中に腫瘍ができると、ピスピスと空気が漏れるようないびきをかくことが多くなります。
鼻の腫瘍の他にも、口腔内の疾患からいびきがきている場合もあります。
特に歯槽膿瘍はうさぎがなりやすい疾患です。
主な症状は、歯根部分に炎症が起き腫瘍ができます。
細菌感染や不適切な食事を続けていると、歯が歯根部分に伸びてしまうことが原因です。
伸びた歯や腫瘍が涙鼻管を圧迫することにより、涙や膿の混じった鼻水がでるようになります。
鼻水により鼻の通りが悪くなることにより、いびきをかくという症状が見られます。
いずれにしても、動物病院にて適切な治療を受けることが必要になりますので、早めに受診しましょう。
いびきがうるさいのは病気の可能性も?
いびきをする原因について紹介しましたが、上記のような病気がきっかけでいびきがだんだん大きくなることがあります。
特に鼻に腫瘍がある場合には、その腫瘍がだんだん肥大化してくると空気の通り道が狭くなり、気道を圧迫して息苦しさを感じるため、空気を取り入れようといびきがうるさくなる場合があります。
いびきはスナッフルの初期症状でもあるので、すぐに対処できるように普段からうさぎの様子を観察しておくようにしましょう。
さらには、いびきと同時に歯ぎしりをしている時は要注意です。
炎症がひどく、痛みも同時に出ている可能性があります。
鼻周り、口周りから出血がないか喉や口の中、鼻にしこりが確認できるかなど健康チェックをしてみましょう。
また、肥満の場合には体重が多い、重さがあるなどの理由により臓器が圧迫されて呼吸器障害が起きていることも考えられます。
肥満によるいびきは、肥満度が深刻になると、そのまま呼吸が止まってしまう危険もあります。
肥満は命の危険も時に出てくるため、エサ量や内容を管理して食事については、飼い主さんが把握するようにしましょう。
家うさぎは飼い主さんが食事管理をしていれば、肥満になることはありません。
肥満にならないように家族の一員であるうさぎの食事の適正量を把握して、体重管理を行うようにしましょう。
高齢になるといびきが大きくなる
高齢になると全体的に筋力が弱くなってきて鼻の疾患などを抱えやすく、いびきをかく可能性も高くなるでしょう。
しかし、基本的にうさぎはいびきをかかない生き物であり、いびきをかくかどうかは個体差があります。
年齢とともにいびきをかくということはないので、いびきをかきはじめたら健康チェックを行い、必要に応じて動物病院に連れて行きましょう。
シニア期に入ったうさぎは、定期的に動物病院で健康診断を受けると良いでしょう。
いびきの有無に関わらず、健康チェックしていれば異常にもすぐに気づくことができます。
シニア期になってくると、いびきだけでなく足腰も弱くなってくるため、転倒や他の病気など問題もでやすくなります。
動物病院に定期的に連れて行くことは、健康状態の把握のほかにも診察にうさぎを慣れさせる効果もあります。
いざという時にもスムーズに診察してもらえますので、かかりつけの動物病院を決めておきましょう。
まとめ
うさぎのいびきについて紹介しました。
グゥーグゥーといびきをしながら寝ている姿を見ると、可愛らしいななんて和む方もいるでしょう。
しかし、本来うさぎはいびきをしない生き物でありなんらかの原因があることがあります。
鼻の炎症など治療が必要な場合がありますので、動物病院で見てもらうのが安心です。
うさぎの性質によっては、いびきをかいていても健康上に問題がない子もいるため、一度大丈夫かどうか動物病院で判断してもらうと安心です。
鼻づまりや口周りのチェックは毎日の食事の時に確認するようにして、うさぎとコミュニケーションを取るようにしましょう。
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