ハムスターが震える3つの理由。病気の可能性も!?対策と合わせて紹介

2023.05.30

ハムスターが震える3つの理由。病気の可能性も!?対策と合わせて紹介

ハムスターを観察していると小刻みに震えてることがあります。なぜハムスターは震えるのでしょう。この記事では、ハムスターが震える理由や病気の可能性について説明していきます。また、ハムスターが震えてるときの対策も合わせてご紹介します。


ハムスターが震えてるのはなぜ?

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ハムスターを眺めていたら震えていて心配した、という経験が1度はあるでしょう。
ハムスターはなぜ震えるのでしょうか。震える理由を詳しくみていきましょう。


ハムスターが震える理由

ハムスターが震える理由は主に3つあります。

◆怖い

ハムスターは非常に臆病な生き物です。

飼い主が急に持ち上げたり、ケージからいきなり部屋に放たれるとハムスターは恐怖で震えることがあります。
怖さによる震えは振戦といって、ブルッとなる程度の震えであるのが特徴です。

震える様子の他にハムスターが怖がっているときのサインは、

●部屋やケージの角までいき、振り返って動かなくなる
●頬袋からエサを出す
●立ち上がって震える
●高い場所に登る

です。
上記のサインと同時に震える様子があれば確実に恐怖を感じています。
怖がり度合いに、ハムスターの性別や種類はあまり関係ないと考え対応しましょう。

どのハムスターも基本的は臆病ですので優しく接してあげることが大切です。

◆寒い

ハムスターは体が小さく、とても寒がりな生き物です。

体全体がぶるぶる震えている場合は単純に寒いサインであることが多いです。
冬場は寒さで震えが出やすいですが、季節の変わり目も注意が必要です。

季節の変わり目は、朝晩の気温差が激しくなることが多いですよね。
気温差にハムスターの体が対応できず、震えることがあるのです。
ぶるぶると震えていたら、少しハムスターの体に触れてみてください。ハムスターの体がいつもより冷たいかもしれません。

体が冷たい時は低体温状態になっている可能性があります。

起きている状態で低体温が疑われる場合、保温とともにエサの補充をしてあげましょう。

エサを食べるとハムスターはエネルギーを出すので体内の熱が上昇し体温が上がってきます。
エサ不足が理由で体温が下がっているハムスターも少なくありません。

保温と同じくらいエサは体温維持に必要ですので切らさないようにしましょう。

寒さで震えている状態よりも注意したい状態があります。
それは、ハムスターが震えたあとに動かなくなってしまうことです。

室温が10℃以下になるとハムスターは疑似冬眠といって仮死状態となり、眠ったまま動かなくなることがあります。

ハムスターは冬眠をする生き物ではないので、冬眠に必要な準備を何一つしていません。
突然冬眠状態に入ることになり、そのままにしておくと最悪の場合命を落とします。

ハムスターがもしも疑似冬眠に入った場合は、起こしてあげましょう。
起こすときはゆっくりじっくり時間をかけて体温をあげていきます。

心配や不安からあわててハムスターを温めてしまいがちですが、それではハムスターの体に負担となります。

疑似冬眠から起こすときはじっくりゆっくりです。

飼い主の手でハムスターを包み込んで温めてあげましょう。
疑似冬眠から目を覚ましても、6日間程度はハムスターの様子をよく観察してください。

◆ストレスを感じている

ハムスターは体が小さく、外敵に狙われやすい生き物です。
外敵から身を守るために常に神経を尖らせストレスの多い生活をしてきました。

飼われているハムスターは外敵がほぼいないし、ストレスを感じないのでは?と思うかもしれませんが、決してそんなことはありません。

人間と生活しているハムスターでも、飼われ方によっては大きなストレスを感じることがあります。
ストレスを感じているハムスターは震えというサインを出すのです。震えとともに鳴き声を出すこともあります。

鳴き声は、ギーギー、ジッジといった特徴のある鳴き声です。この声を出していたら間違いなくハムスターはストレスを感じている状態です。
飼われているハムスターのストレス要因のほとんどが飼い主です。

飼い主がハムスターを、
・急に持ち上げた
・ケージの近くで大きな物音を立てた
・触りすぎた

などです。

ただでさえハムスターの寿命は2~3年と短いところ、ストレスで寿命を縮めてしまうのは残念ですよね。
ゴールデンハムスターで最長3年、ジャンガリアンハムスターは最長2年半ほどですので、極力ストレスを減らし、1日でも長生きしてもらいましょう。


ハムスターが震えてるのは病気の可能性もある?

ハムスターの震えのなかには命に直結するものもあります。
てんかん、椎間板疾患、肝臓疾患が代表的な例です。

病気による震えの場合は、震えとともに、異常な鳴き声や嘔吐、下痢を伴うことが多いので異常を感じるでしょう。
震えに加え上記のような症状がみられたときは早急に病院へつれていきましょう。

病院で迅速に診断をしてもうためにハムスターが、
・いつから震えているか
・震えはどのくらい継続するか
・震え以外の症状
・震える直前に何を食べたか

を獣医師にしっかり伝えると診断の助けになります。
震えが、何かを飲食した直後にでた場合は、飲食物も持参すると診断に役立ちます。


ハムスターの震えが治まらない時はどうしたらいい?

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ハムスターの震えが何をしても治まらないときはただの震えではないかもしれません。

ハムスターのいる部屋でゴキブリ等の駆除薬や殺虫剤は使っていませんか。
案外見落としがちなのがハムスターのいる部屋では殺虫剤などをうっかり使ってしまうことです。

震えのように見えて、痙攣や中毒症状が出ている場合もあります。
いずれにせよ、震えてる様子を見ている間に命を落としてしまうこともありますので、震えが治まらないときは一刻もはやく獣医師の元へ連れていきましょう。

移動する際は、ハムスターのストレスにはならないよう、
◎揺れを少なく
◎外の景色が見えないよう移動用ケージにタオルをかける
◎冷やさない

といった対策をして行くことも重要です。


ハムスターが震えてる時の対策

ハムスターは、怖い、寒い、ストレスを感じているときに震えるとお伝えしました。
それでは、それぞれの理由を踏まえながらハムスターが震えているときにできる対策をみていきましょう。

◆環境

まず、ハムスターが震えていたら、ハムスターがいる環境をもう一度見直してみましょう。
ケージの大きさはハムスターの体のサイズに合っているでしょうか。

ゴールデンハムスターのような大きめのハムスターには幅60cm×奥行45cm×高さ30cmほどのケージが理想的です。

また、ジャンガリアンハムスターのようは小さめのハムスターは、幅45cm×奥行30cm×高さ25cmあるケージベストサイズとなります。

ハムスターにとって小さすぎても大きすぎても、それだけでストレスになります。
そんなことで!?と思うかもしれませんが、ケージはハムスターが1日を過ごす大事な場所です。
体に合ったサイズであるのかもう一度確認をしてみましょう。

次に、ケージの置き場所はどうでしょうか。

ハムスターは騒音や光が苦手です。人間の生活音がダイレクトに響く場所にいると落ち着いた暮らしができません。
ハムスターのいるケージは、人の出入りが少ない物静かで薄暗い場所に設置してあげましょう。

ケージ内のトイレやエサ、水の配置も、ハムスターにとって快適であるか確認しましょう。
トイレは、巣箱から離れた入り口近くがおすすめです。入り口近くにトイレがあると掃除もこまめにしやすいですよね。トイレや巣箱はいつもきれいにしてあげましょう。

エサ入れと水は近くに設置し、いつでもハムスターが飲食をスムーズにできる導線にしてあげるのが理想的です。

📌【おすすめ記事】【参考画像あり】ハムスターケージのレイアウトの基本!必要なグッズと注意点

小さな体でありながらハムスターは運動量の多い生き物です。
運動不足もストレスと深く関わってきますので回し車のメンテナンスも忘れずに行いましょう。

動物は自分の匂いがたくさんある環境が落ち着きます。

ハムスターを初めて家に連れて帰ってくるときは、ハムスターが元々いたケージのチップ等を少し分けてもらいましょう。
新しいおうちに自分の匂いがついたチップ等があればより安心して過ごせます。

また、ハムスターが快適に過ごすためには、温度管理も欠かせません。

ハムスターが快適と感じる室温は20~26℃です。
20℃以下はハムスターにとって寒く、15℃以下では寒すぎるでしょう。

室温が10℃以下になると命の危機になります。
室温を20~26℃の適温を保てるよう冬場など室内がとても冷える時期にはエアコンやペット用ヒーター等を活用し温めてあげましょう。

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●熱を直接当てずに優しく保温するため、低温やけど等の心配がなく安心。
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●コードの向きが気にならないリバーシブルタイプ
●表裏どちら向きにも使用できるので、コンセントに無理なく接続できます。

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◆あまり触れない

ハムスターを家に迎え入れ、半年以内で命を落としてしまうハムスターがいます。
このような場合、ハムスターの死因は飼い主の触れすぎといわれているくらいハムスターは非常に繊細な生き物です。

特にまだ飼い主に慣れていないハムスターにとって飼い主の手は外敵と同じです。恐怖の対象となります。
なので過度なスキンシップには気をつけましょう。

人間に慣れてもらうよりも先にケージに慣れてもらうようにするとよいです。

◆怖がられないようにするには

ハムスターは怖いと震えますし、逃げられないと思えば噛みつき抵抗します。

ハムスターをいきなり真上から掴まず、まずは飼い主の手の匂いに慣れてもらいましょう。
ハムスターに怖がられないためには、エサを与えるときがチャンスです。

手に慣れてもらう絶好の機会ですので、飼い主がエサを持ってハムスターに与えてみましょう。
手の匂いに慣れたらつぎは手のひらを見せ、ハムスターが自分から乗るまで待ちます。

何日かかるかわかりません。ここは飼い主の忍耐力が必要ですので気長に続けましょう。
飼い主の手は安全な手だとハムスターに思ってもらうことが怖がられないために重要です。

ハムスターに呼び掛ける飼い主も多いでしょう。ハムスターは高い声が苦手です。呼び掛けるときはなるべく小さな低い声で呼び掛けてあげてください。
ハムスターを呼ぶときは声でなくても大丈夫です。ケージの扉を軽くトントンしてあげるだけでハムスターは気づきます。

ハムスターが暮らす環境を整え、適度な距離感でお世話をしてあげましょう。
そうすることでストレスや恐怖で震えているハムスターも落ち着いてくれます。

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まとめ

いかがでしたか。ハムスターが震える理由は怖い、寒い、ストレスが主な原因です。震えとともに嘔吐や下痢があるといった場合は病気の可能性がありますので、迷わず病院へ行きましょう。また、対策など何をしても震えが治まらないときも同様に獣医師のもとへ行きましょう。ハムスターにとってストレスフリーな快適な環境を可能な限り用意してあげ、1日でも多く長生きしてもらいましょう。



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kurokoppe

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今まで飼育したペットは、アヒル、ニワトリ、うさぎ、ハムスター、カメ、犬 と多種にわたります。飼育経験を生かしみなさまのペットに役立つ情報を正し く、わかりやすくお伝えしていきます。


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