1.ジャンボセキセイインコとは
1-1.品評会用に改良された品種
1-2.大きさと体重
1-3.性格
1-4.寿命
2.ジャンボセキセイインコは珍しい品種
2-1.ハルクイン
2-2.オパーリン
2-3.レインボー
3.ジャンボセキセイインコの入手方法
3-1.販売場所と購入価格
4.ジャンボセキセイインコの食事
4-1.ミックスシード
42.ペレット
5.ジャンボセキセイインコの飼い方
5-1.ケージはゆとりのある広さを
5-2.放鳥は毎日行う
5-3.ケージ内は衛生的に保つ
5-4.鳴き声が大きいので注意する
ジャンボセキセイインコとは
ジャンボセキセイインコとは、大型セキセイインコとも呼ばれる種類です。
その名の通り、通常良く見かけるセキセインコよりも一回り大きな見た目が特徴です。
大柄なセキセイインコではなく、ジャンボセキセイインコとして改良された品種です。
◆品評会用に改良された品種
ジャンボセキセイインコは、もともとヨーロッパで品評会用に品種改良をされました。
日本に輸入されたのは昭和40年代といわれており、日本での歴史も短くありません。
品評会を目的として改良されたため、大きな体格に特徴のある模様や色など、美しく目立つ種類が多く存在します。
◆大きさと体重
ジャンボセキセイインコの最大の特徴は、その大きさです。
通常のセキセイインコは体長約20cm、体重約35gほどですが、ジャンボセキセイインコは体長約23cm以上、体重40~60gとなっています。
体格ががっしりしているため、一目で通常のセキセインコとの違いがわかります。
また、おでこが出ていて目が羽で隠れているため、不機嫌そうな顔をしていることも愛嬌です。
◆性格
セキセインコは好奇心旺盛で活発な性格が多いのですが、ジャンボセキセイインコはどちらかというと大人しくどっしり構えているタイプの子を多く見かけます。
雛からしっかりと育てることである程度人間に懐くようになりますが、セキセイインコと比べると適度な距離感を好みます。
また、一人の時間も必要にする性格ですので、あまり構いすぎないように工夫をしてスキンシップをとる必要があります。
◆寿命
ジャンボセキセイインコの寿命は、セキセイインコと同じで約8年といわれています。
しかし、近年インコの飼育環境はどんどん進化しているため、10年を超える個体も珍しくはありません。
飼育環境をしっかりと整えることで、ジャンボセキセイインコの寿命をより長寿にすることが可能です。
ジャンボセキセイインコは珍しい品種
ジャンボセキセイインコは、通常のセキセイインコに比べると珍しい種類です。
そのため、大きな動物園や鳥を扱う施設ででないと、なかなか目にする機会はありません。
そんなジャンボセキセイインコですが、大きな体や少し不機嫌そうにみえる顔に愛着があり、隠れファンが多いことも特徴です。
ジャンボセキセイインコは、あまり見かける機会が少ないこともあり、通常のセキセイインコに比べカラーバリエーションも少ないように思えます。
ここでは、ジャンボセキセイインコに多く見られるカラーバリエーションを紹介します。
◆ハルクイン
頭部から胸部が同じ色で、腹部のカラーが異なる品種です。
ハーレクインが着ている服が名前の由来になったといわれています。
羽のさざ波模様がバラバラであることや、頭部の模様がない(薄い)、目の周りに模様があることなどが特徴です。
◆オパーリン
オパーリンは宝石のオパールに由来する名称で、光沢の美しいカラーです。首や背中にある黒い縞模様がない(薄い)、腹部と背部が同色です。
全体的にカラーが薄目なパステルカラーが多く、人気のカラーの一種です。
◆レインボー
イエローフェイスオパーリンの別名です。
頭が黄色で背中や羽の縞模様が薄く、パステルカラーが目立ちます。
ジャンボセキセイインコの入手方法
ジャンボセキセイインコは、ペットショップなどで良く見かける通常のセキセイインコとは異なり、入手が困難な品種です。
ペットショップでも、大型な店舗や鳥類を専門に扱う場所でないと見かけることは難しいでしょう。
◆販売場所と購入価格
ジャンボセキセイインコを扱っているお店は、そう多くありません。
大型の店舗、鳥類を専門に扱うお店、専門のブリーダーなどから購入することができます。
価格は1万円以上はすることが多く、セキセイインコよりも高価になります。
また、雛や指定のカラーなど条件がつくと、更に入手には時間がかかるでしょう。
ジャンボセキセイインコをお迎えしたい方は、ブリーダーや専門店に取り扱いがあるか情報収集をしてみましょう。
また、里親募集のサイトに掲載されていることもあります。
ジャンボセキセイインコは人気が高いため、里親は早い者勝ちになることが少なくありません。
そおのため、ジャンボセキセイインコの里親になりたいという方は、頻繁に募集サイトを確認するようにしましょう。
ジャンボセキセイインコを入手するには、ある程度時間がかかる可能性が高いことを視野に入れておく必要があります。
ジャンボセキセイインコの食事
ジャンボセキセイインコの食事は、基本的に通常のセキセイインコと同じです。
品評会用に改良されたインコですので、食べ物についてはセキセイインコ用のものを与えるのが無難です。
◆ミックスシード
主食にはヒエ、キビ、粟などをブレンドしたミックスシードか、ペレットを与えます。
ミックスシードには皮むきと皮付きがあり、皮むきの方が食べかすがでずに便利なのですが、嗜好性や栄養面を考えると、皮付きの方がおすすめです。
ミックスシードは、価格がお手頃で嗜好性が高いことがメリットです。
しかし、種類に選り好みをしがちで栄養が偏りやすいことや、別途副食が必要なことがデメリットです。
副食には小松菜や塩土、ボレー粉、果物類などを与えます。
基本的にミックスシードは、エサ箱に追加で足すときに古いものを捨てるようにすると衛生的です。
いつまでも古いものを残しておくと、食べかすや皮などがたまったり、カビなどが繁殖して不衛生になるので注意が必要です。
飲み水は朝夕の2回は交換し、エサやゴミなどが入っていればその都度替えて衛生的に保つようにしてください。
◆ペレット
ペレットは、ドッグフードやキャットフードのように、必要な栄養をバランス良く配合して作られた鳥類専用のフードです。
主原料には、トウモロコシなどの穀物を使用している商品が多く見られます。
ペレットはシードに比べ高値であることや、最初は食べ物と認識してくれない個体が多いことが欠点です。
しかし、一粒に必要な栄養がバランス良く配合されているため、選り好みの心配がないことや副食の必要がないことがメリットです。
また、人工的に計算して栄養バランスを加えているため、高カロリーや各病気に合わせた療法食といった種類のバリエーションが多いこともペレットの利点です。
ジャンボセキセイインコの健康長寿のためには、主食としてペレットを与え、おやつにシードを与える方法をおすすめします。
ジャンボセキセイインコの飼い方
ジャンボセキセイインコの飼い方は、基本的にセキセインコと大きな違いはありません。
そのため、ジャンボセキセイインコの情報が見つからない場合は、セキセイインコの飼育本や情報サイトを代用しても構いません。
ここでは、ジャンボセキセイインコならではの気を付けたい項目をまとめました。
◆ケージはゆとりのある広さを
ジャンボセキセイインコは、セキセインコよりも大柄です。
そのため、セキセイインコ用のケージでは窮屈でストレスになってしまいます。
ジャンボセキセイインコがゆとりをもって生活するためには、オカメインコ(40角以上)サイズのケージを使用することをおすすめします。
また、おもちゃの入れすぎはケージを圧迫してしまう可能性があるので注意が必要です。
◆放鳥は毎日行う
ジャンボセキセイインコに限ったことではありませんが、毎日の放鳥は欠かせません。
普段は大人しいジャンボセキセイインコも、ケージの中だけでの生活はストレスになります。
インコは強いストレスを感じると、毛引き症や食欲不振などの症状がでやすいため、注意が必要です。
1日2時間ほど放鳥の時間を設け、インコが伸び伸びと遊べる環境を作ることが大切です。
また、放鳥の際は脱走や踏みつけ、誤飲などの事故に注意をしてください。
◆ケージ内は衛生的に保つ
ジャンボセキセイインコは、セキセイインコに比べ体が大きい分、糞も大きく量も多くなります。
基本的にインコの糞は無臭ですが、時間がたつと雑菌が繁殖して悪臭や病気の原因に繋がります。
また、糞の状態を観察することは、体調の変化に気が付きにくいインコの大切な健康バロメーターでもあります。
ケージ内の敷材は毎日新しいものに交換して、衛生的に保ちましょう。
◆鳴き声が大きいので注意する
ジャンボセキセイインコは、体が大きい分鳴き声もセキセイインコより大きくなります。
もともとセキセイインコの鳴き声自体小さくないため、ジャンボともなるとある程度覚悟が必要です。
お迎えした当初や雛の時期は大人しくても、慣れてくるにつれ大きな声で鳴くようになります。
インコに鳴くなとしつけをすることは不可能です。
ジャンボセキセイインコをお迎えする際には、近隣住民の迷惑にならないよう、ペットを飼っても大丈夫な環境であるか今一度確認が必要です。
ジャンボセキセイインコに関するまとめ
ペットの専門店コジマより引用
ジャンボセキセイインコは、セキセイインコより一回り大きな種類です。
品評会用に品種改良されたジャンボセキセイインコは、おでこが出ていていつも不機嫌そうな顔をしていることや、美しい羽色が特徴です。
性格はセキセイインコとは異なり、適度な距離感や一人の時間も必要とします。
基本的な飼育方法はセキセイインコと大きな違いはありません。
しかし、ケージの広さや鳴き声の大きさなど、気を付けなければならないことがたくさんあります。
セキセイインコの生態を把握している方の方が、比較的珍しいジャンボセキセイインコの飼育には向いているかもしれません。
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