1.クラウンローチはどんな魚?
1-1.クラウンローチの性格
1-2.クラウンローチの特徴
1-3.クラウンローチの寿命・病気
クラウンローチはどんな魚?
クラウンローチは、ドジョウの一種であり東南アジアを生活圏にしている淡水魚です。
クラウンローチは、赤みのヒレと縞模様が特徴の魚です。
ドジョウのように横長の身体ではなく、若干側偏しておりオレンジ色の体色と太い黒の縞模様が特徴です。
名前の由来であるクラウンはこの縞模様がピエロのように見えることが由来であり、アクアリウムでも親しまれた存在です。
野生下では、全長30センチ前後に成長する大型の魚ではありますが、飼育下ではそこまで大きくならずに15センチ前後で止まることが多いです。
色の鮮やかさとサイズ感から、水槽の中でも目立つ存在であり、アクセントとして導入する方も多いです。
◆クラウンローチの性格
性格は比較的温和であり、混泳も可能ですが、水底を生活圏にしており激しく動き回るため、他の魚と接触して喧嘩になるというトラブルも起きやすいです。
さらには、好奇心旺盛であり他の魚に興味を示しやすいため、ナワバリ意識の強い魚との混泳には注意が必要です。
忙しなく動き回るため体を傷つけないように、砂利などは尖っていない丸いものを使用することが望ましいです。
◆クラウンローチの特徴
上記でも触れたように、クラウンローチ最大の特徴は、そのピエロのようなオレンジと黒の縞模様です。
サイズも15センチ前後に成長し、水槽内でも目立つクラウンローチは、アクセントとして導入するのもおすすめです。
水底を生活圏にするため、沈下性の餌を準備するようにしましょう。
また、クラウンローチは食欲旺盛であり、よく食べるため、水が汚れやすいという側面があります。
食べ残しがないように、量は飼い主さんが調節しながら与えるようにしましょう。
◆クラウンローチの寿命・病気
クラウンローチは丈夫で病気になりにくい品種ですが、水底の掃除ができていないと不衛生になり、そこから菌に感染して免疫力が低下してしまい、白点病などの病気にかかりやすくなります。
白点病の原因は常在している、白点虫という寄生虫が異常繁殖することにより引き起こされます。
病状が悪化すると、体に白い白点が現れて呼吸困難や神経障害、衰弱などの原因になります。
白点病は一度発症すると、水槽全体で感染するリスクもあるため発見したら水槽全体で薬浴などをして対処するようにしましょう。
初めは水温を上げて様子を見ることからします。
進行すると死んでしまう可能性もあるので、早い段階で対処することが重要です。
クラウンローチの寿命は、他の魚に比べて長く10年前後と言われています。
また15センチ前後と大きめに成長する可能性もあるため、お迎えする前に広めの水槽や長期的に飼育できるかなどを考慮してお迎えするようにしましょう。
クラウンローチは初心者でも飼えるの?
クラウンローチ自体は丈夫であるため、単体で飼育する分には、初心者向きとも言えます。
しかし、クラウンローチよりも小さなエビなどは捕食されてしまう可能性や、同じ水底を生活圏にしている魚との混泳に相性があることには注意は必要です。
クラウンローチに適した水槽のレイアウトや広さ等の飼育環境が準備できるかどうかが大切になります。
クラウンローチの寝る姿にびっくり!
よくクラウンローチの飼育で話題となるのが、寝る姿です。
クラウンローチはマイペースなところがあり、寝ている時にベターと横たわっていたり、仰向けで寝ていたりすることがあります。
死んでしまったのでは?とびっくりする方もいるかもしれませんが、クラウンローチのよく見られる行動の一つであり、クラウンローチがリラックスしている証拠でもあるので、過度に心配する必要はありません。
ひっくり返って眠る魚は少なく、そんな貴重な一面があることもクラウンローチの魅力です。
クラウンローチの飼い方
クラウンローチの基本的な飼い方について、紹介して行きます。
クラウンローチの飼育は、アクアリウムに必要なアイテムをしっかり用意していただければ問題ありませんが、立ち上げを念入りに行うことでより長生きしてくれますよ。
◆飼育グッズ
基本的な飼育グッズを紹介します。
必要最低限準備しましょう。
水槽
クラウンローチ単体で複数飼育するのであれば、数によりますが30センチ水槽でも問題ありません。
しかし、他の魚と混泳させる場合や水槽のレイアウトを複雑にしたい場合には場所をとるため60センチ水槽以上にすると良いでしょう。
ガラス製の丈夫な水槽が安心です。
フィルター
水槽のサイズには合わせたろ過能力の高いフィルターを準備します。
上部フィルターや壁掛け式のある程度のサイズがあるフィルターにします。
餌
ククラウンローチは人工餌でもよく餌付いてくれるため、餌やりは比較的簡単です。
クラウンローチの口のサイズに合わせた沈下性の餌を与えます。
餌の食べ残しは水を汚し、水質悪化につながるため食べ残しはその都度取り除くようにしましょう。
底床
水底で暮らすクラウンローチの飼育では、底床の材質が大切になります。
底床は尖っていない角が取れた材質のものを選びましょう。
さらには、細かい粒子のものや砂などもおすすめです。
ろ過能力のあるタイプの底床を選ぶことにより水質を安定させることができます。
ヒーター
ヒーターはクラウンローチを飼育する上で、必要不可欠になります。
クラウンローチの適温は、20℃〜28℃前後であり温度管理は必須になります。
特に冬場は水温が下がらないようにヒーターをつけて、対応しましょう。
◆水質・水温に気を付ける
クラウンローチはある程度の水質悪化に耐性がありますが、あまりにも変化が激しいと死んでしまう可能性もあります。
水質は軟水で水温は25℃前後を保つようにしましょう。
水温が20℃以下になると白点病などの病気になるリスクが高まるため注意が必要です。
クラウンローチは混泳できる?
クラウンローチの口に入るくらいの大きさの魚ですと、捕食されてしまう可能性があるため、体のサイズがクラウンローチより大きい熱帯魚との混泳がおすすめです。
肉食魚やシクリッドなどはナワバリ意識が強く、捕食されたり攻撃されたりする可能性もあるため混泳は避けましょう。
また、クラウンローチ同士で混泳させる時には、ある程度大きくなってくると攻撃性が強くなるため避難場所を作ったり、喧嘩にならないレイアウトにしたりするなど工夫をします。
エビや小型の熱帯魚はクラウンローチが攻撃してしまう可能性がありますので、混泳は避けるようにします。
さらには、ヒレの長い熱帯魚も長いヒレを齧られる危険がありますので混泳は避けるのが無難です。
クラウンローチは繁殖できる?
クラウンローチは一般家庭で繁殖させることは難しいです。
クラウンローチの卵を生みやすくなる個体は30センチ以上になり、飼育下ですとなかなかこのサイズまで成長しません。
クラウンローチの親個体を用意するのが難しいので繁殖しづらい魚になります。
一般家庭での繁殖はほぼ不可能なため繁殖された小さい個体を購入するようにしましょう。
クラウンローチを飼う際の注意点
クラウンローチは水槽内を忙しく動き回り、探索するのが好きな魚です。
水槽は十分クラウンローチが泳ぎ回れるように一回り広めのものを準備します。
さらには、クラウンローチは病気に強い方ですが水温の低下には弱い側面があります。
必ず水槽の立ち上げ時には、ヒーターと水温計を導入して温度が一定になるようにして白点病などを予防しながら飼育するようにしましょう。
初めてお魚を飼育する方は、クラウンローチだけをお迎えして様子を見ながら徐々に数を増やすのが良いでしょう。
クラウンローチは小さなうちは、温和で飼育しやすい魚ですが、身体が大きくなってくると攻撃性がでてくるため、レイアウトを見直すか、クラウンローチのみの飼育に切り替えるなどの対策が必要になります。
クラウンローチは、寿命も長く長期的に飼育する可能性がでてくるため計画的にお迎えするようにしましょう。
まとめ
クラウンローチの飼育方法や特徴について、紹介しました。
クラウンローチは、ピエロのような縞模様が特徴的であり、水槽内で仰向けに眠るユニークな姿が魅力的です。
お迎えを検討している方の参考になれば、幸いです。
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