爬虫類初心者におすすめの種類10選とそれぞれの魅力を紹介。飼うには覚悟必須?

2021.12.20

爬虫類初心者におすすめの種類10選とそれぞれの魅力を紹介。飼うには覚悟必須?

見た目が美しく、格好良い爬虫類を飼ってみたいと思う方は多いことでしょう。爬虫類は色々な種類がいて、どんな種類を飼おうか悩みますよね。そして、犬猫や小動物より、まだまだペットとしては珍しい爬虫類を飼うことは大変なこともあります。飼う覚悟は必要です。爬虫類を飼うことにあたって、どんな心構えが必要なのでしょうか?さらに、初心者の方でも飼いやすい爬虫類を紹介していきます。

【目次】
1.爬虫類飼育の魅力とは

2.爬虫類飼育をする前に必要な心構え
 2-1.犬や猫とは違う
 2-2.診てくれる動物病院が限られている
 2-3.飼育環境を整えるのが大変
 2-4.電気代がかかる
 2-5.エサが特徴的

3.初心者にお勧めの爬虫類<トカゲ・ヤモリ編>
 3-1.フトアゴヒゲトカゲ
 3-2.オオアオジタトカゲ
 3-3.ヒョウモントカゲモドキ(レオパ)
 3-4.クレステッドゲッコー

4.初心者にお勧めの爬虫類<カメ編>
 4-1.ヘルマンリクガメ
 4-2.ロシアリクガメ
 4-3.ゼニガメ
 4-4.カブトニオイガメ

5.初心者にお勧めの爬虫類<カエル編>
 5-1.ツノガエル

6.初心者にお勧めの爬虫類<ヘビ編>
 6-1.コーンスネーク

7.最後まで責任を持ちましょう

8.まとめ


爬虫類飼育の魅力とは

爬虫類はそれぞれ個性豊かな見た目をしていて、美しい姿や格好良い姿は、ずっと見ていて飽きません。
飼育環境さえ整えてしまえば、他の動物よりお世話することが少なく手間いらずで、一人暮らしの方や忙しい方にも飼育が向いています。
比較的鳴かない個体が多く、毛がないので家が汚れにくく、動物アレルギーの方でも飼いやすいです。
生き物なので排泄物は臭いますが、体臭はほとんど無臭です。


爬虫類飼育をする前に必要な心構え

ペットとして爬虫類は、まだまだ珍しい分類です。
そのため、珍しいペット、爬虫類を飼うために心構えがいくつか必要です。

◆犬や猫とは違う

「基本的に懐かない」「甘えてこない」、「抱っこ」などの触れ合いはあまりできません。
爬虫類は「人に懐く」というより、「人に馴れる」生き物です。
人に馴れない爬虫類もいます。ポピュラーな爬虫類ではないほど人に馴れません。

人に馴れていてもハンドリングができる程度の触れ合いしかできません。
ハンドリングとは、過度なストレスを与えないように短時間、爬虫類を手に乗せて触れることをいいます。
そして、犬猫や鳥など、自ら人とコミュニケーションをとろうとすることは、ほとんどありません。

◆診てくれる動物病院が限られている

爬虫類は犬猫と比べて、診察してくれる病院が限られてしまいます。
犬猫専門の病院は多く、最近では、小動物を診察できる病院も増えてきました。
ですが、まだまだ爬虫類を診察できる病院は少ないです。
万が一、飼い始めた爬虫類が体調を悪くした場合を考え、予め、飼う前に家の近くに爬虫類の診察ができる病院があるか探しておくといいでしょう。

◆飼育環境を整えるのが大変

飼育ケージや、ケージ内のレイアウトなど、飼育設備の初期費用が高額な場合が多いです。
また爬虫類は自分で温度調節ができない変温動物です。
そのため、こまめに温度を見られるように温度計と、サーモスタットやパネルヒーター、保温球などの温度調節機と保温用品を購入してあげてください。
さらに体を温めて、日光浴が必要な爬虫類には、紫外線ライトやバスキングライトの購入が必要です。

◆電気代がかかる

先ほど説明したように、爬虫類は変温動物のため爬虫類の適温に常に一定に保たなくてはいけないため電気代がかかります。
飼育ケージ内の保温用品もですが、夏場や冬場は飼育ケージがある部屋のエアコンの稼働が必須となります。
そのため、常に電気代がかかるのです。

◆エサが特徴的

草食性の爬虫類もいますが、ほとんどの爬虫類が、一般的に人が苦手とする虫(コオロギ、デビュア)や、餌として抵抗のあるマウスなど与えなくてはいけません。
人工フードもありますが、限られた爬虫類用のフードであって、食べられない爬虫類もいます。
餌にこだわりがある爬虫類だと、生餌を与えなくてはいけない場合もあるので、虫やマウスが苦手な方は覚悟が必要です。


初心者にお勧めの爬虫類<トカゲ・ヤモリ編>

◆フトアゴヒゲトカゲ

フトアゴヒゲトカゲ

トカゲの中で一番人気です。
見た目は小さな恐竜で、赤色から白っぽい色などカラーが豊富です。
性格はマイペースで温厚な性格が多く、ハンドリングしやすいです。
馴れてくると、頭を上下に揺らしたり(ホビング行動)、腕を回す(アームウェービング)など、コミカルな動きを見せてくれることもあります。
食性がベビーサイズは昆虫食で、アダルトサイズは雑食に変わるので、その切り替えに苦戦することはありますが、アダルトサイズになれば野菜や虫、何でも良く食べる姿は、とても癒されます。
フトアゴヒゲトカゲ専用フードも販売されているので、フードを併用しながら野菜などを与えましょう。
昼行性なので、日光浴が必要です。バスキングライトや紫外線ライトが必須になります。
全長は約40~55㎝になり、寿命は約8~10年です。

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◆オオアオジタトカゲ

名前の通り、美しい青い舌が特徴的で、見た目は「ツチノコ」を連想させます。
性格は温厚な性格が多く、ハンドリングしやすいです。
食性は雑食性で、虫(コオロギやデュビアなど)やマウス、野菜を食べます。
専用フードはありませんが、フトアゴヒゲトカゲ専用フードを代用している飼主様が多いです。
昼行性なので、日光浴が必要です。バスキングライトや紫外線ライトが必須になります。
体は大きく、足が短く、胴が長いので、上に登ることが苦手です。
ある程度運動できるように、横幅広いケージを用意してあげてください。
全長は約40~60㎝になり、寿命は約10~20年です。

◆ヒョウモントカゲモドキ(レオパ)

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ヤモリの中で一番人気が高いです。
通称「レオパ」と呼ばれています。
黄色やオレンジ色、黒色などさまざまなカラーや模様が存在します。そして年々、さらに増えてきています。
性格は大人しい温厚な子が多く、ハンドリングしやすいです。
食性は昆虫食ですが、専用の人口フードが販売してるので、レオパによっては人口フードのみで飼育も可能性です。
夜行性のため、他の爬虫類のように、バスキングライトトや紫外線ライトが必要ありません。
他の爬虫類より準備する飼育用品が、比較的少なくて済みます。
レオパ自体、悪戯が少ないので、レオパの誤飲誤食を考慮すれば、飼育ケージのレイアウトを楽しむことも可能です。
全長は約20~25㎝になり、寿命は約10~15年です。

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◆クレステッドゲッコー

爬虫類初心者

樹上性のヤモリの中で比較的、ハンドリングしやすく、触り心地がモチモチしていて癒されます。
通称「クレス」と呼ばれています。
食性は雑食性で、果物や虫を食べます。
クレステッドゲッコー専用の人口フードが販売しているので、クレスによっては人口フードのみで飼育も可能です。
夜行性ですが、日光浴する習性があるので、紫外線ライトは用意しておいたほうがいいでしょう。
樹の上で生活するヤモリなので、高さのあるケージが必要です。
多湿を好むので、毎日ケージにスプレーで霧吹きをしましょう。
全長は約20~25㎝になり、寿命は約10年です。

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初心者にお勧めの爬虫類<カメ編>

◆ヘルマンリクガメ

ヘルマンリクガメ

リクガメの中で人気が高いです。
性格は活発で良く動き、人に馴れやすいです。
生息地がイタリア、ギリシャなどヨーロッパの森林の乾燥地域ので、日本の気候に似ているので、寒さに強いともいわれています。
食性は草食性です。
リクガメ専用のフードがあるので、フードを併用しながら野菜を与えましょう。
モリモリ野菜を食べる姿は癒されます。
昼行性なので、日光浴が必要です。バスキングライトや紫外線ライトが必須になります。
よく歩き運動量が多いので、横幅広いケージを用意しましょう。
ヘルマンリクガメは「ニシヘルマンリクガメ」と「ヒガシヘルマンリクガメ」、この二種類がペットショップで販売しています。
ニシヘルマンリクガメの甲羅のサイズは約20㎝で、ヒガシヘルマンリクガメの甲羅は約35㎝です。
多少大きさは違いますが、リクガメの中では、どちらも小さいサイズです。
寿命は約20~30年といわれています。

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◆ロシアリクガメ

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「ホリスフィールドリクガメ」とも呼ばれていて、穴を掘るのが好きなカメです。
寒さに強いカメなので、冬眠できる環境を整えられれば屋外で飼育される飼主様もいますが、屋内が適当です。
食性は草食性です。
リクガメ専用のフードがあるので、フードを併用しながら野菜を与えましょう。
昼行性なので、日光浴が必要です。バスキングライトや紫外線ライトが必須になります。
穴を掘ったり、ある程度の段差なら登ることができる活発なカメなので、横幅広く、ある程度高さがあるケージが必要です。
甲羅は約20~27㎝になり、寿命は約30~50年といわれています。

◆ゼニガメ

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比較的、安い値段で販売していることが多く人気です。
クサガメの幼体を「ゼニガメ」と言います。
臆病ではありますが、温厚な性格が多く、人に馴れやすいです。
馴れてくると、手から餌を食べてくれます。
食性は雑食性で、水カメ専用フードを与えます。
昼行性で、甲羅干しが必要です。バスキングライトや紫外線ライトの設置と、体を休ませるために陸地を作りましょう。
排泄物や食べ残しで水を汚してしまうので、ろ過機を設置します。
オスの甲羅は約13~17㎝になり、メスはオスよりも大きくて約30㎝になります。
寿命は30~60年といわれています。

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◆カブトニオイガメ

ベビーサイズはカブトを連想させるような甲羅が魅力的です。
活発的な性格が多く、深く水中に潜るのが得意なカメですが、陸地は必ず必要です。
甲羅干しは他のカメよりそこまで必要としませんが、甲羅の健康のためにも、こまめに紫外線ライトを当てたり、日光浴させましょう。
排泄物や食べ残しで水を汚してしまうので、ろ過機を設置しましょう。
甲羅のサイズは約16㎝で寿命は約20~30年といわれています。

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初心者にお勧めの爬虫類<カエル編>

◆ツノガエル

ツノガエル

カエルの中で一番人気です。
「ベルツノガエル」と「クランウェルツノガエル」この2種類がペットショップで販売していることが多いです。
緑色や黄色、赤色などカラーが豊富で、2等身の見た目が愛らしいです。
触っても大人しい個体が多いのですが、食べることになると気性が荒くなります。
餌を与える時はピンセットで与えましょう。
食性は雑食性で虫やマウスなど、目の前に来た物はとりあえず食べてしまいます。
食べ過ぎてしまうカエルなので健康管理に注意しましょう。
ツノガエル専用フードがあります。
ほとんど動かずジッとしているカエルのため、飼育スペースはあまりとりません。
大きさは約8~12㎝で、寿命は約14年といわれています。

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初心者にお勧めの爬虫類<ヘビ編>

◆コーンスネーク

コーンスネーク

ヘビの中で一番人気が高いです。
ヘビの中でも低温に強く、温厚な性格が多いのでハンドリングしやすいです。
黄色や赤色、白色などカラーが豊富で、美しいです。
食性は肉食で主にマウスを食べます。ある程度のアダルトサイズになれば、餌は月1、2で十分です。
ヘビは、他の爬虫類より準備する飼育用品が少なくて済み、一番、飼育の手間が少ないと言われています。
ですが、全身筋肉の体なので力強いことが多く、脱走に注意が必要です。
最長120㎝ぐらいで、寿命は10~15年といわれています。


最後まで責任を持ちましょう

爬虫類は飼育環境を整えれば飼うことはできます。
ですが、爬虫類はどの種類も寿命が長いです。
爬虫類の終生に責任を持ち、一緒に暮らしてあげてください。
万が一、飼い主様が体調を崩してしまった場合などに備えて、預かってもらう先やお世話を引き継いでくれる人は考えて事前にお願いしましょう。


まとめ

爬虫類は魅力的です。
爬虫類を飼うことを考えている方は、自分の環境に合う爬虫類は何か、最後まで面倒が見られるかをしっかり考えて、飼う爬虫類を考えてみましょう。
そして、素敵な爬虫類がいる生活を楽しみましょうね。



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