1.カメは飼い主になつく生き物!
2.なつきやすいカメの種類
2-1.リクガメ
2-2.アカミミガメ
2-3.なつくのに時間がかかるカメの種類
3.カメをなつかせるためにできること
3-1.エサを一粒ずつあたえる
3-2.散歩をさせる
3-3.なるべく目を合わせる
3-4.大きな音を出したりしない
カメは飼い主になつく生き物!
甲羅の美しさやユーモラスな表情と動きで、ペットとして人気があるカメ。イヌやネコのように鳴き声でコミュニケーションをとるわけではないですが、なつくと首を引っ込めなくなったり、近寄ってきてエサを催促したりするようになります。インスタの動画でもスケボーに乗ってネコを追いかけるカメや、飼い主の後を追って一生懸命走る可愛らしいカメの姿を見ることができます。
SNSで見かけるカメのように飼い主と認識され、なついてもらうためにはどうしたら良いのでしょうか?
本記事ではなつきやすいカメの種類と、カメをなつかせるためにできることについて解説していきます!
なつきやすいカメの種類
カメの種類は約280種におよび、陸棲・水棲・半水棲と住む環境も違えば、環境によって姿形もさまざまです。カメは小型の種類でも30~40年と長く生きます。新しくカメをお迎えする場合は、仲良く暮らしていくためにもなつきやすい種類を選ぶとよいでしょう。
◆リクガメ
リクガメは草食で穏やかな性格が多い種類のカメです。
野菜や果物を一生懸命モシャモシャ食べる様子は可愛らしくて目が離せません。
学習能力が高いので、人によくなつく性質があり、飼い主の顔を覚えて寄ってくるようになります。
他にも飼い主の手から野菜を食べたり、頭をなでても首をひっこめなくなるリクガメもいます。
なつきやすいリクガメの種類は以下の3種です。
- ギリシャリクガメ
- ヨツユビリクガメ
- ヘルマンリクガメ
・ギリシャリクガメ
ギリシャリクガメはカメ目リクガメ科チチュウカイリクガメ属に分類されるリクガメです。
甲羅がギリシャ織の模様に似ている事が名前の由来です。
温度・湿度の変化に強く、臆病ですがおとなしい性格なのでなつきやすい種類です。
・ヨツユビリクガメ
別名はロシアリクガメ。カメ目リクガメ科ヨツユビリクガメ属に分類されるリクガメです。
シャベルのような形の足で穴を掘る性質があります。穏やかで温和な性格です。
・ヘルマンリクガメ
ヘルマンリクガメはカメ目リクガメ科チチュウカイリクガメ属に分類されるリクガメです。
愛嬌のある顔立ちが特徴です。
食に貪欲で活発で物怖じしない性格から、人になつきやすいと言われています。
◆アカミミガメ
アカミミガメで代表的なカメはミシピッピアカミミガメです。
カメ目ヌマガメ科アカミミガメ属に分類されます。顔の横に赤いラインが特徴的です。
子ガメの頃は「ミドリガメ」の愛称で呼ばれ、昔から慣れ親しまれてきました。
好奇心旺盛で活発な性格をしているため、基本的に人懐っこいカメです。
しかし、個体によってはやんちゃすぎて気性が荒くなる個体も。ツンデレ気質があるとも言われます。
現在、ミシピッピアカミミガメは条件付特定外来生物に指定されたことにより、販売・購入は禁止されてしまいましたが、規制開始前からアカミミガメを飼育していた場合はこれまで通り飼うことができます。すでに飼育されている方は、寿命を迎えるまでたくさん可愛がってあげてくださいね。
◆なつくのに時間がかかるカメの種類
なつくのに時間がかかるカメは以下の3種です。
・クサガメ
・二ホンイシガメ
・ミシピッピニオイガメ
・クサガメ
クサガメは、カメ目イシガメ科イシガメ属のカメです。子ガメの頃は「ゼニガメ」の愛称で呼ばれ、ミシピッピアカミミガメと並ぶペットのヌマガメ・二大巨頭と言っても過言ではないでしょう。好奇心旺盛ですがやや神経質な面もあり、なつくのに時間がかかるカメです。しかし、なつくとベッタリになる個体もいます。
・ニホンイシガメ
ニホンイシガメは、カメ目イシガメ科イシガメ属のカメです。日本固有の品種で、野生のニホンイシガメは準絶滅危惧種になっています。黄色味を帯びた褐色という渋めの甲羅の色をしており、海外でも人気の高いカメです。性格はクサガメと同様、神経質で臆病な一面を持ち、ゆっくりと慣らしていく必要があります。
・ミシピッピニオイガメ
ミシピッピニオイガメは、カメ目ドロガメ科ニオイガメ属のカメです。後ろ足の付け根から臭いのある分泌液を出すことから、名前の由来になっています。小型の種で飼いやすく、熱帯魚とも共生できるカメですが、完全水棲の種で人になつくまでには多少時間がかかります。しかし、一旦なつくとエサを欲しがって寄ってきてくれるようになるので、根気よく向き合っていきましょう。
3種類ともなつきやすいカメに比べてなれるのに時間がかかるだけで、丈夫で飼いやすい種類です。じっくりと時間をかけてコミュニケーションをとっていくことで仲良くなれるでしょう。
カメをなつかせるためにできること
まずは、一緒に暮らすカメに対して愛情をもって接しましょう。
カメは基本的に臆病な生き物ですので、驚かせないように優しく接してあげると徐々に心を開いてくれるはずです。
また、カメはイヌやネコのように「馴れる」ではなく「慣れる」感覚で「なつく」ため、カメにとってのメリットがある事が仲良くなれる近道です。詳しく説明していきます!
◆エサを一粒ずつあたえる
カメが一番楽しみにしていること。それはエサの時間です。カメは食欲旺盛な生き物なので、エサを使ったコミュニケーションが基本となります。
現在、カメを飼っている方はエサをあげる時に、水棲のカメに金魚と同じように水槽の上から撒き餌、陸棲のカメにお皿の上に置き餌でエサやりをしていないでしょうか?
この方法は飼い主の時短にはなりますが、カメをなつかせるためにはエサを一粒ずつあたえようにしましょう。エサを一粒ずつあたえることによって、カメがエサをくれる人=飼い主として認知してくれるようになります。
この時にカメの名前を呼ぶなど、声をかけながらエサを与えると飼い主の声にも反応するようになるのでオススメです。
◆散歩をさせる
カメはゆっくり動くと思われがちですが、実は活動的で結構足も速い生き物です。
インスタの動画でも全力ダッシュするクサガメやアカミミガメの様子が見られます。
また、好奇心旺盛な種類も多いので散歩をさせると、興味津々で部屋中を探検します。
散歩中にスキンシップもとれるので、是非カメの目線になって寝転がるなど、低い姿勢をとってみてください。カメが顔の近くに寄って来てじーっと見つめてきたり、体の上に乗ってきてくれるかもしれませんよ。
カメを散歩をさせる時は、天敵が多い屋外より室内のほうが安心です。
活発に動きまわるのでしっかり脱走防止対策をしておきましょう。
また、カメは変温動物なので室内の温度にも気を付けながら散歩をさせましょう。
◆なるべく目を合わせる
カメの主な天敵はカラスやネコです。そのためまだ慣れていない関係性で上から見下ろされると、天敵と思われ首をひっこめてしまいます。散歩をさせる時と同様、なるべくカメの目線に合わせてアイコンタクトをとってみてください。カメも飼い主の顔を覚えて、安心感を抱くようになります。
また、エサを一粒ずつあげる時のように、目を合わせながら名前を呼ぶなど声をかけるコミュニケーションをとりましょう。視覚と聴覚のダブル効果でより認識されやすくなります。
◆大きな音を出したりしない
カメは基本的に臆病な性格をしているため、静かな環境を好みます。
大きな音がするとびっくりしてしまい、ストレスを感じて甲羅の中に隠れてしまいます。
カメの水槽は大きな音が出るテレビの近くや、人の出入りが激しい玄関などに設置しないようにしましょう。
カメが安心して暮らせる環境を整えてあげてから、コミュニケーションをとるようすると、よりなつきやすくなります。カメの名前を呼んだり、声をかける時もカメがびっくりしないような音量で話しかけてあげてくださいね。
まとめ
結論、カメはなつく生き物です!
なつきやすい種類は、
・リクガメ
・アカミミガメ
なつくのに時間がかかるカメの種類は、
・クサガメ
・イシガメ
・ミシピッピニオイガメ
でした。
しかし、なつくのに時間がかかるカメの種類でも、カメをなつかせる方法でじっくりとコミュニケーションをとっていけばなつかせる事ができます。
なつかせる方法としては、
・エサを一粒ずつあたえる
・散歩をさせる
・なるべく目を合わせる
・大きな音を出したりしない
でした。
カメはなつくとそばに寄ってきて飼い主の顔を見上げてエサの催促をしたり、名前を呼ぶと反応してくれるようになります。
基本的にスキンシップがあまり得意でないと言われるカメですが、カメから寄ってきてくれたら際には是非、スキンシップをとって可愛がってあげてくださいね。
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