うさぎが食べられる果物10種!旬の季節毎に詳しくご紹介!

2024.11.20

うさぎが食べられる果物10種!旬の季節毎に詳しくご紹介!

うさぎはあまーい果物が大好きです。果物をおやつに与えている飼い主は多いですよね。そこで、今回この記事では、うさぎが食べられる果物を季節毎に分け、各果物の特徴と、うさぎに与える際のポイントをまとめてみました。

【掲載:2023.10.30  更新:2024.11.20】


うさぎに果物は与えていいのか

おねだりするうさぎ

うさぎの主食は牧草とペレットであり、果物は「嗜好品」にあたります。
うさぎにとって果物は「必ず与えなければいけないもの」ではありませんが、注意点さえ守ればうさぎに果物を与えても問題はありません。

うさぎに与えてもよい果物の例は下記の通りです。

    いちご/マンゴー/スイカ/キウイ/もも/メロン/ブルーベリー/りんご/柿/パパイヤ/バナナ/パイナップル

    ※果物の成分や与え方については後ほど詳しく説明します。

上記の与えても良い果物でも、間違った与え方をすると、うさぎが中毒を引き起こすだけではなく、最悪死に至る可能性があるので十分注意して与えましょう。

◆うさぎに果物を与える上で注意すべきこと

①果物をしっかり洗い、果肉部分を与える

果物を購入したらまずよく綺麗に洗ってください。
果物の皮には、農薬や虫がついていることが多いです。

農薬がついた果物の皮はうさぎの体に大変危険なものとなりますので、りんごなど皮を剥く食べ物であっても、まずは一度水で洗うと安心でしょう。

また、うさぎには、果物の実の部分のみを与えてください。

果物によっては種がありますが、種はそもそも消化が悪い上に中には有毒な物質「青酸」が含まれているものもあり、うさぎにとって大変危険ですので与えないでください。
一口齧っただけですぐに中毒症状が出るわけではありませんが、大量に摂取してしまうとうさぎの生命に関わります。

できるだけ少量でも食べさせないように十分注意しましょう。

②こども・肥満のうさぎには与えない

うさぎに果物をあげても良い時期の目安としては、生後3か月以降です。

うさぎが独り立ちするのは生後2か月頃で、その後メスが早くて生後3か月頃から、オスは生後半年頃に性成熟を迎えます。
離乳後に2週間以上牧草をしっかり食べて、うさぎのカラダ作りが十分に済んだら、果物といった嗜好品を食の楽しみとして、選択肢の一つに入れてあげるのがよいでしょう。

うさぎによってはアレルギーや軟便など、体に異変が見られる可能性も稀にある為、初めての果物を食べたあとは、食後から数日間よく観察してあげましょう。

また、果物はカロリーが高い為、元々肥満気味のうさぎにはあげないようにしてください。

③与える量・頻度について

どの果物でも注意したいのが、糖分です。

果物は糖分が多く甘いのでうさぎはよく好みますが、与える量はほんの少しで十分です。
果物の食べ過ぎはうさぎの太る原因になるので気をつけて与えましょう。

あくまでも果物は、おやつ、ご褒美です。牧草やペレットなど主食に影響しないようにしましょう。

目安としては、体重1㎏のうさぎに対し5gほどを、1~2週間に1度与えれば十分と言えます。

果物のように嗜好品は、うさぎが何かした後に与えると、「これをするといいことがある」とうさぎも覚え、学習してくれます。

例えば、おやつをあげるタイミングは、
・うさぎに食欲がないとき
・しつけをしたいとき
・爪切りなどうさぎが苦手なことをした後
が良いです。

嗜好性の高い果物は、飼い主とうさぎが仲良くなるためのアイテムにもありますので、有効活用し、与え方等に十分注意して与えてみてください。

では次に、うさぎに与えても良い果物別に詳しく見ていきましょう。


うさぎに与えていい「冬から春の果物」

◆いちご

いちご

いちごは12月~4月が旬です。
見た目の可愛さと絶妙な甘みが魅力的ないちご。うさぎもそんないちごが大好きです。

いちごには、

・ビタミンC
・アントシアニン
・カリウム
・キシリトール
・食物繊維
・葉酸

が豊富に含まれています。

うさぎがいちごを食べることで、

・免疫力向上
・疲労回復
・虫歯予防
・整腸

などの効果が期待できます。

いちごは、うさぎにとって良いことだらけの成分が詰まっている果物です。

うさぎにいちごを与えても大丈夫?注意点は何? うさぎにいちごを与えても大丈夫?注意点は何?

特にいちごには、健康な赤ちゃんを体内で育てるために必要な葉酸とビタミンCがたくさん含まれているので、妊娠中のうさぎには特におすすめの果物になります。

いちごをうさぎに与える際は、

・常温のもの
・よく水洗いする
・ヘタと種を取る

ことです。

冷たいいちごは、うさぎの体を冷やしてしまいます。できるだけ常温のいちごを与えましょう。また、いちごは水分を多く含む果物です。1度に大量に与えてしまうと、うさぎが消化不良を引き起こす原因にもなります。与える量と温度に気をつけましょう。

いちごは、旬の時期以外では店頭に新鮮なものがないことが多いですよね。
時期以外にどうしてもいちごを与えたいときは、ドライフルーツのいちごでも良いです。

しかし、ドライフルーツのいちごの場合も糖分に注意してください。生のいちごより糖分も凝縮され、多くなっていますので与えすぎには注意です。

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◆キウイ

キウイ

キウイは11月~4月が旬です。
キウイは栄養の王様といわれるほど栄養満点な果物です。
うさぎにも食べさせたいと考えている飼い主は多いですよね。

キウイには、

・ビタミンC
・食物繊維
・カリウム
・ビタミンE
・葉酸
・マグネシウム
・鉄

などたくさんの栄養素が含まれています。

特に、食物繊維が非常に多いので、うさぎのおなかに良い果物になります。

キウイをうさぎに与える際は、必ず皮をむいた、新鮮な果肉のみを与えましょう。
キウイのように栄養価の高いものは、毎日与える必要はありません。毎日与えることでかえって肥満を誘発する恐れもあります。

はじめて与える際は、少量ずつ与え、うさぎが下痢をしないか等様子を見ながら試してみてください。

キウイやいちごと同時期に旬を迎えるみかんなど柑橘系の果物は、うさぎが好めば与えても大丈夫ですが、酸味が強いので柑橘系は好まないうささぎが多いです。

みかんの場合、外側の皮のほかに果肉にも薄皮がついています。この薄皮がうさぎにとってはおすすめできないのです。

うさぎはみかんの薄皮の消化が得意ではありません。薄皮を大量に摂取すれば消化不良を引き起こす恐れがあります。

なので、みかんの場合は中身より、外皮のほうがおすすめです。ただし、農薬がついていないものに限った話ですので、外皮を与える際が必ず農薬の有無を必ず確認しましょう。


うさぎに与えてよい「春から夏の果物」

◆もも

ももは、7~8月が最盛期です。

ももは、

・水分
・食物繊維
・カリウム
・ナイアシン

が豊富に含まれています。

ももは水分量が非常に多いので、食欲が低下したうさぎの水分補給代わりにもなる果物です。

そして、ももといえば、他の果物に比べ甘い香りが特徴的ですよね。
この甘い香りはうさぎを引きつけ、ももを好むうさぎは非常に多いです。ももを喜んで食べるうさぎが多いですので、与える量には十分注意しながら与えましょう。

ももをうさぎに与える際は、農薬がついていること考慮して、皮は捨て、果肉を少量与えてください。農薬のついていない皮はうさぎに与えても問題ありませんが、食物繊維がとても多いので、少量ずつおなかに変化がないことを確認しながら与えましょう。

うさぎに与えるももですが、缶詰のももはおすすめしません。
缶詰は、保存も効き、一年中入手可能なので、手軽なのですが、うさぎにとっては甘みが強すぎて、肥満や体調不良の原因になります。うさぎに与えるももは必ず、傷みのない、生の新鮮なももにしましょう。

◆メロン

メロンは、5~7月に欠けて旬を迎えます。

メロンは、

・βカロテン
・カリウム
・GABA

が豊富に含まれています。

うさぎにとってメロンは非常に体に良い果物になります。
特にGABAには、精神面を落ち着かせたり、抗ストレス作用がある成分のため、ストレスに非常に弱いうさぎにはとっておきの果物です。

ただ、メロンをうさぎに与える際は、メロンの水分と糖分、甘みの強さに注意しながら少量与えましょう。メロンも、皮と種をとり、新鮮な常温の果肉を与えてくださいね。

メロンは傷みやすい果物です。缶詰もなかなかない果物ですので、旬の時期限定の特別なおやつにしてみてください。

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◆ブルーベリー

ブルーベリー

ブルーベリーは、6~8月が旬です。

ブルーベリーには、

・ビタミンC
・ビタミンE
・食物繊維
・ミネラル
・アントシアニン

が主に含まれています。

ブルーベリーは目に良い果物としても有名ですが、実はスーパーフードといわれるくらい栄養豊富です。

また、ブルーベリーは皮ごと与える果物ですので、うさぎに与えるブルーベリーは必ず無農薬のものを選びましょう。

ブルーベリーは小さくて、ついついうさぎに与えすぎてしまいますが、一粒一粒にギュッと栄養と糖分が詰まっていますので、与える量には注意しましょう。



うさぎに与えてよい「秋の果物」

◆りんご

りんご

りんごは品種によって旬の時期がそれぞれ異なりますが、9~10月からりんごが最も出回る時期になります。

りんごには、

・カリウム
・ビタミンC
・ポリフェノール
・食物繊維

が含まれています。

「1日1個のりんごは医者いらず」という言葉があるほどりんごは優秀な果物です。

りんごも他の果物同様、うさぎに与える量は少量で十分です。
毎日与える必要はありません。1~2週間に1度くらいを目安に与えてましょう。

りんごは、ドライフルーツのように加工されたものではなく、生のりんごがうさぎにはおすすめです。生のりんごを与える際はよく洗い、皮と種を取り、小さくカットしてください。

りんご果汁をうさぎの飲み水に混ぜてあげると、よく飲んでくれ、尿の排出を促してくれます。果汁はうさぎに与えて大丈夫ですが、人間用のりんごジュースは砂糖が多く加工された物ですので、おすすめできません。

必ず、生のりんごを絞った果汁で、その果汁も3倍くらいに薄めて与えましょう。
体調不良や老齢で、食欲低下しているときなどは特におすすめです。

うさぎにりんごをあげても大丈夫?葉や枝は?与える時に気をつけることは? うさぎにりんごをあげても大丈夫?葉や枝は?与える時に気をつけることは?

◆柿

柿

秋といえば柿でもありますよね。
柿は、9~11月が旬です。

柿には、

・ビタミンC
・カリウム
・βカロテン
・タンニン
・食物繊維

が主に含まれています。

免疫力を上げてくれるビタミンC、体の中にたまった余分な成分を尿として排出を促してくれるカリウム、皮膚の健康に役立つβカロテンが含まれていますのでうさぎの健康に良い果物です。

そして、あまり聞き慣れないタンニン。タンニンは、抗酸化作用が期待でき、生活習慣病や老化予防に役立つ成分です。ただ一点気をつけたいのが、タンニンを1度に多量摂取するとうさぎの健康に害を及ぼしかねないので他の果物同様、柿は少量で十分です。

柿は固い皮と種があります。皮と種を取り、果肉のみを与えましょう。
生柿のほかに干し柿もありますが、あくまで人間用に加工されたものですので、小動物用のドライフルーツの方が良いでしょう。

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ビタミンA・Cが含まれています。

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うさぎに与えてよい「通年売られている果物」

◆パパイヤ

パパイヤは12月あたりに比較的多く店頭に並びますが、年間を通して売られている果物です。

パパイヤには、

・カリウム
・ビタミンC
・ポリフェノール
・パパイン
・カルシウム

が含まれています。

ポリフェノールが豊富なパパイヤは、血液をさらさらにしてくれ生活習慣病の予防効果が期待できます。

そしてパパイヤにはパパインという成分が含まれていて、このパパインは余分な糖質や脂質を分解してくれる作用があります。さらに、うさぎにとってうれしいことが、パパインは毛玉ケア効果も期待でき、うさぎが飲み込んだ毛玉を分解してくれる成分でもあります。

しかし、パパイヤはカルシウムも多いので、うさぎが摂取しすぎると、尿石症の原因にもなりますので、気をつけましょう。

パパイヤには、生と乾燥の両方があります。生パパイヤをうさぎに与えるときは、中の種をスプーン等で取り除いて、果肉をスライスしたら、30分くらい水に浸します。あく抜きをしてから与えてあげると良いです。

そんな手間かけられないよ、という方は、うさぎのおやつが売っている小動物コーナーには、乾燥パパイヤが売られていますので、乾燥パパイヤも有効活用してみてください。

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◆バナナ

バナナ

フルーツの王道、バナナです。
バナナは、どの時期でも売られている果物のひとつですね。

バナナは、

・食物繊維
・カリウム
・カリウム
・ビタミンB
・マグネシウム
・ポリフェノール

が含まれています。

バナナには食物繊維が豊富ですので、うさぎの腸内環境改善を期待できるうれしい効果があります。

バナナはどの果物よりも糖質が多いので、ほんの少量で十分です。バナナのドライフルーツもどこでも売られていますが、生のバナナよりさらに甘みが強いですのでスライスの半分でも
甘みの強いバナナばかり与えていると、主食の牧草やペレットを食べなくなってしまうので気をつけてください。

バナナは、健康なうさぎはもちろん、噛む力が落ちた老齢のうさぎや食欲のないうさぎでもおいしく食べることができるおやつですので活用してみてください。

また、体調を崩して苦い薬を飲ませないといけないときにはバナナをペーストにして薬と混ぜてあげると飲みやすくなります。

◆パイナップル

パイナップルも通年安定して輸入されているので、店頭にいつでも並んでいます。
食べたいときには簡単に入手できる果物ですね。

そんなパイナップルには、

・ビタミンB
・ビタミンC
・食物繊維
・カリウム
・マンガン

が含まれています。

パイナップルには、疲労回復や腸内環境の改善が期待できる成分がたくさん詰まっています。
パイナップルに含まれる栄養素の中で、マンガンという栄養素があります。
一般的な食生活を送っていればマンガンが不足することはないといわれていますが、骨の形成や体全体の成長、脳機能などに関わる重要な栄養素です。

パイナップルをうさぎに与えるときは、皮は取り、果肉を小さくカットしてあげましょう。
パイナップルをはじめて食べるうさぎは、お腹の様子を見ながら少量ずつ与えてみてください。

パイナップルにも生とドライフルーツがありますが、できるだけ生のパイナップルを与えましょう。

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繊維質が豊富なパイナップルの芯の部分を使用しています。

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まとめ

果物は、量と与え方に気をつければ、うさぎの健康に良い影響をもたらしてくれる優秀な食べ物です。

果物はうさぎにとって嗜好品ですので、うさぎの主食は牧草やペレットであることを忘れず、果物はごく少量で十分です。
いちごやもものように旬の時期がある果物は、一番美味しいその旬の時期にのみ与えるなど、ご褒美として食べさせてあげましょう。

果物を与える際は、できるだけ皮と種は取り除き、与えすぎないよう一口サイズにカットしてください。
また、果物は水分量を多く含むものが多いので下痢などになっていないか、うさぎのお腹の調子を見ながら与えてくださいね。

生の果実が心配…という方は、うさぎや小動物用に発売されている果物のおやつを取り入れてみてはいかがでしょうか。

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小動物大好きPetSmileすもーる部です。小動物にまつわるエピソードやお役立ち情報を発信します♪


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