シマリスの特徴は?

背中からしっぽの付け根にかけて、黒い5本の縦縞と4本の白い縞模様があるのが特色の「シマリス」。ディズニー・アニメに登場する「チップとデール」は、まさにシマリスの代表格キャラクターです。
動きが早く、可愛らしく両方のほっぺを膨らましてご飯を食べる姿は、眺めるだけでも気持ちが癒やされ、見ていると時間が経つのを忘れてしまいますね。
さて、そんなシマリスの特徴はどんなことが挙げられるでしょうか?
◆シマリスの基本情報
シマリスの体の大きさ、しっぽの長さ、体重、寿命などは次のとおりです。
・しっぽの長さ:10~12cm
・体重:約110g
・平均寿命:6~10年
・分類:ネズミ目(齧歯目)リス科シマリス属
日本に生息するシマリスの固有種は、シベリアシマリスの亜種であるエゾシマリスという種で、日本での野生のシマリスは、北海道以外には生息していません。
私達がペットとしてお迎えするシマリスは、海外からの輸入が多数を占めます。
◆野生下でのシマリス
リスは「一生歯性」という門歯がずっと伸び続ける性質をもっており、餌を食べる時は擦り合わせて、伸び過ぎないように自己調節をしています。
殆どのリスは草食系で、野生のリスは種子、木の実、果実、キノコ類、雑草などの多様多種な植物の他にも、虫、カエルなどを食餌としています。
手先を器用に使って、物を持って食べる姿が何とも可愛らしく、シマリスを飼う醍醐味といえます。
野生では地中や木の空洞に巣を作り、1日に15時間も睡眠をとるそうです。行動範囲は地上から樹上まで幅広く活動します。
シマリスの性格は?

では、シマリスの性格はどんな感じでしょう?
◆臆病~活発まで性格は様々
元々は非捕食生物なので、臆病でデリケートな性格が主軸となりますが、その反面、好奇心旺盛で活発な性質もあります。
どの種のペットでもそうですが、シマリスも個体差によって、この警戒心の強さと好奇心の表れに割合の差が出てくるので、性格にも違いが出てきます。もちろん、飼育状況下での影響もあります。
◆シマリスはなつくの?
初めてシマリスを飼おうと思う方は、大概ペットショップで複数いるシマリスの中から、お迎えする子を選ぶと思います。
ショップのスタッフの方に、「人なつっこい子をお願いします」とリクエストすると選んでくれて、大体はお家で飼育してても、飼い主さん達になついてくれるようです。
また、シマリス飼育に慣れた方なら、ベイビーの頃からお迎えも可能でしょうから、飼い主さん達を「親」と認識することが多く、なついてくれるパターンが多いでしょう。
ただ、前項でお伝えしたように、個体差がありますので、飼い方によってはシマリスの性格も変わってくる(本来の性格が表出する)可能性もあります。
シマリスの迎え方、価格は?

◆シマリスの迎え方
シマリスは、大型でチェーン店化しているペットショップでは、殆ど入手可能です。飼育初心者は、ペットショップでシマリスをお迎えする方が多いと思います。
またその他にも、シマリス専門ブリーダーもいるので、本格的に飼育するのなら、的確な飼い方の知識や情報を得るためにも、ブリーダーからお迎えするのもおすすめです。
◆シマリスを迎える時期
シマリスは繁殖シーズンが決まっているため、ペットショップやブリーダーには4月~5月頃に入荷されるようになります。
◆シマリスの価格
シマリスの価格は7000円~10000円位が相場となっています。
また、ホワイトシマリスなどの希少な種は40000円~60000円するともいわれています。
そして、飼い主さんとしては「なついて貰いたい」という理由で、赤ちゃんのシマリスをお迎えしたいと要望する場合もあるでしょう。その場合は、大人より価格も少々高くなります。
更に、ショップによってはオスとメスでも、価格が異なるパターンもあります。
シマリスの飼い方は?
さぁ、いよいよシマリスの飼い方についてご説明します!
◆シマリスの飼う準備
シマリスをお迎えするにあたっては、以下のアイテムが必要となってきますので、準備しましょう。
シマリスの活動領域となるので、十分に運動できるようなスペックのものを選びましょう。
シマリスは平面の移動だけでなく、上下運動も盛んなので、縦・横共に50~100cm、高さ100cm位が理想的です。
また、直射日光が当たらない静かな場所に設置すると、シマリスも安全地帯と認識してくれます。
シマリスは、隠れる場所もしくは寝床として巣箱のような小さい空間があると、安心します。できれば木製のものがいいでしょう。
餌などを巣箱に貯め込む習性がありますので、いつも清潔にできるよう、お掃除のしやすいタイプを選びましょう。また藁でできた巣箱もおすすめです。
ケージの床面に敷くために、牧草や広葉樹マットを用意しましょう。掃除しやすいように、その下に新聞紙を敷いておくのもよいでしょう。
殆どの場合、ケージを購入するとセットで餌入れも付属品としてついてくると思います。食べやすいように小さいボウル型のものが好ましいでしょう。
シマリスやモルモットなどの小動物用の給水ボトルがおすすめです。中には餌入れと合体しているデザインの給水器もあります。
洗いやすく、常にお水や餌が新鮮な状態にできるように心がけましょう。
シマリスの運動不足とストレス解消のためにも、高さのある登り木をケージ内に設置してあげましょう。
また、かじり木は歯の摩滅のためにも役に立つと思うので、ケージ内に置いておくのもおすすめです。
ハムスターやモルモット飼育の際に利用する回し車は、シマリスにも運動になりますので、ケージ内に設置しておいてあげましょう。
シマリスは寒さに弱いので、ケージ内の温度調節のためにも小動物用ヒーターがあると便利です。
ただし、げっ歯類なので配線をかじってしまう恐れがありますので、ケージの外側に設置して、配線が表面にでないように工夫する必要があります。
◆シマリスの食事
大人のシマリスには餌は1日1~2回、与えましょう。木の実、種、穀物、リス用ペレット、鳩用の餌など、1日の量は20~25g、野菜、果物類を5g程度にしましょう。
与えてはいけない食物としては、ネギ類、ほうれん草、じゃがいも、アボカド、落花生、生の大豆、梅、果物類の種、チョコレート、お茶、コーヒーが挙げられます。
特に落花生は、殻に含まれる“アフラトキシン”という物質に発がん性があるので要注意です。落花生の実自体は食べられますが、なるべく避けたほうが無難でしょう。
◆シマリスとの触れ合い方
シマリスは、警戒心の強い動物なので、大きい音を出したり大声で呼びかけたりするのはやめましょう。
そして、しっぽに触れられることを嫌います。強く引っ張ったりなどはもってのほかです!ケージから脱走したとしても、慌てて追いかけず、驚かさないようにケージまで導いてあげましょう。
シマリスは社会性の高い動物ではありません。縄張り意識も非常に強いので多頭飼いはあまりおすすめできません。
他の動物とも一緒に暮らすことも難しいのでなるべく単独で飼いましょう。
◆シマリスの「タイガー期」に注意
シマリスを飼う際の注意点として、シマリスは冬眠に入る秋冬になると、攻撃的になる傾向があります。いわゆる、シマリスの“タイガー期”と呼ばれています。
冬眠のため餌を貯める・必死に守ろうするなど、なわばり意識が強まるためなどの理由が考えられますが、はっきりとはしていません。
飼い主に噛みついてきたり、飛び掛かってくるので、この期間はなるべくそっとしておくのがお互いのためでもあります。掃除等は、シマリスを別ケージに移してやる、または夜寝ている時にする事をおすすめします。
◆シマリスの体調管理
シマリスは身体が小さい動物ですが、健康に気をつけてあげて、衛生的な環境で飼育すれば10年前後まで寿命のある子たちです。
常に以下のようなチェックをして、気になる事が起きたら、すぐに獣医師に診察してもらいましょう。
・顔:目の輝き、耳や鼻の周辺はきれいな状態か?
・爪や歯:爪は長過ぎないか?歯の不正咬合があるかどうか?
・行動:元気がなく、眠ってばかりいないかどうか?
・毛並み:毛艶のちぇっく、抜けているところはないか?
・お尻:肛門や周辺が汚れていないか?糞の状態(やわらかすぎるなど)
まとめ
愛くるしいシマリスを、家族に迎えられたら、あなたの生活にも喜びが増え、新たな彩りが添えられることでしょう。お迎えしたからには、あなたの可愛い我が子の命を預かったことを常に認識して、シマリスとの信頼関係を築いていってくださいね。
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