1.テディモルモットとは?
1-1.見た目の特徴
1-2.原産国・生息地
1-3.性格
1-4.ほかのモルモットとの違いについて
3.テディモルモットの飼育環境
3-1.ケージ
3-2.掃除
3-3.温度設定
4.テディモルモットの飼い方
4-1.ご飯について
4-2.ご飯について
4-3.トイレについて
4-4.お手入れについて
4-5.病気について
テディモルモットとは?
◆見た目の特徴
「テディ」という名前からもわかるようにテディベアのような短いクルクルとした毛質からこの名前がつきました。
短毛種、中毛種がいます。
・体長
オス・メスともに20~30㎝くらい
・体重
オス・・・900~1200gくらい
メス・・・700~900gくらい
・寿命
6~7年くらい
◆原産国・生息地
テディモルモットは品種改良されたモルモットであるため、野生では存在していません。
これはどういうことなのかというと、テディモルモットはアメリカで誕生した「突然変異」であるということです。
テディモルモットは「アメリカン系」と「アビシニアン系」のタイプで作り出された種類でそれぞれ毛色や毛艶が違います。
・毛質
アメリカン系・・・柔らかく触り心地がとても良い
アビシニアン系・・・ゴワゴワとして少し硬め
・毛艶
アメリカン系・・・ノーマル
アビシニアン系・・・光沢がある。「サテン」と呼ばれる
・毛色
様々なカラーがある
◆性格
モルモットは基本的に憶病な性格をしています。テディモルモットも違わず警戒心が強く、とても臆病なので飼い主さんに慣れるまでに時間がかかるでしょう。
すぐに触りたくなる気持ちはとてもよくわかりますが、その気持ちはグッと抑え、優しく話しかけることから始めて、テディモルモットが「この人は安全だ」と理解してくれるのを待ちましょう。1週間ほどはかかりそうです。
環境の変化を嫌い、ストレスがかかると消化不良になってしまいますので、なるべくストレスを与えないよう適切な距離感で接してあげましょう。
◆ほかのモルモットとの違いについて
モルモットにはいろんな品種がありますが、テディモルモットとほかのモルモットの違いは何といってもクルクルとした縮れ毛のかわいらしさではないでしょうか。
とても似た品種で「レックスモルモット」がいます。テディモルモットはアメリカで生まれましたが、レックスモルモットはイギリスで生まれました。
見た目は似ていますが遺伝子が異なります。
では次に気になるお値段、飼育方法などについてお話します。
テディモルモットの値段
テディモルモットの値段は¥8,000~¥15,000ほどです。
珍しいカラーの場合は価格が上がることもあります。
テディモルモットの飼育環境
◆ケージ
テディモルモット1頭に対して高さ40㎝、横60㎝ほどの大きさのケージが必要です。
掃除がしやすいように上部、底などの取り外し可能なものを用意しましょう。ウサギ用のケージが便利なようです。最近はかわいいタイプのケージもたくさん売っています。
ケージの底部分はほとんどが金網になっているのでそのままだと肢が引っかかりケガをする心配があります。
底にはウッドチップや牧草などやわらかいものを敷いてあげましょう。
慣れたらたまにはケージの外に出して遊ばせることもいいですね。健康状態を知ることもできます。テディモルモットは完全に慣れると飼い主さんの後をついてきたりとかわいい面を見せてくれます。
ですが、隙間に入り込んだり飼い主さんの目の届かない場所でいろいろな物を齧ったりする心配もあり、電気コードを齧ったら大変です。遊ばせるときはそれらのものは片づけ、目を離さないようにしましょう。
寝床(巣箱)、水入れ、ご飯入れ、おもちゃなど必要なものはペットショップで相談しながら購入しましょう。
ケージの中にはテディモルモットが隠れる場所を作ることも必要です。
テディモルモットはげっ歯類のため、歯が伸び続けます。伸びすぎないように齧れるかじり木なども用意しましょう。齧れるように木の巣箱もおススメです。
もし歯が伸びすぎたときは動物病院でカットしてもらいましょう。
◆掃除
モルモットのうんちはとても多いです。小さな体からよくこんなに出るなぁと思うくらいです。
テディモルモットに限らずモルモットは神経質できれい好きな子も多いので、毎日かかさず掃除をするようにしましょう。
汚れたままにしていると皮膚病などを起こしやすくなります。
換気も行いましょう。窓際にケージを置いて風を通しましょう。
◆温度設定
テディモルモットなどの小動物は人が驚くほど気温、湿度の変化にとても敏感です。
そのために体調を崩すことが非常に多いです。私が勤務していた動物病院では季節の変わり目には必ずと言っていいほど気温の変化についていけず、体調を崩して来院するモルモットが多くいました。
適温は20℃~27℃くらいが理想とされています。
夏はエアコン、冬はペットヒーターなどで調整をしましょう。
冬場の家の床はとても冷えます。毛布などでケージを包んであげることが必要です。
毛布をケージ内に入れることはNGです。モルモットが齧って食べてしまった場合、腸に詰まり最悪の場合死亡してしまいます。
テディモルモットの飼い方
◆ご飯について
テディモルモットだけではなくモルモットは人と同じで体内でビタミンを作ることが苦手な生き物なので、モルモット専用のペレットをあげましょう。専用のフードにはビタミンが入っています。牧草はいつでも食べられるように常備しておきましょう。テディモルモットにとってビタミンは必須です。
野菜はレタス、キャベツ、小松菜、ニンジンなどをあげましょう。ただし、水分量の多いキュウリなどの野菜は下痢になることもあります。気をつけましょう。
回数は1日2回が理想的です。
・与えてはいけないもの
玉ねぎなどのネギ類、チョコレートなどはテディモルモットには有害です。絶対にあげないで下さいね。
◆おやつについて
モルモットの食事はペレットやチモシーを中心としますが、コミュニケーションの時間におやつを与えても良いです。
市販のおやつにはドライフルーツや乾燥野菜、ゼリーなど様々なタイプのものがありますので、ペットショップで探してみましょう。
モルモット用と記載があることが多いですが、基本的にはうさぎさんなど草食動物用とあれば与えることができます。
与え方や与える量など店員さんに相談しながら選ぶと良いでしょう。
◆トイレについて
モルモットは基本的にトイレは覚えてくれません。
「したいときにする!」ですので、すぐケージ内は汚れてしまいます。トイレ用の砂がありますが、滅多にそこで用を足すことはないようです。たまにトイレにオシッコをしているときもあるようですが、それは「たまたま」歩いている途中に出た。という感じでしょうか。
ですがトイレ用品は売っています。
テディモルモットもほかのモルモットも体臭はありませんがオシッコ、ウンチの匂いは強烈です。
まめに掃除をしないとその匂いがケージ内についてしまいます。テディモルモットだけではなくその部屋の中も大変な匂いになります。
◆テディモルモットのお手入れについて
モルモットはには水を使ったシャンプーや入浴をさせる必要はありません。ですが、排泄物などの匂いがついてしまったりした時には水のいらないドライシャンプーや小動物用のボディシートで無理のない範囲で拭いてあげる程度にしておきましょう。テディモルモットにとってストレスになることは避けたいですよね。
縮れた毛は固まりやすいのでテディモルモット用のくしやブラシも用意しましょう。ですが、これもまたストレスにならない程度にしておきましょう。
ハムスターなどは砂浴びで体をキレイに保っていますがモルモットは基本的には砂浴びをすることがないようです。
◆テディモルモットの病気について
モルモットに多い病気についてもお話します。
・消化器疾患
何らかの原因で消化器の動きが止まってしまうことがあります。テディモルモットなどの草食動物によくみられる病気です。ストレスや繊維の少ない食べ物などが原因となりお腹の動きが悪くなります。それにより食欲がなくなりそれ以上にお腹の動きが悪くなるということを繰り返してしまいます。
・皮膚疾患
テディモルモットにとって日本のような高温多湿の環境やケージ内が不潔である、と皮膚疾患を引き起こしやすくなります。
その中でも最も多い皮膚病がダニやシラミなどの寄生虫です。また、細菌感染や腫瘍などが原因になることもあります。体を激しく掻いたり脱毛などがあります。
モルモットなどの小動物は自分の限界ギリギリまで具合の悪いところを見せません。弱った様子を見せると自然界ではすぐ襲われてしまうからです。
上記に挙げた症状以外にもいつもと違うなと感じたらすぐ動物病院へ行きましょう。
テディモルモットはどこで買える?
ここまででテディモルモットの魅力や飼い方など伝わったでしょうか?
ではどこで買えばいいのか?を調べてみました。
◆ペットショップ
犬猫だけでなく小動物を扱っているペットショップにはほとんどいるようです。
ペットショップなら飼育に必要なアイテムも揃っているので店員さんに相談しながら購入できますね。
◆ブリーダー
モルモット専門のブリーダーもいます。
ペットショップよりも多くの頭数を見られると思いますので、好みの毛色の子を見つけやすいでしょう。
テディモルモットに関するまとめ
テディモルモットは犬や猫と比べると鳴き声が小さいのでマンションなどの集合住宅でも比較的飼いやすいのではないでしょうか。
感情を素直に出して鳴いたりするのでとてもかわいい動物だと思います。それだけにテディモルモットの気持ちを尊重して暮らしていくことを大切にしてくださいね。
テディモルモットに限らず、動物を飼うということはその命に責任を持つということを忘れないで下さいね。
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