1.金魚が餌を食べない原因が知りたい!
2.【原因①】水槽の環境に慣れていない
2-1.お迎えしたばかり
2-2.水の入れ替えを行ったばかり
2-3.対処法
3.【原因②】水の環境があっていない
3-1.水が汚れている
3-2.水温が適切でない
3-3.対処法
金魚が餌を食べない原因が知りたい!
金魚は雑食性であるため基本的に餌をよく食べる生き物ですが、飼育している中で「餌を食べなくなった!」「食べたと思っても吐き出してしまう!」ということもあると思います。
飼育している金魚がエサを食べなくなると、どこか悪いのか、痩せたりしないかととても心配ですよね。
そんな時はまずは落ち着いて、『緊急性のあることで、すぐに対処すべきこと』なのか、『待てば自然に食べ始める状況』なのかを冷静に判断することが大切です。
今回は金魚が餌を食べない時に考えられる原因と、その対処法についてご紹介していきますので、是非参考にしてみて下さい。
【原因①】水槽の環境に慣れていない

『金魚をお迎えしたばかり』『金魚の水槽の水換えをしたばかり』という状況下で、金魚が餌を食べない場合はまだ金魚が水槽の環境に慣れていないということが原因として考えられます。
金魚も人と同じように、突然周りの環境が変化してしまうと緊張してしまいます。
お店→新しい家という場所の変化もそうですが、同じ水槽内であってもレイアウトを変更したり水が大きく変わったりすることが、餌を食べなくなる要因になることがあります。それでは、それぞれ具体的に見ていきましょう。
◆お迎えしたばかり
金魚がエサを食べない原因のひとつが、お迎えしたばかりということが予想されます。
ホームセンターやアクアリウムショップ、お祭りの金魚すくい、最近では通販などから金魚をお迎えし、ご自宅の水槽に入れたばかりのタイミングは、金魚も移動による疲れがたまっており、緊張して大きなストレスがかかっている状態です。
今まで暮らしていた水槽のレイアウトや水質の違いや、一緒に過ごしていた金魚もいなくなるなど、周囲の環境の変化も激しく、新しい水槽が安全な場所なのか、警戒心もとても高い場合がほとんどです。
人間でもいきなり知らないところに無理やり連れてこられて、周囲の環境が一変してしまったら大きなストレスがかかることは容易に想像できるのではないでしょうか。
そのような状態の金魚にエサを与えても、エサを食べる余裕がなく食べない場合があります。
◆水の入れ替えを行ったばかり
また、お迎えしたばかりではないけれど、水槽の水換えをした直後もお迎え直後のようにストレスがかかり、金魚がエサを食べない可能性があります。
通常、金魚の水換えは1週間に1度ほどの頻度で、水槽の1/3程度の量を目安で水換えを行うと水質の変化も最小限に抑えられ、金魚にもストレスをあまり与えずに済むと言われています。
ところが、これよりも高い頻度で多くの水量を水換えしてしまうと、水質の変化が大きく金魚にストレスがかかることになります。
水換えの量はそこまで多くなかったとしても、今まで水槽内にあった水草や床材を撤去してしまう、フィルターを全て交換してしまうなども、水質が大きく変化してしまう原因のひとつです。
その他、水道から出したばかりの水をカルキ抜きしてすぐ入れてしまうと、水温の変化も激しく、金魚に大きなストレスがかかってしまいます。
このような状況は、お迎えしたばかりと同じく、金魚がエサを食べない原因のひとつとなってきます
◆対処法
お迎えしたばかりや、水槽の水換えを行ったばかりの金魚は、大きなストレスがかかっている状態です。
このような原因で金魚がエサを食べない場合の対処法としては金魚が周囲の環境や水質になれるまで時間を置くというのが一番の対処法です。
水換えをした場合は早ければ数時間、お迎えしたばかりの場合は遅くても2日間ほどで環境に慣れて、エサを食べるようになるでしょう。
また、金魚は基本食欲旺盛なので、大きなストレスがかかっている状態でもエサを欲する仕草をする場合もあります。
しかし、大きなストレスがかかっているところにエサを与えてしまうと消化不良をおこしてしまう場合がありますので、少なくともお迎え当日はエサを与えずに様子を見るようにしましょう。
【原因②】水の環境があっていない

『水槽の水が汚れている』『水温が適切ではない』など、水の状態があっていない場合にも、金魚が餌を食べなくなることがあります。
金魚は幅広い水質に対応できる方の魚ではありますが、適切な環境というのは当然あり、pHが下がって酸性に寄ってしまったり、水温が低すぎる・高すぎることで体調不良や食欲の低下に繋がります。
一体どのような状況が適切でどうなると食欲の低下が見られるのか、詳しく解説していきます。
◆水が汚れている
水槽の水が汚れている・水質が悪化していると、金魚の食欲が落ちエサを食べない原因になります。
金魚を一度でも飼育したことがある人はご存知かと思いますが、金魚は本当に大量のエサを食べ、毎日大量の糞をします。
多くの量を食べるため、入れるエサも必然的に多くなるでしょう。
そのため、食べかすも多く水槽内に溜まってきます。
また、糞の量も多いので、水換えをせずにそれらをそのまま放置してしまうと、金魚にとって有害なアンモニアや亜硝酸が発生してきます。
目に見えて水槽の水が汚れている場合はもちろんですが、アンモニアや亜硝酸などは目に見えませんので、ぱっと見水槽の水は綺麗に見えていても実は水質が悪化していることもあります。
このように水が汚れていたり水質が悪化していたりすると、金魚が体調を崩す原因になり、エサを食べない原因になってきます。
◆水温が適切でない
また、こちらも目には見えませんが、水槽の水温が適切でない場合も金魚がエサを食べない原因となります。
金魚は熱帯魚などよりも活動できる水温の幅が大きく、15〜28℃の水温で快適に活動できるとされています。
15℃を超えると食欲旺盛になりますが、逆をいえば水温が15℃を下回ってしまうと活動も低下し、エサを食べなくなってきます。
また、28℃を超える高温になってくると、酸欠の原因にもなってくるので特に夏は注意が必要です。
しかし、たとえ15〜28℃で金魚が快適に過ごせる水温だからといって、一日のうちの最低水温が15℃、最高水温が28℃などと、水温差が激しい環境は金魚にとって快適とは言えません。
人間も一日の気温差が激しいと体調を崩してしまう人がいるように、金魚も水温差が激しいと体調を崩しエサを食べなくなってしまいます。
◆対処法
水温が適切でない場合の対処法は、水温計をつけて水温をこまめに確認するようにしましょう。
冬場でどうしても水温が低くなってしまう場合は、サーモスタットがついたヒーターを導入し、夏場で水温が上がってしまう場合は、冷却ファンをつけておくなどの対処をおすすめします。
水量が少ないとどうしても水温が変化しやすくなってしまうので、横幅60センチ以上の水量の多い水槽で飼育するのがおすすめです。
また、目安として1日の水温の変化は10℃以内でとどまるようにするのがベター。
そのため、温度変化が大きくなるような窓際での飼育は避けるようにしましょう。
【原因③】餌が合わない

金魚がエサを食べない原因のさらにもうひとつが「エサが合わない」ということも考えられます。
例えばいつも与えているエサから新しいエサに変えたときに、金魚がエサを食べなくなることがあります。
◆新しいエサに変えた
金魚がいつも食べ慣れているエサから新しいエサに変えた途端にエサを食べなくなってしまうこともあります。
このケースは、金魚に食欲自体はありますので、口をパクパクして一度エサを口に含んで「ペッ」と吐き出す仕草をすることもあります。
エサを変えたことによる味の変化や、フレーク状のものから粒状のものに変えるなど、形状の変化に違和感を覚えて食べなくなることもあります。
◆対処法
金魚が新しい餌に変えてから食べなくなってしまった場合は、
などの方法を試してみましょう。
大抵の場合は、新しいエサにすぐ慣れますし、お腹が空くと自然に食べてくれることも多いです。
それでも金魚がエサを食べない場合は、以前与えていたエサに戻すのも対処法のひとつです。
新しくお迎えした場合は、購入元で与えていたエサを準備しておくといいでしょう。
また、反対に今までの餌で食いつきが悪くなった時には、他の餌を試してみたり、与える量を見直してみて下さい。
与えた餌を食べない場合、そのまま水槽内に放置しておくと水質悪化に繋がりますので「そのうち食べるだろう」と放置せずに、スポイトなどで吸い出すようにしてください。
まとめ
今回は、金魚がエサを食べないときの原因や、その対処法についてご紹介してきました。
数日間餌を与えなくても金魚が死ぬことはありませんが、数日食べない場合は、ご紹介した原因の他に病気なども疑われますので、金魚の体や泳ぎ方などに変化がないか注意深く観察するようにしましょう。
日々金魚を観察していれば、些細な変化に気づくことも簡単です。
この記事があなたと金魚との生活に役立つものになれば幸いです。
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