ハムスターに食パンは食べさせてOK?注意点について解説します!

2022.08.06

ハムスターに食パンは食べさせてOK?注意点について解説します!

みなさんは「ハムスターに人間用の食パンを与えても良いのか」と悩んだことはありますか? ふわふわの食パンを握りながら食べているハムスターを想像するだけで、とても癒されますよね。 しかし実際、ハムスターに食パンを食べさせても平気なのでしょうか。 この記事では、ハムスターに食パンを食べさせてもよいのか、また食パンを与える時に知っておきたい注意点についてまとめてご紹介します。 ぜひ参考にしてくださいね!


ハムスターに食パンを与えてもいいの?

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「朝食はご飯派かパン派か」といった話題でよく名前が挙がるほど、手軽に買えて調理も簡単な食パンは私たち人間にとって馴染み深い食べ物です。
朝食の食パンを食べている時にふと飼っているハムスターと目が合うと、「少しだけならあげても大丈夫かな」と考える飼い主さんも多いのではないでしょうか。

◆ハムスターも食べられるけど、おすすめはできない

しかし実際には、ハムスターなどのペットに与える餌として食パンはあまりおすすめできません。
人間が食べることを想定して作られている食パンは、当然ながら人間が食べて「美味しい」と思うように様々な食品添加物で味付けされているのです。
なかには塩やマーガリンを用いて味付けされている食パンもあり、私たち人間でも食べる量に気を付けないと脂質過多、塩分過多に陥るリスクがあると言われています。
その食パンを人間よりも数十分の1ほどの身体の小さなハムスターに与えることは、たとえごく少量でも、ハムスターの健康に影響を与えてしまうでしょう。

人間用の食パンは、特別な理由がない限りはハムスターに与えないのが好ましいといえます。
どうしてもハムスターにパンを食べさせたい場合には、ハムスター用に作られたパンを与えることをおすすめします。
ハムスター用のパンは、ペットショップやネット通販で販売されており、近年では簡単に手に入れられますよ。


あまりおすすめしない理由

上述の通り、私たち人間が食べる食パンは、ハムスターの餌としてはあまりおすすめできません。
ここでは、その理由として代表的なものを3つご紹介します。

◆与える必要がない

そもそも、ハムスターに食パンを与えなければならない理由はありません。
ハムスターの主食としては、固い粉状をしたペレットが一般的です。
ペレットにはタンパク質をはじめ、粗脂肪、粗繊維など、ハムスターの健康を維持するうえで必要な栄養素がバランス良く配合されており、ほかに何かを与える必要がないのです。

ただし、ペレットばかりを与えてしまうと、ハムスターも味に飽きて口をつけなくなることがあります。
そのため、あくまでもペレットを主食としながら、おやつとしてにんじんやブロッコリーなどの野菜、ひまわりの種やくるみなどの種子を与えるのがベストでしょう。
野菜のなかでもほうれん草やレタス、きゅうりなど水分量の多いものは、ハムスターがお腹を壊してしまう恐れがあるので与えすぎには注意が必要です。
また、ひまわりの種はハムスターの好物としてのイメージが強いですが、実は多くの脂質を含んでいます。
与えすぎは肥満につながるので、こちらも量には十分な注意が必要です。

◆塩分が多い

先述の通り、実は食パンには塩分が多く含まれています。
6枚切りの食パンなら1枚(60g)あたり約0.7g、5枚切りの食パンなら1枚(72g)あたり約0.9gの塩分が含まれています。
一般的なポテトチップス1袋(85g)に含まれる塩分量が0.8gであることを考えると、食パン1枚とポテトチップス1袋の塩分量はほとんど同じといえます。

塩分が多い食パンは、消化される過程で腎臓をはじめ様々な臓器に負担をかけます。
そのため、塩分を摂り過ぎると心臓や内臓の疾患につながる恐れもあり、注意が必要です。
ハムスターのサイズや体重から1日あたりの塩分量を計算して、食パンに含まれる塩分量を考慮しながら適度な量を与えるのであれば問題ないでしょう。
しかし、そこまでしてハムスターに食パンを与えなければならない理由があるでしょうか。
ハムスターの健康と飼い主さんの手間を考えても、ハムスターに食パンを与えるのは控えるのがベターです。

◆カロリーが高い

食パンは塩分が多いだけでなく、カロリーが高いことにも注意が必要です。
市販の食パンの多くに使用されているバターやマーガリンによって、食パンのカロリーはとても高くなっています。
体の小さなハムスターにとって、高カロリーの食事は簡単に肥満と結びつき、健康リスクを高めてしまうので避けることが大切です。

また、バターやマーガリンにはカロリー以外の懸念もあります。
これらの油に含まれるトランス脂肪酸は、体内の悪玉コレステロールを増幅させ、様々な生活習慣病の原因となることで問題視されています。
実際にアメリカではトランス脂肪酸に関して厳しい規定が設けられており、日本で流通しているマーガリンはアメリカでは販売できません。
これらの理由から、バターやマーガリンを多く使用した食パンはハムスターに与えないのが無難といえます。


ハムスターにとって肥満は大敵

脂肪を多く含む食パンは、ハムスターに与えすぎると肥満の原因になります。
肥満は人間の場合と同じく、ハムスターの健康にも多くの悪影響をもたらします。
具体的には、高血圧や心疾患など心臓や内臓に関わる病気を発症する、重くなり過ぎた体を支えきれずに骨折するもしくは起き上がれなくなる、といった恐れがあります。

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加えて、ハムスターは毛繕いをする動物です。
ハムスターが肥満になると、体の隅まで手が届かなくなり、満足に毛繕いができなくなります。
その結果、体毛や皮膚を清潔に保てなくなり、感染症のリスクも高まります。
感染症にかかってしまうと治療に多額の費用がかかってしまうだけでなく、最悪の場合だと命を落とす危険もあるのです。
ハムスターの健康にとって大敵である肥満を日頃から予防するためにも、ハムスターに食パンを与えるのは控えたいところです。


ハムスターに食パンを与える時の注意点

食パン

ここまで、人間用の食パンがハムスターの餌に適していない理由についてご紹介してきました。
しかし、飼い主さんによっては「いつも同じ餌だから、何か変化を加えたい」などの理由から、ハムスターにパンを与える場面もあるかもしれません。
ここでは、ハムスターに食パンを与えるときに注意しておきたいポイントを3つご紹介します。

◆無塩・無添加のパンを選ぶ

はじめに、ハムスターに人間用の食パンを与えるのであれば、できる限り塩分が少なく、添加物を使用していない製品を選びましょう。
健康に関心が高まっている今日では、減塩や無塩を謳った食パンがメーカー各社から販売されています。
ハムスターに食パンを与えるときも、こういった塩分カットに配慮した食パンを選ぶのがおすすめです。

次に添加物について、市販のパン製品のパッケージを細かく見てみると、原材料名欄に聞き覚えのない名称が記載されているのがわかります。
具体的には、乳化剤、糊料(増粘多糖類)、香料、イーストフード、保存料(ソルビン酸)、V.C、カルテノイド色などが添加物に該当します。
これらの食品添加物は近年その安全性が問題視されており、できる限り摂取することを避けておきたいものです。
ハムスターに与える食パンを選ぶときは、必ず製品の原材料をチェックして、無添加もしくはできるだけ添加物を使用していない製品を選びましょう。

◆小さくちぎって与える

ハムスターに食パンを与えるときは、必ずハムスターの一口サイズにちぎって食べさせるようにしましょう。
ハムスターといえば、「まだ入るのか」と驚くほどに食べ物を口いっぱいに頬張る姿が特徴的です。
しかし、その口の入り口はとても小さく、食パンをそのまま与えると食べるのに苦労してしまいます。
無理に食パンを食べてしまうと、喉を詰まらせる恐れもあります。
そのため、ハムスターに食べさせる食パンは食べやすいように、あらかじめ細かいサイズにちぎって分けておきましょう。

◆置き餌ではなく、あくまでおやつとして与える

最後に、食パンを置き餌として与えることは避けるのが賢明です。
ハムスターの主食はペレットです。
ペレットはハムスターに必要な栄養素をバランス良く摂取できるほか、カロリーが低いため置き餌にぴったりといえます。
一方で食パンはカロリーや脂質が高いため、置き餌にしたまま放置しておくとハムスターが食べ過ぎてしまい、肥満の原因になります。
ハムスターに食パンを食べさせるときは、あくまでのおやつとしての分量を守り、少量ずつ与えるようにしましょう。


まとめ

いかがでしたか。この記事では、ハムスターに食パンを食べさせない方が良い理由と、食パンを与える場合の注意点についてご紹介しました。
食パンはカロリーが高いだけでなく、脂質や塩分も多く含んでいるため、与え過ぎは肥満や病気につながります。
また、多くの食パン製品には食品添加物が使用されているため、安全性の観点からもハムスターに与えるメリットはありません。
主食はペレット、副食は野菜や種子を中心として与え、食パンはあくまでもおやつとして時々食べさせる程度に留めておくのがベターです。



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ゆうな

ゆうな

赤ちゃんの頃から犬、猫、フェレット、ハムスター、インコと一緒に暮らしてきました。 とにかく動物が大好きで、日課は動画の動画を観ることです。 私自身も更に知識を深めながら、動物の為になる記事をご提供します!


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