ハムスターに大根を与えても良い?
ハムスターは雑食の生き物です。大根は食べることができますし、与えても大丈夫な野菜です。大根にはどのような栄養素が含まれているのか、まずはみていきましょう。
◆大根に含まれる栄養素
大根の白い部分、葉、皮を合わせて、全体的に含まれる栄養素は、
●ビタミン
●βカロテン
●カリウム
●葉酸
●カルシウム
●マグネシウム
●リン
などです。ミネラル成分が多いことがわかりますね。
大根は人間にとっても良い栄養ばかり詰まった野菜です。
大根の中でも、大根の葉には多くの栄養素が含まれています。鉄やビタミンが大根の他の可食部より豊富です。食物繊維、カリウム、カルシウムも多いので捨てずに取っておきましょう。
料理に使う際につい捨ててしまいがちな大根の皮。大根の皮にも、食物繊維やビタミンが含まれています。
よく洗った皮はハムスターにとって良いおやつとなるので皮も捨てずにとって残しておいてください。
大根の白い部分、つまり大根の根には葉や皮ほど多くの栄養素は含まれていませんが水分がとても多い場所です。小さな体のハムスターには、少量ならば水分補給にもなる部分です。おやつとして食べながら、水分補給もできる便利な可食部です。
大根の可食部によっては味の特徴もありますので見ていきましょう。
葉に一番近い部分は、比較的甘く、人間もハムスターも生で食べるのに適しています。人間の場合はすりおろしに最適な部分です。
真ん中あたりは、やや辛みが出てきます。一番上より堅く、歯ごたえがしっかりしているので人間用では煮物にして食べるのに適した部分です。
一番細くなっている先端部分は、辛みがとても強い場所です。ハムスターには辛みが強いのであまりおすすめできる場所ではありません。人間用では辛めの大根おろしが好きな方にはおすすめの場所です。
大根の与え方
次は、ハムスターに適している大根の与え方です。
◆生で与える
ハムスターに大根を与える時は、生の大根を与えましょう。茹でて柔らかくしてあげる必要はありません。茹でたり、加熱してしまうと、大根に含まれている大事な栄養素も流れ出てしまいもったいないです。
生の大根の歯ごたえも、ハムスターにとっては欠かせません。大根は生のほうがシャキシャキしているので、ハムスターが食感を楽しみながら食べることができます。
後ほど詳しく説明しますが、ハムスターに与える大根は、人間が食べるときのような味付けは必要ありません。醤油や出汁の味がついた大根は人間がおいしく食べるためです。ハムスターに味のついた大根は不要です。
また、ハムスターに与える大根はいつでも新鮮なものを与えましょう。鮮度が落ちた大根は味も食感も落ちます。保存のコツは、白い部分と葉を切り離し別々に保存することと乾燥させないようにすることです。
葉付きの大根を購入したらすぐに切り離して、それぞれをラップやポリ袋で包み冷蔵庫や冷暗所で保管しましょう。そうすることでより新鮮なまま保存できます。
◆量は少なめ
大根の与えすぎには注意しましょう。ハムスターに与える時は少量の大根で十分です。少なめがおすすめです。
◎ロボロフスキーやジャンガリアンのような体の小さなハムスターは、1日3g程度
◎大型のゴールデンハムスターは1日10g程度
が適量です。
ハムスターが大根を食べ過ぎると消化不良などに繋がる恐れがあります。
また、与える大根の大きさも気をつけてください。ハムスターに大根を与える時は、1cm程度の大きさにカットしてから与えましょう。大きすぎると頬袋が傷つきますし、小さすぎてもハムスターは食べづらいです。
特に、大根の白い部分(根)は、ほぼ水分ですのでわずかな量で十分です。
大根など野菜は、ハムスターが好むものは少量ずつ与えても問題ありませんが、ハムスターが好まないのであれば野菜を無理矢理与える必要はありません。
◆葉や皮も食べられる
大根の葉や皮も、ハムスターに与えて問題ありません。大根の葉や皮は白い部分よりも栄養が豊富という良い点もあります。ハムスターに大根を与えるなら葉や皮がおすすめです。
上記の栄養素の項目でも少し触れましたが、大根の葉や皮には、白い部分より食物繊維やカルシウム、ビタミン、鉄分など多くの栄養素が入っています。
白い部分は辛みが強いものもあり、ハムスターが食べないことも多いです。葉や皮のほうがハムスターに与えやすいと思う飼い主も多いです。
ハムスターの体内では生成されないビタミンが多く含まれているので、適量を守れば、ハムスターの体にとってとても良いおやつになるのです。
切り干し大根も食べられる
ハムスターは切り干し大根も食べられます。水に戻さず乾燥したままの切り干し大根が良いです。
切り干し大根は、生の大根よりも甘みがあるため、ハムスターに人気のおやつになります。
そして皆さんすでにご存じかと思いますが、切り干し大根は、生の大根よりも栄養が凝縮されています。食物繊維やカリウムがとても多いです。
切り干し大根は少量で十分な栄養を摂取することが可能ですので、ハムスターに与える時は少なすぎるかな?くらいの量にしましょう。
切り干し大根も必ず味付けのないものを選んで購入してください。国産の切り干し大根も手軽な価格でよく見かけるようになりました。安心安全な国産の食材が身近で手に入るのはうれしいですよね。
切り干し大根は、普通の生の大根から作ることもできます。大根を切って重ならないようにザルに広げ、天日干しをするだけです。天気が良い日が続けば2~3日でできあがります。
自家製はハムスターの好みのサイズや形にすることができる楽しみもあります。
加工された大根は与えてはいけない
大根というと、漬物、煮物の食材になる野菜ですね。ハムスターには、漬物や煮物になった大根を与えてはいけません。
加工された大根には、ハムスターにはとても濃い味がついています。摂取し続ければ健康を害す恐れもあります。
ハムスターに加工された大根を与えないのが鉄則です。ハムスターに与えられる大根は味付けのない大根のみと覚えておきましょう。
ハムスターに大根を与える時の注意点
大根は野菜の中でも水分量が多い野菜です。ハムスターに与える時は、量に気を付けましょう。
ハムスターが、大根のように水分の多い野菜を食べ過ぎると、下痢など消化不良になる恐れがあります。きゅうりも同様です。水分の多い野菜は少なめに与えてください。
また、大根はミネラルが豊富な野菜です。人間には問題ありませんがハムスターがミネラルを過剰摂取すると、尿結石になりやすいので、大根は少量にしておくのが無難です。
また、大根の鮮度を保つため、冷蔵庫や冷暗所で保管を、とお伝えしましたが冷えた大根はハムスターの胃腸に大きな負担がかかります。体を壊す原因にもなりますので、冷蔵庫で保管した大根は必ず常温に戻してからハムスターに与えてください。
大根に限らず、ハムスターにいままであげたことのない新しい野菜を与える時は、野菜に含まれる水分量、栄養素、適量をよく調べてから与えましょう。
大根をはじめ、ハムスターに野菜を与える際は、毎日同じ野菜を続けて与えないことも重要です。バランスよく、色々な種類の野菜を与えましょう。
野菜が好きなハムスターには、野菜の種類を毎日変えながら、少量ずつ与えて大丈夫ですが、反対に、野菜が苦手なハムスターもいます。
そんなハムスターには、無理して野菜を与える必要ありません。野菜はハムスターの食事に必須ではありませんので、別のおやつで代用しましょう。
ハムスターの1日の食事はペレットをメインに、おやつとして野菜や果物、穀物、種子などを与えるのが理想的です。
まとめ
ハムスターは雑食のため、大根も食べることができます。ハムスターが大根を食べても大丈夫なのですが、食べる量が多すぎると水分の取り過ぎとなり、下痢をする恐れがあります。与える量は少量がおすすめです。大根というと、白い根の部分に栄養が詰まっているイメージする人が多いですが、葉や皮には根以上の栄養が詰まっています。葉や皮もハムスターにはおすすめのおやつです。鮮度のよい生の大根が入手困難のときには、切り干し大根もおすすめです。切り干し大根と普通の大根をうまく活用して、ハムスターとの楽しい食事時間にしましょう。
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