うさぎの耳が冷たいのは体調不良のサイン?心配になった時の確認事項

2022.03.27

うさぎの耳が冷たいのは体調不良のサイン?心配になった時の確認事項

あれ?飼っているうさぎにふと触れたとき、いつもよりなんだか耳がひんやりしている気がする……そんなとき、うさぎさんの体にはどういうことが起きているのでしょうか。耳が冷たいときは病気なのでしょうか?そんなうさぎさんの耳の仕組みと、状態の変化についてお話しします。

うさぎの耳の役割

うさぎの耳

「うさぎ」といわれたら、大抵の人が最初に思い浮かべるであろういちばんの特徴は、長い耳でしょう。うさぎさんたちのかわいらしさのもとのひとつでもある「耳」ですが、実は、ただ長くてかわいいだけではなく、いろいろな役割を担っている大事な器官でもあります。

このような大きな耳は私たちにはついていないものであり、大きな面積を持つからこそ、何かあった時、異変に気付いたのも耳から、ということも少なくありません。何気なく触ったときにひんやりと耳が冷たくなっていたら、何か異常があるのではないかと心配になってしまいますよね。今回はその耳について、お話をしていきたいと思います。
まずはうさぎの耳の役割について確認しましょう。

◆外敵から身を守る

うさぎの大きい耳は、パラボラアンテナのような役目を果たしています。つまり、集音することができるのです。通常、私たち人間も音が聞こえにくい時に、耳に手を当ててよく聞こうとしますよね。
うさぎの大きい耳は、それと全く同じ効果をもたらせるため、音がよく聞こえるようになっていますし、耳が大きいほど、細かな音も遠くの音も捉えられるようになるのです。
そのうえ、うさぎは周囲360度の音を聞くことができます。普段のうさぎをよく観察していると、左右別々に耳がゆっくり動かされていることがあります。
このような時は注意深く周囲の音を聞いて、自分自身に危険はないか、何か変わったことはないかなどを聞き分けようとしている時だと言えます。

◆遠くの音を聞く

そのように聴覚に優れたうさぎですが、多くの音を細かく聞くことができるだけでなく、遠くの音までも聞くことができ、最大3km先の音まで聞くことができる、と言われています。

聴力として調べると、実際にうさぎが聞くことのできる音の範囲は自然界であまり発するものが多くない低周波域では人よりも少々可聴範囲が狭くなっているようですが、高周波の方にはかなり広くなっています。
人間が聞くことができる周波数の上限が17,000Hzくらいのところ、うさぎは42,000Hz程度までの音を聞き取れると言われています。
このように高周波が聞き取れるようになっているのは、天敵の梟などが餌となる動物を探す時に使う超音波などを聞き取るため、などと言われています。

草食動物であるために外敵に常に気を付けなくてはいけない野生のうさぎたちはこのような働きを発達させ、聴覚を鋭くすることによって、捕食者やその他の危険に素早く気づけるようになったため、素早く逃げることができるようになりました。外敵から身を守るために発達した機能と言えますね。

うさぎの大きい耳には聴覚を増強させているという機能があるだけではなく、もうひとつ重要な機能を担っています。それは、「体温調節」です。

◆体温を調節する

野生に暮らしているうさぎさんでは、もし敵に襲われてしまったときは、逃げるために全力で走らなければならないこともあります。
そのような時にはうさぎも人間と同じように体が熱くなってしまう、つまり体温が上がってしまいます。
うさぎも犬や猫と同じように毛皮に覆われているため、人や馬のように大量に汗を描くことで体表の全面を使って体温の上昇を防ぐような仕組みを持っていませんが、その代わり、大きな耳に血管を網のように張り巡らせ、そこに風を当てることで効率的に血液を冷却することができるようになっています。
血液を冷やすための装置、つまり車のラジエーターのような機能を耳が果たしているのです。

また、外気温が高くなってしまっているようなときにも体温を効率よく下げることができなければ暑さに対応することができずに熱中症になってしまう確率が上がってしまいますし、この耳で行う血液の冷却、体温調節はうさぎの生存のために、とても重要な機能なのです。

そのように重要な機能を持つうさぎさんの耳なのですが、この、体温調節の機能を持つ、という性質を持つことから、うさぎの耳が通常よりもかなり耳が冷たい、または熱いような時には注意が必要となってきます。

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うさぎの耳が冷たいときは体温が下がっていることがある

うさぎは耳の血管に流れている血液を空気との温度差で冷やしたり温めたりして体温調節をしているので、耳が冷えたりあったかくなったりすることがあるのが普通なのですが、うさぎ自身が持つ体温調節能力では調整しきれない寒さが続いたり、空腹などにより低血糖状態になってしまったり、または全身状態が悪くなってしまったりしていると、全身的な体温が下がってしまい、その状態が耳にも反映されて耳が冷たくひんやりしてしまうようなことがあります。

適切な保温や給餌により、耳の冷たさが改善し、普通の暖かさに戻るようならばよいのですが、そのような対策をとっても改善せず、ずっと耳が冷たいなどといった場合は、全身状態が悪くなくても病気が隠れていることもありますので、病院の受診をお勧めいたします。

単に寒さにより耳が冷たくなってしまっているような場合は、うさぎが自分の体を丸めていて動きたがらず、耳を体に引きつけているような、いわゆる「寒そうな」状態でいると思われます。全身状態が悪いようであれば痩せてきている、目脂が出る、毛艶が悪くなってきている、うんちの量や状態に異常が出るなど、他の兆候が現れてきます。このように、耳が冷たくなっているようなときは、耳が冷たい以外にも何か異常がないかどうかをしっかりと観察することが重要となってきます。


うさぎの耳が冷たいときに考えられる病気

「うさぎの耳が冷たくなっている」という状況だけでは体温が低下している、全身の血液循環が滞っている、貧血が起こっているなど、いくつもの状態が考えられ、例えばお腹に毛玉が溜まってしまう毛球症などによる胃腸うっ滞などがある時、腫瘍などによる全身状態の悪化、ホルモン異常による体温調節の異常、内臓の障害、不正咬合などによる飢餓など、さまざまな方面のいろいろな病気が考えられます。

動物病院などで「耳が冷たいですか? あったかいですか?」などと聞かれる時は、全身状態のバロメーターの一つとしてお伺いしていることが多く、それで何かの疾患であることがわかるようなものではありません。


うさぎの体を温める方法

うさぎを温める方法

明らかに冷えてしまっているような時には、うさぎを温めることも必要になってくることがあります。

疾患が原因となっているようなときは病院での対処が必要ですが、動いていれば暖かくなる、など一時的なものであればうさぎの住環境の見直しを行うことで改善していくことが多くなります。うさぎは寒さには比較的に強いのですが、寒がっているようであれば、ケージの周りを段ボールで囲んでみたり布をかけてみる、ケージの下に断熱材を入れてみるなどの対策が手軽にでき、効果が高いものとなります。床からの冷えや隙間風などの冷たさが寒さの原因となっていることが多いです。それでも不足するようであればペット用ヒーターを使ってみるなどの対策も必要になってくるかもしれません。


逆に耳が熱いときの理由は?

耳が熱い時は、体温が上がっているときになります。運動後の放熱であれば問題はないのですが、冷たい時と同様にしばらくしても熱いままのときは、発熱や熱中症などが考えられます。環境の状態で熱中症の可能性があるのであれば、すぐに病院を受診してください。また、発熱の場合は他の症状が同時に見られることがほとんどです。こちらも受診は必要と思われますが、発熱の他の症状が診断の手がかりとなりますので、獣医師にそれらをしっかり伝えていただけると良いかと思われます。

うさぎは暑さにとても弱い生き物で、寒さを気にするあまりに保温や加熱をしすぎての熱中症が発生しやすい生き物です。夏、そしてヒーターなどの発熱具を使うときは十分に注意してあげてください。

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まとめ

うさぎさんのトレードマークとも言えるあの大きな耳には、外敵をから身を守るために聞く能力を強化するため、というだけではなく、体温調節という大きな役割を持っていることをお話ししました。

うさぎさんの耳が冷たくなってしまっているようなときは、動いたり食べたりしたときに改善が見られるかどうかをよく注意してみてあげましょう。耳の冷たさがすぐ解消されたりせずに続くようであれば、居住スペースが寒くないかどうか確認することも大切です。そのような住環境が改善されても冷えたままである、他の症状もあって、全身底に何かおかしいなどという症状が見られたときは重大な病気が隠れているようなこともありますし、病院にご相談されたほうがいいかと思います。

このように、うさぎさんの耳の温度は健康状態を反映することもありますので、日常から、さわるたびにちょっと耳の温度も気にしてみるなど、日常の中でちょっとしたチェックをすることでちょっとした変化にも注意を配り、異変になるべく早く気づいてあげられるとよいですね。



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