1.ヨコエビってどんな生き物?
1-1.「エビ」と付くがエビではない
1-2.とても種類が多い
2.ヨコエビはどこにいる?
2-1.様々な場所に生息
2-2.おすすめスポット
2-3.新種も発見されている
3.ヨコエビは飼育することができる?
3-1.ヨコエビは飼うことができる!
3-2.ヨコエビの飼育環境
3-3.ヨコエビの餌
4.まとめ
ヨコエビってどんな生き物?
ヨコエビはヨコエビ目に分類される甲殻類の仲間であり、エビと名前がついていますが、実はエビではありません。
ヨコエビはアクアリウムをしているといつのまにか水槽に小さな動くものがいると気づいて、発見することの多い生物です。
最近ではこのヨコエビの愛好家も増えており、淡水で飼育する方や他の生き物の餌目的で繁殖する方などさまざまなな楽しみ方があります。
ヨコエビの大きさは大きなもので5ミリ前後であり、平均して1〜2ミリ前後なのが一般的です。
主に海水水槽で発生する生き物であり、知らないうちひ大繁殖しているというケースが多々あります。
主に発生源として、海藻やライブロックに付着しており水槽内に持ち込まれることがほとんどです。
不思議な生物、ヨコエビについて詳しく解説していきます。
◆「エビ」と付くがエビではない
ヨコエビはエビと名前が付いていますが、厳密にはエビではありません。
エビ類との最大の違いは、背甲の有無でありえびにある兜のような部分がヨコエビにはありません。
さらには、身体がエビよりも柔軟に動く作りになっており、たくさんの節からできているという特徴があります。
節と節は薄い皮で繋がっているだけであり、柔らかくある程度自在に動かすことが可能です。
◆とても種類が多い
一口にヨコエビと言ってもその種類は豊富であり、日本には主にニホンヨコエビが生息しておりますが、ヨコエビの活動範囲の広さからもその種類が多いことがわかります。
最近では新種も発見されており、南米原産のフロリダマミズヨコエビは本来ヨコエビが生息が難しいとされていた、河川や下流域の汚濁が進んだ場所でも生息できます。
度々新種が見つかるヨコエビの種類はとても多く、大きさや見た目なども種類によりばらつきがあります。
ヨコエビはどこにいる?
海水水槽での発生が多いと紹介したヨコエビですが、海水域だけに留まらず淡水域の河川や池などにも確認されています。
◆様々な場所に生息
さまざまな場所で確認できるヨコエビですが、止水、流水問わずに様々な水質淡水域に生息しています。
主には湧水がある上流域や河川の中・下流域のやや汚濁の進んだ水域,砂礫質・泥質・植生の根などで発見することができます。
魚の餌用に水槽内に取り入れて、繁殖させるとおやつ代わりにもなります。
◆おすすめスポット
ヨコエビを確実に採取する場合には、河川の上流付近や湧水のある比較的綺麗な水域で見つけるのがおすすめです。
海水水槽に入れる場合には、海藻を購入していれると増えやすいですよ。
見た目から害虫扱いされやすいヨコエビですが、最近では愛好家も多く魚にも無害なためおやつ代わりにも飼育する方や様々な種類を比較するために飼育している方もいます。
自分なりのヨコエビの楽しみ方を見つけて、採取するためにおすすめスポットを探してみてください。
◆新種も発見されている
上記でも触れましたが、ヨコエビは種類が豊富であり最近新種が発見されました。
フロリダマミズヨコエビは、本種は北米原産で、体長1㎝程度のヨコエビです。
特徴は、第2触角が第1触角の約1/2、第2触角副鞭が2節、第3尾肢が短く第2尾肢より突出しない、尾節板が切れ込まないという見た目の特徴があります。
フロリダマミズヨコエビのすごいところは、在来のヨコエビ類が生息しにくい河川・下流域のやや汚濁が進んだ水域にも生息という点です。
日本国内の河川に生息するヨコエビの仲間にはニッポンヨコエビが主ですが、本種とはよく似ており、見た目が酷似しているため比較するには時間を要します。
また、フロリダマミズヨコエビは大阪府内でも生息を確認されており日本にも定住している外来種という側面があります。本邦では1989年に利根川流域への侵入が確認され、近年は東北地方から九州にいたる広い範囲に分布しています。日本への侵入経路は不明ですが、原産地のアメリカでは、バラスト水への混入、養殖魚、釣り餌、水草などの輸送に伴って付着したフロリダマミズヨコエビが分布域を広げたと考えられています。
大阪府内では淀川で生息が確認されており、個体数も多くすでに定着しています。
ヨコエビの新種は世界的に見つかっているので、今後も増えていく可能性がありますね。
ヨコエビは飼育することができる?
ヨコエビの生態や特徴について、紹介してきましたがヨコエビを飼いたい!と考えている方は飼育をきちんと継続して行うことができるのか疑問に思う方もいるでしょう。
本項目ではヨコエビの継続的な飼育について、紹介していきます。
◆ヨコエビは飼うことができる!
ヨコエビは飼育できるのか?という疑問の結論からいうと愛好家もいるぐらいですので、ヨコエビの飼育は可能です。
ヨコエビが繁殖している水槽は魚の手頃な自然食として、おやつ代わりにも活躍します。
ヨコエビの生態を楽しみたい、というヨコエビ単体の飼育ももちろん可能です。
魚の餌にしたいという方には、アクアリウムの景観を損なわないか心配な方もいるかもしれませんがか、魚を入れていると表に出てくるようなやつと大きいものから食べられていくので、ヨコエビにより水槽の見た目が悪化してしまい、景観を害するようなことにはならないので、安心してください。
さらには、立ち上げ当初藻が生え始めるようになってから魚を本格に導入するまでの立ち上げ時がヨコエビの繁殖の全盛期であり、それ以外は自然と目にすることはなくなりますので、気にすることはありません。
ヨコエビを増やして餌にしたいという方の中には特にタツノオトシゴに与えている方が多い傾向にあります。
現在タツノオトシゴを飼育している方は、ヨコエビを与えると嗜好性がアップするかもしれませんので、導入を検討してみてはいかがでしょうか?
またヨコエビの飼育を楽しみたい、ヨコエビの観察をしたいという方は、海藻などを購入して観察してみると自然に湧いてくることが多々ありますので、そのまま飼育を継続して貰えばヨコエビの観察も容易です。
ヨコエビの生態はまだ詳しく解明されていない部分も多くあり、ケアをするのが難しいという側面がありますが、現在の温度や水質設定でヨコエビが発生したということは、少なくともヨコエビにとって好ましい環境であるとも言えますので、現在の飼育環境を継続してもらえれば、問題はありません。
次項目でヨコエビの適切な飼育環境について、詳しく解説していきます。
◆ヨコエビの飼育環境
ヨコエビは海水で目淡水でも飼育が可能であり、水温は20℃前後に設定しておくと繁殖しやすくなります。
ヨコエビには掃除屋さんの側面があり、ゴミや藻などを食べてくれるため飼育価値は十分にあります。
さらには、ヨコエビの飼育は多少放任主義でも勝手に増えていくためお世話が少ないという利点があります。
注意したいのは、海水のヨコエビと淡水のヨコエビがおり発生した水の環境でそのまま育てることが大切です。
海水からいきなり淡水に変えてしまうと、環境の変化についていけずに、死滅してしまう可能性があります。
適切な飼育環境としては、普通に魚を飼う時と同様のアクアリウムの設備で問題ありません。
ある程度ろ過された綺麗な水源にヨコエビは発生しやすいため、ろ過装置も導入するようにしましょう。
注意したいのは、ヨコエビはとても小さいためろ過装置に吸い込まれてしんでしまう、水換えの時に誤って吸い込んでしまい死んでしまうという可能性が高いです。
ヨコエビの数を減らさないためにも細かい目のフィルターを用意してヨコエビがろ過装置に吸い込まれないような対策をします。
追加でこまめにろ過装置にはに中も確認して、ヨコエビが吸い込まれていないかチェックすると安心です。
◆ヨコエビの餌
ヨコエビは雑食性であり、ゴミや魚の食べ残し、藻などをなんでも食べます。
ヨコエビ飼育の利点はエサを別に用意する必要がない点です。
ヨコエビを完全に駆除することは不可能と言われています。
つまりは数が減り根絶することがないということですので、ヨコエビ用にエサを与えなくても問題はありません。
海藻などを新鮮なものに定期的に交換するだけでヨコエビの生存には十分です。
まとめ
不思議な生物、ヨコエビについてしょうかいしました。
魚のおやつとしても活躍してくれるヨコエビは海水と淡水どちらでも見かける生き物です。
ヨコエビ自体の飼育も人気が出てきており、いろんな楽しみ方ができるのが、魅力です。
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