1.うさぎが震える原因
1-1.不安や恐怖を感じている
1-2.室温や湿度が適切でない
1-3.ストレスがある
1-4.毛づくろいの前や歯ぎしりをしている
1-5.運動直後で呼吸を整えている
1-6.病気やケガで痛みがある
3.うさぎを震えさせない為の対策
3-1.ストレスを与えない飼育環境を作る
3-2.「不安や恐怖」・「騒音」への対策
3-3.「室温や湿度の変化」への対策
3-3.「病気やケガ」への対策
3-3.「極度な運動不足」への対策
3-3.「コミュニケーション不足」への対策
うさぎが震える原因
お家のうさぎさんが震えていたらすごく心配になりますよね?
調子が悪いのかな…?痛いのかな…?寒いのかな…?
うさぎさんはワンちゃんネコちゃんの様に鳴いたり、しっぽを振ったりする様な分かりやすい感情表現をしません。
さらに草食動物は体調不良を隠してしまう我慢強い習性があります。
これは自然界で草食動物は体調不良がバレてしまうと肉食動物に襲われる危険性があるためです。
その為、草食動物が目に見える体調不良が現れる時は重症である事が多く、緊急性を要する事もしばしば…
小さな異変を感じた時は必ずよく観察して、緊急性があれば動物病院に連れて行きましょう!!
うさぎの飼い主さんは、普段からお家の子の様子を日常的にチェックしておく事がかなり重要です!
うさぎさんの体調不良をいち早く発見する“目”を養う練習をしましょう!!
今回はお家のうさぎさんが震えている理由について解説していきます。
緊急性があるのか?そうでないのか?見極めるには知識と経験が必要になってきます。
まずはこの記事を読んでみて、知識を広げてみて下さい。
◆不安や恐怖を感じている
うさぎさんは不安や恐怖を感じている時、怒っている時などに震える事があります。
例えば…
病院に行った時。知らない所に移動した時。知らない人に触られた時。嫌な事(爪切りや処置など)をされた時。
上記の様な経験をするとケージ内の隅や巣穴に隠れて震えている事があります。
◆室温や湿度が適切でない
うさぎさんは温度や湿度が適切でないと寒さや体調不良が原因で、震える事があります。
フワフワの毛があるからと言って冬場、室温管理を怠ると寒さで体調を崩してしまいます。
また、季節の変り目は特に注意が必要で、寒暖差にはとても弱い動物です。
エアコンやヒーター等を使って適切な温度を保ちましょう!
◆ストレスがある
うさぎさんにとってストレスは最大の敵です!!
ストレスは免疫力の低下・消化器官の働きの低下などが起こります。
免疫力の低下
⇒パスツレラ感染症の発症、エンセファリトゾーンの発症などが起こる可能性があります。
(どちらの感染症もうさぎの保菌率は高く、免疫力の低下が原因で発症する事が多いです。)
消化器官の働きの低下
⇒うさぎにとって、消化管の働きが低下することは命取りです!
うずくまる・歯ぎしり・震え・食欲低下・元気消失等の症状があればすぐに獣医師に相談しましょう!
ストレスは様々な病気を引き起こし、うさぎを震えさせる原因になります。
◆毛づくろいの前や歯ぎしりをしている
毛づくろいの前にブルブルっと体を震わせる事があります。
また、リラックスをしている時に歯ぎしりをする事があり、震えている様に見える事があります。
この震えに関しては心配いりません。いずれも長く続くことはありません。
余談ですが、うさぎの“歯ぎしり”について少しお話します。
<うさぎの歯ぎしり>
うさぎはリラックスしている時や体調不良の時にモグモグと口を動かして歯ぎしりをする事があります。
リラックスしている歯ぎしりは問題ないのですが、胃腸うっ滞や臼歯の過長などが原因で歯ぎしりしている事があります。その場合、うずくまる・元気がない・食欲がない・よだれが出ている等の他の症状も見られるはずです。
病気の場合の歯ぎしりは早期の治療が必要となります。
普段からうさぎさんの様子をよく観察していないと分からないですよね。
少しでも“おかしいな…”と思ったら獣医師に相談しましょう!
◆運動直後で呼吸を整えている
うさぎは楽しい時や嬉しい時にダッシュやジャンプをして遊びますよね。
思っていた以上に激しく遊ぶので、驚かれた飼い主さんも多いかと思います。
こうした激しい運動をした直後は心拍数もUPしているので、体が震えているように見える時があります。
しかし、この場合も長時間続くことはなく、呼吸が落ち着いたらすぐに治まります。
◆病気やケガで痛みがある
病気やケガで痛みに耐えている時に震えが見られます。
上記でもお話しましたが、草食動物は多少の痛みや体調不良は表に出さない我慢強い動物です。
症状が表にでている時は、既に重症のケースも多いです。
「おかしいな…」と思ったらすぐに獣医師に相談しましょう。
注意が必要なうさぎの震え方
“うさぎが震える原因”でもお話してきましたが、注意が必要な震えとそうでない震えがありましたね。
注意が必要な震えは、「不安や恐怖を感じている時」・「温度湿度が適切でない時」・「病気やケガ、ストレスがある時」でした。
うさぎにとって、震えは体調不良やストレスのサインです。
どうして震えているのかな?と思ったら、うさぎの様子をよく観察してみましょう!
注意が必要ない時の震えは長時間続きません。
さらに、その日の食欲はどうですか?元気はありますか?うんちやおしっこの状態はいつも通りですか?反応は悪くないですか?
普段からお家のうさぎさんの様子をよく観察していないと判断できませんね。
特にうさぎは24時間食事が取れないと非常に危険な状態になってしまいます。
少し様子を見ようかな…は命取りですよ!
うさぎの飼い主さんは体調不良をいち早く見つけられる“目”を養う事が重要な理由が分かって頂けたでしょうか!?
うさぎを震えさせない為の対策
それでは次に、「うさぎを震えさせない為の対策」について考えていきましょう!!
上記ではうさぎの震える原因についてお話をしてきました。
その原因から、対策方法を考えていきます。
◆ストレスを与えない飼育環境を作る
うさぎさんにとってストレスは最大の敵であり、体調不良の原因だというお話をしてきました。
ここではうさぎにストレスを与えない為の環境を作りについて考えていきましょう!
まずは、うさぎさんがストレスを感じる主な原因についてまとめます。
不安や恐怖
温度や湿度の変化
騒音
病気やケガ
極度な運動不足
コミュニケーション不足 など
以上のような事が原因でうさぎさんはストレスを感じていると考えられます。
次にストレスを与えない環境作りについて1つずつ考えていきます。
◆「不安や恐怖」・「騒音」への対策
うさぎさんにとって、不安や恐怖、騒音になる対象物にさらさないように工夫しましょう。
ケージを布で覆う
対象物から見えなくする事でリラックスできるようになります。また、ケージ内の温度や湿度を保つメリットもあります。
巣箱を設置する
隠れられるスペースを作ることで、リラックスできます。
飼いうさぎの祖先はアナウサギです。もともとは穴の中で生活する習性があるので、巣穴は安心できるスペースになるはずです。
騒音から遠ざける
テレビやオーディオ機器等の近くにケージを設置しない。
人間よりも聴力が発達しているうさぎにとって、人間が心地いい音量でもうさぎにとっては騒音になり得ることもあります。
◆「室温や湿度の変化」への対策
うさぎは温度や湿度の急激な変化が苦手でストレスの原因になります。
特に季節の変わり目などは体調を崩しやすいので、室温や湿度を適切に管理しましょう!
夏
うさぎは暑さが苦手です。エアコン等で室内の温度管理をしましょう。
また、夏場は食べ残しやトイレが不衛生になりやすいので、こまめに掃除しましょう。
冬
寒さには比較的強いと言われますが、子ウサギや高齢のうさぎ、持病があるうさぎにとって、寒さに耐える事はなかなか難しいです。しっかりと保温してあげましょう。
また、成長したうさぎにとっても、寒すぎる環境は体調不良になってしまいます。
夜や朝方など、気温がグッと下がる時間帯はケージを布で覆い、ヒーター等で温度管理をしましょう。
春・秋
寒暖差が激しい季節です。天気予報等も確認しながら、エアコンやヒーターをうまく使って適温を保ちましょう。
<快適に過ごせる温度湿度の目安>
温度:18~24℃/湿度:40~60%
<オススメ商品>
動物用のヒーター
寒暖差の激しい時期は、朝方や夕方頃にセットしてあげると良いでしょう!もちろん冬場もエアコンと併用することで適温を保ちやすくなります。
あったか小動物用マット 超うす型 ペット用品・ペットフードの専門店コジマ :: コジマ通信販売オンライン (pet-shop.jp)
温度湿度計
うさぎさんのケージに設置しておくとケージ内の温度・湿度が管理しやすいです。
室内のエアコンを付けていても、ケージの設置場所等でケージ内の温度が適切に管理できていない事もあります。1つあるととても便利ですよ!
◆「病気やケガ」への対策
どんなに上手に飼育環境を整えて、注意していても病気やケガをする事は必ずあります。
何度も言いますが、うさぎは病気やケガを隠す習性があります。
体調不良をいち早く発見する“目”を養うことがとても重要です!
◆「極度な運動不足」への対策
うさぎも運動不足は病気やストレスの原因になります。
ケージ内だけではなく、室内の安全な所で毎日運動させてあげましょう。
運動させる際は、コードや小さな玩具、観葉植物などうさぎが食べてはいけない物は排除し、扉や窓はしっかり閉めて、脱走しないように注意しましょう。
◆「コミュニケーション不足」への対策
うさぎは、犬の様に人と共に生活してきた歴史は浅く、もともとは食用として家畜化されてきたのが始まりです。また、自然界では被食動物です。臆病で警戒心が強いというのが基本的な性格です。
しかし、うさぎは群れの中で集団生活を送っている動物です。独りぼっちが苦手で、飼い主との十分なコミュニケーションが必要なうさぎさんもいます。
お家のうさぎさんはどのような性格ですか?
人と接するのが好きな性格なら、一緒に遊んだり、触れたりする時間を十分に取ってあげましょう。
人に構われるのが苦手な性格なら、過度なコミュニケーションは逆にストレスになります。その子にあった距離感で少しずつ仲良くなる方法を見つけてあげましょう。
まとめ
うさぎが震える原因には、様々な要因が関係している事が分かりました。
注意すべきなのは、震えている原因は緊急性があるのか?ないのか?です。
うさぎは病気を隠す動物です。
緊急性があると判断した場合は、早急に獣医師に相談しましょう!
体調不良をいち早く発見する“目”を養う事がうさぎの飼い主さんにとって、本当にとても重要なのです。
そして、震える原因が判明したら、その子にあった方法で対策してあげましょう!!
– おすすめ記事 –
・イースターってどんなお祭り?なぜ町中にうさぎや卵が溢れるのか |
・うさぎは大根を食べてもよい?大根の特徴と与えるときの注意点 |
・うさぎのストレス解消方法はこれ!大切なうさぎの為に出来ること |
・うさぎが薬を飲まない、暴れる時の対処法は?うさぎの薬の飲ませ方のコツ |