1.うさぎが歯ぎしりをする理由
1-1.うれしい
1-2.興奮
1-3.病気
1-4.歯の伸びすぎ
3.ウサギの歯ぎしりの対処法
3-1.歯ぎしりの音が軽いもの
3-2.強い歯ぎしりの音がした
3-3.強い歯ぎしりが頻繁に続く
4.かじり木で歯の伸びすぎを防止しよう
4-1.かじり木の種類①餌箱タイプ
4-2.かじり木の種類②ボールタイプ
4-3.かじり木の種類③丸太タイプ
4-4.かじり木の種類④フェンスタイプ
うさぎが歯ぎしりをする理由
うさぎを飼育している方はご存じかと思いますが、うさぎの歯ぎしりには、様々な音のバリエーションがあります。人間が歯ぎしりをするときは、ストレスを感じているときが多いと一般的には言われておりますが、うさぎはストレスだけが原因で、歯ぎしりをするのではありません。ここでは、歯ぎしりをしているときの、うさぎの気持ちについて、ご説明したいと思います。
◆うれしい
うさぎにブラッシングをしているときや、膝の上に乗せて撫でているときなどに、「カチカチ」や「コリコリ」と軽く奥歯を鳴らして、歯ぎしりをしていることはありませんか。この時のうさぎは、とてもリラックスできていて、気分の良い状態です。歯ぎしりをしているからと、びっくりして止めてしまうと、うさぎにとって心地よい時間が無くなってしまいます。「カチカチ」という音が聞こえたら、しばらく続けてあげましょう。
◆興奮
うさぎにとって、不快なことがあったときは、「ギリギリ」「ギー」など、とても強く歯をかみしめた歯ぎしりをします。不快になっている原因が分かる時は、すぐにそれを取り除くようにしましょう。例えば、気温が適温ではない、来客が来ている、遊びたいのにケージから出られないなど、うさぎが不快に感じる原因は、意外とたくさんあります。その時々に応じて、何が不快なのかを考えて対応してあげてください。
うさぎが興奮状態の強い歯ぎしりの際には、同時に鼻を激しくヒクヒクとさせていることも多いようです。リラックス状態の歯ぎしりと見極めが難しい時は、鼻の動きも観察してみると良いかと思います。
不快なことの原因が分からない場合、病気や歯の伸びすぎが原因のこともあります。興奮状態の、強い歯ぎしりが続く場合は、病院に相談するようにしましょう。
◆病気
いつもは活発に活動するうさぎですが、あまり動かずに強い歯ぎしりをしている場合は、病気の可能性があります。うさぎの口元に異常はないか、すぐに確認してください。特に口元からよだれは垂れていないか、いつもの餌が上手に食べることが出来ているかに注目して、少しでも気になることがあれば、動物病院に相談しましょう。
また、ケージをかじりながら、音を立てて暴れることもあると思います。こういった行動は、飼い主にかまってほしい行動の表れです。ですが、ケージをかじれば飼い主に気づいてもらえるということが、癖づかないように、なるべくそのタイミングでは、うさぎにかまわないようにしましょう。ケージをかじることによって、うさぎの歯のかみ合わせが悪くなり、病気を引き起こすこともあります。
◆歯の伸びすぎ
歯の伸びすぎが原因で、痛みを伴い、歯ぎしりをしている場合もあります。歯ぎしりの音だけではなく、食欲がないなどのうさぎの体の状態から、観察し、動物病院に相談してください。歯の伸びすぎが原因で、病気が引き起こされている可能性もあります。
うさぎの歯は、生後40日前後で全てが大人の歯に生え変わります。生え変わった歯は、前歯も奥歯もうさぎが元気な間は、一生伸び続けます。そのため、うさぎの歯に適した環境が整っていないと、伸び続ける歯がうさぎの健康に悪影響を及ぼしてしまいます。その悪影響は様々ですが、例として、伸び続けた歯が自分の口内を傷つけて流血してしまうことや、餌をうまく食べることが出来ずに栄養が足りない状態になってしまうことが挙げられます。ケージの中にはかならず、かじり木やおもちゃなど、歯の伸びすぎを抑制できるものを入れておくようにしましょう。
歯ぎしりはうさぎの歯に悪影響?
うさぎが歯ぎしりをすることによって、直接的に歯が欠けたりするような悪影響は、ほとんど無いと言えます。
しかし、歯ぎしりが増えてきているという状態は、少し心配です。歯が欠ける、抜けるというような直接的な影響はなくても、何かしらの体調不良を抱えているから、歯ぎしりが増えていると考えられるからです。そのような場合は、うさぎの他の体の部分にも異変がないか、観察をするようにしましょう。少し気になる部分があったり、特に異変が見当たらなくても、歯ぎしりが減らない場合は、躊躇わずに病院に相談するようにしてください。トラブルの早期発見は、うさぎの回復も早くなることが多いです。
また、歯ぎしりが原因ではなくても、歯が伸び続けることで歯に長さが出て、ケージなどにひっかかり折れてしまうというトラブルがあります。うさぎの歯の根っこは深いので、先端が欠けてしまった程度なら、特に問題ないでしょう。折れてしまった歯が、他の歯と同じよう長さになるまで、きちんと餌が食べられているかを見てください。歯の根元から折れてしまったり、歯がぐらぐらしている、食べ物が食べにくそうな状態になってしまったら、すぐに病院に行くようにしてください。
ウサギの歯ぎしりの対処法
うさぎが「カリカリ」「コリコリ」と、軽い歯ぎしりをしているときは、リラックスしている状態のため、特に対処する必要はありません。問題なのは、「ギリギリ」など強く歯ぎしりをしている状態です。うさぎの歯ぎしりの音だけでは、一時的なストレスなのか、体調不良なのかは分かりませんので、うさぎの他の健康状態を注視するようにしてください。とはいっても、飼い主さんは、うさぎの歯ぎしりが続くと、不安になってしまうかと思います。そんな場合は以下の順に沿って、うさぎの状態を観察し、動物病院に行く必要があるのかどうかを見極めてもらえればよいかと思います。
◆歯ぎしりの音が軽いもの
病院に行く必要はありません。ストレスを感じているのではなく、快適に過ごせている状態です。うさぎに他の健康状態の異常が無ければ、問題ありません。
◆強い歯ぎしりの音がした
強い歯ぎしりの音が聞こえたけれど、その原因が分かり、歯ぎしりが続かないようならしばらく様子を見ましょう。原因が分からない場合は、気温やケージ内の環境を確認しましょう。
◆強い歯ぎしりが頻繁に続く
いつもよりうさぎの動きが鈍い、うずくまっている状態が続くならば、すぐに病院へ行きましょう。
動きや食欲はいつも通りだけれど、強い歯ぎしりが続く場合は、体調不良の前兆かもしれません。すぐに病院に行けなくても、一度診察してもらうと安心です。
かじり木で歯の伸びすぎを防止しよう
前述したとおり、うさぎの歯は伸び続けます。伸び続けた歯が原因の強い歯ぎしりが増えないように、かじり木などで、日ごろから歯の伸びすぎを防止することも大切です。かじり木は、うさぎにかじられることによって、破片が出てきます。うさぎが飲み込んでしまうと、トラブルの原因になるので、木がボロボロに痛む前に新しいものに交換しましょう。かじり木には多くの種類があるので、少しだけご紹介したいと思います。
◆かじり木の種類①餌箱タイプ
かじり木牧草ボックスMの2倍サイズ、ふちが付いているので、牧草の粉が飛び散りにくい。
ペレットなどを入れる餌箱の形をしていますが、天然木でつくられているため、うさぎがかじれる仕様になっています。かじられて削られていくので、プラスチックや陶器の物と違い、何度も再利用することはできません。しかし、他にかじり木を置く必要がないので、ケージ内の空間を広く作ることが出来ます。
◆かじり木の種類②ボールタイプ
天然のわらとラタンの編み上げだから安心・安全です。ボールの中に牧草を詰めて与えることもできます。
吊るしたり転がしたり、設置の仕方によって楽しめます。動くことによって、うさぎが遊びながらかじることが出来ます。
◆かじり木の種類③丸太タイプ
つぶがかじれるトウモロコシ型のかじり木
ケージ内に置いておくことが出来るタイプや、ケージと固定して回転して使用できるタイプがあります。うさぎの好みに合わせて、かじりやすそうなものを選んでみてください。
◆かじり木の種類④フェンスタイプ
ケージ噛み行為から、生き物とケージを守る防護フェンス。思いきりかじれるので、ストレスも解消できます。
梯子のような形状になっていて、うさぎが顔を突っ込んでかじることができます。頻繁にケージをかじってしまううさぎには、いつもかじってしまうケージの場所に取り付けて、ケージをかじることを防止できます。
うさぎの歯ぎしりに関するまとめ
うさぎの歯ぎしりは、ストレスを感じるときにだけでなく、リラックスしている状態でも聞こえてきます。しかし、強い歯ぎしりの音が聞こえてきた場合は、注意してください。うさぎの体調に異変があるかもしれません。ペットは言葉を話せませんが、うさぎの歯ぎしりの音で、その時の気分を理解できるといいですね。
– おすすめ記事 –
・桃色が美しいアキクサインコとは?生態や飼い方紹介 |
・人気急上昇中のデグー!飼い方や寿命、毛色ごとの値段についてご紹介! |
・あなたを癒すおすすめのかわいいたれ耳うさぎの人気5選 |
・カラーも模様もいろいろ!ヒョウモントカゲモドキ(レオパードゲッコー)の飼い方 |