ハムスターは冬眠する?冬眠させてはいけない理由と予防法

2021.02.08

ハムスターは冬眠する?冬眠させてはいけない理由と予防法

皆さんはハムスターが冬眠をする動物であると知っていましたか? 冬眠とは、エネルギーを蓄えて生命活動を停止することで寒さが厳しい冬の時期を乗り越えていくことです。 実は野生のハムスターだけでなく、ペットとして飼育されているハムスターも冬眠をする可能性があります。 ペットのハムスターの場合は冬眠により死亡してしまうリスクもあります。 今回はハムスターの冬眠についてご紹介します。

そもそも冬眠とはどんな状態

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まずは冬眠がどのようなものなのかについて、説明をします。

そもそも冬眠というのは「生命活動を停止して体温を低下させ、巣穴の中などで過ごすことで寒さが厳しく食料の少ない冬の時期を乗り越えること」です。

冬眠をする動物は哺乳類等の恒温動物の一部です。
世界では哺乳類の約4070種のうち、183種が冬眠をすることが確認されています。
日本でも陸上で生息をしている哺乳類97種中32種が冬眠をしているそうです。

冬眠と似ている言葉で「越冬」と呼ばれているものがあります。
こちらはカエル、昆虫などの変温動物の一部が土の中や水の底にもぐって冬を過ごすことを指します。

変温動物は体温が低下するとエネルギーもほとんど必要なくなるため、氷の張った池の中や冷たい土の中でも生存が可能です。
一方で恒温動物は変温動物よりもエネルギーが必要となるため、冬眠前にたくさんエサを食べて栄養をとり体脂肪としてカロリーを蓄えます。
更に比較的暖かい巣穴の中で生命活動を停止することで消費カロリーを抑えます。

冬眠というと期間中ずっと眠り続けているイメージがありますが、実際に眠り続けているのはクマだけであると言われています。
その他の冬眠を行う大多数の哺乳類は持続的冬眠と中途覚醒を繰り返し行います。
持続的冬眠とは連続的に眠っている時間で、低体温が持続する安定期です。
期間は種によって異なりますが、約4~45日間続きます。
中途覚醒とは体温が数時間で急激に上昇し、摂食や排泄を行う時間です。

冬眠中の動物には以下のような生理的特徴が見られます。

◆体温の低下

代謝を下げるために体温が低下します。
どのくらい体温が下がるかについては種によって異なっています。
冬眠時は最低体温になるまでは熱生産を行いませんが、外気温が最低体温を下回ると冬眠中にも熱生産を開始するメカニズムになっています。

◆呼吸数や心拍数の低下

主に小型哺乳類で、数十分の無呼吸期間の後に連続的に呼吸をする方法がみられています。
例えばゴールデンハムスターでは、通常時の心拍数が1分間で350回以上、呼吸数が1分間で90回程度であるのに対し、冬眠時は心拍数が1分間で15回、呼吸数が1分間に2回にまで低下します。


冬眠するペットの種類

冬眠するペットには以下のような種類があります。

◆シマリス

身体に縞模様があることが特徴の小型のリスです。
自然界では約200日の長い期間の間、冬眠をします。
ペットとして飼育されている場合は温度変化といった条件によって、冬眠をする場合があります。

◆ハムスター

本記事でも紹介をしているお馴染みの小動物です。
ペットとして飼育されている場合は、シマリスと同様に冬場の温度変化等の条件が引き金となり冬眠をする可能性があります。

◆ハリネズミ

トゲトゲとしたハリで覆われた身体が特徴のモグラの仲間です。
野生のハリネズミは冬眠をしないといわれています。
ペットとして飼育されている場合は温度変化により仮死状態になり、この状態が冬眠と呼ばれています。

これらのどの種類の動物も、ペットとして飼育している場合の冬眠は生命活動を維持する上で危険な状態とされています。


ハムスターも冬眠するの?

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先ほどご紹介した通り、ハムスターも冬眠をします。
ペットとして飼育しているハムスターは10度を下回るような寒すぎる環境下では、冬眠をする可能性が高くなります。
特に5度を下回ると、どの種類のハムスターでも冬眠に入ります。

ペットのハムスターの冬眠は「疑似冬眠」と呼ばれるものであることが多いです。
疑似冬眠とは低体温症であり、身体が驚くほど冷たくなり触れても反応をしない状態です。
死後硬直と酷似した現象であるといわれています。

疑似冬眠は人間に例えると冬山で遭難をした状態に近いといわれています。
体温が低下していく中で生命維持のために眠ることでエネルギー消費を抑えている状態です。
ハムスターは急激な温度の低下や、室内の日照不足、栄養不足やストレスが引き金となり疑似冬眠に入ります。


冬眠させてはいけない理由

ハムスターはとても小さな身体をしているため、少しの温度変化が体調不良や病気の原因となってしまう恐れが有ります。

自然界ではハムスターは冬眠前に栄養分をたくさんとって準備をしますが、ペットのハムスターはその準備が十分にできていない場合が多いです。
そのような状態で冬眠をしてしまうと、危険な状態になり最悪の場合は死んでしまう恐れがあります。
ハムスターを飼っている方は、冬眠を防ぐためにしっかりと対策をしましょう。


冬眠を防ぐ方法

冬眠を防ぐためにはどのような方法をとればよいのでしょうか?

先ほど疑似冬眠の原因として温度変化、日照不足、栄養不足、ストレスを挙げましたが一番影響が大きいのは温度変化です。

ハムスターは温度変化に弱い動物であり、適温は約20~26度です。
基本的に暑さよりも寒さに弱い動物ですが、ドワーフハムスターはゴールデンハムスターよりも寒さに強く、中でもジャンガリアンハムスターは秋になると冬毛になるため寒さに強いという特徴があります。

冬場はケージの中の温度が20度を下回ったら寒さ対策をしっかりと行いましょう。
また室温だけでなくケージ内の温度変化にもすぐに気づけるように、温度管理を常に適切に実施してください。

まずは全身がすっぽりと埋まるくらいまでケージ全体に床材をたくさん入れましょう。
それでもハムスターの動きが鈍かったり、身体に触れて冷たかったりする場合には寒さを感じているサインです。

次の段階ではハムスター用のパネルヒーターをケージの下に設置してあげましょう。

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ケージ全体を暖めてしまうと、ハムスターが暑さを感じた際に逃げ場がなくなってしまうのでサイズはケージの1/3程のものを用意してあげましょう。
ケージの中でも特にハムスターがくつろぐ巣箱や寝床の下を暖めてあげてください。

10度を少しでも下回ると冬眠をしてしまう可能性が高まるため、部屋の温度が15度を下回ってきたらエアコンを使用してください。
特に冷え込む夜には、ケージの周囲やケージの下をタオルや毛布で覆う方法を併用することをおすすめします。

もしもハムスターが疑似冬眠に入ってしまった場合には応急措置をとってください。
対処をせずに放っておくと、すぐにエネルギーを消費してそのまま死亡してしまう恐れがあり非常に危険です。


冬眠の見分け方と応急措置の方法

続いて冬眠の見分け方と冬眠してしまった際の応急措置の方法についてご紹介します。

疑似冬眠に入ったら1時間以内に応急措置を行ってください。
ハムスターの種類や個体によって時間の前後はありますが、基本的には早期発見以外での回復は難しいです。

疑似冬眠に入ったハムスターは、一見死んでしまっているかのように見えますが、以下のような特徴があります。

  • 体に厚みがあり弾力が残っている
  • 目や口が開いていない
  • 毛並みが整っている
  • わずかに胸が上下しており息をしているように感じられる

飼い主さんは最初にパニック状態になってしまうかもしれませんが、一度落ち着いてこれらの特徴がないかを確認して状況を判断してください。

続いて応急措置の方法についてご説明します。
疑似冬眠に入ったハムスターをゆっくりと温めてあげましょう。
まずは両手でハムスターを包み込んで自分の体温で温め続けてください。
もしも自分の体温では温度が不足しているようであれば、カイロをタオルに巻いて併用をして2時間~3時間ほど焦らずにゆっくりと温め続けてください。

くれぐれもハムスターをヒーターやストーブに直接当てて急激に温めることは、絶対にやめてください。
疑似冬眠中のハムスターは衰弱状態になっているので、急激に温めてしまうと心臓に負担がかかり死に至ってしまう可能性があります。

このように起こし方を誤ると死亡してしまう恐れがあるので、正しい起こし方を忘れないようにしてください。
6時間以上保温をし続けても目を覚ます様子が見られない場合は、残念ながら死亡をしてしまっている可能性が高いでしょう。

応急措置の結果、ハムスターが目を覚ましたらカイロや体温で引き続き温め続けてください。
しばらく時間が経っても消耗した体力が回復する様子や、元気が出てくる様子がないようであれば、早めに動物病院へ連れて行ってあげてください。


まとめ

今回は冬眠そのものについて、ハムスターが冬眠してしまう原因、冬眠を防ぐ方法や応急措置の方法についてお伝えしてきましたが、いかがでしたか。
ハムスターがそもそも冬眠をするのか?について疑問に思っていた方や、冬眠を防ぎたいと思っている方の参考になれば幸いです。

ペットとして飼育をしているハムスターの冬眠は、命を失ってしまうリスクがあります。
飼い主さんはこの機会に本記事を参考にして、冬場の寒さ対策や応急措置方法を確認して頂ければと思います。
大切な家族であるハムちゃんが元気に生活できるように飼育環境を工夫してあげましょう。



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