1.キンカチョウとは
2.キンカチョウの鳴き声7選
2-1.キンカチョウの鳴き声「キュークルクル」
2-2.キンカチョウの鳴き声「チュッ、チュッ」
2-3.キンカチョウの鳴き声「ミッ、ミッ」「プッ、プッ」
2-4.キンカチョウの鳴き声「ミッ、チチ、キュルキュル」
2-5.キンカチョウの鳴き声「ニャ、ニャ」
2-6.キンカチョウの鳴き声「キュルルルル」
2-7.キンカチョウの鳴き声「ミーミー」「メーメー」「ぺーぺー」
キンカチョウとは
-
●キンカチョウ:スズメ目カエデチョウ科に属する野鳥で、漢字では【錦華鳥・錦花鳥】と書きます。
●学名:Taeniopygia guttata 英名:Zebra finch
●生息地:オーストラリアやインドネシア
●体長:全長10cm・体重12~15g
スズメや文鳥よりもさらに小さくメジロに似た大きさです。
●寿命:5年(飼育下では10年程度)
●繁殖:ほぼ一年中(一回に4~5個の卵を産みます。)
キンカチョウは渡り鳥ではなく、留鳥なので毎年同じ場所で観測することができます。
群れを作り、開けている草地・水のある低木林で暮らしています。
キンカチョウのオスは品種に関わらず、お腹の上あたりに縞柄が入っているのが特徴です。
そのしましま模様から英名:ゼブラ(Zebra finch)と名付けられたのが由来と言われています。
キンカチョウは頬がオレンジ色をしているのが特徴ですが、オスのみが頬にオレンジ色の羽が生えています。
メスはオスと比べて、色合いがとてもシンプルです。
鳥は全般的にオスの方が派手で、メスは落ち着いた色をしていますよね。
頭や体全体はグレーやアイボリー系の色をしています。
くちばしはオスメス共にオレンジ色をしていて、フィンチの特徴である円錐形でスズメや文鳥と同様に真っ直ぐな形をしています。
インコやオウムなどとは違っていて、また愛嬌がありますね。
キンカチョウは明治期に輸入されて日本では歴史のある愛玩鳥です。
そして現在までに50種類以上の色や品種が作り出されています。
沢山のカラーバリエーションの中から有名なものをご紹介します。
◆①ノーマルグレイ
元祖キンカチョウ。野生種の色で頭はグレー、尾羽が黒色、腹はクリーム色をしていて、さらにオスは羽とお腹の間に茶色地があり白い斑点模様が入っています。
◆②フォーン
ノーマルグレーのグレー部分がフォーンカラー(小鹿色)栗色をしており背中は濃いクリーム色、お腹は淡いクリーム色をしており、ノーマルグレー同様にオスは羽とお腹の間に茶色地があり白い斑点模様が入っています。
◆③ペンギン
体の上面、背中がグレーで腹が淡いクリーム色。
背中の色がはっきりしているのでまさにペンギン特徴をよく出しています。
◆④イザベル
全体的にクリーム色です。
ノーマルの地色・黒色や茶色を薄めていったのがこの品種の特徴です。
ノーマルと同様にお腹には淡い茶色時に白い斑点が入っています。
◆⑤パイド
パターンは不規則ですが、身体に純白の色抜けがある状態をいいます。
ノーマル、フォーン、ペンギン、ブラックフェイス・・・全ての品種に見られる特徴になります。
また一度パイドが遺伝すると、必ずどこかしらの場所が白ぬけしたパイドのキンカチョウが産まれていきます。
◆⑥ブラックフェイス
ノーマルのくちばしの周りから尾羽にかけて黒色が入ります。
個体によって黒色の入り方はまちまちで、胸と腹くらいまでが黒い子や下腹部まで真っ黒の子と様々。
広い範囲を黒く発色させている方が、良いブラックフェイスと言われるそうです。
キンカチョウは種類によって値段が異なってきます。
珍しい種類のものですと高額になり、1万円前後することもあります。
一般的なキンカチョウの値段はだいたい3000円~4000円くらいになります。
また、つがいになってかごに入れられて販売されていることも多く、だいたいノーマルのつがいですと7000円前後で販売されていることが多いです。
次ではキンカチョウの鳴き声(さえずり)の特徴についてみていきたいと思います。
キンカチョウの鳴き声7選
キンカチョウの独特の鳴き声(さえずり)についてですが、なんと猫に似た鳴き声をしているのです。
そしてトランペットのような独特な音も出します。
言ってみればちょっと賑やかな鳴き声かもしれません。
良く鳴くのはオスで、メスはあまり鳴きません。
キンカチョウの鳴き声はとても楽しく可愛らしく、長く鳴いてみたり、短く鳴いてみたり、とても心地が良いものです。
一日中、可愛らしい鳴き声を聞かせてくれます。
キンカチョウをペットとして購入する理由のひとつとして、鳴き声の魅力があるようです。
どんな時にどんな鳴き方をするのでしょうか?
鳴き方を大きく分けると、【地鳴き】【さえずり】【呼び鳴き】の3種類に分類されます。
◆キンカチョウの鳴き声「キュークルクル」
この鳴き声は【さえずり】求愛の時の鳴き声です。
◆キンカチョウの鳴き声「チュッ、チュッ」
この鳴き声も同様で【さえずり】求愛の時の鳴き声です。
◆キンカチョウの鳴き声「ミッ、ミッ」「プッ、プッ」
こちらは【地鳴き】と呼ばれ、短くつぶやくような鳴き声をします。
◆キンカチョウの鳴き声「ミッ、チチ、キュルキュル」
これは【さえずり】求愛の時の鳴き声で、オスが普段よりも大きくそして激しい感じで絶えずメスに対してさえずります。
まるで口説いているかのように、愛を伝えようとする歌声に聞こえてきます。
◆キンカチョウの鳴き声「ニャ、ニャ」
この鳴き声の時は【さえずり】でご機嫌な時です。
◆キンカチョウの鳴き声「キュルルルル」
この鳴き声は【さえずり】で、オス同士の縄張り争いで、縄張りを主張するときに鳴く声だと言われています。
激しく鳴くのが特徴です。
◆キンカチョウの鳴き声「ミーミー」「メーメー」「ぺーぺー」
こちらの鳴き声は【呼び鳴き】で、寂しいときに飼い主やペアのキンカチョウを呼びます。
大きく長めに繰り返し、甘えるように鳴くのが特徴です。
猫のような甘い声で飼い主を呼ぶので、飼い主さんはとても幸せを感じるでしょう。
キンカチョウのメスはあまり鳴きませんが、この呼び鳴きで「メーメー」(オスよりもちょっと低めの声です)と鳴くことが多いです。
キンカチョウの鳴き声がうるさい時の対処法
キンカチョウはとてもよく鳴きますから、例えば鳥の鳴き声が気になる人にはうるさく感じるかもしれませんが、普段の鳴き声は決して騒音という程ではないはずです。
セキセイインコのようにおしゃべりをする訳でもなく、そして文鳥よりはさえずりが多く、一日中お話しているイメージでしょうか?
時期的にうるさく聞こえるときもあるかもしれません。
例えばキンカチョウの求愛の時期や縄張りを主張する時などは、普段よりも声が大きく、繰り返すことが多くなりますから、近隣やお住まいが集合住宅ですと迷惑をかけることもあるかもしれません。
オスが必死にメスに対して求愛をしたとしても、うまくペアになれなかった場合はオスとメスを離すことも必要でしょう。
特にオスが求愛をする場合は、メスの返事が返ってくるまで繰り返されるのです。
またオス同士が縄張り争いをして大きな声で鳴いている場合も、離して飼育することで鳴き声を鎮めることが可能です。
さらに寂しくて呼び鳴きをしている場合は、傍に行ってコミュニケーションを取ってあげることで呼び鳴きが和らぎ、静かになるでしょう。
この寂しいときの鳴き声は、猫のように飼い主を呼び鳴きしますので、飼い主さんはとても嬉しく感じるのではないでしょうか?
キンカチョウを飼育するために必要なこと
キンカチョウは身体が小さいながらも比較的丈夫ですからとても飼育しやすい鳥でもあります。
欠点があるとすれば、ちょっと憶病でストレスを受けやすいところがあるということです。
そのため、キンカチョウと必ず一日1回は声をかけたりコミュニケーションを取って、健康チェックをしてあげることも大切ですね。
そしてキンカチョウは寒さに弱いので、秋口から真冬にかけてはしっかりとした温度管理をしてあげなければいけません。
特に寒い地域、北海道や東北地方などではさらに気を付けてあげなければいけないでしょう。
キンカチョウが快適に感じる温度設定はだいたい20~25℃です。
普段から部屋の気温が一定であれば問題ありませんが、日中人が居なくなり、部屋が冷えてしまう場合はペット用のヒーターを設置して寒くならないように温めてあげる必要があります。
そしてヒナから飼育すれば、インコや文鳥のように手乗りにすることも可能です。
じっくり時間をかけて育てる覚悟があるのであれば、チャレンジしてみるのも良いかもしれませんね。
その時は、自分が親代わりになるのを前提として、飼育環境や飼育方法も整え大切に育ててあげてくださいね。
まとめ
キンカチョウは身体が小さく、そしてカラフルで猫のような愛くるしい声で鳴き、ペットとしてはこれからも高い人気を誇るといえるでしょう。
そしてキンカチョウだけに限らず、小鳥を家族にお迎えする上にはしっかり最後まで家族の一員として可愛がってあげて欲しいと思います。
毎日どんな可愛い鳴き声を聞かせて私たちを和ませてくれるのか、とても楽しみな小鳥ですね。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
– おすすめ記事 –
・ひよこ鑑定士とはどんな仕事?なり方や資格についてなど |
・エミューはペットとしてなつく?飼育方法や注意点をご紹介 |
・インコのケージ掃除はした方が良い?ケージの掃除のやり方やポイントを紹介 |
・幸せを呼ぶ青い鳥8選!日本で見られる種類や特徴、会える場所を解説! |