文鳥とは?

最近鳥ブームが起こっていることもあり、文鳥への関心が高まっているという人も少なくないのではないでしょうか?
文鳥をお迎えする前に、文鳥とはどのような鳥で寿命はどれくらいなのか、どのような飼い方をするのか、しっかりと把握しておきましょう。
◆文鳥の歴史
文鳥はもともとインドネシア原産の小鳥です。日本では文鳥といえば白い体にピンク色のくちばしの子や灰色、黒、白の3色の体にピンク色のくちばしの子が一般的ですね。これらの種類の文鳥のほかにも、シナモン色やシルバー色の文鳥も存在しています。
日本に文鳥が来たのは江戸時代で、見た目の美しさや模様が人気となり、観賞用として輸入されるようになったのが始まりだと言われています。日本に来た当初からペットの小鳥として扱われていたのです。
◆文鳥の性格
文鳥は見かけの可愛らしさに反して、実は甘えん坊でありながら気が強く、嫉妬心が強めです。飼い主さんの手や肩に乗って甘えてくれる可愛らしい一面もありますが、他の鳥と仲良くしていると手を噛まれたりすることもあります。
そのため、仲が良くない他の鳥と同じケージに入れたり同時に可愛がったりすると、気の強い文鳥は喧嘩をしてしまいます。同じケージで文鳥と別の鳥を飼育するのはやめた方が良いでしょう。
◆文鳥の寿命
文鳥の寿命については、一般的には7歳から10歳ぐらいと言われています。インコなどの小鳥たちとほとんど同じで、あまり長い時間を一緒に過ごすことはできません。
インコの寿命は大体5年から10年程度なので、文鳥の寿命はインコの寿命とほとんど同じですね。ふくろうやミミズクの寿命は60年近くあるので、単純な計算でも文鳥の寿命はふくろうやミミズクの寿命に比べて6分の1程度であることが分かります。
ただし、文鳥の個体差はあるものの比較的原種に近いノーマル文鳥や白文鳥は丈夫で寿命が長く、シルバー文鳥やシナモン文鳥など原種から少し離れた品種は病弱なところがあり、寿命が短めのようです。
もちろん、寿命には普段の生活環境や食事が大きく関わっているので、飼い主さんがしっかりと文鳥の様子を見てあげることで寿命を延ばしてあげることも可能です。
文鳥の種類は?カラーは?
文鳥の種類でまず知っておいていただきたいのが、並文鳥のことです。本来は野生に生息している原種のことなのですが、現在は交配され原種に近い姿のノーマル文鳥のことを指します。
この原種である並文鳥が交配や進化によって、これからご紹介する5種類の文鳥たちに変化していったのです。
◆ノーマル文鳥(並文鳥)
黒い頭部と尾羽を持ち、白い頬と赤いクチバシをもっています。そのため、顔を前から見ると膨張色の白の作用で頬がぷっくりしているように見えます。
胸にはふわふわの灰色の羽毛があり、触ると気持ちいいですよ。目の周りはピンク色ですが、野生に近いほど鮮やかな赤い色をしています。
ノーマル文鳥は後ほどご紹介する桜文鳥と見た目がとてもよく似ていますが、色がはっきりと分かれている、風切羽が黒いなどの特徴を持っているのがノーマル文鳥です。
◆白文鳥
明治時代の愛知県弥富町で、ノーマル文鳥の繁殖時に偶然誕生したのがこの白文鳥です。色素を抑える遺伝子の働きで全身が真っ白くなりました。
この特徴だけを見ると一見アルビノのように思えるのですが、実はアルビノではありません。白文鳥は目の周りが赤いものの、眼球は黒い色をしています。アルビノは瞳が赤いので、白文鳥はアルビノではないのです。
アルビノではなくても、真っ白い体につぶらな黒い瞳とピンク色のくちばしは見ている人を癒す可愛らしさがありますね。
◆桜文鳥
桜文鳥は、ノーマル文鳥と白文鳥の繁殖によって誕生しました。ノーマル文鳥の黒色の頭部と尾羽に、赤いクチバシ、体にはぼんやりとした白いまだら模様があります。この白いまだら模様が桜の花びらに似ていたため、桜文鳥と呼ばれるようになりました。
◆シナモン文鳥
シモン文鳥はノーマル文鳥や桜文鳥とは違い頭部と尾羽が濃い茶色で体は全体的に薄い茶色をしています。このシナモン文鳥はオランダ生まれで、黒色のもとであるメラニン色素を持っていないため、体全体は茶色に近く、目やクチバシ、目の周りが赤いという特徴もあります。
かわいらしいシナモン色ですが、メラニン色素をもっていないことにはデメリットもあります。長時間の日光浴が身体に害になってしまうのです。そのため、長時間の日光浴は避けるようにしましょう。
◆シルバー文鳥
シルバー文鳥はヨーロッパで誕生しました。シナモン文鳥と同じく、メラニン色素を持っていない種類の文鳥のため、体が全体的に銀灰色になっています。
シルバー色の濃さは文鳥によって違いがあり、色の薄い文鳥をライトシルバー、濃い色の文鳥をダークシルバーなどのように、シルバーの中で区別することもあります。
文鳥のお迎え方法は?値段は?

いざ文鳥をお迎えするときには、どのような方法でお迎えするのでしょうか?私たちは普段ペットショップでペットをお迎えしていますが、他の方法も知っておきましょう。
また、文鳥をお迎えするためにはお金も大切です。文鳥にとっては環境も大切なので、しっかりとしたものを用意してあげてくださいね。
◆文鳥のお迎え方法
文鳥のお迎え方法は基本的にペットショップでのお迎えが一般的です。店員さんの説明をしっかりと聞いて、必要なものを揃えた上でお迎えするのが基本です。
最近では保護施設から文鳥を引き取ることができるサービスもありますが、文鳥の保護はまだ全国的に普及しているとは言えないので、基本的にはペットショップでのお迎えになりそうです。
保護施設からのお迎えという方法があることはぜひ覚えておいてくださいね。
◆文鳥の値段
文鳥をペットショップでお迎えする場合には、ヒナをお迎えする場合と成鳥をお迎えする場合の2種類に分けられます。
ヒナをお迎えする場合には大体5000~6000円程度かかります。ノーマル文鳥や桜文鳥よりもシナモン文鳥やシルバー文鳥の方が少し高いことが多いです。
成鳥をお迎えする場合には人になれるように躾が済んでいる場合が多く、大体1万円程度の値段に設定されていることが多いですよ。
また、初めて文鳥を飼うという場合にかかる費用は文鳥自体の金額だけではなく、ケージやごはん、サプリメント、巣箱、おもちゃなど様々な道具が必要になります。
そのため、文鳥の値段に大体2万円~3万円程度を用意しておくとお迎えのときに慌てずに済みます。
文鳥の飼い方のポイント3つ!
文鳥をお迎えしたら、いよいよ文鳥との生活が始まります。初めて文鳥を飼う場合や飼い方に自信がない場合には、しっかりと飼い方を確認してから飼い始めるようにしましょう。
ここでは、文鳥の飼い方のポイントを3つご紹介します。
◆文鳥の飼い方①一日に一回掃除をする
まず、文鳥はとてもきれい好きな鳥です。一日のうちたくさんの時間を過ごすケージの中がきれいではないと、文鳥はストレスを感じてしまいます。ストレスを感じてしまうとごはんを食べなかったり、羽をむしったりしてしまうことがあります。
そのため、一日に一回はケージの中や部屋を掃除してあげることが大切な飼い方のポイントです。完全にきれいにするのが理想ではありますが、一日に一回ささっと掃除をしてあげるだけでも十分に効果がありますよ。
◆文鳥の飼い方②コミュニケーションをたくさん取る
文鳥は甘えん坊で嫉妬深い性格をしているので、飼い主さんに構ってもらえないとストレスになってしまうこともあります。そのため、コミュニケーションをたくさん取ってあげることが大切な飼い方のポイントです。
コミュニケーションをたくさん取るといっても難しいことではなく、日ごろから話しかけてあげたり、撫でてあげたりとかわいがってあげることが基本です。また、ストレスを溜めてしまわないように放鳥を行ってあげるようにしましょう。
◆文鳥の飼い方③文鳥の飼育環境を整える
文鳥は化学物質に過敏に反応してしまうという特性を持っています。化学物質をたくさん吸い込んでしまうと、体調を崩してしまい、最悪の場合は命に関わる事態になってしまうことも考えられます。
文鳥を飼う場合には、マニキュアやペンキなど文鳥が化学物質を吸い込んでしまいそうなものはあらかじめ処分するか、文鳥が入らない部屋にのみ置くことが最大の飼い方のポイントです。
文鳥まとめ
文鳥は丸いフォルムやつぶらな瞳がかわいらしく、見た目通り甘えん坊な性格の鳥です。しかし、嫉妬深い一面もあるので、飼い主さんからの愛情をたくさん注いであげる必要があります。毎日話しかけたり撫でたりしてあげてくださいね。
文鳥は環境に影響されやすいので、しっかりと毎日掃除をしてあげて、化学物質が含まれているものを文鳥のそばから遠ざけてあげるようにしてください。かわいい文鳥と幸せに過ごせるように、しっかりと飼い方を確認して環境を整えてくださいね。
– おすすめ記事 –
・人気のインコ・オウムの種類7選!性格や特徴、寿命、飼い方の注意点は? |
・インコのニギコロ練習3ステップ!練習する前に知っておきたい注意点は? |
・種類なんて関係ない!猫と鳥の癒しの仲良し動画3選 |
・フクロウカフェ最大級!鳥のいるカフェ 六本木店が4月11日オープン! |