1.リスが好きな食べ物ってどんなもの?
1-1.木の実
1-2.ひまわりの種・かぼちゃの種
1-3.しゃりしゃり美味しい「りんご」
1-4.栄養たっぷり「バナナ」
1-5.キャベツやブロッコリーなどの野菜
2.ペットのリスと野生のリス…食べるものは異なるの?
2-1.飼育下のリス
2-2.野生のリス
5.食べ物に関するリスの習性をご紹介
5-1.冬に備えて土に埋めて食料難を回避する
5-2.残念ながら埋めたところを忘れてしまう…
6.リスの頬袋は可愛らしいけれど実用的。その性能に迫ってみよう
6-1.食べ物や荷物を持ち運べる
6-2.詰込みすぎに注意
リスが好きな食べ物ってどんなもの?
リスは雑食で、いろいろな食べ物を食べることが可能です。しかし、なんでも与えても良いという意味ではありません。
人間と一緒でリスにとっても「好みのもの・苦手なもの」があります。ペットとしてリスを飼うならちゃんと「好きな食べ物をあげたい」と思いますよね。
そこで、リスが好きな食べ物をいくつかピックアップしてみました。
◆木の実
リスはどんぐりやくるみなどの木の実が大好きです。人間の素手では到底割れないであろう硬い木の実も、「両手で抱えて強度のある歯でガジッ」と上手に食べます。
カリカリと木の実を食べている様子は、リスのイメージとして多くの人が描いているそのものでしょう。
お口のなかに木の実を大量に頬張っている姿は何とも言えない可愛らしさです。
◆ひまわりの種・かぼちゃの種
リスと言えば「種を食べている姿」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。ひまわりの種を食べているイメージがある人もい多いのではないかと思います。
ひまわりの種も、リスの好きな食べ物です。ただ、これからペットとして飼おうとしている方は「ひまわりの種ってどこで入手するの?」と感じるかもしれませんが、市販で用意ができる食べ物です。
大粒のタイプだとしても、リスは器用に殻を取り除いて食べることができます。
ひまわりの種のほか、かぼちゃの種もリスの好きな食べ物です。生の種子なら、自然の美味しさが味わえることはもちろん、栄養分もしっかりと補える食品と言えるでしょう。
◆しゃりしゃり美味しい「りんご」
適度な甘みのあるリンゴは、リスの好物です。リスが食べるときに出す“しゃりしゃり”という音。
きっとリスもその独特な食感を楽しんでくれるでしょう。
ただ、リンゴの種はリスの体にとってはリスクのある成分が含まれています。皮は食べられますが、種は取り除いてからリスに与えるようにしましょう。
◆栄養たっぷり「バナナ」
バナナもリスの好物です。バナナと言えば栄養たっぷりで、私たち人間の朝食や間食としてもお馴染みですよね。
また、「バナナが好き」という“バナナリス”というリスの種類もいます。
◆キャベツやブロッコリーなどの野菜
リスは野菜も食べます。
キャベツやブロッコリーといった野菜をペットのリスに与えるときは「水でよく洗う」「食べやすくカットする」などに気をつけましょう。豆類も食べますが、そのままでは成分が有害となるので、いったん茹でると安心です。
ペットのリスと野生のリス…食べるものは異なるの?
◆飼育下のリス
ペットで飼われているリスの場合、飼い主さんからさまざまなものをもらえるため、食事のパターンがたくさんあります。
ペットのリスの場合、基本的に主食となるのは「ペレット」と言われる飼料です。
リスは果物や野菜などを食べる雑食ですが、毎食栄養バランスを考えて準備するのは大変なことでしょう。ペットのリスに必要な栄養が適切に含まれているのが専用フードのペレットなのです。
ペレットなら「リスが食べてはいけないものを与えてしまう」という心配がありません。さまざまなタイプがありますから、リスの好みに合わせて準備するのがおすすめです。
また、果物や野菜などはあくまで「副食」として与えましょう。甘みのある果物や野菜は嗜好性が高くリスの食欲を刺激しますが、大量にあげすぎると、餌の選り好みに繋がる可能性もあります。あくまで補助的に与えるよう注意しましょう。
◆野生のリス
一方、野生のリスの場合、自分で食べ物を選別しています。明らかに、ペットのリスが食べないようなものもあるでしょう。
野生のリスは雑食性で、木の実や種子などが主食です。果実や樹皮などのほか、昆虫も副食として食べています。
木の実や種子、野菜などからは得られない「動物性たんぱく質」を昆虫などの生き物で補う必要があるからです。
私たち人間が「肉・魚」などを食べるように、野生のリスも「生き物」から栄養を得ているのです。
ペットとして飼っている場合も、虫をエサととしてあげることで栄養分も補うことができるでしょう。とはいえ、飼い主さんが自然からペットのリスのために昆虫を捕まえるのは現実的に難しいですよね。それに、近所に虫がいたからと言って、何でもかんでもリスに与えるのはよくありません。「毒性のある虫」もいます。
食べることで害があるケースもあるので、昆虫を食べさせる場合には市販のものが安心です。
市販で入手しやすいのは「コオロギ」や「ミルワーム」です。タンパク質はもちろん、アミノ酸やミネラル、カルシウムなども含まれ、リスの健やかな成長をサポートしてくれるエサと言えるでしょう。
果物や野菜などの副食はあくまでもオヤツ感覚で
「ペレットだけの食事」は単調となりがちで、それがストレスになるケースもあります。いつもとは違う食べ物を見るとテンションもあがり、飼い主さんとのコミュニケーションにもなるでしょう。
ただ、食べさせ過ぎにはくれぐれも注意しなければなりません。果物には糖分が多く、肥満のリスクもあるからです。
しかも、リスが好きな食べ物ばかりを与えると、本来必要なペレットを食べなくなり、健康にも悪い影響を与えてしまいます。
ペレットを中心としながら、それ以外の食べ物もあげてみてくださいね。
また、木の実や種子などの硬いものをあげることで、“前歯の伸びすぎ”をおさえることができます。木の実や種子は主食ではないですが、適度に与えることはおすすめです。
与えちゃダメ!リスにNGの食べ物を知っておこう
リスの食事に関して絶対に知っておくべきなのが「与えてはダメ」な食べ物です。
- ネギ類
- チョコレート
- 牛乳、お茶、コーヒー、アルコールなどの飲料
- 観葉植物
人間の食生活に頻繁に登場するネギや玉ねぎは、独特の辛味が美味しく、切り方によっては食事を彩ってくれる野菜です。
ですが、ネギ類はリスをはじめとして、人以外の多くの動物には与えるのがNGな食材です。赤血球を破壊し、中毒症状を起こす可能性があります。
また、人間のお菓子や飲み物も注意が必要です。
そもそもリスは野生で生きていた動物…ということをふまえ、人間用に加工されているお菓子や飲料、味付けされた食事などは与えないようにしなければいけません。
お腹を壊す程度もあれば、中毒を起こして重症化するケースもあります。
食べ物に関するリスの習性をご紹介
人間にとっては癒し系のリスですが、野生では自分のエサを探し出して暮らしている働き者の小動物です。食べ物にまつわるリスの習性を知ると、ますますリスが可愛らしく思えるかもしれません。
そこで、彼らの食べ物にまつわる習性を見てみましょう。
◆冬に備えて土に埋めて食料難を回避する
リスが住む自然には、春から秋にかけては木の実や種などの食料が豊富です。食べたいときに散策すれば、さまざまな食材がゲットできる環境と言えるでしょう。
しかし、冬になれば木の実や種、花々もなくなってしまいます。そこで、リスは「冬期間の食事」を事前に蓄えておく習性があります。
これを“貯食”と言います。
特に、木の実が豊富になる秋のシーズンになると、たくさんの野生のリスが貯食行動にせっせと動く姿を見かけることができるでしょう。
自分の住処に持ち帰ることはもちろん、それ以外の場所にも掘った穴や葉っぱの裏など、あちこちに分散して食料を隠すのです。
人間から見ると、「全部、自分の家に持ち帰ればいいのに…?」と思えるかもしれませんが、これはある意味保険的な行動です。
一か所にまとめて備蓄すると、ほかの誰かに見つかってしまった際に全滅してしまった…なんてこともあるかもしれません。そこで分散させることで、「何も食べられない」という状態を回避しているのです。
この戦略的な行動ができるなんて、リスの賢さに改めて感心させられますよね。
◆残念ながら埋めたところを忘れてしまう…
後々のために行っているリスの貯食。数か月も先になって、「隠した場所って全部覚えているの?」ということが気になる人も多いのではないでしょうか。
実は、リスは自分で隠した場所を忘れるドジなところがあります。しかも、「場所を忘れる」だけにとどまらず、「隠したこと」そのものを忘れることも多々あるようです。
後から食べ物に困らないように自分なりに分散する几帳面な一面があるにも関わらず、それを忘れるというドジっぷり。リスは大真面目なのですが、私たち人間から見るとお茶目で可愛いですよね。
そのため、自然を散策していると、きっとリスが埋めたであろう“忘れ物”を人間が見つけることもあります。几帳面で賢い行動に裏には、そんなお茶目な一面もあったのです。
リスの頬袋は可愛らしいけれど実用的。その性能に迫ってみよう
頬がぱんぱんに膨らんだリスは可愛らしいですよね。リスのチャームポイントとも言える頬ですが、どうしてこんなに膨らんでいるのでしょうか。
◆食べ物や荷物を持ち運べる
リスには食べ物を溜め込む習性があります。しかし、ひとつひとつ運んでいては効率が悪いですよね。
そんなときに活躍するのが、びよーんと伸びる頬袋。頬の膨らみは、さらに伸びるため、大容量。貯食用の食べ物はもちろん、巣を作るときのアイテムなどを頬にしのばせて移動が可能です。
人間で言うなれば、リュックやボストンバッグのような機能を持ち合わせいるイメージです。
◆詰込みすぎに注意
ペットのリスも食べ物や何かを頬張ります。
「誰にも取られたくないぞ!」と言わんばかりの行動に、飼い主さんも「取らないから焦らなくても大丈夫だよ」とクスっと微笑んでしまいそうな行動ですよね。
これは、野生の名残「貯食」の習性。
本人はもちろん意識的にやっているわけではなく、秋が深まってくると、本能的に頬に食べ物を含んでしまいます。
ただ、「なんでも詰めちゃう」ことが原因で、“頬のなかから取れなくなるリスク”や“頬のなかに長時間食べ物を入れて腐るリスク”なども考えられます。
特に、リスが食べてはNGな食べ物や、リスの体に危険が及ぶ食べ物ではないもの(ゴミ・タバコの吸い殻・薬)などは目に見えないところできちんと管理してくださいね。
まとめ
いかがでしょうか。ペットとして迎えたリスちゃん。美味しい食べ物をあげて、喜んでもらいたいですよね。パクパク・もぐもぐと食事が進んでいる様子を見るのは、飼い主さんとしてこの上ない幸せとなるでしょう。
そこで大事なのは「リスが好きな食べ物を知ること」です。
そして、人間とは違った体をしていますから、「食べてはダメなもの」もきちんと理解しておかなくてはなりません。
野生のリスと違い、ペットのリスを守れるのは飼い主さんだけです。
また、リスは本能的に“貯食”の習性があり、ペットになっても食べ物を運んだり、頬に詰めたりします。頬張る様子は、ずっと見ていたくなるほどの可愛さですよね。
しかし「なんでも詰めこんでしまう」というリスクもあるので、飼い主さんが気を配ってあげましょう。
愛情を注ぎながら、大切なひとつの命を守ってあげてくださいね。
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