1.うさぎに適した水の選び方
1-1.水道水とミネラルウォーター
1-2.硬水と軟水の違い
1-3.カルシウム分の影響
1-4.お湯は飲んでいいの?
2.給水器の選び方
2-1.ボトル型給水器
2-2.皿型給水器
3.うさぎの水分摂取量と注意点
3-1.適切な飲水量の目安
3-2.飲水量が急に変化した時の対処法
3-3.水分補給の方法
うさぎに適した水の選び方
人にもうさぎにも水分補給は欠かすことができません。
栄養豊富なフードと新鮮な水を用意することで、うさぎの快適な生活を作ることができます。
では、うさぎにはどのような水が適しているのでしょうか?
水の違いについても、紹介して行きます。
◆水道水とミネラルウォーター
うさぎは1日に体重の10%ほどの水を飲みます。
人と比べるとうさぎは水が飲む量が多く、たくさん水分補給します。
新鮮な水を飲ませてあげたいですが、基本は水道水で問題ありません。
水道水には塩素が含まれていますが、うさぎの身体には特に悪影響にはならないので、そのまま与えましょう。
水道水に含まれる塩素には、殺菌効果もあるため腐敗を防ぐこともできます。
逆にミネラルウォーターはうさぎがカルシウムを摂り過ぎてしまうため、飲み水として適していません。
◆硬水と軟水の違い
硬水と軟水でしたら、うさぎには軟水を与えるようにします。
硬水はミネラル分が多く入っており、過剰摂取になってしまうためミネラル分が少ない軟水を与えるようにします。
硬水と軟水の違いはミネラル分の多さにあります。
ミネラルを過剰摂取してしまうと、結石などの病気の原因になってしまうためどうしてもミネラルウォーターを与えなくてはならない場合には、軟水のものを与えるようにします。
うさぎは、人に比べるとカルシウムを吸収しやすいという特徴があります。
硬水はうさぎの体調不良の原因にもなるため、避けましょう。
◆カルシウム分の影響
上記でも少し触れましたが、うさぎは人よりもカルシウムを吸収しやすいという特徴があります。
カルシウム分が多い硬水を飲み水として飲んでいると、カルシウム結石になる可能性があります。
うさぎはカルシウムの代謝が特殊であり健康な状態であっても血液中に大量のカルシウムを含んでいます。
そのため、カルシウムが結晶化しやすくカルシウム結石になる可能性が他の生き物より高くなります。
カルシウム結石はうさぎの体内にできると、通り道を塞いでしまったときに、さまざまな不調をもたらします。
多いのは、おしっこの通り道にできる尿路結石です。
尿路結石により、尿管が塞がれてしまうと排泄障害や頻尿、排尿時の痛みなどの症状が見られます。
症状が進行すると、尿もれによりお尻が汚れたり、発熱や血尿、食欲不振などの症状が見られます。
カルシウムを過剰摂取し過ぎないように軟水のお水を与えるように、意識しましょう。
◆お湯は飲んでいいの?
冬場など寒い時期や風邪の治療中などに温かいお湯を与えたいと考える飼い主さんもいるでしょう。
うさぎにお湯を与えるのは、問題ありません。
うさぎにお湯を与えるときには、人肌程度に冷ましたぬるま湯を与えましょう。
熱湯はうさぎの器官が火傷してしまう可能性があるため、冷ましたぬるま湯を与えます。
冷たい水を飲むと下痢をしてしまうといううさぎや、シニアの胃腸が弱っているうさぎにもぬるま湯はおすすめです。
特に冬場は胃腸が冷えやすくなる時期ですので、温かいお湯をうまく活用してうさぎの快適な住まいを作ってあげましょう。
給水器の選び方
うさぎが快適に水を飲むために、飼育スペースに設置する給水器も重要です。
給水器の選び方について紹介して行きます。
◆ボトル型給水器
ボトル型給水器は衛生的で、飲んだ水の量が一目でわかるため、おすすめです。
また飼育スペースの場所をとらないので、のびのびとうさぎを飼育することが可能です。
ボトルに入っているため、空気に触れる面が少ないためお水の腐敗を防ぐことができます。
注意したいのは、うさぎによってはボトル型給水器だとお水が飲みにくく、少ない量の水しか飲めない可能性があります。
うさぎさんがどのくらい水を飲んでいるか、飲水量を測るようにしましょう。
水を飲みやすいように設置する高さと飲みやすい位置を見つけるようにします。
◆皿型給水器
お皿型の給水器はシニアのうさぎや足腰の弱っているのにおすすめです。
皿型給水器のメリットは飲む量が一目でわかる点です。
さらには、ボトル型の給水器よりも飲み口が広いためさまざまな角度で飲むことが可能です。
皿型給水器のおすすめの材質は陶器などの重いものです。
うさぎが飲んでいるときに動いたり、水がこぼれてしまうと飼育スペースが汚れてしまい不衛生になってしまいます。
ある程度重さがあり、ずっしりとしたものを準備しましょう。
金属製のお皿給水器もお値段がお手頃でおすすめです。
うさぎの水分摂取量と注意点
うさぎは水を飲むのが少ない子がいると紹介しましたが、1日の適切な水分の摂取量はどのくらいなのでしょうか?
解説して行きます。
◆適切な飲水量の目安
うさぎの適切な引水量は体重の10パーセントと言われています。
人に表すと、体重50Kgの人は5リットルの水が必要になります。
つまり、2キロ前後のウサギには200mlの水が目安になります。
定期的にうさぎさんが水を飲んでいるか確認して適量の水を飲めるようにしましょう。
また、うさぎが新鮮な水を飲めるように毎日飲み水は交換するようにします。
◆飲水量が急に変化した時の対処法
飲水量が急激に変化した際には、病気がひそんでいる可能性があります。
飲水量の変化のほかに下痢や嘔吐、発熱、元気消失などの症状がないかチェックするようにします。
飲水量が変化する病気として挙げられるのが、腎不全や尿路結石です。
いずれも飲水量が少なかったり、ミネラル分の多い水を飲んでいるとかかる可能性のある病気です。
定期的に健康チェックして、些細な変化も見逃さないようにすることが大切です。
◆水分補給の方法
飲水量が少なくて気になるという飼い主さんは、お水以外で水分補給することを検討してみてください。
水分量の多いフルーツやおやつなどを使用して、食事から水分補給させることも良いでしょう。
あまりにも脱水などの症状が見られる場合には、早めに獣医さんの診察を受けるのが安心です。
自分で飲水できない状況の時には、皮下点滴をしてもらい身体に水分を入れるという方法もあります。
治療や水分補給の仕方について、獣医さんに相談してみるのも大切です。
うさぎの水分摂取状況を良好に保つ方法
うさぎさんには快適に水を飲んでもらうためには、飼育スペースの給水環境を整えることが大切です。
うさぎは物音や飼い主さんの生活音にも敏感なため、飼育スペースはできるだけ静かな場所を選ぶようにします。
また、毎日お水は交換するようにして常に新鮮な水を飲める状態にしておきましょう。
水が腐敗していたり、エサカスが落ちた不衛生な飼育スペースでは、うさぎが病気になってしまったりストレスから体調不良になる可能性があります。
飼育スペースは定期的に掃除するようにして、きれいに保ち安心して水を飲める環境を整えてあげましょう。
おすすめのうさぎ用給水グッズ
うさぎにおすすめの給水グッズを紹介します。
給水スペースの参考にしてください。
★Zero 浄水触媒 500ml
ボトルにタイプの給水器に入れるだけで、菌の繁殖を抑えることができます。
常に新鮮な水をのむことができるため、おすすめです。
水に溶かして使うサプリメントとの併用も可能です。
★ZERO 軟水化スティック 300mlまで×2本
給水ボトルに入れるだけで飲み水のカルシウムを取り除いてくれます。
ミネラル分を調節してくれるため、うさぎに適した軟水にしてくれます。
★ウォーターボトルフラット 350ml
ワンタッチでつけられるフラットな給水ボトルです。
背が低いうさぎにも使いやすく体の負担なく使うことができます。
まとめ
うさぎの給水器の形やそれぞれのメリット、デメリットについて紹介しました。
うさぎは水分補給する量も多く、人よりもこまめに給水することが大切です。
うさぎがお水を飲めているか定期的にチェックして、健康を守ってあげましょう。
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